3 / 4
中学編
強さ
しおりを挟む
僕は怖い。
能力を使う事が。
また人を殺めてしまうんじゃないかと。
僕にも夢があったんだ。
「おい桐山ぁ。お前ってほんとにトロいよねぇ。能力無くてトロくて気が弱くてさぁ。生きていくの辛くない?」
髪谷くんが僕を憐れみの目で見てくる。
「そ、そりゃ辛い事は多いけど。生きてて...」
僕が言葉を言い切る前に髪谷くんが口を開く。
「生きてて....なに?お前はさぁ。生きてる価値ないんだよ。能力使えなきゃ大人になったって役に立たない。つまりお前は生まれた時から負け組なわけじゃん?」
僕は.....
「夢があるんだ....」
僕は震えながら答えた。
「僕には!!.......夢があったんだ....」
そう。僕には夢があった。
「それってさぁ。どうせ能力があれば。の話でしょ?無理でしょ。まぁ、もう諦めちゃってんだもんねぇ。」
そうだよ。
僕の夢には能力を使う必要がある。
でも怖いんだよ。
能力を使えばまたあの時みたいに....
放課後
「おい桐山」
校門で僕を呼び止める声がする。
「先生。」
僕のクラスの担任の竹内先生だった。
「お前には夢があったな。」
先生は僕の夢のことを知っている。
三者面談の時に僕は話した事があるからだ。
「お前は夢を諦めたみたいだが、もしもその夢を叶えるために必要なものを持っていたらどうする?」
たしかに僕は夢を叶える為に必要なものを持っている。
だけど....使えないんだ。
「僕がもし、夢を叶える為に必要な力を持っていたら.....叶える為に努力したと思います....。でも僕にはそれがない。」
先生は僕の発言に呆れたのかため息をつく。
「それは誰が決めたんだ。 お前は既に持ってるかもしれない。本当にいいのか?お前はまだ一歩進めるかもしれない。」
僕は持ってないんだよ先生。
持つ資格なんてないんだよ。
「何が....言いたいんですか?」
先生は再びため息をつく。
「聞いてばかりじゃダメだな。とりあえず一つだけ教えてやる。夢を叶えるには確かに才能や力が要る。だがそれ以上に諦めずに面と向かって挑み続けるのが大事じゃないのか?お前は歩みを止めている。心が足りないんだ。」
挑み続ける....か。
「先生。僕は....」
僕が言いかけたとき、先生は後ろを向き歩き始める。
「自分の夢くらい自分で掴み取れ」
僕はそれでも前進するのがこわいんだよ。
僕が校門を出ようとした瞬間パトカーのサイレンが鳴る。
最近この辺りでは通り魔事件が発生している。
被害者は全員顔の皮を剥がれている。
被害の数は恐らく20は超えている。
何人もの人を殺すなんて正気じゃない。
僕は一人殺めただけでもトラウマになってるんだ。
力とは恐ろしいものだ。
どんな人間でも力を持てば悪に染まる事もある。
能力を使う事が。
また人を殺めてしまうんじゃないかと。
僕にも夢があったんだ。
「おい桐山ぁ。お前ってほんとにトロいよねぇ。能力無くてトロくて気が弱くてさぁ。生きていくの辛くない?」
髪谷くんが僕を憐れみの目で見てくる。
「そ、そりゃ辛い事は多いけど。生きてて...」
僕が言葉を言い切る前に髪谷くんが口を開く。
「生きてて....なに?お前はさぁ。生きてる価値ないんだよ。能力使えなきゃ大人になったって役に立たない。つまりお前は生まれた時から負け組なわけじゃん?」
僕は.....
「夢があるんだ....」
僕は震えながら答えた。
「僕には!!.......夢があったんだ....」
そう。僕には夢があった。
「それってさぁ。どうせ能力があれば。の話でしょ?無理でしょ。まぁ、もう諦めちゃってんだもんねぇ。」
そうだよ。
僕の夢には能力を使う必要がある。
でも怖いんだよ。
能力を使えばまたあの時みたいに....
放課後
「おい桐山」
校門で僕を呼び止める声がする。
「先生。」
僕のクラスの担任の竹内先生だった。
「お前には夢があったな。」
先生は僕の夢のことを知っている。
三者面談の時に僕は話した事があるからだ。
「お前は夢を諦めたみたいだが、もしもその夢を叶えるために必要なものを持っていたらどうする?」
たしかに僕は夢を叶える為に必要なものを持っている。
だけど....使えないんだ。
「僕がもし、夢を叶える為に必要な力を持っていたら.....叶える為に努力したと思います....。でも僕にはそれがない。」
先生は僕の発言に呆れたのかため息をつく。
「それは誰が決めたんだ。 お前は既に持ってるかもしれない。本当にいいのか?お前はまだ一歩進めるかもしれない。」
僕は持ってないんだよ先生。
持つ資格なんてないんだよ。
「何が....言いたいんですか?」
先生は再びため息をつく。
「聞いてばかりじゃダメだな。とりあえず一つだけ教えてやる。夢を叶えるには確かに才能や力が要る。だがそれ以上に諦めずに面と向かって挑み続けるのが大事じゃないのか?お前は歩みを止めている。心が足りないんだ。」
挑み続ける....か。
「先生。僕は....」
僕が言いかけたとき、先生は後ろを向き歩き始める。
「自分の夢くらい自分で掴み取れ」
僕はそれでも前進するのがこわいんだよ。
僕が校門を出ようとした瞬間パトカーのサイレンが鳴る。
最近この辺りでは通り魔事件が発生している。
被害者は全員顔の皮を剥がれている。
被害の数は恐らく20は超えている。
何人もの人を殺すなんて正気じゃない。
僕は一人殺めただけでもトラウマになってるんだ。
力とは恐ろしいものだ。
どんな人間でも力を持てば悪に染まる事もある。
0
あなたにおすすめの小説
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
三十年後に届いた白い手紙
RyuChoukan
ファンタジー
三十年前、帝国は一人の少年を裏切り者として処刑した。
彼は最後まで、何も語らなかった。
その罪の真相を知る者は、ただ一人の女性だけだった。
戴冠舞踏会の夜。
公爵令嬢は、一通の白い手紙を手に、皇帝の前に立つ。
それは復讐でも、告発でもない。
三十年間、辺境の郵便局で待ち続けられていた、
「渡されなかった約束」のための手紙だった。
沈黙のまま命を捨てた男と、
三十年、ただ待ち続けた女。
そして、すべてを知った上で扉を開く、次の世代。
これは、
遅れて届いた手紙が、
人生と運命を静かに書き換えていく物語。
冷遇王妃はときめかない
あんど もあ
ファンタジー
幼いころから婚約していた彼と結婚して王妃になった私。
だが、陛下は側妃だけを溺愛し、私は白い結婚のまま離宮へ追いやられる…って何てラッキー! 国の事は陛下と側妃様に任せて、私はこのまま離宮で何の責任も無い楽な生活を!…と思っていたのに…。
【完結】あなたに知られたくなかった
ここ
ファンタジー
セレナの幸せな生活はあっという間に消え去った。新しい継母と異母妹によって。
5歳まで令嬢として生きてきたセレナは6歳の今は、小さな手足で必死に下女見習いをしている。もう自分が令嬢だということは忘れていた。
そんなセレナに起きた奇跡とは?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる