78 / 302
77話 採用
しおりを挟む
昼食の準備をあらかた終え、俺は軽く店内の掃除をしていた。クレハ様がお気に入りの窓際奥の席……この場所は特に念入りに掃除をしてしまう。こういった所に差を付けるべきではないのだけど、多少の贔屓は許して欲しい。そんな事を考えながら、テーブルと椅子を磨いていると……背後から僅かに人の気配を感じた。作業をする手を止め、静かに振り返る。
「お待ちしておりました、レオン様」
バックヤードへ繋がる扉の無いアーチ状の入り口……そこに、もたれかかるようにして金髪の少年が立っていた。我が主、レオン様だ。
「やあ、セドリック。手紙に書いた俺のお願いは叶えて貰えたのかな?」
レオン様は預けていた体を起こすと、こちらに向かって歩き出す。装飾を抑えたお召物に腰に携えた剣。レオン様が外出する時の基本スタイルだ。供を同行させず、好き勝手出歩く方なので、その奔放さに周囲は振り回され気味である。
「もちろんです。ルーイ先生は、お部屋でお待ちですよ。すぐにお呼び致しましょう」
「先生との生活はどうだ、上手くやれているか?」
「現状、問題無しと言った所でしょうか。先生は我々に対しても気さくに接して下さいますので、必要以上に気負わなくて良いのは、非常に助かっております」
今日レオン様がいらしたのは、俺達の様子を見にくる為だったのだろうか。一応書面で報告はしていたのだが……今更ではあるけど、俺に丸投げしたことを少しは悪いと思っていらっしゃったのかな。
「あの、レオン様。本日は先生と一緒にお食事をされるそうですが……こちらに何か気がかりなことでも?」
「いや、お前と先生に関しては特に心配していない。報告もきちんと受けていたしな。今日訪れたのは別件だ」
ですよねー……いや、分かってましたけどね。でも、本音としてはもうちょっと気にかけて欲しいんですよ。レオン様のせいで、俺は神さまと同居してるんですからね……
「……不満気な顔だな、セドリック」
「いーえ。それで、そのご用件とは? もしかして、クレハ様に何か……」
「違うよ、クレハは元気だ。フィオナ嬢の事も伝えた」
「……とうとう、お話しされたのですね」
「包み隠さずという訳にはいかなかったけどな。聞いた直後は多少取り乱したが、今は落ち着いている。自分なりに姉の状態を分析して、納得したようだけど……解決には時間がかかりそうだ」
明後日、クレハ様はご実家へ一時帰宅される。そうなると、もう隠しておくことはできない。フィオナ様がお屋敷に不在の理由くらいは説明しておかないと……レオン様もさぞ苦心なさったことだろう。
「その話はまた後日……ミシェルの報告を受けてからにしよう。そろそろ腹も減ったしな。先生をお呼びして、昼食にしようか」
「はい。では、配膳に取り掛からせて頂きます」
「場所はここでいい。このテーブルに用意してくれ」
「かしこまりました」
場所は応接室を希望されると思っていた。しかし、予想に反してレオン様は店内で食事をすると言う。窓のカーテンは閉められていて、外からは見えないので問題は無いが……。指定された席は『クレハ様のお気に入り』……こんな細かい所でまで、クレハ様の存在を感じていたいのか……この方は。
「話し声がすると思ったら……レオン来てるじゃん」
レオン様と同じく、バックヤードへ通じる入り口からひょっこりと顔を出したのはルーイ先生。呼びに行く手間が省けたな。
「ご機嫌よう、ルーイ先生。申し訳ありません、突然に……先生っ! その髪……」
先生と顔を合わせたレオン様は、即座に彼の短くなった髪の毛に気が付いた。それなりに驚いたようで、声が幾分か上擦っている。先生は待っていましたとばかりに、散髪の理由を語る。
「似合うでしょ。俺、仕事しようと思ってさ。思い切って短くしたんだ」
「仕事?」
レオン様は先生から俺の方へ視線を移す。その顔には『聞いてないぞ、説明しろ』と書いてある。そんな顔されても……俺だって昨日、いきなり宣言されたんですけどね……
「働くなんておっしゃるから何事かと……うちの店を手伝うという意味だったのですね。分かりました、先生のお好きなようになさって下さい」
「レオン様!?」
「やったー! レオンは話分かるねぇ」
レオン様に促され、おふたりはテーブルに向かい合わせで着席した。その後、詳しく事情を聞いた主の言葉に驚愕する。絶対反対なさると思っていたのに……レオン様は先生が働くことに肯定的なようだ。いいのか、神さまだぞ。
「実は、主だって店を手伝ってくれていた部下を王宮へ……クレハの護衛に配属してしまったんです。その関係で、今までのように気軽にこちらへ来れなくなってしまいました」
「つまり、店は人手不足?」
「ええ。求人をかけても良いのですが、うちの店は少々特殊なので……。内部事情を把握していらっしゃる先生が手伝って下さるのなら、下手に一般人を雇うより安心です。何より、先生はセドリックとも気が合うようですしね」
「セディ、聞いた? お前のご主人様がOKなら問題無いね」
「レオン様、本当によろしいのですか……先生は神なんですよ」
「よろしいも何も……その神ご本人がやると言ってるんだぞ。それに、先生は神様休業中だからな。退屈していらっしゃるんだろう」
先生はレオン様の言葉に頷いている。またしても俺に全部押し付ける気ですね。とは言え、店が人員不足なのは事実……そして先生は、他の従業員や馴染み客とも交流を深めつつあるし、対人スキルが高い。接客に向いているのではないか? いや、しかしなぁ……
「ですが、先生……恐れながらこれだけは事前に言わせて頂きます。うちの店を本業の片手間にやっている適当なものだと思わないで下さい。決して手を抜かず、店の一員として真摯に仕事に取り組んで頂きたい」
「当然。見ただろ、この髪。気合いとやる気は十分だよ」
短くなった髪の毛を指で摘んで引っ張りながら、先生は不敵に笑う。
「それでしたら、これ以上ローレンス……オーナーとして言うことは何もございません。よろしくお願い致します」
俺の意見は無視され、先生の採用が決定する。俺と先生の関係……『同居人』に更に『仕事仲間』が加わってしまった。
「セドリック、引き続き先生のことは頼んだぞ」
「よろしくねー、セディ」
この感じ……10日前と同じだ。あの時も俺を置き去りにして、先生との同居が決められていたのだった。俺の中で何かが吹っ切れた。
「あー!! もうっ、分かりましたよ。でも、仕事に関しては手加減致しませんからね! 神様であろうがビシビシ指導させて頂きます!!」
「やだ……セディ激しい。俺、体力もつかなぁ」
「手始めに料理の運び方からです。よく見ていて下さいね」
「ふっ、くっ……セドリック、意気込むのはいいが、先生への指導は明日からでいいんじゃないかな。今日は俺との会話に集中して頂きたいからね」
「そ、そうですね! 申し訳ありません。では、先生……明日から、よろしくお願い致します」
そう言い残し、俺はおふたりが座る席から離れた。そういえば、まだレオン様がこちらにいらした理由も聞いていなかったな。レオン様は笑っていた。変に先走り、主を呆れさせてしまった……不覚。慣れたと思っていたが、自分はまだまだ先生に翻弄されている。俺は気まずさを振り切るように、早足で厨房に向かうのだった。
「お待ちしておりました、レオン様」
バックヤードへ繋がる扉の無いアーチ状の入り口……そこに、もたれかかるようにして金髪の少年が立っていた。我が主、レオン様だ。
「やあ、セドリック。手紙に書いた俺のお願いは叶えて貰えたのかな?」
レオン様は預けていた体を起こすと、こちらに向かって歩き出す。装飾を抑えたお召物に腰に携えた剣。レオン様が外出する時の基本スタイルだ。供を同行させず、好き勝手出歩く方なので、その奔放さに周囲は振り回され気味である。
「もちろんです。ルーイ先生は、お部屋でお待ちですよ。すぐにお呼び致しましょう」
「先生との生活はどうだ、上手くやれているか?」
「現状、問題無しと言った所でしょうか。先生は我々に対しても気さくに接して下さいますので、必要以上に気負わなくて良いのは、非常に助かっております」
今日レオン様がいらしたのは、俺達の様子を見にくる為だったのだろうか。一応書面で報告はしていたのだが……今更ではあるけど、俺に丸投げしたことを少しは悪いと思っていらっしゃったのかな。
「あの、レオン様。本日は先生と一緒にお食事をされるそうですが……こちらに何か気がかりなことでも?」
「いや、お前と先生に関しては特に心配していない。報告もきちんと受けていたしな。今日訪れたのは別件だ」
ですよねー……いや、分かってましたけどね。でも、本音としてはもうちょっと気にかけて欲しいんですよ。レオン様のせいで、俺は神さまと同居してるんですからね……
「……不満気な顔だな、セドリック」
「いーえ。それで、そのご用件とは? もしかして、クレハ様に何か……」
「違うよ、クレハは元気だ。フィオナ嬢の事も伝えた」
「……とうとう、お話しされたのですね」
「包み隠さずという訳にはいかなかったけどな。聞いた直後は多少取り乱したが、今は落ち着いている。自分なりに姉の状態を分析して、納得したようだけど……解決には時間がかかりそうだ」
明後日、クレハ様はご実家へ一時帰宅される。そうなると、もう隠しておくことはできない。フィオナ様がお屋敷に不在の理由くらいは説明しておかないと……レオン様もさぞ苦心なさったことだろう。
「その話はまた後日……ミシェルの報告を受けてからにしよう。そろそろ腹も減ったしな。先生をお呼びして、昼食にしようか」
「はい。では、配膳に取り掛からせて頂きます」
「場所はここでいい。このテーブルに用意してくれ」
「かしこまりました」
場所は応接室を希望されると思っていた。しかし、予想に反してレオン様は店内で食事をすると言う。窓のカーテンは閉められていて、外からは見えないので問題は無いが……。指定された席は『クレハ様のお気に入り』……こんな細かい所でまで、クレハ様の存在を感じていたいのか……この方は。
「話し声がすると思ったら……レオン来てるじゃん」
レオン様と同じく、バックヤードへ通じる入り口からひょっこりと顔を出したのはルーイ先生。呼びに行く手間が省けたな。
「ご機嫌よう、ルーイ先生。申し訳ありません、突然に……先生っ! その髪……」
先生と顔を合わせたレオン様は、即座に彼の短くなった髪の毛に気が付いた。それなりに驚いたようで、声が幾分か上擦っている。先生は待っていましたとばかりに、散髪の理由を語る。
「似合うでしょ。俺、仕事しようと思ってさ。思い切って短くしたんだ」
「仕事?」
レオン様は先生から俺の方へ視線を移す。その顔には『聞いてないぞ、説明しろ』と書いてある。そんな顔されても……俺だって昨日、いきなり宣言されたんですけどね……
「働くなんておっしゃるから何事かと……うちの店を手伝うという意味だったのですね。分かりました、先生のお好きなようになさって下さい」
「レオン様!?」
「やったー! レオンは話分かるねぇ」
レオン様に促され、おふたりはテーブルに向かい合わせで着席した。その後、詳しく事情を聞いた主の言葉に驚愕する。絶対反対なさると思っていたのに……レオン様は先生が働くことに肯定的なようだ。いいのか、神さまだぞ。
「実は、主だって店を手伝ってくれていた部下を王宮へ……クレハの護衛に配属してしまったんです。その関係で、今までのように気軽にこちらへ来れなくなってしまいました」
「つまり、店は人手不足?」
「ええ。求人をかけても良いのですが、うちの店は少々特殊なので……。内部事情を把握していらっしゃる先生が手伝って下さるのなら、下手に一般人を雇うより安心です。何より、先生はセドリックとも気が合うようですしね」
「セディ、聞いた? お前のご主人様がOKなら問題無いね」
「レオン様、本当によろしいのですか……先生は神なんですよ」
「よろしいも何も……その神ご本人がやると言ってるんだぞ。それに、先生は神様休業中だからな。退屈していらっしゃるんだろう」
先生はレオン様の言葉に頷いている。またしても俺に全部押し付ける気ですね。とは言え、店が人員不足なのは事実……そして先生は、他の従業員や馴染み客とも交流を深めつつあるし、対人スキルが高い。接客に向いているのではないか? いや、しかしなぁ……
「ですが、先生……恐れながらこれだけは事前に言わせて頂きます。うちの店を本業の片手間にやっている適当なものだと思わないで下さい。決して手を抜かず、店の一員として真摯に仕事に取り組んで頂きたい」
「当然。見ただろ、この髪。気合いとやる気は十分だよ」
短くなった髪の毛を指で摘んで引っ張りながら、先生は不敵に笑う。
「それでしたら、これ以上ローレンス……オーナーとして言うことは何もございません。よろしくお願い致します」
俺の意見は無視され、先生の採用が決定する。俺と先生の関係……『同居人』に更に『仕事仲間』が加わってしまった。
「セドリック、引き続き先生のことは頼んだぞ」
「よろしくねー、セディ」
この感じ……10日前と同じだ。あの時も俺を置き去りにして、先生との同居が決められていたのだった。俺の中で何かが吹っ切れた。
「あー!! もうっ、分かりましたよ。でも、仕事に関しては手加減致しませんからね! 神様であろうがビシビシ指導させて頂きます!!」
「やだ……セディ激しい。俺、体力もつかなぁ」
「手始めに料理の運び方からです。よく見ていて下さいね」
「ふっ、くっ……セドリック、意気込むのはいいが、先生への指導は明日からでいいんじゃないかな。今日は俺との会話に集中して頂きたいからね」
「そ、そうですね! 申し訳ありません。では、先生……明日から、よろしくお願い致します」
そう言い残し、俺はおふたりが座る席から離れた。そういえば、まだレオン様がこちらにいらした理由も聞いていなかったな。レオン様は笑っていた。変に先走り、主を呆れさせてしまった……不覚。慣れたと思っていたが、自分はまだまだ先生に翻弄されている。俺は気まずさを振り切るように、早足で厨房に向かうのだった。
0
あなたにおすすめの小説
私の作るおにぎりが、騎士団の士気を異常に上げています(犯人は副団長)
星乃和花
恋愛
おにぎりを配っただけで、騎士団の士気が異常値になりました。
団長は警戒、監察部は呪術検査、国まで動きかけるのに――副団長だけが平然と断言。
副団長「彼女のご飯は軍事物資です」
私「えっ重い」
胃袋で落ちた策略家副団長の“最適化溺愛”に巻き込まれ、気づけば専属補給係(=婚約)寸前!?
ほのぼの爆笑&甘々の騎士団ラブコメです。
(月水金21:00更新ー本編16話+後日談6話)
死に戻ったら、私だけ幼児化していた件について
えくれあ
恋愛
セラフィーナは6歳の時に王太子となるアルバートとの婚約が決まって以降、ずっと王家のために身を粉にして努力を続けてきたつもりだった。
しかしながら、いつしか悪女と呼ばれるようになり、18歳の時にアルバートから婚約解消を告げられてしまう。
その後、死を迎えたはずのセラフィーナは、目を覚ますと2年前に戻っていた。だが、周囲の人間はセラフィーナが死ぬ2年前の姿と相違ないのに、セラフィーナだけは同じ年齢だったはずのアルバートより10歳も幼い6歳の姿だった。
死を迎える前と同じこともあれば、年齢が異なるが故に違うこともある。
戸惑いを覚えながらも、死んでしまったためにできなかったことを今度こそ、とセラフィーナは心に誓うのだった。
3歳で捨てられた件
玲羅
恋愛
前世の記憶を持つ者が1000人に1人は居る時代。
それゆえに変わった子供扱いをされ、疎まれて捨てられた少女、キャプシーヌ。拾ったのは宰相を務めるフェルナー侯爵。
キャプシーヌの運命が再度変わったのは貴族学院入学後だった。
何も言わずメイドとして働いてこい!とポイされたら、成り上がり令嬢になりました
さち姫
恋愛
シャーリー・サヴォワは伯爵家の双子の妹として産まれた 。実の父と双子の姉、継母に毎日いじめられ、辛い日々を送っていた。特に綺麗で要領のいい双子の姉のいつも比べられ、卑屈になる日々だった。
そんな事ある日、父が、
何も言わず、メイドして働いてこい、
と会ったこともないのにウインザー子爵家に、ポイされる。
そこで、やっと人として愛される事を知る。
ウインザー子爵家で、父のお酒のおつまみとして作っていた料理が素朴ながらも大人気となり、前向きな自分を取り戻していく。
そこで知り合った、ふたりの男性に戸惑いながらも、楽しい三角関係が出来上がっていく。
やっと人間らしく過ごし始めたのに、邪魔をする家族。
その中で、ウインザー子爵の本当の姿を知る。
前に書いていたいた小説に加筆を加えました。ほぼ同じですのでご了承ください。
また、料理については個人的に普段作っているのをある程度載せていますので、深く突っ込むのはやめてくださいm(*_ _)m
第1部の加筆が終わったので、ここから毎日投稿致しますm(_ _)m
「婚約破棄された転生令嬢ですが、王城のメイド五百人に慕われるメイド長になりました。なお元婚約者は私のメイドに土下座中です」
まさき
恋愛
社畜OLとして過労死した私は、異世界の令嬢・アリア・ヴェルナーに転生した。
目が覚めたら、婚約破棄されていた。
理由は「地味で面白みがない」から。
泣く暇もなかった。翌朝、王城のメイド採用面接に向かった。
最初は鼻で笑われた。雑用係からのスタートだった。
でも——前世で叩き込まれた仕事術と、一人ひとりの話を聞く姿勢で、少しずつメイドたちが集まってきた。
厨房が変わった。リネンが変わった。王城全体が変わっていった。
そして就任スピーチで宣言した。
「500人全員の名前を、覚えます」
冷酷と噂される王太子は、静かに見ていた。
悪役令嬢は妨害を仕掛けてきた。
元婚約者は——後悔し始めていた。
婚約破棄された令嬢が、500人に慕われるメイド長になるまでの物語。
なお元婚約者は、私のメイドたちの前で土下座中です。
「お前を愛する事はない」を信じたので
あんど もあ
ファンタジー
「お前を愛することは無い。お前も私を愛するな。私からの愛を求めるな」
お互いの利益のために三年間の契約結婚をしたアヴェリンとロデリック。楽しく三年を過ごしたアヴェリンは屋敷を出ていこうとするのだが……。
バッドエンド予定の悪役令嬢が溺愛ルートを選んでみたら、お兄様に愛されすぎて脇役から主役になりました
美咲アリス
恋愛
目が覚めたら公爵令嬢だった!?貴族に生まれ変わったのはいいけれど、美形兄に殺されるバッドエンドの悪役令嬢なんて絶対困る!!死にたくないなら冷酷非道な兄のヴィクトルと仲良くしなきゃいけないのにヴィクトルは氷のように冷たい男で⋯⋯。「どうしたらいいの?」果たして私の運命は?
女性が少ない世界に転生した控えめ伯爵令嬢、なぜか五人の婚約候補に選ばれて少しずつ恋を知っていきます
ノッポ
恋愛
女性が極端に少ない異世界に転生した私は、気づけば伯爵令嬢になっていた。
前世は日本で普通に生きていたせいか、貴族令嬢らしい強気な振る舞いがどうしても苦手。
社交界デビューを迎えても、「どうして私が選ばれるの?」と戸惑うばかりだった。
けれど今年デビューする高位令嬢はわずか三人。
家同士の思惑も重なり、騎士団長家の息子、宰相子息、魔術師団長の息子、幼なじみの侯爵子息、そして英雄騎士――
五人の若きエリートとのお見合いが次々と始まってしまう。
遠慮がちで控えめな性格は、この世界では珍しく、気づけば少しずつ距離を縮めていく彼ら。
異世界での恋愛に戸惑う日々。けれど出会いを重ねるたびに、私は少しずつ変わっていく――。
女性希少世界で、自分の幸せを選べるようになるまでの逆ハーレム恋愛ファンタジー。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる