【R-18】【重愛注意】拾われバニーガールはヤンデレ社長の最愛の秘書になりました

臣桜

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第四部・婚約 編

第四部・終章

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 だが、彼女の言う事ももっともだと思った。




 そのようにして、御劔家とのランチは無事に終わった。

 両親にも事の次第を電話で伝えると、両家の顔合わせは結婚式の具体的なスケジュールができたら、それに合わせて東京に来ると言ってくれた。

 飛行機のチケットを手配する関係もあるので……、と両親が言っているのを佑も聞き、彼がプライベートジェットを出すと言ったのは想定内だ。
 そのために、電話をする前にスピーカーで通話をするよう言われていた。




 やがてGWが訪れたが、商業ビルは休みこそかき入れ時なのでイベントもあり大忙しだ。

 佑は予定をずらして休暇を取る事にし、それを六月のドイツ行きに使う予定らしい。
 ならば香澄も……となり、五月は一生懸命働いた。

 その傍ら、ドイツ行きの準備を少しずつ進めていく。

 移動は彼の飛行機だし、泊まる場所も問題ない。
 けれど初めてのドイツ訪問なので、香澄はガイドブックを読んで何が美味しいのかなどをリサーチしていた。



**



 一方ドイツのブルーメンブラットヴィルで、双子は一組の男女を前に酒を飲んでいた。

『そうなの。カイは結婚するのね』

 リラックスしたワンピース姿でワインを飲んだのは、金髪碧眼の美女だ。
 スレンダーで身長も高く、モデルと言っても通用しそうだ。

 その隣に座っているのは、寡黙な印象のある焦げ茶色の髪にブルーアイの男性。
 短髪の彼はTシャツにジーパンというシンプルな服装で、双子の自宅にいる。

『んまー、素直で純粋そうで可愛い子だよ。エミも気に入るんじゃないかな?』
『そうそう。妹分っていうか。まぁ、でもあいつと随分会ってないから、今さらっていう感じもあるけど』

 ブルーメンブラットヴィルにある双子の家は立派な屋敷で、シャンデリアに照らされたリビングダイニングの窓の向こうでは、綺麗に整えられたバラや他の花々が咲いている。
 勿論、双子が手入れをする訳がないので、庭師を雇って整えてもらっている。

『そんな事はないわ。私はいつでもカイを気にしていたもの』

 先ほどからエミと呼ばれる彼女が口にしている〝カイ〟は、佑のドイツでの呼び名だ。
 佑は生まれながらの日本人ではあるが、ドイツの血が混じっている事もあり、呼びやすいようにアドラーが名付けた名前である。
 基本的にいつも使っていない名前なので、彼自身としても呼ばれて始めてその名前があったと思い出す程度だ。

 日本にいる佑の事を、四人は話し、酒のつまみにしている。

『オーパが今度ドイツに来るよう誘ったって言ったから、気になるなら会ってみたら?』
『そうね。カイとは何年も会ってないけれど、私が会いたいって言って応じてくれるかしら?』

 彼女の問いに、双子は顔を見合わせる。

『別に断る理由もないんじゃない? 一応、幼馴染み……なのか知らんけど、知り合いだし』
『でも……、可愛い婚約者さんがいるのよね? 彼女を紹介しにこっちに来たなら、私の事なんて眼中にないんじゃないかしら?』
『エミは美しいし、カイも今のあんたを見たら、会う気になるんじゃないか? メッセージかビデオチャットでもしてみたらどうだ?』

 それまで沈黙を守っていた短髪の男性が言い、エミと呼ばれた女性はまんざらでもない微笑みを浮かべ、金髪を掻き上げる。

『そうかしら? でも、連絡先が変わってるかも分からないし。二人は知ってる?』

 彼女が双子に尋ねると、彼らは同じタイミングで肩をすくめた。

『知ってるっちゃ知ってるけど、勝手に教えたら何か言われるかも』
『そうね……』

『なら、あいつがこっちに来た時に、不意打ちでホテルを突撃したら? 連絡先はちょっとアレだけど、僕らが会う時に一緒にエミも……ってなったら、断らないだろ』
『そうね。それがいいわ。お願いしてもいい?』
『勿論』

 双子は自宅にあるビールサーバーから新しいビールを注ぎ、ゴッゴッ……と飲んでいく。

 女性はライトアップされた庭に咲く薔薇を見て、ルージュを塗った唇を笑わせた。

『とても楽しみだわ』

 彼女の呟きを、隣の席に座っている短髪の男性は黙って聞いていた。



 第四部・完

――――――――――――

 この辺から、旧バージョンの第二部に繋がります。
 元の文章を現在の設定に合わせて直していくので、元の文章をそのまま使う部分もあり、多少読みづらさがあるかもしれません。
 どうぞ宜しくお願い致します。
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