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ランドール様に抱き締められたまま寝ていたらしく、様子を見に来た叔母様に起こされましたわ。
「エリーナ、起きなさい。」
「はぁ……入籍前なのに気をつけなさいな。」と注意されましたわ。
ランドール様も起こしてサロンに行きましたわ。

「養女の手続きも終わったし、入籍だけ先に済ませましょうか?」
「そうだな、ランドールも我慢できないみたいだしな」
「我慢できませんね、こんな魅力的なエリーナなんですから。」

私は真っ赤になってしまいましたわ、こんな甘いランドール様は知りませんでしたわ。
隣同士で座ってるから手も繋いできますし、さわさわと親指で撫でられてますし、むず痒いですわ。
はぁ……甘い空気に耐えられませんわ。

明日入籍だけ済ませることになりましたわ。
叔父様夫婦は明日から伯爵領の本邸に住むそうですわ。
ゆっくりと暮らしていきたいそうですわ。
「明日からはエリーナとランドールが辺境伯を守って行ってくれな。儂らはゆっくりと老後を送りたいから、伯爵領の本邸で暮らすからな。」
「そうね、私もゆっくりしたいですわ、エリーナの兄嫁ちゃんも出産間近なんでしょ?赤ちゃん見たいですからね。」
「エリーナの赤ちゃんも期待してますわね。」
「お任せください、すぐにでも作りますから。」
「ち、ちょっとランドール様も何をおっしゃるんですか?気が早すぎますわ。」
叔父様夫婦とランドール様に笑われましたわ。

ランドール様との赤ちゃんは欲しいですが、授かり物ですからね……。
閨の教本を見て勉強し直さないといけませんわね。
ランドール様がいない時にコッソリ見ましょうかしらね

叔父様夫婦は明日からの為に荷物片付けたりするそうですわ。
明日からはランドール様と2人での生活が始まりますし 、身が持つか心配だわ。
ランドール様と部屋に戻り、手を引っ張られて膝に乗せられましたわ。

「これからは2人きりだな、いっぱい愛してあげるからね。」
「10年分の愛も込めるから受け止めてね。」
「え?10年ですか?」
「そうだよ、出会ってからすぐは恋じゃなかったけどもエリーナが10歳過ぎて俺は13歳の時に気づかなかったけど、初恋だからね。」
「そうなんですね、私も重いですからね。浮気等は許しませんからね。」
「絶対しないし、エリーナにもさせないからね。」

「俺のこと、ラドって呼んで欲しいな。誰にも呼ばせたことないから、エリーナに呼んで欲しい。」
「分かりましたわ、私もエリーって呼んでください。」

向かいあって座って話してましたが、だんだん照れてきましたわ。
「ラド様、そろそろ降ろしてくれませんか?」
「ん?嫌だよ、このままでね。」
「恥ずかしいですわ。そんなに見つめないでくださいませ。」
「エリー?照れてるの?かわいすぎる。」
「て、照れてませんわ。」
「かわいすぎてたまんないな。」

口付けてきましたわ、舌も入れられ絡め取られましたわ。
「んんっ……はぁはぁ…。」
「毎日しようね。」
「分かりましたわ。」
イチャイチャしてましたが、夕食後にラド様は騎士団寮に帰りましたわ。
部屋の片付けもあと少しだそうですわ。



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