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番外編
第82話 その夜見た夢 その1
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……
その夜は深酒をしない様にして、もう少し飲みたいの我慢して晩ご飯を終える。
1人だから後片付けは直ぐに終わるし、見たいテレビも今日やらなければ成らない事も無いので、早々と布団を敷いて、スマートフォンを持って布団に寝転がる。
「あ~~、明日から仕事だけど、流石に疲れたな…」
本来の家への往復、家族旅行、ペット会議や宮子のとの会話、最後はカレーまで作らされた。
明日は体を休める日にしたいのが、俺の本音だった。
けど、会社から見れば『5連休も休暇をやったのに明日も休むだと!? 何甘えた事を言ってる!』と言われそうだが、体を休められた日は、唯一初日の金曜日だけだと思う……
「今夜少し多めに寝て、どれだけ疲れが取れるかだな…」
まだ、眠るつもりは無いが、丁度眠気が来たので俺は目を瞑った。
ゆっくりと、意識が落ちていく……
……
…
・
単身赴任先で過ごす、ある日の休日。
俺は気晴らしにドライブに出掛けて、何処か山近くの河川公園に到着した。
此処は、初めて来る場所で有る。
この公園は公衆トイレや自動販売機も有り、更に遊歩道も整備されている。
そして、この公園は穴場らしく休日の割に人気が少ない。
のんびりと出来そうだ。俺は早速、伸びをする!!
「良い天気だ!」
「それに、この位の時期なら、良い散歩日和に成りそうだ!!」
散歩の前に自動販売機でお茶を買って、遊歩道を歩く事にした。
遊歩道の標識通りに沿って歩いて行くと、園内の道から小川沿いの道に変わり……段々と山道に入って行く。
(遊歩道の割には、随分険しく成って来たな…)
(人のすれ違いは元々無いが余り深く行くと、戻るのが大変だな…)
今日は俺一人だから何時でも引き返す事が出来るし、先に行く事も出来る。
これに咲子が居れば『お父さん! 終点まで行こう!!』と言い出すし、母さんも居れば『もう、此処で良いでしょ! これ以上行くと戻るのが大変!!』と、文句を言い出す。
俺はこの公園に来る前に昼食を食べているから、エネルギーは十分だし、空も青空が綺麗で有って、もう少し進んでみようと思った。
普段の運動不足解消のために山道を歩いて行くと……大きく開けた場所に出て来た。
看板が都合良く立っているので、それを見てみると『第2駐車場』と書かれていた。
(この遊歩道は、公園の駐車場と第2駐車場を結んでいるのか!)
遊歩道は駐車場を跨ぎ、まだ続いている様だが……公園から大分歩いた気がする。
帰りの事を考えれば、此処で戻った方が良い気がした。
「散歩だったらこれで十分か。気分転換が目的だし!」
「さて、どうやって戻ろうかな…?」
第2駐車場だから、アスファルトの道路が目の前まで来ている。
これを歩いて行けば、下の駐車場に戻れるだろう。
「けど、普通に道路を歩いても詰まらないし、来た道を戻るか!」
俺はそうする事にして、来た道を戻る。駐車場から、再び山道を少し歩き始めた時……
薮の方からガサゴソと、音が急に聞こえてきた!
「!!」
「何か居るのか!!」
『バッシュ!』
俺は身構えると……何かが茂みから出て来た!!
まさか! 猪とかそう言った類!?
「うぁ!」
俺は思わず声を上げるが……
「にゃ~~」
其処に現れたのは一匹の猫だった!!
何で、山の中に猫が居る!?
その夜は深酒をしない様にして、もう少し飲みたいの我慢して晩ご飯を終える。
1人だから後片付けは直ぐに終わるし、見たいテレビも今日やらなければ成らない事も無いので、早々と布団を敷いて、スマートフォンを持って布団に寝転がる。
「あ~~、明日から仕事だけど、流石に疲れたな…」
本来の家への往復、家族旅行、ペット会議や宮子のとの会話、最後はカレーまで作らされた。
明日は体を休める日にしたいのが、俺の本音だった。
けど、会社から見れば『5連休も休暇をやったのに明日も休むだと!? 何甘えた事を言ってる!』と言われそうだが、体を休められた日は、唯一初日の金曜日だけだと思う……
「今夜少し多めに寝て、どれだけ疲れが取れるかだな…」
まだ、眠るつもりは無いが、丁度眠気が来たので俺は目を瞑った。
ゆっくりと、意識が落ちていく……
……
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単身赴任先で過ごす、ある日の休日。
俺は気晴らしにドライブに出掛けて、何処か山近くの河川公園に到着した。
此処は、初めて来る場所で有る。
この公園は公衆トイレや自動販売機も有り、更に遊歩道も整備されている。
そして、この公園は穴場らしく休日の割に人気が少ない。
のんびりと出来そうだ。俺は早速、伸びをする!!
「良い天気だ!」
「それに、この位の時期なら、良い散歩日和に成りそうだ!!」
散歩の前に自動販売機でお茶を買って、遊歩道を歩く事にした。
遊歩道の標識通りに沿って歩いて行くと、園内の道から小川沿いの道に変わり……段々と山道に入って行く。
(遊歩道の割には、随分険しく成って来たな…)
(人のすれ違いは元々無いが余り深く行くと、戻るのが大変だな…)
今日は俺一人だから何時でも引き返す事が出来るし、先に行く事も出来る。
これに咲子が居れば『お父さん! 終点まで行こう!!』と言い出すし、母さんも居れば『もう、此処で良いでしょ! これ以上行くと戻るのが大変!!』と、文句を言い出す。
俺はこの公園に来る前に昼食を食べているから、エネルギーは十分だし、空も青空が綺麗で有って、もう少し進んでみようと思った。
普段の運動不足解消のために山道を歩いて行くと……大きく開けた場所に出て来た。
看板が都合良く立っているので、それを見てみると『第2駐車場』と書かれていた。
(この遊歩道は、公園の駐車場と第2駐車場を結んでいるのか!)
遊歩道は駐車場を跨ぎ、まだ続いている様だが……公園から大分歩いた気がする。
帰りの事を考えれば、此処で戻った方が良い気がした。
「散歩だったらこれで十分か。気分転換が目的だし!」
「さて、どうやって戻ろうかな…?」
第2駐車場だから、アスファルトの道路が目の前まで来ている。
これを歩いて行けば、下の駐車場に戻れるだろう。
「けど、普通に道路を歩いても詰まらないし、来た道を戻るか!」
俺はそうする事にして、来た道を戻る。駐車場から、再び山道を少し歩き始めた時……
薮の方からガサゴソと、音が急に聞こえてきた!
「!!」
「何か居るのか!!」
『バッシュ!』
俺は身構えると……何かが茂みから出て来た!!
まさか! 猪とかそう言った類!?
「うぁ!」
俺は思わず声を上げるが……
「にゃ~~」
其処に現れたのは一匹の猫だった!!
何で、山の中に猫が居る!?
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