単身赴任しているお父さんの家に押し掛けてみた!

小春かぜね

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番外編

第54話 夫婦の時間

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 子ども達も自室に戻って、母さんも洗い物を終えてリビングに戻ってくる。

「母さん。夫婦の時間をしよう!!」

 俺は母さんにそう言ったが、母さんの反応は少し鈍かった。

「?」
「今から飲むの?」
「まぁ、お父さんも明日には帰るから、良いけど……」

 母さんは、別の意味で捉えてしまう!
 夫婦で、酒を飲むために提言した訳では無い。
 けど…、寝る前に少し飲むつもりだったし、母さんもそれに付き合えば、その後の、お楽しみ会開催確率も上がるだろう!?

「じゃあ、少し飲みましょうか♪」
「宮子が食べていた、おつまみもまだまだ、冷蔵庫に沢山有るし!」

 俺と母さんは、お酒を飲む準備を始める。
 今晩の母さんは日本酒を用意している。俺は何時も通りの焼酎の水割りだ。
 おつまみも用意して、俺の中では夫婦の時間。第1ステージが始まる……

「じゃあ、お疲れ~~。お父さん♪」

「母さんもお疲れ!!」

 二人のグラスを鳴り合わせて、夫婦の時間が始まる……
 時間も大分遅いし……この1杯で終わるしか無いかな?
 お互いが酒を一口付けると……

「ふぅ!」
「色々有ったけど、大きな問題が起きなくて良かったね♪」

 母さんは笑顔で言う。
 俺の中では大きな問題所か、宮子との仲が完全に打ち解けて、劇的な大収穫で有った。

「だね!」
「宮子とも普通の関係に出来たし、今回の帰省は大成功で終わりそうだよ!」

「そうだね♪」
「家族もこれで1つに纏まった言いたいけど、お父さん!」
「……咲子はどうする?」

「咲子か……」
「咲子がまた、俺にモーションを掛けてきているからな」

「うゆだよね!」
「お父さんには、実の娘で無い所が、不味いよね!!」

 母さんはそう言い、日本酒を飲む。

「宮子とも関係が完全に出来上がったし、宮子と咲子を養子縁組させるか!」
「養子にすれば、咲子と俺は法令上、結婚は出来無く成る!!」

「……それが一番だけど、宮子が嫌がるでしょ!」
「咲子も、お父さんに気が有る以上は絶対に反対するし~~」

「だな……」

 俺も此処で焼酎を飲む。

「まぁ……私も警戒を強めるし、宮子にも伝えて置くわ」
「『咲子がまだ、お父さんを未練に思っている』と……」

「俺も単身赴任生活の終わりも見えてこないし、咲子に好かれるのは良いけど、本気で好きに成られるとな…」

「けど、咲子も来年は受験生に成るし、人生の転換点と成るから、恋心では無く成るはずだわ!」
「だからこそ、お父さんは咲子に誘惑されないでね♪」
「今度は本当に、後が無いから~~♪」

 母さんは笑顔でそう言うが、目は本気だった!?
 咲子と母さん。どちらを選ぶかと言えば……母さんに決まっているが、咲子も捨てがたい!?

「大丈夫だよ! 母さん!!」
「俺は母さんが大好きだから!!」

「……だから、そろそろ、始めないか?///」
「熱い夫婦の時間を―――」

 俺は母さんを寝室に誘おうとしているが……

「今晩で、お父さんとお酒を飲めるのは終わりだし、もう少し飲んじゃお~~♪」

 母さんのコップは何時の間にか空に成っており、新たに日本酒を注いでいた。
 さっきの話聞いて無かったの!?

「ねぇ、お父さん!!」
「今。思い出したけど……結婚直前に、唯一日帰り旅行に行った事覚えている?♪」
「あの時はお父さんでは無く、筑摩さんと呼んでいた旅行!!」

 結婚直前に俺と行った日帰り旅行を、母さんは思い出したようだ。
 本当に結婚前の旅行と言えば、それしか無い。それ以外は、数時間のデートばかりだったからだ。
 新婚旅行も……宮子と咲子が居るのと、経済的余裕が今程、俺には余裕無かったので行ってない。

「もう、10年以上前だな…」

「そう、そう!」
「あの時はまだ、真央はお腹の中にすら居なかったからね!!」

 母さんのガードは本当に堅くて、母さんと1つに成れたのは結婚初夜の日だった。
 母さんの中で『できちゃった婚は絶対に避けたかった』と、その夜告白してくれた。

「それにしても……変な時期に、良く行った者だね♪」

「それは、仕方無いよ…」
「二人の休みが調度取れた時が、その日だったから……」

「でも、あの時食べた海鮮焼き、美味しかったね~~」
「あの時、私は初めて筑摩さんにぐずったし~~♪」

 母さんは旅行話を嬉しそうに話し始めるので、俺も母さんこはると行った、日帰り旅行を思い出してみる……
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