【R-18】【重愛注意】拾われバニーガールはヤンデレ社長の最愛の秘書になりました

臣桜

文字の大きさ
241 / 1,589
第六部・社内旅行 編

佑さんは私のです ☆

しおりを挟む
「……私の」
「ん?」
「佑さんは、私の、です」

(あああああ……)

 我ながら、なんて恥ずかしい事を言ってしまっているのだろうと思ってしまう。
 けれどずっとエミリアという女性の事を気にしていて、空港では彼のファンを目の当たりにしてしまった。

 なのでどうしても主張しておきたかった。

 真っ赤になった香澄は、ギュウッと抱きついて離れない。
 いや、恥ずかしくて顔を上げられない、が正しい。

 頭上でクス、と笑う気配があり、佑が背中をポンポンと撫でてくれる。
 そのあと頭にキスをされ、彼は優しく言い含めるように言う。

「言っておくけど、香澄に嫉妬という感情は必要ないからな?」
「……ん……」

「今の俺には香澄だけだ。これから先ずっと、俺の人生に〝恋をする異性〟は香澄しかいらない」
「うん」

 嬉しくて笑いつつも、ついつい「それでも妬いちゃうなぁ」と自分の強欲さに呆れてしまう。
 そんな子供っぽい感情を、必死に呑み込んだ。

 佑は他人が思うほど自分の魅力を分かっていないのでは……? とたまに思う。

 背が高くて鍛えていて、誰もが振り向く美男子。
 やり手の経営者でありながら、メディアに露出している有名人で、破格の大金持ち。おまけに母親の血筋はあのクラウザー家で、遡れば貴族だ。

 こんな優良物件を前にして、浮気の心配するなという方がどうかしている。

 久しぶりに会えたからか、香澄は甘えモードになっていた。

「むー……」と佑の胸元でうなりながら、しがみついて離れない。
 そうやって甘えられて、佑が実に幸せそうな顔をしているのを彼女は知らないだけだが。

「俺も健二さんに嫉妬してるけど……、今は俺だけだろ? それを信じてる」
「うん」

 くぐもった声で返事をすると、ポンポンとまた背中を撫でられた。

「なぁ、香澄。抱きつかれるの嬉しいけど、そろそろキスがしたい」

 そう言われて顔を上げると、すっかり二人きりモードの顔をした佑がいる。

「~~っ、色気がヤバイ。格好いい。無理!」
「なんだそれ」

 香澄の言い方に佑は弾かれたように笑った。
 そのあと、不意に妖艶な雰囲気を醸し出し微笑む。

「香澄、夜って何時から? 俺は正直もう待てないんだけど。香澄を抱きたい」
「え……と。じゃあ……、もうちょっとしたらシャワー浴びてきます」

 改めてこれからベッドインすると思うと、恥ずかしくて堪らない。

 照れ隠しに座り直してブラウニーを一つ摘まむと、豆腐のしっとりした食感がして美味しい。
 それを見て佑も手を伸ばした。

「香澄が作ったなら、俺も食べよう」

 佑もコーヒーを飲んでブラウニーを食べ、しばし二人でコーヒータイムを楽しんだ。





「ん……っ、ふ……ぅ」

 佑の寝室の大きなベッドで、香澄は仰向けになり深いキスをされていた。
 彼女は一糸まとわぬ姿で、香澄の上に覆い被さる佑も鍛えた体を晒している。

 キスをされながら頭を何度も撫でられ、香澄は夢心地になっている。

 唇をチロチロと舐められ、チュッとリップ音をさせてついばまれ、滑らかな舌が絡んではまた唇を舐める。
 キスだけでトロトロに蕩かされ、香澄は佑の髪と背中を撫でるしかできない。

「ふ……、ん……」

 すっかり体から力が抜けた頃、佑の顔が香澄の胸元に移動する。
 両側から胸を寄せ、モチモチとした乳房に顔を埋めてはスーハーと呼吸を繰り返した。

「んふふ……。佑さんの変態」

 変わらず佑の髪を撫でていると、彼が舌を出して乳首を舐めてきた。

 そんな彼が、頭の中で双子に「香澄にこうできるのは俺だけだ」と対抗意識を燃やしていると、香澄は欠片も知らない。

「香澄の乳首、可愛い色をしてる」

 舌で螺旋を描くように乳首を舐め、ハァ……と溜め息をついた佑が呟く。

「もぉ……。色とかやだ……」

 勿論、色んな箇所のケアはしている。

 けれど恥ずかしい箇所を話題にされると、褒められているのに羞恥で泣いてしまいたくなる。
しおりを挟む
感想 575

あなたにおすすめの小説

【完結】退職を伝えたら、無愛想な上司に囲われました〜逃げられると思ったのが間違いでした〜

来栖れいな
恋愛
逃げたかったのは、 疲れきった日々と、叶うはずのない憧れ――のはずだった。 無愛想で冷静な上司・東條崇雅。 その背中に、ただ静かに憧れを抱きながら、 仕事の重圧と、自分の想いの行き場に限界を感じて、私は退職を申し出た。 けれど―― そこから、彼の態度は変わり始めた。 苦手な仕事から外され、 負担を減らされ、 静かに、けれど確実に囲い込まれていく私。 「辞めるのは認めない」 そんな言葉すらないのに、 無言の圧力と、不器用な優しさが、私を縛りつけていく。 これは愛? それともただの執着? じれじれと、甘く、不器用に。 二人の距離は、静かに、でも確かに近づいていく――。 無愛想な上司に、心ごと囲い込まれる、じれじれ溺愛・執着オフィスラブ。 ※この物語はフィクションです。 登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。

病弱な彼女は、外科医の先生に静かに愛されています 〜穏やかな執着に、逃げ場はない〜

来栖れいな
恋愛
――穏やかな微笑みの裏に、逃げられない愛があった。 望んでいたわけじゃない。 けれど、逃げられなかった。 生まれつき弱い心臓を抱える彼女に、政略結婚の話が持ち上がった。 親が決めた未来なんて、受け入れられるはずがない。 無表情な彼の穏やかさが、余計に腹立たしかった。 それでも――彼だけは違った。 優しさの奥に、私の知らない熱を隠していた。 形式だけのはずだった関係は、少しずつ形を変えていく。 これは束縛? それとも、本当の愛? 穏やかな外科医に包まれていく、静かで深い恋の物語。 ※この物語はフィクションです。 登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。

元カノと復縁する方法

なとみ
恋愛
「別れよっか」 同棲して1年ちょっとの榛名旭(はるな あさひ)に、ある日別れを告げられた無自覚男の瀬戸口颯(せとぐち そう)。 会社の同僚でもある二人の付き合いは、突然終わりを迎える。 自分の気持ちを振り返りながら、復縁に向けて頑張るお話。 表紙はまるぶち銀河様からの頂き物です。素敵です!

密会~合コン相手はドS社長~

日下奈緒
恋愛
デザイナーとして働く冬佳は、社長である綾斗にこっぴどくしばかれる毎日。そんな中、合コンに行った冬佳の前の席に座ったのは、誰でもない綾斗。誰かどうにかして。

新人メイド桃ちゃんのお仕事

さわみりん
恋愛
黒髪ボブのメイドの桃ちゃんが、働き先のお屋敷で、旦那様とその息子との親子丼。

俺様上司に今宵も激しく求められる。

美凪ましろ
恋愛
 鉄面皮。無表情。一ミリも笑わない男。  蒔田一臣、あたしのひとつうえの上司。  ことあるごとに厳しくあたしを指導する、目の上のたんこぶみたいな男――だったはずが。 「おまえの顔、えっろい」  神様仏様どうしてあたしはこの男に今宵も激しく愛しこまれているのでしょう。  ――2000年代初頭、IT系企業で懸命に働く新卒女子×厳しめの俺様男子との恋物語。

人狼な幼妻は夫が変態で困り果てている

井中かわず
恋愛
古い魔法契約によって強制的に結ばれたマリアとシュヤンの14歳年の離れた夫婦。それでも、シュヤンはマリアを愛していた。 それはもう深く愛していた。 変質的、偏執的、なんとも形容しがたいほどの狂気の愛情を注ぐシュヤン。異常さを感じながらも、なんだかんだでシュヤンが好きなマリア。 これもひとつの夫婦愛の形…なのかもしれない。 全3章、1日1章更新、完結済 ※特に物語と言う物語はありません ※オチもありません ※ただひたすら時系列に沿って変態したりイチャイチャしたりする話が続きます。 ※主人公の1人(夫)が気持ち悪いです。

【R18】純粋無垢なプリンセスは、婚礼した冷徹と噂される美麗国王に三日三晩の初夜で蕩かされるほど溺愛される

奏音 美都
恋愛
数々の困難を乗り越えて、ようやく誓約の儀を交わしたグレートブルタン国のプリンセスであるルチアとシュタート王国、国王のクロード。 けれど、それぞれの執務に追われ、誓約の儀から二ヶ月経っても夫婦の時間を過ごせずにいた。 そんなある日、ルチアの元にクロードから別邸への招待状が届けられる。そこで三日三晩の甘い蕩かされるような初夜を過ごしながら、クロードの過去を知ることになる。 2人の出会いを描いた作品はこちら 「純粋無垢なプリンセスを野盗から助け出したのは、冷徹と噂される美麗国王でした」https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/443443630 2人の誓約の儀を描いた作品はこちら 「純粋無垢なプリンセスは、冷徹と噂される美麗国王と誓約の儀を結ぶ」 https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/183445041

処理中です...