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恋せよ乙女 編
質問コーナー
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「そうですね……、さっき言ったようにアート鑑賞も好きですし、フットサルやランニングなど体を動かす事も好きです。あとは漫画も好きですね。電子書籍で買って隙間時間によく読んでいます」
「猫派ですか? 犬派ですか?」
春日さんは前のめりになって尋ねる。
「どっちも好きですけど、実家で飼ってるのは犬ですね。ハスキーが二頭とダルメシアン、黒柴がいるんです」
「う、うちも実家で犬を飼っていまして、ビーグルとコーギー、ミニチュアダックスです」
「足の短い子、可愛いですよね」
神くんがクシャッと笑うと、春日さんは赤面して挙動不審になりつつ、ヌルッと彼を実家に誘った。
「もし良かったらいつでも来てください。松濤なのでアクセスはいいと思います」
「はい、いずれ」
それに対し、神くんは爽やかに無難な対応をしている。
席はエミリさんと春日さんの向かいに、私、神くん、恵という並びで、気分は弟のお見合いを見守る姉だ。
……なんて言ったら怒られそうだけど。
やがてケーキや料理が運ばれてきて、神くんは「僕だけおかず系ですみません」と照れ笑いしてサラダを食べ始める。
「どんどんオカズ、食べてください!」
そう言った春日さんの言葉に、変な意味が込められていそうなのは気のせいだろうか。
不意に恵が尋ねた。
「じんじんって彼女いたの? 今はフリーなの知ってるけど」
品良くサラダを食べていた神くんは、苦笑いを浮かべて答えた。
「大学生時代から続いた彼女と、社会人一年目まで続いていましたけど、仕事が楽しくて時間が合わず別れました。こう言うと冷たいって言われるかもしれませんが、メッセージをすれば数時間はやりとりになって、しょっちゅう会いたいと言うタイプだったので……、ちょっと重荷だったんですよね」
「じんじんは好きな人と連絡をとって、いつも顔を見たいタイプじゃなかったの?」
さらに恵が尋ねると、彼は「うーん……」と考えて少し沈黙する。
「……どうなんでしょうね。そのあと片想いをして、その人と結ばれたら自分もそうなっていたかもしれません。でも、前の彼女とそういう別れ方をしたので、ちょっとクールっぽい人を好きになった……のかも」
神くんの言葉を聞いてドキッとしたものの、彼が私を好きになった理由を納得した。
私は尊さんにアホっぽいイチャイチャメッセージを送る事があるし、スタンプでうざ絡みもする。
尊さんは私を「可愛い」と思ってくれているから、そういう事をされても「鬱陶しい」と思わずにいられるんだと思う。
(多分、神くんはその彼女の事をあまり好きじゃなかったのかな)
私はへたをすれば、二口で食べられそうな小さいショートケーキをちまちま食べつつ考える。
「ズバリ、好みの女性ってどういうタイプ?」
エミリさんが尋ね、神くんは苦笑いして「えーっと……」と言葉を選ぶ。
「……聡明な人でしょうか。すぐ感情的にならずに冷静な判断をくだせる人って格好いいですよね。あと、男相手でも堂々と意見を言える人とか。危険だから、喧嘩になりかねないところにまで首を突っ込まなくていいですけど、なんでも『神くんに任せる』っていうタイプよりは、多少僕を振り回すぐらいがいい気がします」
エミリさんはそれを聞いてニヤリと笑う。
それに気づかず、神くんは続きを言った。
「僕は仕事だと手を抜かずに意見を言ってガンガン行きたいタイプなんですが、私生活だとそれほど我を主張する必要性を感じなくて、一緒にいる相手が心地いいならそれに合わせたいタイプなんですよね。だからと言って、『ご飯、何がいい?』って聞かれて『なんでもいい』とは言いませんが。……あれって逆に大変ですよね。僕、料理もしますけど、彼女に『輝征の作るご飯、美味しいからなんでもいい』って言われて、『もう少し何系とか言ってくれたら助かるのにな』って思いながら作った覚えがあります」
「分かる~!」
エミリさんが言い、深く頷く。
その反応を見て、風磨さんはそのタイプなんだろうな、と察してしまった。
「……ふ、腹筋が割れてる女ってどう思います?」
いきなり春日さんがぶっ込んできて、私はカフェオレに噎せそうになる。
「いいんじゃないですか? 格好いいですよ。僕もスポーツをやるほうだから、鍛えてる女性を見ると『凄いな』って尊敬します」
さらに春日さんは尋ねる。
「バリキャリで、女で役職持ってる人をどう思いますか?」
「いいと思いますよ。というか、もっと女性の役員や議員など、社会的地位のある人は増えるべきだと思っています。日本はまだまだ、そういう人は少ないので」
神くんの言葉を聞き、春日さんはさらに赤面してクネクネしている。
「猫派ですか? 犬派ですか?」
春日さんは前のめりになって尋ねる。
「どっちも好きですけど、実家で飼ってるのは犬ですね。ハスキーが二頭とダルメシアン、黒柴がいるんです」
「う、うちも実家で犬を飼っていまして、ビーグルとコーギー、ミニチュアダックスです」
「足の短い子、可愛いですよね」
神くんがクシャッと笑うと、春日さんは赤面して挙動不審になりつつ、ヌルッと彼を実家に誘った。
「もし良かったらいつでも来てください。松濤なのでアクセスはいいと思います」
「はい、いずれ」
それに対し、神くんは爽やかに無難な対応をしている。
席はエミリさんと春日さんの向かいに、私、神くん、恵という並びで、気分は弟のお見合いを見守る姉だ。
……なんて言ったら怒られそうだけど。
やがてケーキや料理が運ばれてきて、神くんは「僕だけおかず系ですみません」と照れ笑いしてサラダを食べ始める。
「どんどんオカズ、食べてください!」
そう言った春日さんの言葉に、変な意味が込められていそうなのは気のせいだろうか。
不意に恵が尋ねた。
「じんじんって彼女いたの? 今はフリーなの知ってるけど」
品良くサラダを食べていた神くんは、苦笑いを浮かべて答えた。
「大学生時代から続いた彼女と、社会人一年目まで続いていましたけど、仕事が楽しくて時間が合わず別れました。こう言うと冷たいって言われるかもしれませんが、メッセージをすれば数時間はやりとりになって、しょっちゅう会いたいと言うタイプだったので……、ちょっと重荷だったんですよね」
「じんじんは好きな人と連絡をとって、いつも顔を見たいタイプじゃなかったの?」
さらに恵が尋ねると、彼は「うーん……」と考えて少し沈黙する。
「……どうなんでしょうね。そのあと片想いをして、その人と結ばれたら自分もそうなっていたかもしれません。でも、前の彼女とそういう別れ方をしたので、ちょっとクールっぽい人を好きになった……のかも」
神くんの言葉を聞いてドキッとしたものの、彼が私を好きになった理由を納得した。
私は尊さんにアホっぽいイチャイチャメッセージを送る事があるし、スタンプでうざ絡みもする。
尊さんは私を「可愛い」と思ってくれているから、そういう事をされても「鬱陶しい」と思わずにいられるんだと思う。
(多分、神くんはその彼女の事をあまり好きじゃなかったのかな)
私はへたをすれば、二口で食べられそうな小さいショートケーキをちまちま食べつつ考える。
「ズバリ、好みの女性ってどういうタイプ?」
エミリさんが尋ね、神くんは苦笑いして「えーっと……」と言葉を選ぶ。
「……聡明な人でしょうか。すぐ感情的にならずに冷静な判断をくだせる人って格好いいですよね。あと、男相手でも堂々と意見を言える人とか。危険だから、喧嘩になりかねないところにまで首を突っ込まなくていいですけど、なんでも『神くんに任せる』っていうタイプよりは、多少僕を振り回すぐらいがいい気がします」
エミリさんはそれを聞いてニヤリと笑う。
それに気づかず、神くんは続きを言った。
「僕は仕事だと手を抜かずに意見を言ってガンガン行きたいタイプなんですが、私生活だとそれほど我を主張する必要性を感じなくて、一緒にいる相手が心地いいならそれに合わせたいタイプなんですよね。だからと言って、『ご飯、何がいい?』って聞かれて『なんでもいい』とは言いませんが。……あれって逆に大変ですよね。僕、料理もしますけど、彼女に『輝征の作るご飯、美味しいからなんでもいい』って言われて、『もう少し何系とか言ってくれたら助かるのにな』って思いながら作った覚えがあります」
「分かる~!」
エミリさんが言い、深く頷く。
その反応を見て、風磨さんはそのタイプなんだろうな、と察してしまった。
「……ふ、腹筋が割れてる女ってどう思います?」
いきなり春日さんがぶっ込んできて、私はカフェオレに噎せそうになる。
「いいんじゃないですか? 格好いいですよ。僕もスポーツをやるほうだから、鍛えてる女性を見ると『凄いな』って尊敬します」
さらに春日さんは尋ねる。
「バリキャリで、女で役職持ってる人をどう思いますか?」
「いいと思いますよ。というか、もっと女性の役員や議員など、社会的地位のある人は増えるべきだと思っています。日本はまだまだ、そういう人は少ないので」
神くんの言葉を聞き、春日さんはさらに赤面してクネクネしている。
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