されど、愛を唄う

あきら

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 けほ、と咳込む。

「口開けて」

 言われた通りにすれば、まるで唇ごと食べられるみたいに覆われて。口移しで流し込まれる水を、何とか喉の奥へと追いやった。
 ついでみたいに、人の口の中を舌で蹂躙してから、ゆっくり離れる。

「っ……あ……も、にげ、ない……から……やすま、せて……」
「駄目」

 途切れ途切れに紡いだ俺の懇願はあっさり却下されてしまった。虚ろな目で、目の前のシグルドを見つめると、なぜだか彼は嬉しそうに笑う。

「もっと、俺のことだけ考えて」
「んあ、っ……も、むり……だめ……」
「なんで人間の俺より悪魔のお前のほうが先にへばるかな。ほら、もう一回」
「ひ、ぅ、や……も、イけな……っ」
「中でならまだイけるって。がんばれよ」

 ゆさ、と下から揺らされて泣き声が漏れた。
 無理、といくら首を横に振ってみても離してはくれず。結局、俺は昨夜からずっと抱かれ続けている。
 外はとっくにもう明るくて、薄く開いた窓からは観光客や子供の声が聞こえてきているというのに。眠ることも休むこともできず、意識が途切れかけては噛みつかれて引き戻された。
 視界も頭の中も靄がかかったようにぼんやりとして、強い拒否もできずに中で出されるそれを受け止める。
 名残惜しむかのように、シグルド自身が引き抜かれると俺の後ろからは、こぷりと音がした。

「ああ、出てきちまうな」
「や……指、だめ、入れな、いで……」
「中のが出ないように押さえてるだけだって。ああそれとも、ここ、ひくついてるけど、まだ足りない?」

 今まで開かれていたせいで、勝手にひくひくと震えているだけのそこを意地悪く撫で回され、鳥肌が立つ。
 嫌悪感ではなく、駆け上がってくる快感に背筋を震わせた。

「も、や……こんな、の、しらな……い」
「それいいな。煽ってんの?」

 違う、と何とか否定する。冗談じゃない。
 俺はいつも誘う側で。それはシグルドと一緒にいるようになってからも、変わらなかったはずだ。
 そりゃ、したいと言われることもあった。だけど、俺が嫌だと言えばそれまでで、こんな。

「……エディ」

 優しく頬を撫でる唇にすら、びくりと跳ねる。
 肌はどこもかしこも敏感になりすぎていて、触れられただけで達してしまいそうなほどだった。

「やだぁ……も、や、こんな……こわ、い」

 どこまでも与えられ続ける暴力的なまでの快楽に、もう理性も羞恥心も多少残っていたプライドも、何もかも砕かれていく。
 だけど、何が一番恐ろしいって、それは。

「自分で気づいてんのかわからないけど」

 ふ、とシグルドが笑った。
 緩く俺の後孔を押さえていた指が、浅い位置に差し込まれる。

「い、れない、って」
「ほんのちょっとだろ?それとも、これだけでも感じてる?」

 ぼろ、と涙が落ちた。
 それを舐めとっていった口が、にやりと歪む。

「お前、ひどくされる方が好きだろ」
「っ、な、なに……なに、いって、っ」
「自分から乗っかって腰振るより、こうやって無理矢理開かれて」
「っあ!や、ゆび、だめっ」
「駄目とか無理とか、そういうの全部無視されて、泣きながら犯されるほうが好きだろ?」

 指が増やされて、中で広げられた。白濁したシグルドのそれが、とろりと俺の薄い太ももを伝っていく。

「な、ぁ、ちが、っ」
「違わないって」

 言いながら、またベッドに押し倒してくる。体に力なんてこれっぽっちも入らなくて、ただされるがまま柔らかな感触に背中を埋めた。

「想像して?」

 つう、と。シグルドの指が俺の心臓あたりから、腹の方へと降りていく。

「寝台列車の時みたいに、ゆっくり開かれて気持ちよくされんのと」

 そのときのことを思い出させるように、指は手のひらに変わって。優しく繊細に、壊れ物に触れるように撫でられた。
 ぴく、と腰が揺れた俺を見て、シグルドが笑う。

「今みたいに、押さえつけられて抵抗できないようにされて、無理矢理犯されるの」

 今度は、喉が小さく鳴った。

「嫌だって言われても強引に入って、お前が何回イこうが無視してこの奥に強く打ちつけて。足持って開いて、エディの内側をこそげ落とすみたいに、ごりごり抉ってやる」
「っ、や、やだ」
「抜かなくてもこぼれるぐらい、そのまま中で何度も何度も出したい。腰掴んで逃げられないようにして、あとそうだここ。ここ、外側から押してやるよ」
「ひ、っう!」

 手のひらに少し力がこもって、下腹部を押される。それは本当に少しだけで、今までのものに比べれば全然大した刺激ではなかったのだけれど。

「……ほら、もう垂れてきてる」

 それを肯定するように、勃ち上がった俺自身はぽたりと雫を落とした。

「や、ぅう、う」
「ほら、そんなに泣くなって……ちゃんと気持ちよくしてやるから」
「や、だ……も、むり……っ」

 俺の懇願なんて右から左。さっき自分で言った、それを体現するように足を持たれて。どうにも逃げられない俺は、与えられる快感に喘ぐことしかできない。
 どく、と。もう何度目かわからないほど中で出されて、俺はやっとのことで意識を手放すことができた。



 ん、という自分の声で目を覚ます。
 正面にシグルドの寝顔があって、さすがにどきりとした。

「……なんだよ、これ隅か……」

 枯れた声でつぶやく。整った顔の、その目元には確かに隅が浮いていた。そりゃそうだ。
 なにしろ一日半ぐらいは寝ていない。しかもただ寝ていないだけじゃなく、こんな。
 うっかり思い出してしまって動けなくなりそうだったので、軽く頭を振った。俺をホールドしている両腕からなんとか抜け出して、ふらつきながらシャワーを浴びに行く。

「跡だらけじゃねぇか……どーすんだこれ……」

 鏡の中の自分を見て、呆れの息が漏れた。首筋から足の甲まで、鬱血の跡が散らばっている。
 別に誰かが見るもんでもないけど、なんていう独り言が零れた。
 幸い、なんとか体は動く。シャワーを出たら着替えて、今のうちにどこかに消えよう。あいつが目を覚ます前に。
 そんなことを考えていたら、涙がシャワーのお湯に混ざって流れていった。

「……まだ寝てんな」

 シャワールームから出て着替え、一応、ベッドを覗き込んでみる。規則正しい寝息が聞こえた。
 さすがに目の色は確かめられないが、レスター曰くアレクの時は二カ月ぐらい経っていたという話だし。まだ大丈夫だろう、と自分を納得させる。
 テーブルの上にあった水を一気に喉に流し、息を吐いた。

「さて、どこに行こうかな……シグの知らないとこじゃないと困るよな」

 独り言をつぶやきながら、何枚かの写真を仕舞い込む。これがあってよかった。だって、これさえあれば俺はいつだってシグルドのことを思い出せる、から。
 あと心残りがあるとすれば、歌だけだ。でも、俺の歌声をシグルドに聞かせたくない。壊したくない。死んでほしくない。

 不意に、昨夜言われた言葉が頭をよぎった。小声でいい、自分だけに届くように歌えよと言ったシグルドの言葉。
 できない。できるわけがない。嫌だと必死に拒否する俺に、あいつは。俺の歌で死ぬなら構わないって、そう言ったんだ。

「……馬鹿じゃ、ねぇの」

 寝顔を眺め、ぽつりと声が落ちた。

「馬鹿はお前だろ」

 突然の声に、心臓が止まるんじゃないかと思うほどに驚く。
 じろりと睨んでいるのは、さっきまで静かに寝息を立てていたその張本人で。

「……起きて、たのかよ」
「今起きた。人の顔見ながら何失礼なこと言ってんだお前」
「だ、って……馬鹿じゃ、ん。なんで、俺の、歌で死んでいいなんて言ったんだよ」

 はあ、とこれでもかというほどに大きなため息をつかれた。
 やっぱりエディの方が馬鹿だ、といらない前置きのあとに体を起こし、俺のことを正面から見てくる。

「お前が好きだからに決まってる」
「っ、で、でも」
「少なくとも、自分がいた町より、そこにいた連中より、知り合いより、お前が大事だ」

 はっきり、きっぱりと。何の迷いもなく、シグルドは言う。

「俺のになれよ」
「な、そ、それ、俺の」
「そう。俺はもうお前のだから、あとはお前が俺のになってくれよ」

 なんで、と口にしようとした疑問の声は喉に詰まってしまう。

「俺は、お前に好きだって言ったときから覚悟を決めた。お前となら、どこにだって堕ちてやるって」
「そん、な、そんなの、だめだ」
「たとえ自分が人じゃなくなっても、お前と、エディといられるならそれでいいって。だから、お前が歌いたくなったら、俺のためだけに歌えばいいのにって思った」

 ほら、と腕を掴まれて。軽い音を立てて、俺の体はベッドの上に乗っかり、シグルドの腕の中へと納まる。

「俺のことがいらないなら、お前の歌で死にたいし、そうじゃないなら、俺のためにだけ誰かを壊せばいい」
「お、まえ、どこまで」
「仕方ないだろ、そんなふうに考えるぐらいには……エディを好きになったんだから」

 ぎゅう、と抱きしめられて、抱きしめ返した。他に選択肢はないような気がして。

「……俺は、ずっと……無気力だった。好きだった写真もいつの間にか撮らなくなって、会社と家の往復だけするようになって。そんな時、お前の話を聞いて、お前に出会った」
「シグ、ルド」
「今の俺を取り戻させてくれたのは、エディだ。好きなこと、好きな物、好きな……奴。そんな当たり前の感情を、俺にくれたのは……お前だよ」
「お、おれ、はっ、お前に、人間でいて、ほし、くて」
「うん、ありがとな。でも、人だからお前の側にいられないなら、俺は人じゃなくていい」

 馬鹿野郎、と俺の口から罵倒が零れて。でも、それでもお前は、いいんだよって笑った。
 覚悟が足らなかったのは、俺のほうだ。
 わかったよ、と。その胸に両手を添え、顔を上げる。ひどい顔だな、なんて言われて、でもその指先は優しく涙を拭ってくれた。



 慌てたアレクが俺たちの部屋に飛び込んできたのは、翌日の昼間のことだった。

「なんだどうしたよ」
「なんかあった?」

 ほとんど同時に俺たちが問いかける。彼は息を切らせて、ごめん水ちょうだい、と言った。
 ほら、とシグルドが水入りのコップを渡してあげると、一気に空にする。

「ごめん、二人ともすぐ動ける?」
「え、うん」
「構わないけど、説明ぐらいしろよ」
「ああ、ごめん。移動しながらするからついてきて、荷物持ってチェックアウトして」

 捲し立てる彼に、思わずシグルドと顔を見合わせる。疑問はつきなかったが、アレクが俺たちを騙してどうのこうの、という線はないように思えた。
 なので言われた通りに支度を済ませ、ホテルを出る。こっち、と誘導するアレクに並んで歩きながら、話を聞くことにした。

「ごめん、ほんとごめん。いくら謝っても足らないんだけど」
「いやだから」
「何があったんだって」

 なんだかちっともわからないまま謝られて、俺もシグルドも首を捻る。

「レスターがさぁ、先走って。正教会に二人のことを報告したらしいんだ」
『は?』

 重なる、俺とシグルドの声。人ごみをすり抜けるようにして、広場の方に向かう。アレクはあえて、人の多いところを進んでいるようだった。

「あいつ、俺とのこと二人に話したんだろ?それで、そういう前例があるからって、見逃してくれるだろうと考えて……ほんと、ごめん」
「てことは、駄目だったんだな」
「俺たちが見逃してもらえてるのは、もともと俺が正教会に属してたからなんだよ。そうじゃなきゃ、ただの悪魔二人だもん」
「……まさに今の俺たちってこと?」

 俺の言葉に、信号待ちで足を止めて。くるりとシグルドの方を向き、その顔を覗き込んだ。

「今のところ、まだ大丈夫そうだけど」

 その言葉にほっとする。

「だけど、えっと……エディキエル?のことは知られちゃってるから」
「だろうね。あ、もしかして」
「俺たちは二人を監視するって言ったんだけど、討伐隊が組まれたみたいで。今レスターが案内するふりして足止めしてくれてるから」
「……なあ。お前もレスターも、なんだってそんなに俺たちに肩入れしてくれるんだよ」

 シグルドの疑問に、俺も頷いた。いろいろと心を砕いてくれるのはありがたいけれど、確かに不思議だ。

「俺もレスターも、二人を自分と重ねちゃってさ。ほっとけなくなっちゃった」
「……そっか」
「ありがと」

 二人して礼を言うと、アレクは照れたように笑う。
 だけど、これ以上。俺たちのせいで、二人の立場が悪くなってしまうことは避けたかった。
 ちらりとシグルドを見る。その顔は、俺が感じた通りの笑顔で。

「ここでいいよ。別れよ」
「だな。じゅうぶん、良くしてもらったしさ」

 俺の言葉に頷くシグルドの、その手を軽く握った。
 アレクが驚いて俺たちを見る。せめてこの町を出るまでは、と言われたけれど。

「俺らは大丈夫だから。二人は自分たちのこと考えて、ちゃんと二人で幸せになって」
「そうそう。いろいろサンキュな、レスターにもよろしく伝えてくれ」

 きっと、これ以上話していたらバレてしまうから。にこりと笑って、シグルドと手を繋いだまま、青信号で流れ出した人波に逆らった。

「どこがいい?」
「人のいないとこだろ。一昨日見に行った高原はどうだ?花が咲いてた」
「ん、いいね。すぐ行けるし」

 笑って答え、適当な扉を探す。えい、とくぐればその先はもう、鮮やかな緑に覆われた高原の只中だ。

「シグ。歌が終わったら、俺もすぐいくから。ちょっとだけ先にいって、そんで待ってて」
「ああ。地獄の窯の手前で、エディのことずっと待ってる」

 繋いだ手は離さない。ぎゅう、と強く指先を絡め、自分と似たような位置にあるシグルドの頬に唇で触れた。

「……愛してる」
「ふふ、俺も」

 それが、最後のお前の言葉なら、一番綺麗な笑顔と声で、送ってやりたい。
 そう思いながら、俺は深く息を吸い込んで、高らかに歌い始める。


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