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獅炎の魔女①
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「え?ヒュパティアが魔女に連れてかれた!?」
ジャンヌは枝に止まっている白い鳥から訊いていた。
「ええ。だから今すぐにラクシュミーと一緒にヒュパティアの救出に行ってほしいの」
白い鳥を通して天光の聖女イヴは指示を出す。
「ラクシュミーとですか」
火を操る赤の聖女ラクシュミー・バーイー。最強の聖女の1人に当たる。
「そうよ」
魔女に連れてかれたとしたら、監禁、拷問、それともサバトに連れてかれたかもしれない。
サバトは、魔女が集まる集会。魔女の女子会ともいえる。サバトに集まる魔女は、大物も集まることもあって、聖女は安易に襲撃しないことになっている。
今回は救出許可が下りたということは、大物の魔女がいないようだ。
ヒュパティアはジャンヌのこと嫌っているのは知っている。ジャンヌ自身もそこまでの仲ではないか。
「分かりました。どこに行けば・・・」
と訊こうとしたところで上空から白い鳥が踏みつけられる。
咄嗟に後ろに跳び、ロザリオを構える。
相手を見れば女だった。
火の髪。赤い瞳。手には鎧のような炎の爪。鎧筋肉がある体で鎧を着ている。太くて長い尾を持っている。
「あっち!」
女は足を上げれば、足が焼けていた。
「さすが、古の聖女。これだけで俺に火傷させるとは」
女と目が合う。イヴの『光』を効いたというのは、彼女は魔女だということ。
「白の聖女ジャンヌ・ダルクだろ」
答えない。これ以上魔女に覚えたくない。
「なんだよ。そのくらいは答えてよ。ジャンヌは、サバトに連れてかれた聖女を助けたいんだろ。だったら手伝うよ」
「はあ?」
魔女の発言に思わず口が開く。
「俺は獅炎(しえん)の魔女ボルガ・ライガン。ロゼッタの恋人なんだ」
「え?ロゼッタってあの火の女王の・・・」
れいこうの魔女ロゼッタ・フェニックス。最古の魔女で火の女王と呼ばれている。
「そのサバトの長がさ。ロゼッタの座を奪おうとしているんだ」
火の魔女は好戦的なこともあって座を狙うのも少なくない。
「しつこい魔女を俺は退治したい。で、ジャンヌは捕まった聖女を救出したい。だったら協力しないか」
ボルガは陽気に言う。
この魔女は感覚的に強いのは分かる。まともに相手してはいけない。
ラクシュミーも来る。ここは離れるしかない。一歩下がろうとした時だった。
目の前までボルガが距離をつめ、顔の寸前で拳を止める。圧だけで背後に風が吹く。
「まだ話終わってないぞ」
今、拳が止めなければ確実に殺されていた。普通の魔女と違う。実力だけでも最古の魔女並みかもしれない。
「どうするの?」
「協力しなかったら・・・」
「間違って聖女もやっちゃうかも」
笑顔でボルガは答える。
逃がすつもりがない。下手に逃げたら殺されるかもしれない。今は。
「分かった。ヒュパティラを救出するまでなら」
従うしかない。
「やりい。よろしく」
絶対に他に何かを企んでいる。救出した後が勝負だ。
ジャンヌは枝に止まっている白い鳥から訊いていた。
「ええ。だから今すぐにラクシュミーと一緒にヒュパティアの救出に行ってほしいの」
白い鳥を通して天光の聖女イヴは指示を出す。
「ラクシュミーとですか」
火を操る赤の聖女ラクシュミー・バーイー。最強の聖女の1人に当たる。
「そうよ」
魔女に連れてかれたとしたら、監禁、拷問、それともサバトに連れてかれたかもしれない。
サバトは、魔女が集まる集会。魔女の女子会ともいえる。サバトに集まる魔女は、大物も集まることもあって、聖女は安易に襲撃しないことになっている。
今回は救出許可が下りたということは、大物の魔女がいないようだ。
ヒュパティアはジャンヌのこと嫌っているのは知っている。ジャンヌ自身もそこまでの仲ではないか。
「分かりました。どこに行けば・・・」
と訊こうとしたところで上空から白い鳥が踏みつけられる。
咄嗟に後ろに跳び、ロザリオを構える。
相手を見れば女だった。
火の髪。赤い瞳。手には鎧のような炎の爪。鎧筋肉がある体で鎧を着ている。太くて長い尾を持っている。
「あっち!」
女は足を上げれば、足が焼けていた。
「さすが、古の聖女。これだけで俺に火傷させるとは」
女と目が合う。イヴの『光』を効いたというのは、彼女は魔女だということ。
「白の聖女ジャンヌ・ダルクだろ」
答えない。これ以上魔女に覚えたくない。
「なんだよ。そのくらいは答えてよ。ジャンヌは、サバトに連れてかれた聖女を助けたいんだろ。だったら手伝うよ」
「はあ?」
魔女の発言に思わず口が開く。
「俺は獅炎(しえん)の魔女ボルガ・ライガン。ロゼッタの恋人なんだ」
「え?ロゼッタってあの火の女王の・・・」
れいこうの魔女ロゼッタ・フェニックス。最古の魔女で火の女王と呼ばれている。
「そのサバトの長がさ。ロゼッタの座を奪おうとしているんだ」
火の魔女は好戦的なこともあって座を狙うのも少なくない。
「しつこい魔女を俺は退治したい。で、ジャンヌは捕まった聖女を救出したい。だったら協力しないか」
ボルガは陽気に言う。
この魔女は感覚的に強いのは分かる。まともに相手してはいけない。
ラクシュミーも来る。ここは離れるしかない。一歩下がろうとした時だった。
目の前までボルガが距離をつめ、顔の寸前で拳を止める。圧だけで背後に風が吹く。
「まだ話終わってないぞ」
今、拳が止めなければ確実に殺されていた。普通の魔女と違う。実力だけでも最古の魔女並みかもしれない。
「どうするの?」
「協力しなかったら・・・」
「間違って聖女もやっちゃうかも」
笑顔でボルガは答える。
逃がすつもりがない。下手に逃げたら殺されるかもしれない。今は。
「分かった。ヒュパティラを救出するまでなら」
従うしかない。
「やりい。よろしく」
絶対に他に何かを企んでいる。救出した後が勝負だ。
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