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第四部・婚約 編
夕食2
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会話をしながら、全員サシの入った上等な和牛を石の上で焼いていく。
(白米欲しいな)
手元にはタレと塩の両方が容易されていて、好きな味で食べられるのが嬉しい。
だがコース料理で順番に出されると、炭水化物と肉が別になってしまうので惜しい。
香澄としてはしっかりとしたおかずを、白米と一緒に食べるのが何よりの喜びだ。
口の中が脂っぽくなってきたのを、椎茸やピーマンでごまかし、梅酒を飲む。
――と、それまで黙っていたアドラーが口を開いた。
「香澄さんは車は好きかね?」
肉を食べ終え、次はズワイガニが出され、全員黙々とカニをほじっていた時の事だ。
「え。……と、自分では運転しないので、詳しくはありません。素人感想で、見た目が格好いいなと思う程度です」
「オーパ、香澄は免許を持っていないんだ。街中住まいだったから、必要なかったらしくて」
佑がすかさず香澄をフォローする。
「ふむ、そうか。いつか免許を取ったら私に言いなさい。好きな車をプレゼントしよう」
「むふっ」
アドラーの言葉を聞き、香澄はカニにつけるポン酢で噎せた。
「まぁ、あなたは本当に突然ね。香澄さんが困っているじゃない」
節子がアドラーを責め、「ねぇ?」と同意を求めてくる。
香澄は頷けず、否定する事もできず、水を飲んだあと少し戸惑ってからまたカニに手を伸ばす。
「香澄さんは食べる事が好きみたいだから、先に餌付けした方がいいわよ」
アンネが誤解を招く言い方をし、香澄はまた噎せた。
「カスミ、食いしん坊なの? 今度一緒に食事行こうよ!」
アロイスが明るく誘ってきて、クラウスも「何好き? 何でもリクエスト応えるよ」と顔を覗き込んでくる。
(ほぼほぼ初対面なのに、食いしん坊認定されてしまった……)
「え、えーと……。食べる事は好きですが、食いしん坊というほどでも……。ねぇ? 佑さん」
助けを求めて隣を見ると、佑が一瞬止まって考えた。
「考えるっていう事は、食いしん坊じゃん」
翔が軽やかに笑い、香澄はカーッと赤面する。
「女性に向かって食いしん坊はやめなさい。でも美味しい物が好きなのは、皆同じだわ」
節子がさりげなくフォローしてくれ、香澄は感謝の意味を込めて微笑む。
カニが終わったあとは鍋料理で、美しい色で照りのあるブリしゃぶだ。
香澄はここぞとばかりに立ち上がって鍋奉行をしようと試みたが、佑が「いいよ」と立ち上がり菜箸を手にする。
「あ、でも……」
夫になる男性にさせてしまっては……と、周囲を気にしたが、そこで口を挟んだのはアンネだ。
「うちの子は全員料理ができるよう仕込んであるから、香澄さんが家事や料理を専門にしようと思わなくていいのよ。大体、クリスマスのターキーもそうだけど、切り分けるのは一家の主がやる事がほとんどよ」
「そ……そうなんですか?」
聞いた話では、ヨーロッパの人たちはクリスマスを家族で過ごす大切な日としてるらしい。……というのは知っている。
だが香澄は日本人である佑の恋人になったのであって、ドイツの事についてはそれほど詳しくないのが現状だ。
クラウザー家の人々に失礼にならないよう、相手の文化を知っておきたいとは思うが、ネットで一般的に書かれているものと、実際に体験するものでは違う場合もあるのだろう。
そもそも、ネットの記事というのも誰かの主観で書かれている。
ドイツに住む人が見て「大体そんな感じ」という事もあれば「これは違う」と言う場合もあり得る。
そういう意味で、香澄は事前にある程度知識を得ておいてから、実際にクラウザー家の人々と会ってから学びつつ吸収していこうと思っていた。
「うちは父が地方公務員で昼間出勤している間、投資家の母が料理をしていたけど、家政婦さんに任せる事も多かったからな。母になる女性が料理をして当たり前という感覚はあまりないし、むしろ手が空いてるなら誰でもいいからやれっていう感じだったかな」
佑が鍋に煮えにくい野菜を入れている間、別のIHコンロは律とアロイスが面倒を見ていた。
「香澄さん、私たち夫婦もそういう縛りはあまりないの。私は律の会社で働かせてもらっているし、二人とも疲れて帰った時は家政婦さんが作ってくれたご飯や、外食にしてるよ。多分、香澄さんと佑くんの所と似てると思う。あまり肩肘張らなくていいと思う」
陽菜がニコニコして助け船を出してくれ、香澄はありがたく思いつつも、やはりどこか申し訳ない気持ちで佑の手元を見る。
そこに節子がにっこり笑って言葉を挟む。
「男なんてね、バカとハサミは使いようぐらいでいいのよ。惚れた弱みで何でもしてくれるんだから」
(強い!)
さすがかつては〝竹本の真珠〟と呼ばれたらしい、美貌のお嬢様だ。
「そーね。私の周りの男たちも大体同じだから、それでいいと思う」
我慢できずブリをしゃぶしゃぶしている澪が、冷めた様子で言う。
「男を賢く使う方法なら、ミオは長けてると思うよ」
クラウスがアハハ、と笑い澪に半眼で睨まれる。
「まぁ、堅苦しく考えなくていいよ、香澄さん。何か求められるとしたら、すでに佑が何か言っていると思うし」
律が笑い、陽菜の分を一番に取り分けて小鉢を彼女の前に置く。
「私たちの家はまず第一に、愛する者のために動く。そして自分がしてあげたいと思う事をするのは、大体男の役割だな。少なくとも、我が家の考えでは」
こちらも自ら立って鍋に菜箸を入れているアドラーが、節子の分をよそっている。
(あああ……。天下のクラウザー社の会長さんが……)
行動すべきか座って待っているか、話し掛けてくる人に返事をすべきか、分からなくなって戸惑っている香澄の前に、佑が「はい」と小鉢を置いた。
小鉢の中にはしゃぶしゃぶされたブリや野菜が、料理番組のように綺麗に盛り付けられている。
(駄目だ……。完敗だ……)
「あ、ありがとう」
下手に何かしようとしても、完璧すぎる人たちから「まぁまぁ」と言われて終わってしまうのだろう。
(とりあえず、大人しく食べておこう……)
「いただきます……」
小さな声で言い、香澄は丁度いい塩梅に火が通ったブリを口に入れた。
そのあとはアドラーと節子のために鯛飯が運ばれてきて、よく味が染みたご飯を茶碗一杯食べたところで、満腹で腹がはち切れそうになった。
それでもデザートのデコポンのゼリーに、プルプルのタンカンが乗ったデザートはペロッと食べてしまったので、人体とは不思議だ。
最後に記念写真を撮ってから、この日はお開きになった。
それぞれ行動はバラバラで、澪は両親と一緒にその辺を歩いてくるようだ。
アドラーと節子は長時間のフライトの疲れが残っているようで、部屋に戻った。
「カスミ、ラウンジ行こうね~」
どうしようか迷っていた時、クラウスにガッと肩を抱かれた。
「あっ」
佑が何か言おうとした時、反対側をアロイスが固める。
「カスミ、飲み交わそうね~」
「何なら、タスクは来なくていいからね~」
「待て!」
香澄は双子から左右を固められたまま、廊下を通って別館奥にあるラウンジバーにつれて行かれる。
ウッド調の落ち着いたバーは、高額な部屋に泊まっている客のみに開放される場所らしく、バーに入る前にカードキーを使って開ける自動ドアがあった。
訪れる人数が決まっているからか、こぢんまりとしたバーはバーテンダーが一人いるのみだ。
一面ガラス張りになった壁面から中庭を望めるロケーションで、室内は薄暗く間接照明に照らされている。
バー内を楽しむというよりも、ライトアップされた庭園を眺めて酒を楽しむ場所だった。
「こんばんは。僕、水割り」
「俺も。香澄は?」
「あ……と、ファジーネーブルありますか?」
「ございます」
バーテンダーに微笑まれ、「じゃあ、お願いします」と頭を下げる。
後ろから追いついた佑は、「俺はハイボールをお願いします」と溜め息交じりに言った。
「あー、喰ったね」
アロイスが腹をさすって笑い、香澄の顔を覗き込んでくる。
「カスミは何が一番好きだった?」
「えっと……、お、お肉」
「あはは! OK」
隣に座ったアロイスがポンポンと香澄の背中を叩き、頬にチュッとキスしてきた。
「わっ」
「アロ!」
佑が反対側から香澄を抱き寄せ、怖い顔をして威嚇する。
浴衣の生地は薄いので、感覚としてはTシャツ一枚の男たちに抱き寄せられているのと同義だ。
おまけに彼らが動くたびに、浴衣のあわせからチラッと胸板が見えそうになるので、ドキドキが止まらない。
「なー、お前らヤッてんの?」
加えてアロイスの向こう側にいるクラウスが、サラッととんでもない事を言ってきたので、香澄は古典的にもスツールから滑り落ちそうになった。
(白米欲しいな)
手元にはタレと塩の両方が容易されていて、好きな味で食べられるのが嬉しい。
だがコース料理で順番に出されると、炭水化物と肉が別になってしまうので惜しい。
香澄としてはしっかりとしたおかずを、白米と一緒に食べるのが何よりの喜びだ。
口の中が脂っぽくなってきたのを、椎茸やピーマンでごまかし、梅酒を飲む。
――と、それまで黙っていたアドラーが口を開いた。
「香澄さんは車は好きかね?」
肉を食べ終え、次はズワイガニが出され、全員黙々とカニをほじっていた時の事だ。
「え。……と、自分では運転しないので、詳しくはありません。素人感想で、見た目が格好いいなと思う程度です」
「オーパ、香澄は免許を持っていないんだ。街中住まいだったから、必要なかったらしくて」
佑がすかさず香澄をフォローする。
「ふむ、そうか。いつか免許を取ったら私に言いなさい。好きな車をプレゼントしよう」
「むふっ」
アドラーの言葉を聞き、香澄はカニにつけるポン酢で噎せた。
「まぁ、あなたは本当に突然ね。香澄さんが困っているじゃない」
節子がアドラーを責め、「ねぇ?」と同意を求めてくる。
香澄は頷けず、否定する事もできず、水を飲んだあと少し戸惑ってからまたカニに手を伸ばす。
「香澄さんは食べる事が好きみたいだから、先に餌付けした方がいいわよ」
アンネが誤解を招く言い方をし、香澄はまた噎せた。
「カスミ、食いしん坊なの? 今度一緒に食事行こうよ!」
アロイスが明るく誘ってきて、クラウスも「何好き? 何でもリクエスト応えるよ」と顔を覗き込んでくる。
(ほぼほぼ初対面なのに、食いしん坊認定されてしまった……)
「え、えーと……。食べる事は好きですが、食いしん坊というほどでも……。ねぇ? 佑さん」
助けを求めて隣を見ると、佑が一瞬止まって考えた。
「考えるっていう事は、食いしん坊じゃん」
翔が軽やかに笑い、香澄はカーッと赤面する。
「女性に向かって食いしん坊はやめなさい。でも美味しい物が好きなのは、皆同じだわ」
節子がさりげなくフォローしてくれ、香澄は感謝の意味を込めて微笑む。
カニが終わったあとは鍋料理で、美しい色で照りのあるブリしゃぶだ。
香澄はここぞとばかりに立ち上がって鍋奉行をしようと試みたが、佑が「いいよ」と立ち上がり菜箸を手にする。
「あ、でも……」
夫になる男性にさせてしまっては……と、周囲を気にしたが、そこで口を挟んだのはアンネだ。
「うちの子は全員料理ができるよう仕込んであるから、香澄さんが家事や料理を専門にしようと思わなくていいのよ。大体、クリスマスのターキーもそうだけど、切り分けるのは一家の主がやる事がほとんどよ」
「そ……そうなんですか?」
聞いた話では、ヨーロッパの人たちはクリスマスを家族で過ごす大切な日としてるらしい。……というのは知っている。
だが香澄は日本人である佑の恋人になったのであって、ドイツの事についてはそれほど詳しくないのが現状だ。
クラウザー家の人々に失礼にならないよう、相手の文化を知っておきたいとは思うが、ネットで一般的に書かれているものと、実際に体験するものでは違う場合もあるのだろう。
そもそも、ネットの記事というのも誰かの主観で書かれている。
ドイツに住む人が見て「大体そんな感じ」という事もあれば「これは違う」と言う場合もあり得る。
そういう意味で、香澄は事前にある程度知識を得ておいてから、実際にクラウザー家の人々と会ってから学びつつ吸収していこうと思っていた。
「うちは父が地方公務員で昼間出勤している間、投資家の母が料理をしていたけど、家政婦さんに任せる事も多かったからな。母になる女性が料理をして当たり前という感覚はあまりないし、むしろ手が空いてるなら誰でもいいからやれっていう感じだったかな」
佑が鍋に煮えにくい野菜を入れている間、別のIHコンロは律とアロイスが面倒を見ていた。
「香澄さん、私たち夫婦もそういう縛りはあまりないの。私は律の会社で働かせてもらっているし、二人とも疲れて帰った時は家政婦さんが作ってくれたご飯や、外食にしてるよ。多分、香澄さんと佑くんの所と似てると思う。あまり肩肘張らなくていいと思う」
陽菜がニコニコして助け船を出してくれ、香澄はありがたく思いつつも、やはりどこか申し訳ない気持ちで佑の手元を見る。
そこに節子がにっこり笑って言葉を挟む。
「男なんてね、バカとハサミは使いようぐらいでいいのよ。惚れた弱みで何でもしてくれるんだから」
(強い!)
さすがかつては〝竹本の真珠〟と呼ばれたらしい、美貌のお嬢様だ。
「そーね。私の周りの男たちも大体同じだから、それでいいと思う」
我慢できずブリをしゃぶしゃぶしている澪が、冷めた様子で言う。
「男を賢く使う方法なら、ミオは長けてると思うよ」
クラウスがアハハ、と笑い澪に半眼で睨まれる。
「まぁ、堅苦しく考えなくていいよ、香澄さん。何か求められるとしたら、すでに佑が何か言っていると思うし」
律が笑い、陽菜の分を一番に取り分けて小鉢を彼女の前に置く。
「私たちの家はまず第一に、愛する者のために動く。そして自分がしてあげたいと思う事をするのは、大体男の役割だな。少なくとも、我が家の考えでは」
こちらも自ら立って鍋に菜箸を入れているアドラーが、節子の分をよそっている。
(あああ……。天下のクラウザー社の会長さんが……)
行動すべきか座って待っているか、話し掛けてくる人に返事をすべきか、分からなくなって戸惑っている香澄の前に、佑が「はい」と小鉢を置いた。
小鉢の中にはしゃぶしゃぶされたブリや野菜が、料理番組のように綺麗に盛り付けられている。
(駄目だ……。完敗だ……)
「あ、ありがとう」
下手に何かしようとしても、完璧すぎる人たちから「まぁまぁ」と言われて終わってしまうのだろう。
(とりあえず、大人しく食べておこう……)
「いただきます……」
小さな声で言い、香澄は丁度いい塩梅に火が通ったブリを口に入れた。
そのあとはアドラーと節子のために鯛飯が運ばれてきて、よく味が染みたご飯を茶碗一杯食べたところで、満腹で腹がはち切れそうになった。
それでもデザートのデコポンのゼリーに、プルプルのタンカンが乗ったデザートはペロッと食べてしまったので、人体とは不思議だ。
最後に記念写真を撮ってから、この日はお開きになった。
それぞれ行動はバラバラで、澪は両親と一緒にその辺を歩いてくるようだ。
アドラーと節子は長時間のフライトの疲れが残っているようで、部屋に戻った。
「カスミ、ラウンジ行こうね~」
どうしようか迷っていた時、クラウスにガッと肩を抱かれた。
「あっ」
佑が何か言おうとした時、反対側をアロイスが固める。
「カスミ、飲み交わそうね~」
「何なら、タスクは来なくていいからね~」
「待て!」
香澄は双子から左右を固められたまま、廊下を通って別館奥にあるラウンジバーにつれて行かれる。
ウッド調の落ち着いたバーは、高額な部屋に泊まっている客のみに開放される場所らしく、バーに入る前にカードキーを使って開ける自動ドアがあった。
訪れる人数が決まっているからか、こぢんまりとしたバーはバーテンダーが一人いるのみだ。
一面ガラス張りになった壁面から中庭を望めるロケーションで、室内は薄暗く間接照明に照らされている。
バー内を楽しむというよりも、ライトアップされた庭園を眺めて酒を楽しむ場所だった。
「こんばんは。僕、水割り」
「俺も。香澄は?」
「あ……と、ファジーネーブルありますか?」
「ございます」
バーテンダーに微笑まれ、「じゃあ、お願いします」と頭を下げる。
後ろから追いついた佑は、「俺はハイボールをお願いします」と溜め息交じりに言った。
「あー、喰ったね」
アロイスが腹をさすって笑い、香澄の顔を覗き込んでくる。
「カスミは何が一番好きだった?」
「えっと……、お、お肉」
「あはは! OK」
隣に座ったアロイスがポンポンと香澄の背中を叩き、頬にチュッとキスしてきた。
「わっ」
「アロ!」
佑が反対側から香澄を抱き寄せ、怖い顔をして威嚇する。
浴衣の生地は薄いので、感覚としてはTシャツ一枚の男たちに抱き寄せられているのと同義だ。
おまけに彼らが動くたびに、浴衣のあわせからチラッと胸板が見えそうになるので、ドキドキが止まらない。
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