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番外編
第7話 家族旅行 その1
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翌日……
今日はいよいよ、家族旅行の日で有る。
朝7時。家族全員はリビングに集合していた。
1泊2日の旅行なので、みんなが事前に準備していた着替えとかの荷物はそんなに多くは無い。
「忘れ物は無いですね」
「それじゃあ、出発します…」
宮子の音頭で、家族旅行開始で有る。
宮子はまるで添乗員見たいだ。家から近くの月極駐車場まで、みんなで歩いて行く……
俺は宮子からレンタカーの鍵を受け取り、荷物を載せて車に乗り込むが、みんな後部座先に乗り込んで、助手席には誰も座ろうとはしない!?
「……誰か、助手席には乗らないのか?」
俺はそう聞くが、誰も助手席に移動をしようとはしない。
俺は思わず母さんに聞いてしまう。
「……母さんは後部座席で良いの?」
俺がそう言うと、母さんは困った顔をしながら言う。
「道案内とかは、元々私は苦手なの…」
「今までは座席の関係上、私が助手席に座るしか無かったけど、今回は良いよね!」
最後は笑いながら、そんな事を言う母さん。
(本来は旅行の行程を組んでいる宮子が、助手席に座るべき何だが、無理に言ってもな…)
「咲子!」
「助手席に座らないか?」
「俺1人だと、運転しながらのナビ操作とかは難しいし」
咲子なら必ず隣に座るだろうと思って、声を俺は掛けるが……
「いや……座って良いけど、助手席だとお菓子とか食べにくいし」
「私も一応、年頃の子だから…」
お菓子が食べたい理由のために助手席を拒否する?!
「……道案内なんて殆ど無いよ」
「今日は半島を巡るのが目的だから、外周沿いの国道を走るだけだよ」
宮子がその様に言ってくる。
「俺も一応下調べはして有るが……、誰かが隣に座ってくれると助かるのだが」
「じゃあ、私が座る!」
「えっ!?」
真央が珍しく自己主張をしてきた。
「前の席も気に成っていたんだ!」
「お母さんの車を乗る時は、何時も後ろばかりだったから!」
「お母さん良いよね!」
「ええ、良いわよ♪」
母さんはそう言い、宮子・咲子共に何も言わないから、真央が助手席に座る事に成った。
俺の単身赴任先に遊びに来ていた咲子の時と比べると、咲子は本当に俺の興味を失ってしまったのか!?
真央が助手席に座り直して、いよいよ旅の始まりで有る。
まずは旅の本当の始まりで有る、能降半島に向かって車を走らせる。
家近くの高速道路のICに向かって車を走らせるが、能降半島に向かうにはどのルートで行けば良いのだろうか?
「……宮子。能降半島は何処から入る?」
「銀沢からか、穂並から入るか?」
「……旅行の都合を考えれば、銀沢からしかない」
「穂並から入ると、能降島は今日行かなくては、成らなくなるわ」
「あっ、そっか……半島を巡るのだからな!」
「宮子。宿はどの辺で取って有るのだ?」
「九尾の近く……」
「九尾か……たしかに、有名な温泉地だな」
能降半島内にも温泉地は幾つか有るが、九尾が一番規模が大きくて有名所で有る。
宮子からの断片的な情報で、俺は今日のドライブルートを描き出す。
銀沢から能降半島に向かうバイパスが有るから、バイパスを使って能降半島に入って、後は外周を通る国道沿いを、恐らく走るのだろう……
能降半島の外周を走る国道は銀沢から九尾を結んでいる。
国道に沿うドライブならたしかに、ナビの活用が少ないかも知れない。
「じゃあ、そのルートで能降半島に入るよ」
「えぇ、お願い……」
宮子との話が一段落すると、母さんが話し掛けてくる。
「お父さん♪」
「朝ご飯は、どこで食べるの?」
「えっ!? その辺は宮子に聞くべきでは無いの?」
「宮子。朝食はどうする?」
「どうしようね……」
宮子はそう言うが、後数分もすれば、高速道路のICに着いてしまう。
高速道路のSA・PAで朝食を取れば問題が無いが、場所によっては食事の範囲が狭まってしまう時が有る。朝マ○ク、ス○バがしたいとか言われたら対応出来ない。
「朝食をリクエストする人居る…?」
宮子はみんなの意見を求める様だ。
すると、咲子が手を上げる。
「はい!」
「私。高速道路のご飯が気に成る。テレビでも時々、特集組んでいるし!」
「折角のドライブだし、普段と違う所で朝ご飯が食べたい!」
咲子は元気な声で言う。
咲子以外は、特に発言をしようとはしない。
「……だそうです」
宮子は俺に向かって言う。
「じゃあ、朝食は高速道路のSAかPAだな」
「高速道路に入ったら、最初の食堂が有る休憩所で朝食にしよう!」
☆
高速道路に入って、最初の食堂が有る休憩所(SA・PA)で朝食を取る。みんな好きそれぞれの朝食を楽しむ。
俺は無難な朝定食(和食)を食べたが、母さんや咲子は、朝からご当地ラーメンと炒飯セットを食べる強者だった。夜通し走ったトラックドライバー並みの食欲で有る。
咲子の影響を受けてかは分からないが、母さんの食欲が以前と比べて、増している様な気がする……
宮子は天ぷらうどんを食べて、真央も肉うどんだけでなく、ライスを一緒に頼んで食べていた。
宮子の外食シーンは殆ど見る機会が無かったが、咲子ほど大食いでは無いようだ。
朝食後はショッピングコーナーで、母さんや咲子はお土産では無く、自分らが食べるであろうの化粧箱入りの菓子や、普通の菓子類を買ってからドライブの再開で有る。
SAには必ず立ち寄って欲しいと、咲子から注文を付けられたので、SAには必ず寄るが、咲子や母さんは寄る度に何かを買っては食べていた。
そんなに毎回食べると、色々な意味で後が大変だと感じてしまうが、買い食いも旅の楽しみの1つだから仕方無いかと思った。
……
目的地に向かうまでのドライブ中、車内の空気は良いとも悪いとも言えなかった。
真央は高速道路から見える景色を凄く楽しんでいて、咲子はイヤホンをして音楽を聴いている。俺が気にしている宮子は母さんと楽しそうに話している。
俺は運転をする事は好きだから苦には成らないが、家族の触れ合いが少し弱い様な気もした……
自動車メーカーCMみたいに、家族が1つに成る筈だと思っていたが、そうは成らなかった。
俺は時々、真央に声を掛けるが、真央はほぼ相槌に近い返事しか返ってこなかった。
高速道路を2時間近くは走らせると銀沢に入り、銀沢で高速道路を出て、無料のバイパスを走らせると遂に能降半島に入る。
ここからが本当の旅の始まりで有った。
今日はいよいよ、家族旅行の日で有る。
朝7時。家族全員はリビングに集合していた。
1泊2日の旅行なので、みんなが事前に準備していた着替えとかの荷物はそんなに多くは無い。
「忘れ物は無いですね」
「それじゃあ、出発します…」
宮子の音頭で、家族旅行開始で有る。
宮子はまるで添乗員見たいだ。家から近くの月極駐車場まで、みんなで歩いて行く……
俺は宮子からレンタカーの鍵を受け取り、荷物を載せて車に乗り込むが、みんな後部座先に乗り込んで、助手席には誰も座ろうとはしない!?
「……誰か、助手席には乗らないのか?」
俺はそう聞くが、誰も助手席に移動をしようとはしない。
俺は思わず母さんに聞いてしまう。
「……母さんは後部座席で良いの?」
俺がそう言うと、母さんは困った顔をしながら言う。
「道案内とかは、元々私は苦手なの…」
「今までは座席の関係上、私が助手席に座るしか無かったけど、今回は良いよね!」
最後は笑いながら、そんな事を言う母さん。
(本来は旅行の行程を組んでいる宮子が、助手席に座るべき何だが、無理に言ってもな…)
「咲子!」
「助手席に座らないか?」
「俺1人だと、運転しながらのナビ操作とかは難しいし」
咲子なら必ず隣に座るだろうと思って、声を俺は掛けるが……
「いや……座って良いけど、助手席だとお菓子とか食べにくいし」
「私も一応、年頃の子だから…」
お菓子が食べたい理由のために助手席を拒否する?!
「……道案内なんて殆ど無いよ」
「今日は半島を巡るのが目的だから、外周沿いの国道を走るだけだよ」
宮子がその様に言ってくる。
「俺も一応下調べはして有るが……、誰かが隣に座ってくれると助かるのだが」
「じゃあ、私が座る!」
「えっ!?」
真央が珍しく自己主張をしてきた。
「前の席も気に成っていたんだ!」
「お母さんの車を乗る時は、何時も後ろばかりだったから!」
「お母さん良いよね!」
「ええ、良いわよ♪」
母さんはそう言い、宮子・咲子共に何も言わないから、真央が助手席に座る事に成った。
俺の単身赴任先に遊びに来ていた咲子の時と比べると、咲子は本当に俺の興味を失ってしまったのか!?
真央が助手席に座り直して、いよいよ旅の始まりで有る。
まずは旅の本当の始まりで有る、能降半島に向かって車を走らせる。
家近くの高速道路のICに向かって車を走らせるが、能降半島に向かうにはどのルートで行けば良いのだろうか?
「……宮子。能降半島は何処から入る?」
「銀沢からか、穂並から入るか?」
「……旅行の都合を考えれば、銀沢からしかない」
「穂並から入ると、能降島は今日行かなくては、成らなくなるわ」
「あっ、そっか……半島を巡るのだからな!」
「宮子。宿はどの辺で取って有るのだ?」
「九尾の近く……」
「九尾か……たしかに、有名な温泉地だな」
能降半島内にも温泉地は幾つか有るが、九尾が一番規模が大きくて有名所で有る。
宮子からの断片的な情報で、俺は今日のドライブルートを描き出す。
銀沢から能降半島に向かうバイパスが有るから、バイパスを使って能降半島に入って、後は外周を通る国道沿いを、恐らく走るのだろう……
能降半島の外周を走る国道は銀沢から九尾を結んでいる。
国道に沿うドライブならたしかに、ナビの活用が少ないかも知れない。
「じゃあ、そのルートで能降半島に入るよ」
「えぇ、お願い……」
宮子との話が一段落すると、母さんが話し掛けてくる。
「お父さん♪」
「朝ご飯は、どこで食べるの?」
「えっ!? その辺は宮子に聞くべきでは無いの?」
「宮子。朝食はどうする?」
「どうしようね……」
宮子はそう言うが、後数分もすれば、高速道路のICに着いてしまう。
高速道路のSA・PAで朝食を取れば問題が無いが、場所によっては食事の範囲が狭まってしまう時が有る。朝マ○ク、ス○バがしたいとか言われたら対応出来ない。
「朝食をリクエストする人居る…?」
宮子はみんなの意見を求める様だ。
すると、咲子が手を上げる。
「はい!」
「私。高速道路のご飯が気に成る。テレビでも時々、特集組んでいるし!」
「折角のドライブだし、普段と違う所で朝ご飯が食べたい!」
咲子は元気な声で言う。
咲子以外は、特に発言をしようとはしない。
「……だそうです」
宮子は俺に向かって言う。
「じゃあ、朝食は高速道路のSAかPAだな」
「高速道路に入ったら、最初の食堂が有る休憩所で朝食にしよう!」
☆
高速道路に入って、最初の食堂が有る休憩所(SA・PA)で朝食を取る。みんな好きそれぞれの朝食を楽しむ。
俺は無難な朝定食(和食)を食べたが、母さんや咲子は、朝からご当地ラーメンと炒飯セットを食べる強者だった。夜通し走ったトラックドライバー並みの食欲で有る。
咲子の影響を受けてかは分からないが、母さんの食欲が以前と比べて、増している様な気がする……
宮子は天ぷらうどんを食べて、真央も肉うどんだけでなく、ライスを一緒に頼んで食べていた。
宮子の外食シーンは殆ど見る機会が無かったが、咲子ほど大食いでは無いようだ。
朝食後はショッピングコーナーで、母さんや咲子はお土産では無く、自分らが食べるであろうの化粧箱入りの菓子や、普通の菓子類を買ってからドライブの再開で有る。
SAには必ず立ち寄って欲しいと、咲子から注文を付けられたので、SAには必ず寄るが、咲子や母さんは寄る度に何かを買っては食べていた。
そんなに毎回食べると、色々な意味で後が大変だと感じてしまうが、買い食いも旅の楽しみの1つだから仕方無いかと思った。
……
目的地に向かうまでのドライブ中、車内の空気は良いとも悪いとも言えなかった。
真央は高速道路から見える景色を凄く楽しんでいて、咲子はイヤホンをして音楽を聴いている。俺が気にしている宮子は母さんと楽しそうに話している。
俺は運転をする事は好きだから苦には成らないが、家族の触れ合いが少し弱い様な気もした……
自動車メーカーCMみたいに、家族が1つに成る筈だと思っていたが、そうは成らなかった。
俺は時々、真央に声を掛けるが、真央はほぼ相槌に近い返事しか返ってこなかった。
高速道路を2時間近くは走らせると銀沢に入り、銀沢で高速道路を出て、無料のバイパスを走らせると遂に能降半島に入る。
ここからが本当の旅の始まりで有った。
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