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馴れ初め編/第三章 不明瞭な心の距離
35.デートの意味 その2
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「柳ちゃんは、今日どこか行きたい場所は無い?」
「行きたい、場所か……」
ハンドルを握り前方を見つめたまま、國枝は唐突な問いを投げかけてくる。
その言葉に、千優は、手元のショルダーバッグへ視線を落とし、しばし考えこんだ。
そして、知っている場所を可能な限り思い出してみるが、正直どれもピンと来るものは無い。
改めて、自分の行動範囲の狭さを実感させられるばかりだ。
お金がもったいないと、普段から積極的に出掛けたことはない。
最近はもっぱら、茅乃に付き合うか、実家に行くばかりだった。
友人や家族と出掛ける先なら、少なからず思いつく場所はある。
しかし、今は千優が直面しているのはデートだ。イベント会場や近所の公園に付き添うのとはわけが違う。
「國枝さん。普通……デ、デートをする時は、どういう場所に行くんですか?」
このまま一人で考えていても意味は無いと、千優は勇気をふり絞り口を開いた。
伏せていた視線をあげ、ぎこちない動きでチラチラと隣を見つめる。
己の挙動不審さをわかっていても、止められない。正面から堂々と質問を投げかけるなど、ハードルが高すぎる。
瞳が彼の横顔をとらえるたび、雄化した國枝の色気たっぷりな顔が脳裏にチラつき、自ら発した問いかけがとてつもなく恥ずかしくなった。
その途端、耳の後ろから首筋にかけてのラインが、妙に火照りだす。
こんなことなら、もう少し真剣に友人や同僚達の恋バナに耳を傾けるべきだったと、自分の無関心さを後悔した。
成人女性なら、一つや二つ知っているはずのことを知らない。そんな己がとても恥ずかしくなり、体内を巡る熱が血と混じり沸騰しそうになる。
(……ん?)
昨夜のうちに、茅乃にすべてを打ち明け、少しでも知識を得ていればと頭を抱えそうになり、千優は再び運転席へ視線を向ける。
すると、もう何度目かわからない動きの中で、初めて彼女の瞳に映る景色が変わった。
「…………」
自分が車に乗ってからずっと、國枝は穏やかな笑みを絶やさず運転を続けていた。
しかし今の彼は違う。その顔からは笑みが消え、代わりに鮮やかな赤が浸食を始めている。
今しがた軽快に言葉を紡いでいたはずの口は閉ざされ、ハンドルを握っていた手を片方外せば、その指先は彼自身の口元を無造作に撫でた。
「うわっ!」
次の瞬間、穏やかに直進していたはずの車体がわずかに揺らぎ、ウインカーランプを灯した車は、数メートル先のコンビニエンスストアの駐車場へ入った。
以前家まで送ってもらった時、國枝の運転テクニックに対し何かを感じることは無かった。
強いて言うなら、法定内の速度で安全運転をする、優良ドライバーという所だ。
そんな、普段の彼と通じる印象が、ガラリと様変わりする瞬間を、千優は目撃し体感した。
「……っ!」
突如荒っぽい運転で駐車場に車を停めた國枝を、彼女は大きく見開いた瞳で見つめる。
ハンドルを両手で握りしめたまま、頭を垂れるようにポスっと顔を伏せる。そんな彼の姿に、かける言葉が見つからない。
(まさか……デート先がコンビニ? いやいや、それは絶対ない。あり得ない。流石に私でもわかる!)
正面を見れば、見慣れた大手チェーン店の外観がすぐ目の前にあった。
千優は何度も建物と國枝を見比べながら、自問自答を繰り返す。
そんな中、首元で一つにまとめていた國枝の艶やかな黒髪が、真っ赤に染まった彼の耳を半分隠す様に、ハラリと広がる。
明らかに様子のおかしい彼を心配しなければと思っているのに、彼女は、視界を埋め尽くす赤と黒が織りなす艶麗な光景から目を離せなかった。
「國枝さん、本当にだいじょ……」
「柳ちゃーん!」
「はひぃ!」
このままずっと彼に見とれているわけにはいかず、どうにか無い知恵を絞り、千優は徐に口を開いた。
しかしその言葉は、ハンドルから勢いよく顔をあげた國枝によって、途中で遮られてしまう。
鋭い眼差しで助手席の方をふり向く彼に本能が恐怖を感じたのか、無意識に肩をビクリと跳ねさせた千優の口からは、奇声に近い返事が漏れる。
こちらを真っ直ぐ見つめ、射貫くような視線。それはまさに、彼が『男』を見せる時のもの。
まだ数回しか目にしておらず慣れないせいか、千優はそんな眼差しが苦手だ。
急に加速する鼓動がやけに煩く、暑くもないのに身体を火照させる。そんな國枝の姿が、少しだけ怖いと感じた。
「貴女って子は、どうしてこうも無自覚なのよっ、まったく」
「へっ?」
だが、恐怖の対象となる男はすぐに姿を消した。代わりに表へ出てきたのは、ここ最近見慣れた國枝の女としての顔。
その切り替わりの早さに安堵する反面、こちらを睨む彼から伝わる怒りが意味するモノがわからない。
「いい? これからは、絶対、絶対、ぜーったいに、男の前で、デートの話をしちゃダメよ?」
「え? あ、はい?」
すると、助手席と運転席というただでさえ近い距離にも関わらず、彼は二人の距離を縮めるように顔を近づけてきた。
鬼気迫った表情がから微かに男を感じるものの、千優の中では、恐怖よりも、初めて見る國枝の様子に対する驚きが上回る。
デートの話とは、一体どういう部類のことを指すのだろう。
そもそも、そんな話題を共有する男の知り合いなど、自分には居ないと言うのに。
「…………」
男の知り合いと聞いて真っ先に思い浮かべたのは、父親や弟達、そして今目の前にいる男を含めた開発部組の三人だ。
家族とデートに関する話をするなどあり得ない。そうなると、残るは後者だけ。
「國枝さんと、後藤さんと、篠原とも……ダメですか?」
基本、彼らとの話題でそんな色っぽいものなど出ないだろうと考えつつ、千優は数回目を瞬かせたのち小首を傾げた。
「アタシとは、別にそういうのは気にせず、何でも話してちょうだい。後藤ちゃんも……まぁ、大丈夫、ね、うん。でも、篠原は絶対ダメ!」
「……?」
こちらの問いに答え始めた時、今しがた目にした姿が嘘のように、彼の表情は普段と変わらず穏やかなものだった。
だが、自分以外の名前を一人、二人と口にするたび、千優を見つめる目元と頬の筋肉がどことなく吊り上がっていくのがわかる。
基準はよくわからないが、どうやら國枝の中で、三人に対する良し悪しがあるらしい。篠原に対する態度はやけに辛辣だ。
彼の想いへ繋がるであろう話の意図が見えず、千優はしばし考えこむ。
男とデートという単語を結び付けた意味と、三人の序列が関係あることまでは理解出来たが、その先は謎が多い。
このまま考えこめば、また一人で迷宮に入り込みそうだと、慌てて思考を切り替えた。
スッと冷静になり、どこかすっきりとした頭の中で、千優はある考えに至る。
「國枝さん、大丈夫ですよ」
「えっ?」
「私に、誰かと話すようなデートの話題なんてありませんから」
冷静に考えればすぐわかることだ。恋人なる奇異な存在と無縁の生活を送る自分に、彼が意味のない忠告をしたことなど。
「……っ、ふふ」
バッグを握っていた手を片方あげ、小さく笑いながら顔の前でパタパタと振る。
そんな千優の言動を目にした國枝は、まるで虚を突かれたように、目を見開きしばし固まった。
しかし、そんな時間も僅か数秒。彼は次の瞬間、少しばかり口角をあげたかと思えば、その口元に妖艶な笑みを浮かべる。
「アタシ的には、今日のお出かけはデートのつもり、なんだけど?」
そう言って微笑む彼の笑みには、悪戯っ子のような意地悪い色が薄っすら混ざり合う。
思いもしなかった國枝の言葉に、千優は何も言い返すことが出来ず、ただ茫然と微笑む彼を瞳に映すことしか出来ない。
――身体の奥底から湧き出るようにぶり返す熱のせいで、ただでさえ見慣れない男の顔が歪んでいく気がした。
「行きたい、場所か……」
ハンドルを握り前方を見つめたまま、國枝は唐突な問いを投げかけてくる。
その言葉に、千優は、手元のショルダーバッグへ視線を落とし、しばし考えこんだ。
そして、知っている場所を可能な限り思い出してみるが、正直どれもピンと来るものは無い。
改めて、自分の行動範囲の狭さを実感させられるばかりだ。
お金がもったいないと、普段から積極的に出掛けたことはない。
最近はもっぱら、茅乃に付き合うか、実家に行くばかりだった。
友人や家族と出掛ける先なら、少なからず思いつく場所はある。
しかし、今は千優が直面しているのはデートだ。イベント会場や近所の公園に付き添うのとはわけが違う。
「國枝さん。普通……デ、デートをする時は、どういう場所に行くんですか?」
このまま一人で考えていても意味は無いと、千優は勇気をふり絞り口を開いた。
伏せていた視線をあげ、ぎこちない動きでチラチラと隣を見つめる。
己の挙動不審さをわかっていても、止められない。正面から堂々と質問を投げかけるなど、ハードルが高すぎる。
瞳が彼の横顔をとらえるたび、雄化した國枝の色気たっぷりな顔が脳裏にチラつき、自ら発した問いかけがとてつもなく恥ずかしくなった。
その途端、耳の後ろから首筋にかけてのラインが、妙に火照りだす。
こんなことなら、もう少し真剣に友人や同僚達の恋バナに耳を傾けるべきだったと、自分の無関心さを後悔した。
成人女性なら、一つや二つ知っているはずのことを知らない。そんな己がとても恥ずかしくなり、体内を巡る熱が血と混じり沸騰しそうになる。
(……ん?)
昨夜のうちに、茅乃にすべてを打ち明け、少しでも知識を得ていればと頭を抱えそうになり、千優は再び運転席へ視線を向ける。
すると、もう何度目かわからない動きの中で、初めて彼女の瞳に映る景色が変わった。
「…………」
自分が車に乗ってからずっと、國枝は穏やかな笑みを絶やさず運転を続けていた。
しかし今の彼は違う。その顔からは笑みが消え、代わりに鮮やかな赤が浸食を始めている。
今しがた軽快に言葉を紡いでいたはずの口は閉ざされ、ハンドルを握っていた手を片方外せば、その指先は彼自身の口元を無造作に撫でた。
「うわっ!」
次の瞬間、穏やかに直進していたはずの車体がわずかに揺らぎ、ウインカーランプを灯した車は、数メートル先のコンビニエンスストアの駐車場へ入った。
以前家まで送ってもらった時、國枝の運転テクニックに対し何かを感じることは無かった。
強いて言うなら、法定内の速度で安全運転をする、優良ドライバーという所だ。
そんな、普段の彼と通じる印象が、ガラリと様変わりする瞬間を、千優は目撃し体感した。
「……っ!」
突如荒っぽい運転で駐車場に車を停めた國枝を、彼女は大きく見開いた瞳で見つめる。
ハンドルを両手で握りしめたまま、頭を垂れるようにポスっと顔を伏せる。そんな彼の姿に、かける言葉が見つからない。
(まさか……デート先がコンビニ? いやいや、それは絶対ない。あり得ない。流石に私でもわかる!)
正面を見れば、見慣れた大手チェーン店の外観がすぐ目の前にあった。
千優は何度も建物と國枝を見比べながら、自問自答を繰り返す。
そんな中、首元で一つにまとめていた國枝の艶やかな黒髪が、真っ赤に染まった彼の耳を半分隠す様に、ハラリと広がる。
明らかに様子のおかしい彼を心配しなければと思っているのに、彼女は、視界を埋め尽くす赤と黒が織りなす艶麗な光景から目を離せなかった。
「國枝さん、本当にだいじょ……」
「柳ちゃーん!」
「はひぃ!」
このままずっと彼に見とれているわけにはいかず、どうにか無い知恵を絞り、千優は徐に口を開いた。
しかしその言葉は、ハンドルから勢いよく顔をあげた國枝によって、途中で遮られてしまう。
鋭い眼差しで助手席の方をふり向く彼に本能が恐怖を感じたのか、無意識に肩をビクリと跳ねさせた千優の口からは、奇声に近い返事が漏れる。
こちらを真っ直ぐ見つめ、射貫くような視線。それはまさに、彼が『男』を見せる時のもの。
まだ数回しか目にしておらず慣れないせいか、千優はそんな眼差しが苦手だ。
急に加速する鼓動がやけに煩く、暑くもないのに身体を火照させる。そんな國枝の姿が、少しだけ怖いと感じた。
「貴女って子は、どうしてこうも無自覚なのよっ、まったく」
「へっ?」
だが、恐怖の対象となる男はすぐに姿を消した。代わりに表へ出てきたのは、ここ最近見慣れた國枝の女としての顔。
その切り替わりの早さに安堵する反面、こちらを睨む彼から伝わる怒りが意味するモノがわからない。
「いい? これからは、絶対、絶対、ぜーったいに、男の前で、デートの話をしちゃダメよ?」
「え? あ、はい?」
すると、助手席と運転席というただでさえ近い距離にも関わらず、彼は二人の距離を縮めるように顔を近づけてきた。
鬼気迫った表情がから微かに男を感じるものの、千優の中では、恐怖よりも、初めて見る國枝の様子に対する驚きが上回る。
デートの話とは、一体どういう部類のことを指すのだろう。
そもそも、そんな話題を共有する男の知り合いなど、自分には居ないと言うのに。
「…………」
男の知り合いと聞いて真っ先に思い浮かべたのは、父親や弟達、そして今目の前にいる男を含めた開発部組の三人だ。
家族とデートに関する話をするなどあり得ない。そうなると、残るは後者だけ。
「國枝さんと、後藤さんと、篠原とも……ダメですか?」
基本、彼らとの話題でそんな色っぽいものなど出ないだろうと考えつつ、千優は数回目を瞬かせたのち小首を傾げた。
「アタシとは、別にそういうのは気にせず、何でも話してちょうだい。後藤ちゃんも……まぁ、大丈夫、ね、うん。でも、篠原は絶対ダメ!」
「……?」
こちらの問いに答え始めた時、今しがた目にした姿が嘘のように、彼の表情は普段と変わらず穏やかなものだった。
だが、自分以外の名前を一人、二人と口にするたび、千優を見つめる目元と頬の筋肉がどことなく吊り上がっていくのがわかる。
基準はよくわからないが、どうやら國枝の中で、三人に対する良し悪しがあるらしい。篠原に対する態度はやけに辛辣だ。
彼の想いへ繋がるであろう話の意図が見えず、千優はしばし考えこむ。
男とデートという単語を結び付けた意味と、三人の序列が関係あることまでは理解出来たが、その先は謎が多い。
このまま考えこめば、また一人で迷宮に入り込みそうだと、慌てて思考を切り替えた。
スッと冷静になり、どこかすっきりとした頭の中で、千優はある考えに至る。
「國枝さん、大丈夫ですよ」
「えっ?」
「私に、誰かと話すようなデートの話題なんてありませんから」
冷静に考えればすぐわかることだ。恋人なる奇異な存在と無縁の生活を送る自分に、彼が意味のない忠告をしたことなど。
「……っ、ふふ」
バッグを握っていた手を片方あげ、小さく笑いながら顔の前でパタパタと振る。
そんな千優の言動を目にした國枝は、まるで虚を突かれたように、目を見開きしばし固まった。
しかし、そんな時間も僅か数秒。彼は次の瞬間、少しばかり口角をあげたかと思えば、その口元に妖艶な笑みを浮かべる。
「アタシ的には、今日のお出かけはデートのつもり、なんだけど?」
そう言って微笑む彼の笑みには、悪戯っ子のような意地悪い色が薄っすら混ざり合う。
思いもしなかった國枝の言葉に、千優は何も言い返すことが出来ず、ただ茫然と微笑む彼を瞳に映すことしか出来ない。
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