単身赴任しているお父さんの家に押し掛けてみた!

小春かぜね

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番外編

第38話 午後の出来事…… その2

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 俺はリビングの、ありとあらゆる場所を探しているが…、乾電池は見付からない。

(母さん…。何処に仕舞って有るのだろう?)
(絶対、有るはずだがな…)

 母さんは買い物で家には居ないし、娘達も全員出掛けている。
 これ以上探すのを止めて、俺はソファーに座り直すと玄関が開く音がする。

「ただいま~~!」

 声の感じからして、咲子が帰って来た。丁度良い!!
 咲子はリビングに顔を出す。

「あっ、靴が有ったから、やっぱり帰って来ていたんだ!」
「ただいま、お父さん!!」

 咲子は笑顔で、俺に声を掛けて来る。
 咲子の手には雑誌が持たれていた。本屋かコンビニに雑誌を買いに行っていた様だ。

「お帰り! 咲子!!」
「なぁ、咲子…。乾電池の場所を知らないか?」
「探しても、見付からないのだよ……」

「乾電池…?」
「お父さん。乾電池なんか何に使うの?」

 乾電池の言葉を聞いて、咲子は不思議な表情をする。
『お父さんに、乾電池なんか使う場所なんて無いでしょ…』見たいな表情をしている。

「ラジオを聞こうとしたら、電池が切れていてね」
「それで、単三電池が2本欲しいのだよ」

 俺はテーブルに置いて有ったラジオを手に持って、咲子に見せながら説明する。

「あぁ! そう言う事!!」
「お父さんは、ラジオが聞きたいのだね!!」

「そう。そう!」

 咲子は俺がラジオを聞くために、乾電池が必要な事を理解する。

「乾電池は其処には置いてないよ!」
「2階の、物置部屋に置いて有る!」

 咲子はそう言うと、リビングから出て行く。
 乾電池を取りに行く様なので、俺もそれに付いて行く。
 2階に上がり物置部屋に入ると、有る棚に『電球・電池』と書かれたシールが貼り付けて有る、引き出しが有った。
 咲子はその引き出しを開けて、単三電池を探し始めるが……

「あれ~~?」
「単一電池や単四電池は有るけど、単三電池は無さそうだね……」

 咲子は俺に聞こえる様にか、独り言かは分らないが、そう言いながら電池を探している。
 引き出しの中には電池も入っているが、昔ながらの白熱電球も数個、引き出しの中に入っている……

「母さんたらっ……白熱電球は、処分しなかったのか?」

 我が家の白熱電球は、全てLED電球に更新した。
 トイレや浴室。玄関や廊下に、我が家は白熱電球ソケットが付いている。
 かなりの投資はしたが交換もほぼ不要だし、電気代も場所に依るが多少安くなる。

 LED電球に更新して、不要になった白熱電球は、母さんに処分をお願いした。
 あの時の母さんは『今度の有害ごみの日に処分するね♪』と言っていたが、処分はしなかった……

「母さんのドケチぶりも、考え者だな……」

 俺は思わず呟いてしまうと……

「お父さん……今に始まった事じゃないよ!」

「そうだな、咲子!」
「それにしても、単三電池が無いか~~」

「お父さん?」
「あのラジオって、災害用のラジオなんでしょ!」
「電池が入っていなければ、意味ないじゃん!!」

 咲子はトーンを強めながら言う。

「電池は、入っていたんだよ!」
「でも……電池が液漏れして使えなかった」

「液漏れ…?」

 咲子は“液漏れ”のキーワードで『?』の顔をする。
 乾電池の液漏れを、咲子は知らないのか?

「電池が古くなると、液漏れを起こす時が有るんだ」
「一番、液漏れを起こしやすいのが過剰放電だけど、何処かでラジオのスイッチが入っていたのかも知れない」

 俺がラジオの操作をした時は電源は切れていたが、何かの拍子にスイッチが入ったのかも知れない?

「へぇ~~、そうなんだ!!」

 咲子は納得した顔をすると……

「お父さん……私も、液漏れする時が有るよ///」

 何故か咲子は、顔を赤めながら言う。
 この年でお漏らしでもしたのか!?

「咲子……学生にも成って、―――」

 咲子を軽く叱ろうとすると……

「違うよ! お父さん!!」
「その液漏れじゃ無いよ!!」

 咲子はお漏らしを否定する。

「じゃあ、何の液漏れ…?」
「もしかして……う○ち!?」

「お父さん、汚い!!」
「私は女性だよ!!」

 咲子はさっきよりも怒る!!

「じゃあ、もう無いだろう…」

 咲子は何故か、得意げな表情をしながら言う。

「それが有るんだよ!!」
「私ね! お父さんの事を思うと、熱い物が出て来る時が有るんだよ!!」

 俺はその言葉を瞬時に理解をする!!

(こいつ…。俺と2人きり成ると、危ない発言ばかりをする様に成ったな!)
(まさか、咲子の奴…。本気で俺を者にする気か!?)

「咲子…。この物語は“R-18”に設定していないから、それ以上は喋っちゃダメ!」

「R-18?」
「お父さん。なにそれ?」

「大人の事情だよ…。これは健全な物語だから……」

「何か意味が解らないけど…、それ以上は言わない方が良さそうだね…」

 咲子もここで気付いた様だ!

「あぁ、そうしてくれ!」
「アプローチは嬉しいが、もっと健全な方法で……」

「分った!!」
「健全な方法ね。それなら良いんだ!!」

 咲子は納得するが……俺が言い方を間違えてしまった!?
 健全な方法なら、俺にアプローチしても良い事にしてしまったからで有る!!

(全く…。真央が男の子だったら、咲子には弟が出来る訳に成るから、また違っていたのかな?)

 俺はラジオを聞くのは諦めて、咲子と共にリビングに戻った。
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