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合流
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時刻は12時を回った頃、レオンとオリヴィアは合流し、現場に向かいながら作戦を練っていた。キューの移動は基本的に専用ヘリで行う。軍事用に作られた装甲と任務用支給品、医療キットと連絡用の通信機器が備えてある。何台かはNCOに常駐してあるが、定員がフライトコントローラー合わせて3人の為、各班が空いてるものを1台ずつ使っている。
「テオってあのテオドール?」
「うん、そのテオドールだと思う」
「へぇ、適性のある種がいたんだ」
「そうらしいな、僕も詳しくは知らないけど。もうひとりはハンナ・クローディアっていうカニスの獣人らしい」
「カニスっていうと・・・狼の種よね。どうする?任務で私たちと組んだことないよね?」
「そうなんだよなぁ、オスカーにはよろしくって言われたけど、正直どうフォーメーションを組んだらいいかよくわからない。僕らふたりだけの方が楽かもしれないな」
「でも、オスカーが無意味なことするはずないだろうし、必ず何かしらの意図があるんだよ」
「そうだといいけど・・・とりあえず僕たちはいつも通り、オリヴィアが前衛で僕は戦況を見ながら後方支援、って感じで行こうか」
「えぇ、そうね」
作戦開始30分前、フェニスガルド東方の交易ビルの屋上に着陸する。キューはなるべく人目につかないことを任務の要の一つとしている為、現場までヘリで移動することはない。今回のように件の場所の近くまで行き、それからは徒歩で移動する。ヘリには防衛局のシンボルが描かれており、傍目にはキューが乗っているとは思われない。防衛局の面々が実際に利用することがあるため、ちょうどいいカモフラージュとして利用している。ヘリ内で支給された装備品を確認、携行してビルの非常口から外に抜け出し、迅速に現場に向かう。作戦遂行時は専用の黒いフード付きの戦闘服を着用する。オリヴィアたち獣人は耳や尻尾があるためヒト族のものとはデザインが異なっている。これらは地下国家を築いたのちに考案されたもので、隠密性に長け、度をこした温度にならない限り暑さや寒さもシャットアウトできる優れものとなっている。また、懐や腕や足、あらゆる場所に武器を隠し持つ。なるべく軽装で動きやすくするために起動式の武器も携帯する。ここ数年の研究によりネオメタリウスでつくられた代物だが、試作段階ということもあり、誰でも扱えるものではないのが現状である。
作戦開始15分前、オスカー指定の暴動現場に現着。レオン、オリヴィアの到着とほぼ同時刻にテオドールとハンナも到着した。テオドールは大柄の男でレオンよりひと回り大きい。戦闘服を初めて着たからか、ただ単にサイズが大きいからか、服に着られている感がある。
「任務で会うのは初めまして、だよな。レオンだ」
「はじめまして、オリヴィアです」
「お会いできて嬉しいです、レオンさん、オリヴィアさん。本日付で正式にキューの部隊員になりましたテオドール・スカーマインです。こちらは私のバディのハンナ・クローディアです」
オリヴィアと背丈は同じくらいだろうか、ハンナと思しき黒毛の狼獣人の少女が軽く頭を下げる。緊張しているのか尻尾がピンと張っ
「テオドールの噂は聞いているよ。ddからこっちに異動したんだって」
「はい、仰る通りです」
「物好きなやつだな、キューは人目につかないし誰かに感謝されることも少ない、ddの方が目に見える仕事の成果を実感できるはずだが…」
「確かに、ddの仕事は国の役に立つ意義のあるものだと思っています。街で何度も市民に感謝していただきました。ですが、だからこそそんな市民を危険に晒すような可能性を秘めた連中のことを野放しにはしておきたくないのです。ddに居ても市民は守れます、ですが私はより前線で、いえ最前線で市民を守りたいのです!」
テオドールの真剣な眼差しが真っ直ぐレオンを捉える。
「そうか、ご立派な心意気だな。悪かった、試すようなことを聞いて」
「いえ、とんでもないです!キューの任務が生半可な覚悟でできるとは思っておりませんので、これくらい当然かと…!」
レオンは柔和な表情を浮かべる。
「そんなにかしこまらなくていいよ、この部隊の隊長は僕だけど、キューには先輩後輩も上下関係もない。オスカーはちょっと別枠だけど…、だから素のテオドールとして接してくれたらいい」
「了解です!ですが、自分はこの喋り方が性分なので、話し方は変えられないと思います」
「そうか、じゃあそれでいいよ」
「ありがとうございます、レオン隊長!」
「隊長はやめてくれ、レオンでいいよ。僕らの任務において誰が隊長かは分からない方が何かと都合がいい」
「そんな!いきなりは恐れ多いです!ではレオンさんと呼ばせていただきます!」
「あー、いいよ、それで」
「大丈夫なの?この新人」
黙って聞いていたオリヴィアが顎に手を当てながら言う。
「まぁ大丈夫だろ、大前提適性がないとうちには入れない。少なくとも適正はあるとオスカーが判断したことは間違いないんだから」
「まぁ、そうね」
「それに、僕たちが居れば大抵の事はなんとかなるよ」
「朝寝坊さえしなければかっこよかったんだけどなぁ」
「あー、また掘り返すんだ」
「あと3日は言ってあげるわね」
「はぁ、こうなるから早起きって大事なんだなぁ」
「テオってあのテオドール?」
「うん、そのテオドールだと思う」
「へぇ、適性のある種がいたんだ」
「そうらしいな、僕も詳しくは知らないけど。もうひとりはハンナ・クローディアっていうカニスの獣人らしい」
「カニスっていうと・・・狼の種よね。どうする?任務で私たちと組んだことないよね?」
「そうなんだよなぁ、オスカーにはよろしくって言われたけど、正直どうフォーメーションを組んだらいいかよくわからない。僕らふたりだけの方が楽かもしれないな」
「でも、オスカーが無意味なことするはずないだろうし、必ず何かしらの意図があるんだよ」
「そうだといいけど・・・とりあえず僕たちはいつも通り、オリヴィアが前衛で僕は戦況を見ながら後方支援、って感じで行こうか」
「えぇ、そうね」
作戦開始30分前、フェニスガルド東方の交易ビルの屋上に着陸する。キューはなるべく人目につかないことを任務の要の一つとしている為、現場までヘリで移動することはない。今回のように件の場所の近くまで行き、それからは徒歩で移動する。ヘリには防衛局のシンボルが描かれており、傍目にはキューが乗っているとは思われない。防衛局の面々が実際に利用することがあるため、ちょうどいいカモフラージュとして利用している。ヘリ内で支給された装備品を確認、携行してビルの非常口から外に抜け出し、迅速に現場に向かう。作戦遂行時は専用の黒いフード付きの戦闘服を着用する。オリヴィアたち獣人は耳や尻尾があるためヒト族のものとはデザインが異なっている。これらは地下国家を築いたのちに考案されたもので、隠密性に長け、度をこした温度にならない限り暑さや寒さもシャットアウトできる優れものとなっている。また、懐や腕や足、あらゆる場所に武器を隠し持つ。なるべく軽装で動きやすくするために起動式の武器も携帯する。ここ数年の研究によりネオメタリウスでつくられた代物だが、試作段階ということもあり、誰でも扱えるものではないのが現状である。
作戦開始15分前、オスカー指定の暴動現場に現着。レオン、オリヴィアの到着とほぼ同時刻にテオドールとハンナも到着した。テオドールは大柄の男でレオンよりひと回り大きい。戦闘服を初めて着たからか、ただ単にサイズが大きいからか、服に着られている感がある。
「任務で会うのは初めまして、だよな。レオンだ」
「はじめまして、オリヴィアです」
「お会いできて嬉しいです、レオンさん、オリヴィアさん。本日付で正式にキューの部隊員になりましたテオドール・スカーマインです。こちらは私のバディのハンナ・クローディアです」
オリヴィアと背丈は同じくらいだろうか、ハンナと思しき黒毛の狼獣人の少女が軽く頭を下げる。緊張しているのか尻尾がピンと張っ
「テオドールの噂は聞いているよ。ddからこっちに異動したんだって」
「はい、仰る通りです」
「物好きなやつだな、キューは人目につかないし誰かに感謝されることも少ない、ddの方が目に見える仕事の成果を実感できるはずだが…」
「確かに、ddの仕事は国の役に立つ意義のあるものだと思っています。街で何度も市民に感謝していただきました。ですが、だからこそそんな市民を危険に晒すような可能性を秘めた連中のことを野放しにはしておきたくないのです。ddに居ても市民は守れます、ですが私はより前線で、いえ最前線で市民を守りたいのです!」
テオドールの真剣な眼差しが真っ直ぐレオンを捉える。
「そうか、ご立派な心意気だな。悪かった、試すようなことを聞いて」
「いえ、とんでもないです!キューの任務が生半可な覚悟でできるとは思っておりませんので、これくらい当然かと…!」
レオンは柔和な表情を浮かべる。
「そんなにかしこまらなくていいよ、この部隊の隊長は僕だけど、キューには先輩後輩も上下関係もない。オスカーはちょっと別枠だけど…、だから素のテオドールとして接してくれたらいい」
「了解です!ですが、自分はこの喋り方が性分なので、話し方は変えられないと思います」
「そうか、じゃあそれでいいよ」
「ありがとうございます、レオン隊長!」
「隊長はやめてくれ、レオンでいいよ。僕らの任務において誰が隊長かは分からない方が何かと都合がいい」
「そんな!いきなりは恐れ多いです!ではレオンさんと呼ばせていただきます!」
「あー、いいよ、それで」
「大丈夫なの?この新人」
黙って聞いていたオリヴィアが顎に手を当てながら言う。
「まぁ大丈夫だろ、大前提適性がないとうちには入れない。少なくとも適正はあるとオスカーが判断したことは間違いないんだから」
「まぁ、そうね」
「それに、僕たちが居れば大抵の事はなんとかなるよ」
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「はぁ、こうなるから早起きって大事なんだなぁ」
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