されど、愛を唄う

あきら

文字の大きさ
7 / 15

7

しおりを挟む
 テラス席で二杯目のコーヒーを傾けながら、町行く人の流れを目で追いかける。
 男女のカップル、親子連れ。忙しそうな、スーツで走っている人や、のんびり歩いているお年寄り。
 俺が今まで気にしたこともなかった、生活というものが、人間たちの町には確かに根付いていた。
 今の俺のように、好きな相手と一緒にいられて幸せだという人。今のシグルドみたいに、たくさんの新しいものを目にして次を期待する人。そんな人たちが、当たり前に存在していて。
 俺は、どれだけのそういう当たり前を消してきたんだろう。

 人間に興味がないころは、そんなことを考えもしなかった。ただ、歌いたいから歌って。消したいから消して。
 それが俺にとっての当たり前だったのに、こんな僅かな期間でシグルドは俺の当たり前を書き換えてしまう。

「……嫌、だなぁ」

 歌うことじゃなく。俺が歌うことによって、当たり前を失っていく人たちがいるという、その現実が嫌になってしまった。
 壊すことも消すことも、楽しんですらいたのに。今は、そんなことしたくない。ただシグルドと笑って、歩いて、食事をして。新しい場所にでかけて、綺麗なものに感動して。
 それを写真に収める、あいつを見ていたい。

 ひどく、自分勝手で傲慢な願いだとは思いつつも、そこは生来の気質のせいと自分に言い聞かせる。
 こういう時ばかり、自分は悪魔なのだと改めて思い知りながら、カップの半分ほど残ったコーヒーを眺め、一口飲んだ。
 そのカップが空になったころ、まだ戻ってこないシグルドをぼんやりと待っていた俺の前を二人組が通り過ぎていく。
 俺やシグルドよりは少し低めの身長の、男二人だ。彼らはふと足を止め、俺を見た。

「……なにか?」

 もしやと思い、軽く声をかけてみる。これで、だいたいの人間は俺が俺だとわかってくれるからだ。
 けれども、その二人は俺の声に互いに顔を見合わせて、軽く頷いた。

「話が、ある」

 二人のうち、やや背の低いほうが低く言う。鋭い眼差しに、意志の強そうな唇と、服の上からでもわかるほど鍛えられた体をした彼は、なんだか複雑そうな表情をしていた。

「連れを、待ってるんだけど」
「……その連れとやらが、来ないうちのほうがいいと思うけどな」
「あんた、俺のこと知ってんの?」
「ああ、よく知ってるよ」

 ぴり、とした空気が流れた。もうひとりのほうが、小さくため息をついて俺と彼の間に入る。

「ここじゃ、碌に話もできないでしょ。ほらレスターも」

 優しげな目の下のほくろ。レスター、と呼ばれた方とは対称的な柔和な口元に、緩やかな笑みを浮かべて続けた。

「話だけで終わってくれたほうが、俺たちとしてもありがたいし」
「……ん、わかった。これだけ片づけてくるから少し待ってて」

 妙なところで律儀だな、という言葉が聞こえたけれど。それは聞こえないふりをして、空のカップを片づける。
 二人はテラスで待っていて、逃げようと思えばできるのかもしれなかったけれど、単純に気になってしまった。
 いったい彼らは何者で、その話とやらは、なんなのか、ということが。



 二人に促されるまま、人気のない郊外へと向かう。
 山を切り開いたのだろうこの町には、小さな広場みたいなものがいくつもあった。
 おそらく、向かっているのは、町から少し外れた場所にいくつかあるそういった広場のようだ。

「悪かったな、いきなり」

 目つきの鋭い方が、広場につくなりそんなことを言うものだから。俺の彼らへの興味はますます大きくなった。

「むしろあそこで騒いだりしなかったことに感謝するよ、ありがと」
「まぁ、俺らもあんまり大事になっても困るしね」

 もう片方が軽く肩をすくめる。

「自己紹介からいこうか。俺はアレク、アレク・シルディア。で、こっちがレスター」
「……俺は」

 一瞬、迷った。だって、あの名前は。

「名前、ないの?」
「ある、けど……言いたく、ない。とくべつ、だから」

 まるで子供みたいな言い訳だ。だけど、二人はまた顔を見合わせたかと思うと、そっか、と頷いてくれた。

「それなら、それでいいや。聞きたいことにはあんまり、関係ないし」

 アレク、と言った方が笑う。その笑顔は人懐こそうで、とても優しい感じがした。
 もう片方の、レスターという方は少し首を傾げて、俺とそのアレクを交互に見ている。けして穏やかな空気を纏っているわけではないが、敵意があるわけじゃなさそうだと判断した。

「それで、俺に、何の用?」
「……違ってたら、悪い。確認させてくれ」
「確認?」
「お前が……あの、『悪魔』なのか?」

 にわかには信じられないといった顔になって言うレスターに、俺は首を縦に振ることしかできない。嘘は、つけないから。
 そうか、と彼は言う。それからアレクを見ると、ひどく難しい表情をしていた。

「……本当に?信じられないんだけど」
「そう、言われてもなぁ……誰か壊すってわけにもいかないし」
「ほら、それ。その言動、すでに信じられない」

 俺が言ったことに対して、彼は軽く首を横に振る。

「だって俺たちの知ってる『悪魔』はさぁ、そんなこと気にしないはずじゃん?」
「……気に、してなかったよ。ついこないだまで」

 指先を軽く弄る。

「でも、今は……嫌だ。あんたたちが何なのかわかんねぇけど、俺のこと知ってるなら、ここひと月ぐらい俺が何もしてないのも知ってるだろ?」
「まぁね」
「……俺たちは」

 レスターが静かに俺を見る。目が合って、なぜだか懐かしい匂いがした。
 あ、と思った瞬間、同時に理解する。彼が何者で、どうして俺の前に現れたのか、を。

「そっか……あんたも?」
「ああ、俺はな」
「またそういう言い方する。俺も、だよ」

 レスターが先に頷き、アレクが横から呆れたように口を出した。
 どういうことかと首を傾げる俺に、彼は頬を掻く。

「まあ、気にしないで。俺もこいつも、君と同じってことだけ」
「……他にも、いたんだな。俺みたいなの」
「まぁな。つっても、俺らは完全に人間側に付いてんだわ」

 組んでいた腕を、レスターはゆっくり解いて。そのまま片足を引き、俺に対してやや斜めに構えた。

「……だから、もし……お前があの、『悪魔』なら」
「見逃して、って言っても無理?」
「……話に、よる。俺だって、やたらめったら同胞を殺したいわけじゃねえ」

 その言葉で、レスターが本当は物凄く優しいのだと気づいてしまう。
 人間側に付いた、と言いながら。俺を、悪魔を、同胞と呼んでくれるその優しさが嬉しい。
 だから俺は、俺のことを包み隠さず彼に話すことにした。

「…………マジか」

 ひとしきり俺の話を聞いた後、ぼそりと呟く。眉間の皺がすごい。

「どう思うよアレク」
「嘘は言ってない。でしょ?」
「うん」
「いや俺が聞きてぇのは」
「レスター」

 優しい表情を少しだけしかめ、アレクがレスターを見た。
 
「決めるのは、お前だろ?」

 彼の言葉を不思議に思い、二人を交互に見る。だけどそれはたぶん、俺の知らないところの話で。
 ただ、迷っているのは伝わってきた。

「あの、さぁ……あいつがいなくなるまでで、いいんだ。俺はあいつといる限り、今までみたいに人を壊したり、町を消したりしないから」
「…………」
「あ、でも……ひとりも、とは言えない、かも……」
「バカ正直か」

 レスターが呆れたようにぼやく。

「だって、俺にとってはあいつが一番大事だからさぁ。あいつを傷つけるやつがいたら、それは許せねぇもん」
「……よくわかったわ。やっぱり、お前は……悪魔だ」

 落とした肩が上がって、気を取り直したように再度身構えた。
 
「悪く、思うなよ」
「……見逃しては、くれないんだ」
「俺は、人に危害を与える悪魔を討伐することで許されている」
「誰に、何を」
「……無駄口が、すぎる、よな。情が沸いちまう」

 それはお互いさまで。だけど、と俺は少し考えて口を開く。

「耳栓持ってんの?」

 ぴくりとアレクの指先が動いた。

「俺の声が、届く方が速いよ」
「……それでも」
 
 できるだけ穏便に終わらせたかったけど、俺だって簡単に死にたくない。仕方ないか、と息を吸い込んで。

「――エディ?!」

 その声に、首を回した。
 腕を引かれ、伸ばされた腕の中に抱きしめられる。何が起きているのか少しの間理解できず、声を発することも忘れていた。

「……こいつが、あんたらになんかしたのか?」
「いやそういうわけじゃ……まいったなぁ」

 シグルドの声と、アレクの声が聞こえる。

「お前、人間か?」
「そうだ」
「そいつがなんなのか、知ってんのかよ」
「当たり前だろ」
「だったら、俺らが何をしてるかもわかんだろ?」
「……わからないな。わかるのは、お前らがこいつを殺そうとしてるってことだけだ」

 今度はレスターとシグルドの声。
 ぎゅうぎゅうに抱きすくめられているから、二人を見ることもできなくて。
 
「ちょ……ねぇ、苦しい」
「……あ、わ、悪い、大丈夫か」
「びっくりしたけど……大丈夫」

 なんともいえず気まずい空気が流れた。
 やがて、アレクが軽く息を吐く。

「……レスター、やめよう」
「でも」
「たぶん、この二人も俺たちと一緒だよ。それなら、彼ひとり殺したところで無意味だ」

 何を言われているのかはわからないままだったけれど、彼はごめんね、と微笑んだ。

「待って。どういうこと?何が、どうなってんの」
「……知らないほうがいいことだってあるんだぜ」
「あんたたちは知ってんのに?」
「知ってるからこそ言ってんだよ……」

 俺の問いに答えてくれる気はないらしく、レスターが頭を乱暴に掻く。
 彼から聞くのは難しそうだ、とアレクに視線を戻した。

「まあ、そのうちわかるよ……たぶん。二人がずっと一緒にいるなら、ね」
「はっきりしないな」
「とにかく、俺らは人間には手を出せねぇ。今日は帰るわ」
「今日は、って」
「……見極めさせろよ。しばらく、ついていくことにする。いいよなアレク」
「お前が決めたんなら俺は構わないよ」

 完全に蚊帳の外だ。思わずシグルドと顔を見合わせる。自然に伸びてきた手が、俺の腰をさりげなく抱いた。
 
 

「妙なことになったな」
「うん……」

 寝台列車の一部屋で二人してつぶやく。
 結局、ついてくるというレスターとアレクを振り払うこともできず。彼らもまた、同じ列車の違う部屋にいるはずだった。

「……でも、無事で……よかった」

 あからさまにほっとした様子で言うから、俺は少し意地悪したくなる。

「俺がいなくなったほうがいいんじゃねぇの?」

 寝台に腰掛けるシグルドの隣で、すり、と体を寄せて。
 そんなことを囁けば、眉を寄せて俺を見た。

「……目覚めが悪い、だろ」
「否定してくんないんだ」
「っ」

 息を飲んで、必死に次の言葉を探している。
 膝に置かれた手の、その甲を指先でなぞった。

「……なぁ、もういいじゃん。俺のになって」
 
 俺は今、どんな表情をしてるんだろうか。ただ、そんな俺の顔を目にしたシグルドのほうが、泣き出しそうに目尻が下がる。
 
「なら、ないって……」
「だった、ら、俺が、お前から離れてもいいんだ?」
「……エディ」
「他の誰かに、その名前呼ばせても……お前は、いいんだ?」

 両腕が回されて、抱きしめてくるから。本当は、それだけで何もかもどうでもよくなってしまうのに、必死に言葉を紡いだ。

「それか、また……違う名前つけられても、シグルドは、それで……いいんだ?」
「……っ、エディ」
「なぁ、俺、どこにも行きたくねぇよ。お前の側にいたい。お前が年取って死ぬまで、それか俺が誰かに殺されるまで、シグルドの、シグの側にいたい」

 なんで、と震える声が言う。何度もそれを聞かれた。
 なんで、自分のことをそんなにも好きなんだと。問いかけはいつも最後まで発せられず、途中て黙ってしまうけど。

「……俺を変えたのは、お前だよ」
「俺は……なにも」
「うん。そうだな。俺が勝手にお前を好きになって、変わっただけ……でも、俺はそんな自分がわりと好きなんだよな」

 ふふ、と笑う。
 腕の力が少し強まって、俺もそっとその背中に触れた。

「好きだよ」
「エディ……」
「だけど、もしお前が……本当に、お前が、俺のこと……これっぽっちも必要としないなら、俺はお前から離れたほうがいいんだと……思う」

 嫌だけど、と間に挟んで。

「教えて……?お前に、突き放されるなら諦めがつくから」
「俺、は……」

 戸惑い、というよりは、迷い。
 息を吸って吐いて、さらに腕に力を込めて。

「……す、き……だ」

 ぼろ、と勝手に涙が落ちる。
 それを拭う指先に目を閉じて、近づいてくる唇を受け入れた。
 
 ああ、そうだ。俺は、知っていた。
 シグルドの、俺を撫でる指が。手のひらが。その全てが、俺のことを求めてくれていることを。
 それでも、言葉が欲しいと思うのは、贅沢だろうか。

 とさりと押し倒され、俺を見下ろすシグルドの頬に手を伸ばす。
 この一瞬が、永遠に続けばいいのに、なんて思いながら。

しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

真空ベータの最強執事は辞職したい~フェロモン無効体質でアルファの王子様たちの精神安定剤になってしまった結果、執着溺愛されています~

水凪しおん
BL
フェロモンの影響を受けない「ベータ」の執事ルシアンは、前世の記憶を持つ転生者。 アルファ至上主義の荒れた王城で、彼はその特異な「無臭」体質ゆえに、フェロモン過多で情緒不安定な三人の王子たちにとって唯一の「精神安定剤」となってしまう。 氷の第一王子、野獣の第二王子、知略の第三王子――最強のアルファ兄弟から、匂いを嗅がれ、抱きつかれ、執着される日々。 「私はただの執事です。平穏に仕事をさせてください」 辞表を出せば即却下、他国へ逃げれば奪還作戦。 これは、無自覚に王子たちを癒やしてしまった最強執事が、国ぐるみで溺愛され、外堀を埋められていくお仕事&逆ハーレムBLファンタジー!

捨てられた生贄オメガ、魔王城で極上の『巣作り』始めます!~不眠症の魔王様、私のクッションで爆睡して溺愛モードに突入~

水凪しおん
BL
「役立たずのオメガ」として冷遇され、血も涙もない魔王への生贄として捨てられたリノ。 死を覚悟して連れてこられた魔王城は、寒くて硬くて、居住性最悪のブラック環境だった!? 「こんなところで寝られるか!」 極限状態で発動したオメガ特有の『巣作り本能』と、神業レベルの裁縫スキルが火を噴く! ゴミ同然の布切れをフカフカのクッションに、冷たい石床を極上のラグマットにリフォーム。 すると、不眠症で常にイライラしていた魔王ザルドリスが、リノの作った「巣」のあまりの快適さに陥落してしまい……? 「……貴様、私を堕落させる気か」 (※いいえ、ただ快適に寝たいだけです) 殺されるどころか、魔王様に気に入られ、気付けば城中がリノの虜に。 捨てられた生贄オメガが、裁縫一つで魔王城を「世界一のマイホーム」に変える、ほのぼの逆転溺愛ファンタジー!

転生したら、主人公の宿敵(でも俺の推し)の側近でした

リリーブルー
BL
「しごとより、いのち」厚労省の過労死等防止対策のスローガンです。過労死をゼロにし、健康で充実して働き続けることのできる社会へ。この小説の主人公は、仕事依存で過労死し異世界転生します。  仕事依存だった主人公(20代社畜)は、過労で倒れた拍子に異世界へ転生。目を覚ますと、そこは剣と魔法の世界——。愛読していた小説のラスボス貴族、すなわち原作主人公の宿敵(ライバル)レオナルト公爵に仕える側近の美青年貴族・シリル(20代)になっていた!  原作小説では悪役のレオナルト公爵。でも主人公はレオナルトに感情移入して読んでおり彼が推しだった! なので嬉しい!  だが問題は、そのラスボス貴族・レオナルト公爵(30代)が、物語の中では原作主人公にとっての宿敵ゆえに、原作小説では彼の冷酷な策略によって国家間の戦争へと突き進み、最終的にレオナルトと側近のシリルは処刑される運命だったことだ。 「俺、このままだと死ぬやつじゃん……」  死を回避するために、主人公、すなわち転生先の新しいシリルは、レオナルト公爵の信頼を得て歴史を変えようと決意。しかし、レオナルトは原作とは違い、どこか寂しげで孤独を抱えている様子。さらに、主人公が意外な才覚を発揮するたびに、公爵の態度が甘くなり、なぜか距離が近くなっていく。主人公は気づく。レオナルト公爵が悪に染まる原因は、彼の孤独と裏切られ続けた過去にあるのではないかと。そして彼を救おうと奔走するが、それは同時に、公爵からの執着を招くことになり——!?  原作主人公ラセル王太子も出てきて話は複雑に! 見どころ ・転生 ・主従  ・推しである原作悪役に溺愛される ・前世の経験と知識を活かす ・政治的な駆け引きとバトル要素(少し) ・ダークヒーロー(攻め)の変化(冷酷な公爵が愛を知り、主人公に執着・溺愛する過程) ・黒猫もふもふ 番外編では。 ・もふもふ獣人化 ・切ない裏側 ・少年時代 などなど 最初は、推しの信頼を得るために、ほのぼの日常スローライフ、かわいい黒猫が出てきます。中盤にバトルがあって、解決、という流れ。後日譚は、ほのぼのに戻るかも。本編は完結しましたが、後日譚や番外編、ifルートなど、続々更新中。

やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。

毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。 そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。 彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。 「これでやっと安心して退場できる」 これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。 目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。 「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」 その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。 「あなた……Ωになっていますよ」 「へ?」 そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て―― オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。

鎖に繋がれた騎士は、敵国で皇帝の愛に囚われる

結衣可
BL
戦場で捕らえられた若き騎士エリアスは、牢に繋がれながらも誇りを折らず、帝国の皇帝オルフェンの瞳を惹きつける。 冷酷と畏怖で人を遠ざけてきた皇帝は、彼を望み、夜ごと逢瀬を重ねていく。 憎しみと抗いのはずが、いつしか芽生える心の揺らぎ。 誇り高き騎士が囚われたのは、冷徹な皇帝の愛。 鎖に繋がれた誇りと、独占欲に満ちた溺愛の行方は――。

何故よりにもよって恋愛ゲームの親友ルートに突入するのか

BL
平凡な学生だったはずの俺が転生したのは、恋愛ゲーム世界の“王子”という役割。 ……けれど、攻略対象の女の子たちは次々に幸せを見つけて旅立ち、 気づけば残されたのは――幼馴染みであり、忠誠を誓った騎士アレスだけだった。 「僕は、あなたを守ると決めたのです」 いつも優しく、忠実で、完璧すぎるその親友。 けれど次第に、その視線が“友人”のそれではないことに気づき始め――? 身分差? 常識? そんなものは、もうどうでもいい。 “王子”である俺は、彼に恋をした。 だからこそ、全部受け止める。たとえ、世界がどう言おうとも。 これは転生者としての使命を終え、“ただの一人の少年”として生きると決めた王子と、 彼だけを見つめ続けた騎士の、 世界でいちばん優しくて、少しだけ不器用な、じれじれ純愛ファンタジー。

【16話完結】あの日、王子の隣を去った俺は、いまもあなたを想っている

キノア9g
BL
かつて、誰よりも大切だった人と別れた――それが、すべての始まりだった。 今はただ、冒険者として任務をこなす日々。けれどある日、思いがけず「彼」と再び顔を合わせることになる。 魔法と剣が支配するリオセルト大陸。 平和を取り戻しつつあるこの世界で、心に火種を抱えたふたりが、交差する。 過去を捨てたはずの男と、捨てきれなかった男。 すれ違った時間の中に、まだ消えていない想いがある。 ――これは、「終わったはずの恋」に、もう一度立ち向かう物語。 切なくも温かい、“再会”から始まるファンタジーBL。 お題『復縁/元恋人と3年後に再会/主人公は冒険者/身を引いた形』設定担当AI /チャッピー AI比較企画作品

完結 辺境伯様に嫁いで半年、完全に忘れられているようです   

ヴァンドール
恋愛
実家でも忘れられた存在で 嫁いだ辺境伯様にも離れに追いやられ、それすら 忘れ去られて早、半年が過ぎました。

処理中です...