魔女狩り聖女ジャンヌ・ダルク サイドストーリー篇

白崎詩葉

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人の金カード⑧

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「う・・・」
 さすがに怒ってる。
 急にウルクスが消える。
 よく見れば、カードが回転しながら飛んでいた。
 まさか。
「それは参戦する」
 気絶したはずのウィムがもう起きている。
 飛んでいたカードを2本の指で受け止める。
 カードを見せると消えたはずのウルクスがいた。
 マズイ。一旦退散するか。
 背後から腕を掴まれる。
 急に力が抜けていく。もう分かっている。
 アキセが奪う魔力を使っているということ。
 そのまま押し倒される。
「う・・・」
「返してもらうぞ」
 すでにアキセの手には指輪が持っていた。
 いつの間に盗りやがって。
「最近。イラついているんだ」
 鳥肌が立つほど下から体をいやらしくさわっていく。
「カードに閉じ込められ、金を使われ、殴られ、飛ばされ、目を変えられてさ!」と握られた腕を強く掴まれる。
「途中はおまえが主犯だろ!」
――そういえば、目はどうやって戻った?
 エンターテイナーのジミーに目を尻に変えられた。
「付き合ってくれたら、多少は許してあげるからさ」
 首をさすっていく。
「さ~て。どうしようか」と悪意のある笑顔を見せるアキセだった。



 脱出できない。
 ウルクスは人の金カードに閉じ込められた。
 攻撃してもカードから抜け出せない。
 アキセがジャンヌを押し倒している。
 このままだと夜の行為をしてしまう。
 どうすれば。
――待て、あいつはどうやって逃げ出した。
 『呪い』を感じたから、魔術を使ったのは事実。
 魔女の力を対抗できる魔術といえば。
 もしかしたら。
 手に集中する。
――やはりできる。あの魔女が余計なことを。あいつができたなら。
 いや、使ったら、まだ疑いが出でしまう。
 一瞬、ジャンヌとアキセがその先の行動を想像してしまう。
 体と重なって・・・
 この手段しかない。
 手に集中する。
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