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224話 お土産(1)
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「それじゃあ、まずはリズのお父さんに会いに行けばいいんだな」
「はい。もう10時を過ぎてますし、早くしないと今日の昼食の準備を始めてしまいますから……」
身支度を終えてリズと一緒にオーバンさんのいる厨房へ向かおうとした矢先、ルイスさんが部屋を訪ねてきた。彼は屋敷内でも私の側で護衛を続けるようにと、レオンから命じられたそうだ。物々しい警戒体制だけど、状況が状況なので仕方がない。
「その後はジェフェリーさんのところです。旦那様とクレハ様のお食事の席を華麗に彩るお花を用意してもらうんです」
「ああ、例の庭師だね。魔法使いの疑いは晴れたし、姫さんを気にかけてくれる良い人みたいだから俺も挨拶くらいしとこうかな。ボスも後で話聞きたいって言ってたよ」
ジェフェリーさんとリズも普段通り仕事を行なっている。私よりふたりの方が休むべきではと思うけど、体を動かしているほうが落ち着くんだって。でも、レオンから捜査協力を要請されたら、すぐにそちらに応じると言ってくれた。
「殿下とお話しか……ジェフェリーさん大丈夫でしょうか。セドリックさんにお願いされた時もかなり動揺なさってましたから」
「大丈夫、大丈夫。そんな身構えなくても、殴り掛かりでもしない限りは平気だよ。ボスは姫さんの味方には無条件で優しいから。リズも知ってるでしょ」
「殴り掛かるって……そんな恐ろしいことするわけないです!! 冗談にしても酷いですよ……。殿下がお優しいのは知ってますけど、普通は私たちのような使用人が気軽にお話しなんて出来るお方では無いですからね。狼狽するのは無理からぬことなのです」
「あー……そうなんだ。確かにうちのボスは型破りなとこあるしなぁ。下の人間に任せろよってことも自ら率先してやろうとしちゃうしね。まぁ、じきに慣れるよ」
私たち3人は厨房を目指して廊下を歩いていく。リズとルイスさんの会話に耳を傾けながら、私はすれ違う使用人たちの様子を観察していた。一見すると私が王宮へ行く前と変わらないように見える。モニカたち側使えの侍女たちを筆頭に、私の帰宅をとても喜んでくれた。彼女らの気持ちに偽りは無いだろう。しかし、やはりどこかぎこちないというか……よそよそしいというか。表情はにこやかなのに、腫れ物に触るかのような緊張感が漂っていた。
お父様だけでなく、使用人たちも屋敷で起きた様々な問題のせいで心身ともに疲弊している。今回私は事情を知っているから、彼らの普段と違う様子を見抜くことが出来たけれど、もし何も知らない状態だったら気づけていただろうか。それくらい皆表に出さぬよう、上手に取り繕っているのだ。
「……姫さんが側にいれば公爵もすぐに元気になるって」
「そうだといいんですが……」
話に混ざらず考えごとをしていたので、落ち込んでいると思われたみたい。ルイスさんが心配そうに顔を覗きこんできた。そんな彼に続くように、リズも殊更明るい声で場の雰囲気を盛り上げようとしている。
「クレハ様がお帰りになられたので、うちの父も昨日からずっとそわそわしてるんですよ。お食事のリクエストだって大喜びで引き受けるに決まっています」
「オーバンさんにもたくさん心配かけちゃったね。彼にもお土産を渡そうと思って持ってきたんだけど……」
ジェフェリーさんにもあげた押し花付きのメッセージカード……これは王宮の庭園で咲いている花を使用して私が手作りしたものだった。『お土産』にしてはささやかな物だけれど、相手の重荷にならない程度に感謝の気持ちを伝えたかったのだ。
「それって、ジェフェリーさんや私たちにもくださった押し花のカードですか?」
「うん。特に身近でお世話をしてくれた人たちの分だけだけど、少しでもお礼がしたくて……」
「俺も貰ったヤツだ。花をあんな風に使えるなんて知らなかったから驚いたよ。姫さんって器用なんだな」
「いっ、いや……私なんて不器用の代名詞みたいな人間で……使われてる花が素晴らしいから良く見えるだけですよっ!」
「そんなことないって、少なくとも俺は作れないと思うし……」
器用なんて言われたことがないので物凄く照れる。私に1番似つかわしくない褒め言葉だ。押し花だっていくつかは失敗した。みんなにあげたのは成功品なのだ。その中で特に見栄えが良く、綺麗にできたものを厳選したのだった。そういった背景があるのであまりに褒められると気後れしてしまうのだけど、でも……一生懸命作ったものが評価されるというのはやはり嬉しくて、表情が緩みそうになってしまう。
「父のものまで用意してくださったのですか……」
「昨日は慌ただしくて渡せなかったけどね。モニカや侍女たちのぶんもあるよ。こっちも後で渡しに行こうと思ってる」
「クレハ様の心のこもった手作りの御品です。きっと父は感動でその場で泣き崩れてしまうでしょう。その後しばらく使い物にならなくなる可能性がありますので、恐れ入りますが無事に昼食をご用意できてからお渡し頂けたらと思います」
「え、まさか……あり得ないでしょ」
真面目な顔で何言ってんだろ、この子は。喜んでくれたら嬉しいけど、泣き崩れるだなんてそんな大げさな。
「そのまさかなんですよ!! ジェフェリーさんもカード握りしめながら号泣したんですよ」
「ジェフェリーさんは材料の花に感動したのもあるんじゃない。温室のバラだって伝えてくれたんでしょ?」
庭師で花が大好きなジェフェリーさんなら、温室のバラの価値を知っている。号泣はリズの誇張だと思うけど、彼に関しては喜んでくれる確信があった。ジェフェリーさんの反応を見ての心配なら考え過ぎだろう。他のみんなまで彼のようなリアクションはしないはずだ。
「タイミングが合わなくて渡せなくなったら困るし……そんな心配することないって」
今までにも何度かこういう場面があったのに、学習しない自分は愚かだった。リズの言う事は大抵正しいのだ。どうして彼女の言う通りにしなかったのか。
私はリズの忠告を無視してオーバンさんへお土産を手渡した。その結果……厨房で大柄な男性が床に膝をついて咽び泣く姿を目撃することになってしまうのだった。
「はい。もう10時を過ぎてますし、早くしないと今日の昼食の準備を始めてしまいますから……」
身支度を終えてリズと一緒にオーバンさんのいる厨房へ向かおうとした矢先、ルイスさんが部屋を訪ねてきた。彼は屋敷内でも私の側で護衛を続けるようにと、レオンから命じられたそうだ。物々しい警戒体制だけど、状況が状況なので仕方がない。
「その後はジェフェリーさんのところです。旦那様とクレハ様のお食事の席を華麗に彩るお花を用意してもらうんです」
「ああ、例の庭師だね。魔法使いの疑いは晴れたし、姫さんを気にかけてくれる良い人みたいだから俺も挨拶くらいしとこうかな。ボスも後で話聞きたいって言ってたよ」
ジェフェリーさんとリズも普段通り仕事を行なっている。私よりふたりの方が休むべきではと思うけど、体を動かしているほうが落ち着くんだって。でも、レオンから捜査協力を要請されたら、すぐにそちらに応じると言ってくれた。
「殿下とお話しか……ジェフェリーさん大丈夫でしょうか。セドリックさんにお願いされた時もかなり動揺なさってましたから」
「大丈夫、大丈夫。そんな身構えなくても、殴り掛かりでもしない限りは平気だよ。ボスは姫さんの味方には無条件で優しいから。リズも知ってるでしょ」
「殴り掛かるって……そんな恐ろしいことするわけないです!! 冗談にしても酷いですよ……。殿下がお優しいのは知ってますけど、普通は私たちのような使用人が気軽にお話しなんて出来るお方では無いですからね。狼狽するのは無理からぬことなのです」
「あー……そうなんだ。確かにうちのボスは型破りなとこあるしなぁ。下の人間に任せろよってことも自ら率先してやろうとしちゃうしね。まぁ、じきに慣れるよ」
私たち3人は厨房を目指して廊下を歩いていく。リズとルイスさんの会話に耳を傾けながら、私はすれ違う使用人たちの様子を観察していた。一見すると私が王宮へ行く前と変わらないように見える。モニカたち側使えの侍女たちを筆頭に、私の帰宅をとても喜んでくれた。彼女らの気持ちに偽りは無いだろう。しかし、やはりどこかぎこちないというか……よそよそしいというか。表情はにこやかなのに、腫れ物に触るかのような緊張感が漂っていた。
お父様だけでなく、使用人たちも屋敷で起きた様々な問題のせいで心身ともに疲弊している。今回私は事情を知っているから、彼らの普段と違う様子を見抜くことが出来たけれど、もし何も知らない状態だったら気づけていただろうか。それくらい皆表に出さぬよう、上手に取り繕っているのだ。
「……姫さんが側にいれば公爵もすぐに元気になるって」
「そうだといいんですが……」
話に混ざらず考えごとをしていたので、落ち込んでいると思われたみたい。ルイスさんが心配そうに顔を覗きこんできた。そんな彼に続くように、リズも殊更明るい声で場の雰囲気を盛り上げようとしている。
「クレハ様がお帰りになられたので、うちの父も昨日からずっとそわそわしてるんですよ。お食事のリクエストだって大喜びで引き受けるに決まっています」
「オーバンさんにもたくさん心配かけちゃったね。彼にもお土産を渡そうと思って持ってきたんだけど……」
ジェフェリーさんにもあげた押し花付きのメッセージカード……これは王宮の庭園で咲いている花を使用して私が手作りしたものだった。『お土産』にしてはささやかな物だけれど、相手の重荷にならない程度に感謝の気持ちを伝えたかったのだ。
「それって、ジェフェリーさんや私たちにもくださった押し花のカードですか?」
「うん。特に身近でお世話をしてくれた人たちの分だけだけど、少しでもお礼がしたくて……」
「俺も貰ったヤツだ。花をあんな風に使えるなんて知らなかったから驚いたよ。姫さんって器用なんだな」
「いっ、いや……私なんて不器用の代名詞みたいな人間で……使われてる花が素晴らしいから良く見えるだけですよっ!」
「そんなことないって、少なくとも俺は作れないと思うし……」
器用なんて言われたことがないので物凄く照れる。私に1番似つかわしくない褒め言葉だ。押し花だっていくつかは失敗した。みんなにあげたのは成功品なのだ。その中で特に見栄えが良く、綺麗にできたものを厳選したのだった。そういった背景があるのであまりに褒められると気後れしてしまうのだけど、でも……一生懸命作ったものが評価されるというのはやはり嬉しくて、表情が緩みそうになってしまう。
「父のものまで用意してくださったのですか……」
「昨日は慌ただしくて渡せなかったけどね。モニカや侍女たちのぶんもあるよ。こっちも後で渡しに行こうと思ってる」
「クレハ様の心のこもった手作りの御品です。きっと父は感動でその場で泣き崩れてしまうでしょう。その後しばらく使い物にならなくなる可能性がありますので、恐れ入りますが無事に昼食をご用意できてからお渡し頂けたらと思います」
「え、まさか……あり得ないでしょ」
真面目な顔で何言ってんだろ、この子は。喜んでくれたら嬉しいけど、泣き崩れるだなんてそんな大げさな。
「そのまさかなんですよ!! ジェフェリーさんもカード握りしめながら号泣したんですよ」
「ジェフェリーさんは材料の花に感動したのもあるんじゃない。温室のバラだって伝えてくれたんでしょ?」
庭師で花が大好きなジェフェリーさんなら、温室のバラの価値を知っている。号泣はリズの誇張だと思うけど、彼に関しては喜んでくれる確信があった。ジェフェリーさんの反応を見ての心配なら考え過ぎだろう。他のみんなまで彼のようなリアクションはしないはずだ。
「タイミングが合わなくて渡せなくなったら困るし……そんな心配することないって」
今までにも何度かこういう場面があったのに、学習しない自分は愚かだった。リズの言う事は大抵正しいのだ。どうして彼女の言う通りにしなかったのか。
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