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第一幕
(八)高遠の長者
しおりを挟む九月二十六日、諏方頼継は杖突峠伊那側の入口、片倉で兵を休ませる。甲斐の敵は追撃戦を始めるも、杖突峠を使わずに、有賀峠と天竜川沿いから伊那郡に入られてしまった。これで福与の藤沢隆親が降伏を余儀なくされてしまう。
宮川でのいくさ、味方の戦死者は一千人に迫ると推測された。浪人衆も壊滅、諫早佐五郎も大仏庄左衛門も消息が分からない。なかでも蓮峰軒の戦死は痛すぎる。その上、史上はじめて諏方郡全部の支配を現人神以外の者に許してしまった。主家の再興どころか、高遠諏方家滅亡の危機まで落とされてしまった。他の誰でもない、自分が負けたせいで。
希望の光は、消えた。
もう、絶望だ。
「う、う、う、うわわわああああん!」
頼継は泣いた。顔をクシャクシャにするほど。鼻水も止まらない。共に裏切者の息子とか孫とか罵倒されても励まし、支え合った。そんな思い出ばかりだった。
敵追撃隊は更に南下し、日影まで荒らすも、諏方に引き上げてくれた。さすがに深入りしている。日影から三峰川を渡れば晴近がある。ここは鈴岡城主小笠原信定の領地だ。信定は守護長棟の次男である。
二十七日、頼継は高遠館に戻った。
ーーのこのこと帰って良かったのか?
切腹は今しかない。そんなときに神林丁字が、大慌てで頼継に報告しに現れた。
「殿、大変です。姫君が自殺……」
「な、な、な、なんだと!」
頼継は仰天した。顔面蒼白にもなった。頼継は奥屋敷へ走った。姫君はもはや、この世でただ一人残された建御名方命直系の血筋を産めるお方である。諏方郡で産むことが絶対条件だけど。姫君が亡くなれば生きた心地がしない。この高遠が滅んだほうが気楽だった。
姫君の部屋。そこには涙を我慢す姫君と、慰める三名の女中がいた。
姫君の涙目が頼継に向けられる。
頼継はドキッとするも、生きていたのでホッとした。本当に心臓に悪い。頼継は後追いしてきた丁字を叱った。
「い、生きておられるではないか」
丁字は困った表情で弁明した。
「最後まで聞かないからです。自殺したいと申されてるって言いたかったのに……」
「え? まことか?」
「はい。もう、早とちりしないて下さい!」
頼継は赤面して言い返せなかった。頼継は正座をして、姫君には土下座して合戦敗北と主家再興が遠のいたことへの謝罪をしたかった。
その前に姫君は、か細い声で、
「ごめんなさい……」と頼継に謝った。
頼継の表情ご強ばった。女中たちに向け「今のは見聞きしなかったことにしろ」と、視線で圧をかけた。丁字も女中たちも意味を察し、深く頷てから退出した。
部屋は二人となる。静かになった。
姫君はここで、涙を心おきなく流した。
「ごめんなさい。私が拒んだせいです……」
大敗の原因は自分にあると責めた。
頼継は思わず首を左右に振った。
「いいえ、負けいくさは某のせいです。その上、姫君の宝物も見つけられず申し訳の程もありません! 某、どんな天罰も受けます」
姫君はそれでも「ごめんなさい」と謝った。
頼継は困った。ひどく悲しむ姫君を助けてあげたい。もし叶うなら、我が娘のように包み込み、励ましてあげたかった。
しかしそんなこと、断じて許されない。
葛藤する。何も出来ない自分が、あまりにも情けなくて、死にたいくらいだった……。
ーーいや、ワシが死んではダメだ。何よりも、姫君をお一人にさせてはいけない。姫君を守れるのはワシだ。他の誰でもないワシなのだ!
姫が泣いたおかげで、頼継は気持ちに切り替えられた。頼継は、何でもいいから姫君を励ました。
「はははは。気になさる事ありません。この程度の負けなど大したことありません。ワシが生きてる限り何度でも蘇りましょうぞ!」
と無理に高笑いし、立ち上がって、恥ずかしさを押し除けて下手な踊りを披露した。
「このくらい大したことなどありませぬ。見てくだされ。はーよいさよいさ♪」
手拍子もやり、注目してほしかった。頼継の踊り下手は伊那でも有名だから、きっと笑ってくれる。もう、これしかない。
姫君が頼継に注目してくれた。はじめは躊躇するも、次第に表情が柔らかくなってくれた。そして、笑ってくれた。
蓮峰件ほか一千人もの戦死者には顔向け出来ぬほど申し訳ないが、姫君のためだ。
ーー許せ……。
姫君は改めてくれた。主家の再興に協力してくれた。でも、その前にやるべきことが山ほどあった。
増やした白髪を更に増やしそうだ……。
ところが十月に入ると、全国各地の諏方神社から諏訪大社に送られるはずの献金が、高遠館に届きはじめる。あまりにも届いてくるので、頼継は驚くばかりだ。持ってきた神官たちは皆、異口同訓にこういってくれた。
「諏方満隣と守屋頼真のせいで諏方大社が穢された。甲斐の蛮族に奪われた。断じて許せない。だからこの寄付金は、惣領家再興の為に使ってください。姫君のため、高遠家立て直しのために使っても構いません。でないと、諏方大社の浄化は始められないから!」
甲斐守護家の諏方郡占領は、諏方神社を通じて信濃国内外から激しく批判されていた。その報復として、敵に支配された諏方大社への献金を拒否をし、侵略者に一番歯向かっていた頼継の元に大金が降ってきたのだ。有力とはいえ所詮〝国衆〟でしかない頼継が、一国支配の〝守護大名〟と戦う姿は悪あがきにしか見えない。とはいえ、いや、だからこそ、彼らの人心をしっかり掴んだのだ。
頼継は全国から期待されている。裏切者の息子だの孫だのと罵る者は、信濃国外にはいない。
「諏方大明神のおかげじゃ。姫君のおかげじゃ」
と、深く感謝した。この一月で領地一年分の税収分を軽く上回った。ならばまずは、高遠家の建て直しに使わせてもらおう。
主家再興の夢。希望の光は再燃された。
浪人衆の所在も判明した。生き残りの殆どが人買いに売られたものの、その多くが解放されて元の浪人に戻った。高遠に秋津本人がいれば、甲斐にも秋津の神屋が一蓮寺門前にある。どちらが勝っても秋津は儲かるが、敵の情報は可能な限りとれる。その気があれば伝手も作れる。逆もあるが、これは全国どの大名もやってることだ。
諏方では新たな大祝が即位した。噂通り諏方満隣の次男坊だ。これで満隣も鼻高々であろう。
諏方と伊那の隣、筑摩郡では、小笠原家の家督が長棟から嫡子長時に移った。ここでやっと、甲斐守護家への敵対を表明してくれた。
天文十二(一五四三)年五月十五日、齢十二の姫君が成女式を迎えた。高遠の町では三日前から宴が行われていた。
満月の下、姿を現す姫。皆、美貌に驚いた。
姫は〝八洲香〟という名を授かった。式典を見守る諏方頼継は、感激しながらも理性は忘れない。
ーー殿、姫様は立派に成長されましたぞ!
姫を虐待しても、自分が裏切者だと思われても、天におわす頼重は、娘の成人に喜んでると信じた。信じよう。信じるしかない。
数日たち、頼継の書斎に秋津が現れた。秋津は、部分増改築された高遠館に感心しながらも心境複雑で、呆れ笑いしていた。
「いやあ、大内がボロ負けで、私は損してませんが、ボロ儲けの期待が潰れた訳で……」
頼継は意外だと驚き、また、心配した。
「本当か? 四万だぞ。いやそれより、怪我はなかったか? 冬、越しただろ。風邪とかなかったか?」
「ありがとうございます。私もみんなも大丈夫です。大内様は八日前に撤退するはずでしたが、敵に不意打ちをかけられ、ただ今絶賛大敗走中です」
「絶賛って……? しかし滅亡寸前の尼子が、そこまで勝ってるのか。ワシと違って羨ましいのう」
「行軍だけで冬をまたがせて、宴会とか歌会とか、下手な余裕を演じたからです。陶隆房様に軍配を任せれば昨年のうちに勝ってました。なのに大内様は、畳の上の奉公人に任せたから」
「畳の上の……? 誰だ?」
「名前を言うのもおぞましい儒者奉行です」
「え? 孫子なら分かるが、孔子でいくさをするとは笑うに笑えんぞ」
「ホントですよね。中海まで逃げた味方を船で助け、長門国の深川に送りました。私のみ途中で船を乗り換え、放生津から急ぎ高遠に来ました」
「まさか越中から飛騨国を経由して安房峠を越えたのか? バケモノみたいな足をしてるな」
「馬ですよ。馬、走らせました」
「で、船は良いのか?」
「はい。ウチの船頭候補は武家の落ちぶれですが、私の次に頭を使って知恵を出せる賢い男です。で、これからどうします?」
「婚礼だろうな。既に四家から申し入れの使者が来てるぞ」
「あら、大人気ですね。ま、何処かは想像できますけど、結局小笠原宗家に頼るしかないでしょう。あ、小笠原からは来てますか?」
「来てない。ワシの信濃守は自称とはいえ、反小笠原の証だからな」
「なら、蛮族の親玉を頼ります?」
「こらっ」頼継は秋津の頬をつねった。
「いたたたた……」
「ったく、以後、冗談でも語るなよ」
「は、はい」
頼継はつねる指を外して、許した。
「じゃあ姫様に会ってこい」
「いいの!」秋津はときめいた。
「十一月に送ったワシの手紙、読んだだろ」
「はい。そこの諏方社で軽く禊ぎました。姫にも出雲土産があるんだ。早く渡さなきゃ」
秋津は喜んで八洲香姫に会いに行った。
頼継はひとりとなり、ため息を吐く。
ーーしかし、敵が敵だけに忘れていたよ。
頼継は思い起こす。
それは四年前の年末、諏方頼重が惣領家新当主になりたての頃、敵だった甲斐守護家の先代当主が掌を返したかの如く、盟約を申し込んできた。頼重は神の声を得たのか了解し、盟約に至った。これで頼重の下に禰々御料人が嫁いだので、頼重にとって先代甲斐国主は〝義父〟となる。義父は強面でも家族想いな良きオヤジだった。まだ幼かった夜須香姫は、先ず人質として甲府に送られ、何年かのちに成女式を行ってから、現当主の側室になることが決まる。
担当は現当主の正室、転宝輪家の方である。今の蛮族の親玉と超高級公卿出の妻、なんとも不釣り合いだが、決めたのは先代だ。蛮族と呼ばれてない頃の成果なら、羨ましいの一言で仕方がない。とはいえ転宝輪家なんて、東国武士からみれば神々しい存在だ。
京都には公家が数百家も存在する。転宝輪家は公家社会においては家格第二位たる清華家(七家)の一家に位置する。清華家の上には最上位の摂家(五家)があり、下には三つの家格がある。以上の家格を総称して〝堂上家(一三五家)〟と呼ばれ、それ以外の貴族は〝地下家〟と呼ばれた。家格が上ほど皇室との繋がりが深い。但し全ての公家が極貧だ。大内家や今川家など、有力守護大名の保護を受けるために都落ちした者も多い。転宝輪家は姫を二人、細川京兆家と甲斐守護家へ嫁がせて生計をやりくりしてたが、それでも家格の維持は厳しいようだ。
幼い夜須香姫は、甲府へ行く途中で病に倒れて上原へ引き返した。そのせいで人質の話は消えた。夜須香姫は両家から白い目で見られるも、転宝輪家の方が許し、心配と全快後面会希望の手紙も送ってくれた。これで姫への中傷は嘘の様に消えた。この手紙が、頼継が旧惣領家居館で探しながも見つけられなかった、姫の宝物である。
昨年六月、海野家滅亡戦終了直後の甲斐守護家で、現当主を担いだ家老たちのクーデターが起こり、先代当主は追放されてしまう。甲斐国の者を蛮族と呼ばせた元凶だ。
七月、上野国の関東管領家が海野棟綱を担ぎ、海野家再興を名目に佐久郡の甲斐守護家領へ侵入した。現当主は代替りの多忙で対応できず、諏方頼重に依頼した。頼重は渋々受け入れて出陣するも、すぐに和睦した。海野家再興を断固認めない代わりに、甲斐守護家支配下にある佐久郡豪族の関東管領支配下を許した。更に帰陣後の八月、頼重は転宝輪家の方の断りもなく禰々に子種を入れた。これが今年の四月、寅王を得ることとなる。
甲斐守護家は盟約違反で、惣領家は親不孝を理由に激怒したので、盟約は破棄された。これで両家は元の敵対関係に戻る。妊娠中の禰々御料人は出産後、甲斐守護家に送り返されるはずだった。しかし頼重も禰々御料人も拒み、夫婦でい続けた。そのせいなのか、惣領家は滅ぼされしまった。
頼継は腕を組み、悔やみたくても拒む。
ーー姫様が甲斐に行けなかったのは、今思えば諏方大明神のご加護だろう。とはいえ、秋津の言う小笠原も一理はある。じゃが、スズメの小言みたいに小五月蝿い若造を、頼ってよいのだろうか?
ため息はでるものの、大嫌いだった長棟は隠居したので口を挟まない。
掌を返す余地は生まれている。
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