1,386 / 1,591
第二十一部・フェルナンド 編
左手の意味 ☆
しおりを挟む
「どうしてほしい?」
佑が香澄の顔を覗き込み、望みを尋ねる。
香澄は一瞬考え、浮かんだ希望に頬を染めた。
けれど震える声で、きちんと自分の意志を伝えた。
「……抱いて、ほしい。あんな、……あんなのじゃなくて、ちゃんと佑さんにいつもみたいに、『愛してるよ』って、『可愛い』って言われて、抱かれたい……っ」
はしたない事を言っているのは分かっているし、セックスして解決するなんて短慮だ。
だが今はどうしても、大好きな人に抱いてもらって「無事な所にいる」と理解し、圧倒的な熱に晒されて、愛する人で身も心も一杯になりたかった。
「分かった。たっぷり、とろけるぐらい愛してあげる」
佑は切なく微笑み、香澄の唇をついばみ、丁寧にキスをしながら香澄の尻たぶを揉んだ。
「……ベッドでしよう。今は洗い流すだけ」
「うん」
「脚、開いて」
佑に抱きついたまま、香澄は脚を少し開く。
「触るよ。怖かったら言って」
「ん」
佑は香澄のお尻の割れ目に指を滑らせ、まだローションで濡れている場所をなぞる。
「怖い?」
「……だい、……じょぶ」
少しドキドキしているのが、佑に愛される事への高揚感なのか恐怖なのか、今は分からない。
「……ローションとかゴムを用意してたのは、……私のため?」
小さな声で尋ねると、「うん」と佑が肯定する。
「レイプされるっていうのに、濡れる訳がないと思った。あいつを騙すために完璧に変装していたし、香澄は恐怖でそれどころじゃない。まず俺だと気付かないと思った。無理に入れて傷つけたくなかったし、誘拐されていたからピルは飲んでいないから生でするのは避けたかった。……だから、あいつに気づかれないよう、趣向の一種だと思わせるために色々用意した」
「……ありがとう」
佑は香澄の秘唇を指で何度も撫でていて、まるでその感触に慣れさせているようだった。
「……途中で胸に手を当てたのは何だったの?」
あの時は動転していたけれど、今なら安心して振り返る事ができる。
「あまりに香澄が混乱して怯えて、可哀想だったから……。『俺の左手を見て』って伝えようと思った」
言われて、香澄は佑の左手を見る。
ペアリングは嵌まっていないが、今まで何度も見た、左手の薬指にあるほくろがあった。
「あぁ……」
やっと彼の行動の意味を知り、香澄は溜め息交じりに笑う。
「そっ…………か。…………そっかぁ……」
佑は安心して笑みを見せた香澄にキスをし、尋ねてくる。
「表面は洗ったけど、少し指を入れても大丈夫? 中にもローションが残ってるはずだから」
「うん……」
香澄は佑にしがみつき、目を閉じる。
佑は何度か花弁を撫でたあと、小さな蜜口にツプリと指を入れてきた。
「ん……っン……」
指が入った瞬間、香澄は体を緊張させる。
「大丈夫だよ。俺はここにいる」
佑の声を聞き、香澄は恥ずかしさを堪えて彼を見た。
薄茶色の目の中には、緑、黄緑、黄色など様々な色が入っている。
彼特有のヘーゼルの目を見つめ、いま自分の蜜壷を愛撫しているのは佑なのだと言い聞かせた。
指がヌプッヌプッと前後する感触を得て、香澄は切なさとこみ上げる不安に歯を食いしばる。
歯を食いしばっていたからか、佑は香澄の唇に指を這わせ、口を開けさせた。
「咥えて。怖かったら指を噛んでいいから」
「ん、ん……ぷ」
口の中に佑の指が入り、歯を食いしばれない。
歯を浮かせて彼の指を咥えようとしたが、蜜壷を探られて体に力が入ってしまう。
佑の指を噛んでしまいそうなほど口に力が入り、結果的に顎がガクガクと震わせた。
「無理しなくていいよ。噛んでいい」
むしろ、彼は噛んでほしいと思っていた。
自分が香澄に与えた恐怖を思えば、指の一本ぐらい食い千切られてもいい。
愛する女にレイプの恐怖を植え付けた罪を、自分は何らかの形で償わなければいけない。
香澄が誰かを傷付ける事を望まないのは分かっている。
彼女は今、たっぷりと甘やかされたいと望んでいるのも理解している。
だが佑は、誰かにボコボコに殴ってほしいほどの罪悪感を抱いていた。
佑が香澄の顔を覗き込み、望みを尋ねる。
香澄は一瞬考え、浮かんだ希望に頬を染めた。
けれど震える声で、きちんと自分の意志を伝えた。
「……抱いて、ほしい。あんな、……あんなのじゃなくて、ちゃんと佑さんにいつもみたいに、『愛してるよ』って、『可愛い』って言われて、抱かれたい……っ」
はしたない事を言っているのは分かっているし、セックスして解決するなんて短慮だ。
だが今はどうしても、大好きな人に抱いてもらって「無事な所にいる」と理解し、圧倒的な熱に晒されて、愛する人で身も心も一杯になりたかった。
「分かった。たっぷり、とろけるぐらい愛してあげる」
佑は切なく微笑み、香澄の唇をついばみ、丁寧にキスをしながら香澄の尻たぶを揉んだ。
「……ベッドでしよう。今は洗い流すだけ」
「うん」
「脚、開いて」
佑に抱きついたまま、香澄は脚を少し開く。
「触るよ。怖かったら言って」
「ん」
佑は香澄のお尻の割れ目に指を滑らせ、まだローションで濡れている場所をなぞる。
「怖い?」
「……だい、……じょぶ」
少しドキドキしているのが、佑に愛される事への高揚感なのか恐怖なのか、今は分からない。
「……ローションとかゴムを用意してたのは、……私のため?」
小さな声で尋ねると、「うん」と佑が肯定する。
「レイプされるっていうのに、濡れる訳がないと思った。あいつを騙すために完璧に変装していたし、香澄は恐怖でそれどころじゃない。まず俺だと気付かないと思った。無理に入れて傷つけたくなかったし、誘拐されていたからピルは飲んでいないから生でするのは避けたかった。……だから、あいつに気づかれないよう、趣向の一種だと思わせるために色々用意した」
「……ありがとう」
佑は香澄の秘唇を指で何度も撫でていて、まるでその感触に慣れさせているようだった。
「……途中で胸に手を当てたのは何だったの?」
あの時は動転していたけれど、今なら安心して振り返る事ができる。
「あまりに香澄が混乱して怯えて、可哀想だったから……。『俺の左手を見て』って伝えようと思った」
言われて、香澄は佑の左手を見る。
ペアリングは嵌まっていないが、今まで何度も見た、左手の薬指にあるほくろがあった。
「あぁ……」
やっと彼の行動の意味を知り、香澄は溜め息交じりに笑う。
「そっ…………か。…………そっかぁ……」
佑は安心して笑みを見せた香澄にキスをし、尋ねてくる。
「表面は洗ったけど、少し指を入れても大丈夫? 中にもローションが残ってるはずだから」
「うん……」
香澄は佑にしがみつき、目を閉じる。
佑は何度か花弁を撫でたあと、小さな蜜口にツプリと指を入れてきた。
「ん……っン……」
指が入った瞬間、香澄は体を緊張させる。
「大丈夫だよ。俺はここにいる」
佑の声を聞き、香澄は恥ずかしさを堪えて彼を見た。
薄茶色の目の中には、緑、黄緑、黄色など様々な色が入っている。
彼特有のヘーゼルの目を見つめ、いま自分の蜜壷を愛撫しているのは佑なのだと言い聞かせた。
指がヌプッヌプッと前後する感触を得て、香澄は切なさとこみ上げる不安に歯を食いしばる。
歯を食いしばっていたからか、佑は香澄の唇に指を這わせ、口を開けさせた。
「咥えて。怖かったら指を噛んでいいから」
「ん、ん……ぷ」
口の中に佑の指が入り、歯を食いしばれない。
歯を浮かせて彼の指を咥えようとしたが、蜜壷を探られて体に力が入ってしまう。
佑の指を噛んでしまいそうなほど口に力が入り、結果的に顎がガクガクと震わせた。
「無理しなくていいよ。噛んでいい」
むしろ、彼は噛んでほしいと思っていた。
自分が香澄に与えた恐怖を思えば、指の一本ぐらい食い千切られてもいい。
愛する女にレイプの恐怖を植え付けた罪を、自分は何らかの形で償わなければいけない。
香澄が誰かを傷付ける事を望まないのは分かっている。
彼女は今、たっぷりと甘やかされたいと望んでいるのも理解している。
だが佑は、誰かにボコボコに殴ってほしいほどの罪悪感を抱いていた。
33
あなたにおすすめの小説
【完結】退職を伝えたら、無愛想な上司に囲われました〜逃げられると思ったのが間違いでした〜
来栖れいな
恋愛
逃げたかったのは、
疲れきった日々と、叶うはずのない憧れ――のはずだった。
無愛想で冷静な上司・東條崇雅。
その背中に、ただ静かに憧れを抱きながら、
仕事の重圧と、自分の想いの行き場に限界を感じて、私は退職を申し出た。
けれど――
そこから、彼の態度は変わり始めた。
苦手な仕事から外され、
負担を減らされ、
静かに、けれど確実に囲い込まれていく私。
「辞めるのは認めない」
そんな言葉すらないのに、
無言の圧力と、不器用な優しさが、私を縛りつけていく。
これは愛?
それともただの執着?
じれじれと、甘く、不器用に。
二人の距離は、静かに、でも確かに近づいていく――。
無愛想な上司に、心ごと囲い込まれる、じれじれ溺愛・執着オフィスラブ。
※この物語はフィクションです。
登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
初夜に暴言を吐いた夫は後悔し続ける──10年後の償い【完結保証】
星森 永羽
恋愛
王命により、辺境伯ロキアのもとへ嫁いだのは、金髪翠眼の美しき公爵令嬢スフィア。
だが、初夜に彼が告げたのは、愛も権限も与えないという冷酷な宣言だった。噂に踊らされ、彼女を「穢れた花嫁」と罵ったロキア。
しかし、わずか一日でスフィアは姿を消し、教会から届いたのは婚姻無効と慰謝料請求の書状──。
王と公爵の怒りを買ったロキアは、爵位も領地も名誉も奪われ、ただの補佐官として生きることに。
そして十年後、運命のいたずらか、彼は被災地で再びスフィアと出会う。
地位も捨て、娘を抱えて生きる彼女の姿に、ロキアの胸に去来するのは、悔恨と赦しを乞う想い──。
⚠️本作はAIの生成した文章を一部に使用しています。
俺様上司に今宵も激しく求められる。
美凪ましろ
恋愛
鉄面皮。無表情。一ミリも笑わない男。
蒔田一臣、あたしのひとつうえの上司。
ことあるごとに厳しくあたしを指導する、目の上のたんこぶみたいな男――だったはずが。
「おまえの顔、えっろい」
神様仏様どうしてあたしはこの男に今宵も激しく愛しこまれているのでしょう。
――2000年代初頭、IT系企業で懸命に働く新卒女子×厳しめの俺様男子との恋物語。
**2026.01.02start~2026.01.17end**
◆エブリスタ様にも掲載。人気沸騰中です!
https://estar.jp/novels/26513389
ちょっと大人な物語はこちらです
神崎 未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な短編物語集です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
女の子がほとんど産まれない国に転生しました。
さくらもち
恋愛
何番煎じかのお話です。
100人に3~5人しか産まれない女の子は大切にされ一妻多夫制の国に産まれたのは前世の記憶、日本で亭主関白の旦那に嫁いびりと男尊女卑な家に嫁いで挙句栄養失調と過労死と言う令和になってもまだ昭和な家庭!でありえない最後を迎えてしまった清水 理央、享年44歳
そんな彼女を不憫に思った女神が自身の世界の女性至上主義な国に転生させたお話。
当面は2日に1話更新予定!
触手エイリアンの交配実験〜研究者、被験体になる〜
桜井ベアトリクス
恋愛
異星で触手エイリアンを研究する科学者アヴァ。 唯一観察できていなかったのは、彼らの交配儀式。
上司の制止を振り切り、禁断の儀式を覗き見たアヴァは―― 交わる触手に、抑えきれない欲望を覚える。
「私も……私も交配したい」
太く長い触手が、体の奥深くまで侵入してくる。 研究者が、快楽の実験体になる夜。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる