魔女狩り聖女ジャンヌ・ダルク サイドストーリー篇

白崎詩葉

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悪の軍団④

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「なんでここに!」
 ペルチェが声を上げる。
「あんな派手なことしたら子供でも分かるわよ!」
 ジャンヌは怒鳴る。
「邪魔しないでよ!聖女!せっかく悪って名乗る奴らに会えたんだから!」
「そんな理由で暴れられてもハタ迷惑よ!」
「だって!」
駄々をこねる子供のような叫び声を出す。
「こんな時代に恥ずかしくもなく世界征服とかいう悪の集団が現れるなんて、ある意味絶滅危惧種よ。正義を名乗ってぶっ殺したいの!」
「あんた。いろいろと履き違えているけど」
 ジャンヌが冷静に突っ込む。
「あんたが暴れた後は、火の海なの。後処理が大変なんだから、私が見えないところでやってよ」
 聖女が仕事を放棄している。
「おい!仲間ではないのか!」と総統が入る。
「ああ!」
 ジャンヌはガンを飛ばす。
「こんなハタ迷惑な魔女と一緒にするな!」
 ペルチェを指して怒鳴る。
「こういうのは、仲間と合流して戦うものでは・・・」
 総統は、懐から本を取り出す。
「ん?それって!」
 ジャンヌが驚いた。それは、大きい文字と絵が描いていた本だった。明らかに普通の本ではないのは分かる。
「ルシアが絡んでいるなんて!」
 ルシア。魔女の名前でないことを願いたい。
「ん~こういう時は・・・」
 総統は本を閉じる。
「逃げるが勝ちじゃ~」と情けない声を上げ、総統は逃げる。
「ほら!あんたのせいで逃げたじゃないの!私の邪魔をしたんだから、悪党決定!」
「あんたみたいな極端思考者は嫌いなんだ!」
 激突するジャンヌとベルチェ。
 よし。逃げよう。


 イルは息を上がっていた。
 混乱に紛れて逃げていたため、息が乱れている。ジャンヌがペルチェと相手してくれれば、逃げきれる。
 早く離れようとした先で、逃亡中の総統と会ってしまった。
――俺、ついてない。
「総統。ご無事で」
 さらにカマキリとイノシシとニワトリのカイジンと鉢合わせしてしまった。
「おお。おまえも無事だったのか」
 カマキリが声をかけられた。
「おい!そいつ誰だ!」
 総統が言う。
 バレた。
「仲間ではないのですか」
 ニワトリは言う。
「こんな奴知らんぞ」
 総統ははっきり言う。
 3人組のカイジンと目が合う。
「「「騙したな!」」」とカイジンたちは一斉に声をハモる。
 プチ。
「おまえらが無理やり連れ回したじゃないか!」
 怒鳴りつけた時だった。
「見~つけた」
 女の声がした方へ向けば、少女がいた。
先端が黄色に混ざった黄緑の短髪。エルフのような長い耳。ノースリーブの上着。白の長い手袋。紺色のズボンだか、片足は膝まで切れ、足を見せている。首には足まで長いマフラーを巻いている少女だった。
 それに、少女の背後には妙な鳥がいる。四角の嘴で、嘴の中が本のように紙がペラペラと音がし、ギぃーと吠える。
 噂に聞くノレッジだろうか。ノレッジは、しょかんの魔女ラプラス・ライブラーの使い魔。
 つまり、ラプラスが目の前にいるということ。
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