【R-18】魔王の生贄に選ばれましたが、思いのほか溺愛されました

臣桜

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初めての感覚 ☆

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「俺は生娘だからお前を選んだわけではないし、お前が俺に何かをしてくれるだろうから選んだのでもない。お前が俺を思いやるように、俺はお前に触れたい、優しくしたいと思うからそうしている。その気持ちに上手にしようとか、失敗したらどうしようとかはあると思うか?」

「ない……と思います。エデンの手はとても優しくて……、何ていうかその……変なテクニックとかで触ってくる感じじゃありません」

 テクニックと言って私は恥ずかしくなり、エデンもククッと喉を鳴らす。

「ゴチャゴチャ考える必要はない。心で感じろ。目を閉じて、気持ちいいと思えばそれでいい。触れられて痛かったら俺にちゃんと伝えればいい」

 その言葉は水が砂に入り込むように、スッと私の心になじんでいった。

「はい……」

 言われたとおりに目を閉じると、エデンの指が頬に触れてきた。

 優しい指がそっと目蓋や鼻先、唇に触れてゆくと、私の意識はフワフワとしてゆく。

 その指が顎のラインをたどって首筋に下がり、鎖骨をなぞってまだ豊かとは言えない胸にそっとかかり……、柔らかい肉に優しく喰いこんだ。

「ん……」

 思わず声がもれて、恥ずかしいとは思うけれど嫌な感情じゃない。

 だから私はエデンの指に身を委ねた。

 気持ちいいと思えば……ってエデンは言ったけれど、気持ちいいってどんな感じなのかしら。

 そう考えている間にも、エデンの手は成長途中の胸に優しく手を這わせ、指先が先端を愛でる。

「う……、んっ」

 何だか体がモゾモゾする。くすぐったいような、もっとして欲しいような。

 そう思って身じろぎをしながら浅い呼吸をくり返していると、エデンがクスッと小さく笑う気配がある。

 そのあとに顔に影が落ちたかと思うと、柔らかい唇が訪れていた。

「ん……ぅ」

 柔らかいなぁ、この人の唇。見た感じ薄くて潔癖そうなのに、触れ合ったらこんなにもフワフワしてる。

 そう思っていると唇の間をチロリと彼の舌がすべり、私はビクッと背を震わせていた。

 他人の体の一部が自分の体の中に入るなんて初めてで、驚いて固まったままの私の口腔にエデンの舌がスルリと入り込んだ。

「ん……っ、む、……ぅ」

 ヌルリとした感覚に私が仰天していると、エデンの舌は私の舌を絡め取るように優しく触れ、確かめるようにちょんちょんとつついてくる。

 そのあいだも、彼の手は優しく私の体を愛撫していた。

 あぁ……、あ。何なの? この感覚。

 フワフワして、頭の芯がボーッとして……。

 知らずと私はエデンの背中に手を回し、必死になって彼にしがみついていた。

 波打ち際に立っていて、引き潮が足元の砂をこそぎ取っていくような、あの頼りない感覚。

 それに襲われているような感じになった私は、震える腕で懸命にエデンにすがる。

「……大丈夫か? ずいぶん力を込めてしがみついているが」

 唇が離れると、紫暗の瞳に色欲の炎を灯したエデンが私を覗きこんでいた。

「すみません、爪をたててしまいましたか? 私、怖くてつい……」

「いいや、構わない。それより怖かったか?」

 そう言ってエデンは指で優しく私の髪をすいてくてる。あぁ、本当に優しいなぁ。

「怖い……って言うか……知らない感覚で……」

「人は知らないものを恐れる。自分がどうなるのか分からないからだ。俺はお前に危害を与えないと誓った。優しくするし、気持ちよくする。……それを信じられないか?」

 エデンの目は魔王とは思えないほどに優しく、いつの間にか涙ぐんでいた私は小さく頷く。

「信じます。……だって、あなたはとても優しい魔王さまだもの」

 その言葉に彼は目だけで笑い、ナイトドレスをそっとめくり上げて私の脚をさらけ出してしまう。大きな手が膝から腿をゆっくり撫であげ、その手つきだけで私の頭はジンと痺れたように熱くなってしまった。

 あれ……、私これだけでこんな風になってしまうの……、おかしいのかな。いやらしい子なのかな。

 頭が熱くて胸がドキドキしていて……、でもエデンにもっと触ってほしい。

 もじもじと膝を合わせていると、腰の両サイドで蝶結びになっているひもが引かれ、繊細なレースでできた下着は一枚の頼りない布になってしまった。

「アメリア、キスをして肌に触れただけで、こんなに濡らしていたのか?」

「え……?」

 濡らすと言われてお漏らしでもしてしまったのかとギクリとし、体を半分起こそうとすると、エデンの指が信じられない場所をツルッと撫で上げた。

「きゃあっ!」

 とっさに悲鳴が出て、私はバッと脚を閉じた。

「なっ……何するんですかっ!?」

 驚いたのと恥ずかしいのとで大きな声が出て、それまでのムードをぶち壊しにしてしまった私は、エデンと目が合って気まずく沈黙する。
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