夢想の勇者(むそうのゆうしゃ)〜目覚めた先は異世界だった〜

攻め攻め

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二章

21.手漁

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 足元に注意しながら歩き回っていると近くから水の流れる様な音が聞こえた。ある程度勢いがある様でかなり大きな音だ。近くに川でもあるのだろうか。川なら何か食べられるものがあるだろう。

 音のする方へと進むと背の高い草がぎっしりと生えておりそれらをかき分けながら歩いた。するとやはり川があった。そこまで大きくなく幅がだいたい2、3メートル程の小さな川だ。色とりどりの星々が水面を照らしまるで宝石の宝箱のように輝いている。落ちないようにそっと水面を覗き込むと幾つかの小さな魚影が見えた。魚なら焼くだけでも食べれるしちょうど良さそうだ。

 しかしここにきて問題が釣り道具なんて便利なものはないし魚を取る方法が手づかみしかないということだ。まあ俺にとってはそこまで深刻な問題でもない。小さい頃、近所のおっちゃんによく連れて行ってもらった釣りのついでに手掴みの仕方もみっちり教わった。つまり魚の手づかみなどお茶の子さいさい楽勝ということだ。

 まず川下の方へとゆっくりと移動して川へと入る。鎧が邪魔なので足の部位だけ取ると何も着てないと思ったが何やらスポンジ質の様な薄いズボン?を身につけている。水に濡らすのも何なので捲り上げ川へと入ると膝丈ほどまで水に浸かったがそこまで冷たくないむしろ少し暖かいぐらいだ。ただ勢いはかなり強めで踏ん張らないと足を取られそうになる。
 
 次に気づかれないように川底をする様にゆっくりと川上へと移動する。ここでポイントが苔のついた石の上を歩かないこと、滑ってしまったら川にドボンな上に魚に逃げられてしまう。かなり近づいたが気づかれてないようで魚影は流れに逆らうように同じ場所を泳いでいる。その魚影の少し後方へと両手をセットし体重をかけるように勢いよく掴みかかる。

「うおっっ!?」

 
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