魔女狩り聖女ジャンヌ・ダルク サイドストーリー篇

白崎詩葉

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ビン争奪戦⑤

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「だったら彼氏と相手したら!」
 ウィムは、風に包まれたアキセを投げ飛ばす。
「そんなものいらないわよ!」
 ロザリオの頭でアキセを叩き落とす。ウィムはビンを追いかける。
「逃がさない!」
 その時、背後から抱きつかれた。後ろを向ければ、アキセが腰に抱きついていた。
「な!」
 ウィムがアキセに風を包んだのはこういうことか。アキセを動かすように。
「離しなさいよ!」
「俺が落ちる!」
「落ちてくたばれ!」
 アキセを殴る。アキセからやっと離れるが、にやっとしたアキセは指輪を見せられる。
「あ!」
 抱きついた時に指輪を盗んだのか。
 アキセは指輪をはめ、ウェズボードに乗り、地上へ落ちる。
「ヤバい!」
 ジャンヌも地上へ向かうも、上から何かに覆われる。それはトリモチ付きの網だった。
 アキセが上空から召喚して、落としたというところか。
 トリモチ網に絡まれ、そのまま落ちてしまう。


 イルはビンを取り戻した。
 この中にジャンヌから聞いているレオンがいるようだ。
 蓋を開けようとしたが、上から気配を感じる。すぐに前に跳び出す。風の球が地面にぶつけた途端に爆発し、風が吹き荒れる。
 目の前に女が足を伸ばす。さらに後ろへ下がり、女は地面に蹴ることになった。
「やっぱり来たか」
 あの女が話に訊いていたかざなりの魔女ウィム・シルフか。
「頂戴よ!」
 ウィムが大きく手を振り、風の球を飛ばす。風の球を避け、詩う。
 ウィムの足元に土の壁が伸び、ウィムを閉じ込める。
 その隙にビンを開けようとするが、背後から衝撃がする。そのまま倒れ、ビンが転がっていく。
 上に通ったのは、長い長方形に陣を描いた板に乗ったアキセだった。
今度はおまえか。
 背後からその板でぶつけたといったところか。
 アキセが手を伸ばしてビンを掴もうとした時にウィムを囲んだ土の壁が破壊された。顔をしかめたウィムが大きく手を振り、風の球を生み出し、アキセにぶつける。風の球を受けたアキセはそのまま木にぶつかる。
 その隙にイルは詩い、風でビンを手元に転がす。ビンを掴み、すぐに蓋を開ける。
 ビンから人が現れた。
 長い金髪をしたエルフ。
 こいつが、ジャンヌが言っていたレオンだろう。
 女の格好をしているが、匂いが違う。
「ふがが!」
 レオンの口に記号が光っている。魔術で口を封じているのか。
 その時、レオンの体に鎖が絡まれる。そのまま引っ張られ、地面に叩きつけられる。
 あれは以前にも襲われた魔術だった。
「動くな!」
 アキセは息を乱れながらもレオンに銃を向ける。
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