魔女狩り聖女ジャンヌ・ダルク

白崎詩葉

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第1章

第2話 石蛇の魔女①

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 しんくの魔女エリザベート・パートリーを退治してから1週間たった。
 ジャンヌは、森からようやく抜け、壁に囲まれた町に着いた。
 これで宿に泊まって体を休めると満悦に浸しながら、町の外門に近づいた時だった。
「お待ちしてください」
 外門にいる門番にジャンヌは止められる。
早く休みを得るため、手っ取り早く終わらせるように仕事用の作り笑顔を見せる。
「何でしょうか。門番さん」
 門番は、じっと見つめてきた。
「金髪の碧眼。失礼ですが、あなたは、白の聖女のジャンヌ・ダルク様ですか?」
「いえ、違います」
 即答で否定する。
 今回は本当に休みたい。魔女と何も関わりたく体を休みたい一心でウソをつく。
「そうですか。すみません。人違いでした」
ジャンヌの噂がここまで来ているのか。装って訊く。
「あの~なぜその方を探しているんですか?」
「申し訳ありません。これ以上話すわけではいけないので」
 一般人に言えないようなことだろうか。それはそれでいいと思った。
 ジャンヌは、魔女以外に面倒ごとに巻き込まれたくなかった。ジャンヌの情報が流れている時点で人間から何かされる可能性がある。結果、この町の入国をやめることにした。
「では、私はこれで・・・」
装って逃げようとした時だった。
「あ~来た来た!」
 とても聞いたことのある声に悪寒が走る。振り返れば、門から黒い髪と目の優男。黒いロングコートで全体的に黒を基調とした服を来たアキセ・リーガンが立っていた。
「やっぱ、来て正解だった。門番さ~ん!そいつですよ!」
「そうなんですか」
「そいつは、すぐにウソをつくが、正真正銘の聖女なんだ」
 こいつ余計なこといいやがってと怒りつける。
「じゃあ、案内よろしく。先に行っているから」
 アキセが門の先へ行った。
 もう逃げられない状況になってしまった


 ジャンヌは、門番の案内で役場に着き、アキセがいる部屋に一直線に歩き出す。扉をドーンと開ければ、長椅子の上でアキセが女を下にしていた。
「もう~アキセ君たら~」
「いいぜ。もっと・・・」
 アキセは顔を女に近づこうとしたが、ジャンヌはアキセの頭を殴る。
「イテ」
 アキセは頭をさすりながら、女と見つめ直す。女は不機嫌な顔になり、アキセの顔にパシッと平手打ちをした。女はサイテイと言いながら部屋を出で行った。
 アキセは、頬をさすりながら、溜息を吐く。
「邪魔すんなよ。ジャンヌ。もう少しでやれ、ぐわ!」
 つかさず、アキセの胸倉を掴む。
「おい、何見せつけて、この町に私の名を売った?ああ!」
 低い声を出し、ガンをつける。
「まあまあ、落ち着いて、ジャンヌさん。あまり顔を歪めると年取ったときにしわが目立ちますよ。それに掴まれたままだと話せませんよ」
 舌打ちをし、雑に放す。
「どうせ、この事件に関与すると思って、俺が話をつけたんだよ」
「だからって、本人なしで勝手に話進めるのは、どうかと思うけどね!てかなんでここにいるのよ。まさか付いてきたんじゃ・・・」
 ジャンヌはにらみつける。
「ついてきたってそんなストーカーと一緒にするなよ。俺はな」
 真剣な眼差しで見つめるアキセからの一言。
「からかいたくなったんだ」
 ゴツ!
 ジャンヌはアキセを殴った。
「じゃあ、さよなら。事件ならあんたが解決すれば」
 ジャンヌは立ち去ろうとしたが。
「なんだよ。魔女狩りに来たんじゃねえのか」
 アキセが頭をさすりながらいう。
「違う。魔女と関係なしに町で休みたかっただけだ」
「ん~。それは無理な話だな」
「はあ?」
 ジャンヌは振り返る。
「この町で誘拐事件が起きているんだ。被害者は顔の面影がないほど痛めつけられた死体で帰ってくるんだ」
「人間の間でもよくある話でしょ。私が関与するまでもないわ」
 聖女は、魔女を狩りするために存在している。
 魔女以外はできるだけ、関与したくない。なぜなら、疲れるからだ。
「まあ、最後まで聞けって。目撃者がいてさ。それが人間の姿をしてなかったんだ」
「それだって、魔族(アビス)の可能性もあるでしょ」
「魔族(アビス)から『呪い』が出ないだろ」
 魔族(アビス)は、『呪い』に対して抗体を持ち、潜在能力を得た種族。魔族(アビス)から『呪い』を発生することはない。
 『呪い』を生み出せるのは、命ある存在として魔女しかいない。
「それは本当なの?」とアキセに聞き出そうとしたが、扉が開く。
「あなた様がこの町を救ってくださる聖女様ですね」
 声をした方向に向くと、部屋の扉から40歳くらい男だった。
「初めまして、この町の町長を務めております。ダリウスと申します。お願いします!どうかこの町を救ってください!」
「私は・・・」
「オーケイ!受けます!」
 アキセが話を割り込み、勝手に承諾された。
「ちょっと!」
「ありがとうございます!」
 もうダリウスも聞く耳を持っていなかった。
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