契約婚しますか?

翔王(とわ)

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今日は月一のお茶会の真っ最中だけど、婚約者はうわの空状態である。

婚約者のエドランにはとある噂が流れてるけど、何も手を打たないのかしら、エドラン様本人は気づいてないのかしらね。

その噂というのは、婚約者がいるにも関わらず同じクラスメイトの男爵令嬢メリア様と仲睦まじく、毎日イチャイチャして周りが窘めても変わらないそうですわ。

そんな状況でも婚約者である私ミリアーヌとも交流するとは思わなかった。
婚約者の私とメリア様と両手に花で、お花畑なのでしょうか。

会話もなく、ただお茶を飲むだけの時間がもったいないわね。
この頃はメイドや侍従も呆れ顔だしね。

1時間たったし交流という名のお茶会を終えてもいいよね。
「エドラン様、これから用事があるので失礼させていただきますね。」

「へ?」

「では、また連絡しますね」

エドラン様は慌ててますが、侍女と共に馬車まで急ぎましたわ。

「はぁ~、今回も苦痛でしたわ。」

「お嬢様と婚約してるのに、クラスメイトと恋仲とかイチャイチャしてるとか噂が流れてるのに、エドラン様は動かないのでしょうか、お嬢様のことバカにしすぎです。」

「はぁ……家に帰ってからお父様やお兄様達と話すしかないわね。」

「そうですね、また契約書の見直しですかね。」

お互い顔見合わせて苦笑した。
お父様よりもお兄様達の溺愛ぶりが凄すぎるからだ。
家族でお茶してるときはいつもお兄様の膝に乗せられてるからね。

家に着きサロンに行くと、お父様とお母様にレオ兄様がいましたわ。
お父様とお母様からの暑い抱擁があり、レオ兄様のお膝に乗せられましたわ。

「もう学園も卒業間近なのに膝に乗せるのは辞めてくださいませ。」

お父様はお母様をお膝に乗せてましたわ。
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