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番外編

第79話 母さん達の状況…… その7

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「宮子がお父さんと仲良く成ったのは良いけど、まだ問題は解決していないのだよね」

「それは……咲子の事でしょ。お母さん!」

 察しの良い宮子は、それだけの言葉で直ぐに気付いてくれる!

「そう。咲子の事!」
「お父さんを好いてくれるのは良いのだけど、少し異常だよね…」

 私はここで一度、日本酒を飲んで、おつまみのコロッケを食べる。
 その間に宮子が話す。

「異常とは言えば異常だけど……体の関係まで発展していなければ、余り厳しく言うのもね……」

(あれ…?)
(宮子らしくない発言だ!)

「じゃあ、宮子は、今の咲子とお父さんの関係を認める訳?」
「宮子もこの関係を良くは見ていないでしょ!」

 私が少し強く言うと、宮子は少し困った顔をしながら日本酒を飲む。
 そして、その後ため息をついた!

「まぁ……私と咲子は、実の娘では無いからね」
「それに私が、私と咲子の養子縁組を拒否した」
「あの時の私も、咲子があの人を其処まで意識する何て、夢にも思ってもいなかった…」

(宮子の言葉だと『今の状況を見守れ』と、捉えるべきなのか!?)
(私としても、咲子に厳しい言葉は言いたくは無い……)

「う~ん」
「宮子の考え方は、そう言う訳か…」

「……お母さん的には、咲子とあの人を離したいのでしょうが、あの2人、何だかんだで求めて居るのだよね!」

「やっぱり、宮子もそう思う!」

 私は『待ってました!』ばかりの口調で言う。

「思うも無いよ。お母さん!」
「咲子だけには、あの人凄く甘いもん。あの人がいても居なくても、咲子は思い通りの時間を過ごしたそうだし、色々と出掛けたのでしょ!」

「私には甘いと言うか、気遣った言葉が中心だけど、咲子の場合は本当に望み通りの事をさせている」
「その辺は少し腹が立ったけど、これを親子のスキンシップと思えば、納得する所も有る……」

「私が変な意地を張り続けた所為で、咲子も私の前では、あの人に甘えにくい所も有ったと思うから……」

(なんか……今晩の宮子は変だな?)
(今晩と言うより、お父さんを見直してからの宮子は、自然とお父さんに好かれようと無意識に行動している…)

(特に旅行後なんか、普通の親子関係までに発展した!)
(パソコンの事を聞いたり、今まで絶対にやらなかったお菓子を使ったゲームまでして、お父さんとの関係を急激に深めた)

「……お母さん的には、どうしたいの?」
「私に相談を持ちかける位だから、咲子がまた変な事を企んでいるのでしょ」

「うん。変な事は企んでいるね。あの子……」
「宮子がお風呂に入って居る間だけど、急にお父さん状況を聞いてきたからね!」

「咲子の目には、あの人がお父さんでは無い、お父さんが居るのか……」

 宮子は哲学的な事を言う!
 私はどう、返事をすれば良いの??
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