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催淫~事後の朝
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「クレハ……、気持ちよかった?」
疲れ切って脱力しているクレハの髪を撫で、ノアが愛しそうに問う。
「えぇ……、不思議だったわ。私の知らない『気持ちいい』だった……」
モソリとクレハが身じろぎし、素肌とシーツとがこすれ合う音がする。
正直まだ下半身にはネチャリと蜜が垂れている感覚がある。
それを感じると微かに体が興奮するのだが、彼に抱かれたというのにまだ欲しがってははしたない。
そう思ってクレハは懸命に冷静を保っていた。
「……君に謝らないとならない」
「……なに?」
情事の後にそんな言葉を言われ、クレハはぼんやりとした頭の中で自分は彼の子種を受け入れてしまったことを思い出した。
「君を……そんな風にしてしまったのは僕の責任だ」
「え……?」
体がとろけて熱くなり、理性をなくさせたノアの愛撫を思い出し、クレハはじわっと頬を赤らめる。
が、言われた言葉は意外なものだった。
「僕の体液を口にしたから、君は普段以上に興奮してしまったのだと思う」
「……どういう意味?」
結果的にこの行為は嫌ではなかったものの、あらかじめ聞かされていなかったことがあるとなると、少し不安になる。
「僕は高位貴族の吸血鬼だ。吸血鬼はヒトの血を吸う。……それは分かるね?」
「ええ。……ウェズブルク家が吸血鬼の家系だと知っていたから、契約書に求められた時は血を差し出すことって書いてなかったのが、少し不思議だったわ」
「そんなことは書かせないよ。家庭教師として働いてもらうことと、僕個人の従者になるかは別のものだ」
ノアはゆるりと首を振り、指先でクレハの顔の輪郭を辿る。
先ほどよりは興奮が収まったのか、彼の目は金色からいつもの琥珀色へと戻っていた。
「吸血鬼はヒトから血を吸う時、痛みを与えないように催淫効果のある体液を送り込むんだ。そもそもにして、僕ら吸血鬼の体液はそういうモノでできている」
「あ……」
体液と言われ、クレハは指先でそっと唇に触れて顔を赤くする。
ノアの屹立を愛し、口で奉仕をしたあの行為――。
あれが、さらなる欲望をもたらすことになるとは、クレハも思っていなかった。
「破瓜の痛みが思ったよりもつらくなかったのも、生娘だというのにあんなに感じたのも、そういう原因があるのだと思う」
「そう……なのね」
納得して呟くと、クレハはしげしげとノアの整った顔を見る。
「怒らないのかい?」
「どうして?」
「それは……。不本意な感じ方をするというのは、あまりフェアじゃないだろう」
誠実であろうとするノアにますます好感を持ち、クレハはクスッと笑った。
「あなたは強引なようでいて、変なところで真面目なのね。これが無理矢理の行為なら嫌だと思ったかもしれないけれど、私はあなたが好きだわ。それに……、気持ちよくなることだって嫌いじゃないし」
素直ではない言葉も、これはクレハの魅力の一つなのだとノアは思う。
「じゃあ……もう一度試してみるかい?」
ふとノアが妖しく微笑んだかと思うとクレハにのしかかり、唇を奪ってくる。
「ん……む」
二人の間で優しく唇がつぶれたかと思うと、すぐにスルリとノアの舌が割り入ってきた。
ピチャリと舌が合わさり、彼の唾液を纏った舌がクレハの口腔を探ってくると、彼女は背筋を震わせた。
ノアの体液に催淫効果があると知ってしまった今、思い込みもあってより感じてしまうのかもしれない。
「んん……、ぁふぁ……、んんぅ……ん」
すぐにクレハはノアとのキスに夢中になってしまった。
そのまま彼の熱と自らの体に宿った熱に流され、ノアが求めるだけ体を開く。
熱くうねった波に呑まれ、クレハは声を上げながら正常な判断を失っていった。
**
「おはようございます」
もったりとした意識の中、そんな声がした。
誰の声だっけ? と思いながらクレハが重たい目蓋をもたげると、こちらを覗き込むようにしてイーサンが立っている。
「ひぇっ?」
ギョッとしてクレハは起き上がり、腰の重たさにすぐにドサリとまた横になってしまう。
「? え? ……?」
「お疲れのようですので、ノアさまは先にお食事を済ませて学校へ向かわれています。クレハさまはゆっくりとお休みになるようにとのことです」
「え……、あ!」
昨晩激しく求められたことを思い出し、クレハの顔はみるみる赤くなってゆく。
「私、あの、わたし」
すぐに使用人という自分の身分を思い出し、クレハは慌ててまた起き上がろうとする。
だが、その肩をイーサンがそっと押さえた。
「ノアさまのご命令です。今日は一日、横になっているようにと」
「あ……、はい……」
そう言われてしまっては敵わず、クレハは諦めて起き上がろうとするのをやめた。
あらためてイーサン以外のものを見ようとして、クレハははたと目を瞬かせた。
「あら? ここ、私のお部屋じゃ……」
目に入ったのは随分と豪奢な天蓋で、ベッドをすっぽりと覆っている。
イーサンがいる側だけその天蓋は開かれていて、その向こうには大きな窓やクレハの部屋にはない豪華な家具や調度品が見えた。
「夜間にノアさまがクレハさまをこちらへお連れになったようです」
言われてからバッと自分の胸元に手を這わせると、ちゃんとシルクのネグリジェを着ていたのでクレハはそっと安堵の息を漏らした。
「お布団を少しめくっても宜しゅうございますか? 腰へのご負担には、膝に枕を当てると良いと聞きましたので」
「はい……。すみません」
イーサンはそっと羽毛布団をめくり、膝を立てたクレハの脚の下に低めの枕を置く。
「あぁ……、確かに少し楽になりました。どうもありがとうございます」
「では、温めたミルクなど持って参りますので、少々お待ちください」
「あの……!」
そのまま何事もなかったかのように立ち去ろうとしたイーサンを、クレハは呼び止める。
「怒って……いないんですか? その……」
自分のような一般市民の雇われ家庭教師が、ずいぶん身の丈に合わないことをしたと思っている。
それを、この忠実な執事が怒っていないはずがないのだ。
彼は少し振り向き、それからクレハにちゃんと向き直ってアイスブルーの瞳で真っ直ぐに答える。
「ノアさまが選ばれたことに、異を唱えるつもりはございません。たとえあなたが身ごもったとしても、ノアさまや旦那さまがお望みになるのなら、使用人一同謹んでお仕えさせて頂きます」
「身……」
昨晩、自分の中に注がれた熱い迸りを思い出し、クレハは密かに体を熱くする。
「では」
イーサンは静かに退室してゆき、一人残されたクレハはノアの豪華なベッドの中で溜め息をついた。
思えば愚かなことをしてしまったのかもしれない。
身分の差は明らかなのに、自分はノアに抱かれてしまった。それがノアの戯れなら、自分が身を差し出せばいいだけの話だ。
だが、彼の子種をこの身に受けて子を授かったともなれば、名門ウェズブルクの名を汚してしまう可能性だってある。
「ちゃんと……、考えて行動しないといけないんだわ」
そう呟き、クレハは手で顔を覆う。
それにしても、一晩抱かれただけでこんなに腰が重たくなるとは、性交渉というものはどれだけエネルギーを使うものなのだろう。
「本当はちゃんと大学に行って、教授にお礼を言って、母さんの所にも顔を出したいのに」
気持ちだけ焦るが、クレハの体はいうことを聞いてくれない。
イーサンの運んできたホットミルクと、消化に優しい食べ物を口にしてから、クレハはぼんやりと一日を過ごした。
**
疲れ切って脱力しているクレハの髪を撫で、ノアが愛しそうに問う。
「えぇ……、不思議だったわ。私の知らない『気持ちいい』だった……」
モソリとクレハが身じろぎし、素肌とシーツとがこすれ合う音がする。
正直まだ下半身にはネチャリと蜜が垂れている感覚がある。
それを感じると微かに体が興奮するのだが、彼に抱かれたというのにまだ欲しがってははしたない。
そう思ってクレハは懸命に冷静を保っていた。
「……君に謝らないとならない」
「……なに?」
情事の後にそんな言葉を言われ、クレハはぼんやりとした頭の中で自分は彼の子種を受け入れてしまったことを思い出した。
「君を……そんな風にしてしまったのは僕の責任だ」
「え……?」
体がとろけて熱くなり、理性をなくさせたノアの愛撫を思い出し、クレハはじわっと頬を赤らめる。
が、言われた言葉は意外なものだった。
「僕の体液を口にしたから、君は普段以上に興奮してしまったのだと思う」
「……どういう意味?」
結果的にこの行為は嫌ではなかったものの、あらかじめ聞かされていなかったことがあるとなると、少し不安になる。
「僕は高位貴族の吸血鬼だ。吸血鬼はヒトの血を吸う。……それは分かるね?」
「ええ。……ウェズブルク家が吸血鬼の家系だと知っていたから、契約書に求められた時は血を差し出すことって書いてなかったのが、少し不思議だったわ」
「そんなことは書かせないよ。家庭教師として働いてもらうことと、僕個人の従者になるかは別のものだ」
ノアはゆるりと首を振り、指先でクレハの顔の輪郭を辿る。
先ほどよりは興奮が収まったのか、彼の目は金色からいつもの琥珀色へと戻っていた。
「吸血鬼はヒトから血を吸う時、痛みを与えないように催淫効果のある体液を送り込むんだ。そもそもにして、僕ら吸血鬼の体液はそういうモノでできている」
「あ……」
体液と言われ、クレハは指先でそっと唇に触れて顔を赤くする。
ノアの屹立を愛し、口で奉仕をしたあの行為――。
あれが、さらなる欲望をもたらすことになるとは、クレハも思っていなかった。
「破瓜の痛みが思ったよりもつらくなかったのも、生娘だというのにあんなに感じたのも、そういう原因があるのだと思う」
「そう……なのね」
納得して呟くと、クレハはしげしげとノアの整った顔を見る。
「怒らないのかい?」
「どうして?」
「それは……。不本意な感じ方をするというのは、あまりフェアじゃないだろう」
誠実であろうとするノアにますます好感を持ち、クレハはクスッと笑った。
「あなたは強引なようでいて、変なところで真面目なのね。これが無理矢理の行為なら嫌だと思ったかもしれないけれど、私はあなたが好きだわ。それに……、気持ちよくなることだって嫌いじゃないし」
素直ではない言葉も、これはクレハの魅力の一つなのだとノアは思う。
「じゃあ……もう一度試してみるかい?」
ふとノアが妖しく微笑んだかと思うとクレハにのしかかり、唇を奪ってくる。
「ん……む」
二人の間で優しく唇がつぶれたかと思うと、すぐにスルリとノアの舌が割り入ってきた。
ピチャリと舌が合わさり、彼の唾液を纏った舌がクレハの口腔を探ってくると、彼女は背筋を震わせた。
ノアの体液に催淫効果があると知ってしまった今、思い込みもあってより感じてしまうのかもしれない。
「んん……、ぁふぁ……、んんぅ……ん」
すぐにクレハはノアとのキスに夢中になってしまった。
そのまま彼の熱と自らの体に宿った熱に流され、ノアが求めるだけ体を開く。
熱くうねった波に呑まれ、クレハは声を上げながら正常な判断を失っていった。
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「おはようございます」
もったりとした意識の中、そんな声がした。
誰の声だっけ? と思いながらクレハが重たい目蓋をもたげると、こちらを覗き込むようにしてイーサンが立っている。
「ひぇっ?」
ギョッとしてクレハは起き上がり、腰の重たさにすぐにドサリとまた横になってしまう。
「? え? ……?」
「お疲れのようですので、ノアさまは先にお食事を済ませて学校へ向かわれています。クレハさまはゆっくりとお休みになるようにとのことです」
「え……、あ!」
昨晩激しく求められたことを思い出し、クレハの顔はみるみる赤くなってゆく。
「私、あの、わたし」
すぐに使用人という自分の身分を思い出し、クレハは慌ててまた起き上がろうとする。
だが、その肩をイーサンがそっと押さえた。
「ノアさまのご命令です。今日は一日、横になっているようにと」
「あ……、はい……」
そう言われてしまっては敵わず、クレハは諦めて起き上がろうとするのをやめた。
あらためてイーサン以外のものを見ようとして、クレハははたと目を瞬かせた。
「あら? ここ、私のお部屋じゃ……」
目に入ったのは随分と豪奢な天蓋で、ベッドをすっぽりと覆っている。
イーサンがいる側だけその天蓋は開かれていて、その向こうには大きな窓やクレハの部屋にはない豪華な家具や調度品が見えた。
「夜間にノアさまがクレハさまをこちらへお連れになったようです」
言われてからバッと自分の胸元に手を這わせると、ちゃんとシルクのネグリジェを着ていたのでクレハはそっと安堵の息を漏らした。
「お布団を少しめくっても宜しゅうございますか? 腰へのご負担には、膝に枕を当てると良いと聞きましたので」
「はい……。すみません」
イーサンはそっと羽毛布団をめくり、膝を立てたクレハの脚の下に低めの枕を置く。
「あぁ……、確かに少し楽になりました。どうもありがとうございます」
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そのまま何事もなかったかのように立ち去ろうとしたイーサンを、クレハは呼び止める。
「怒って……いないんですか? その……」
自分のような一般市民の雇われ家庭教師が、ずいぶん身の丈に合わないことをしたと思っている。
それを、この忠実な執事が怒っていないはずがないのだ。
彼は少し振り向き、それからクレハにちゃんと向き直ってアイスブルーの瞳で真っ直ぐに答える。
「ノアさまが選ばれたことに、異を唱えるつもりはございません。たとえあなたが身ごもったとしても、ノアさまや旦那さまがお望みになるのなら、使用人一同謹んでお仕えさせて頂きます」
「身……」
昨晩、自分の中に注がれた熱い迸りを思い出し、クレハは密かに体を熱くする。
「では」
イーサンは静かに退室してゆき、一人残されたクレハはノアの豪華なベッドの中で溜め息をついた。
思えば愚かなことをしてしまったのかもしれない。
身分の差は明らかなのに、自分はノアに抱かれてしまった。それがノアの戯れなら、自分が身を差し出せばいいだけの話だ。
だが、彼の子種をこの身に受けて子を授かったともなれば、名門ウェズブルクの名を汚してしまう可能性だってある。
「ちゃんと……、考えて行動しないといけないんだわ」
そう呟き、クレハは手で顔を覆う。
それにしても、一晩抱かれただけでこんなに腰が重たくなるとは、性交渉というものはどれだけエネルギーを使うものなのだろう。
「本当はちゃんと大学に行って、教授にお礼を言って、母さんの所にも顔を出したいのに」
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