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サイファ伯爵様とエドラン様を呼んでもらいましたわ。
卒業前に最後の契約書見直しとなりましたわ。
結婚後から契約となるからお互いに慎重にね。
まず始めに今の状況からの説明ですわ。
さぁ……サイファ伯爵様にエドラン様、よぉく聞いてくださいませ。
「エドラン殿の今の成績だが、去年はAクラスに上がれたのに4年生になるとCクラスにまで下がってるんだが、どうなっているのですか?聞くところによると卒業さえできたらいいらしく、家庭教師を派遣してもあまり集中できないらしいとのことだが。」
「こちらも善意で家庭教師を派遣しているんですがね……無償で受けながらこんな状態だと困りますね。」
「男爵令嬢のメリア嬢とやらと毎日毎日イチャイチャしてるそうで、メリア嬢にはミリアーヌが母から子爵位を頂くから、それで子爵当主になるからとメリア嬢を迎え入れると話してるそうですね。」
そこまでお父様が話すとエドラン様は青ざめましたわ。
知られていないと思ってたのでしょうか。
あれだけ噂になってましたのに……知らぬは本人ばかりだったのかしら。
サイファ伯爵様は知らなかったのかエドラン様とお父様の顔を見てキョロキョロしてますわ。
成績はともかくメリア様との噂は社交界では知らぬものはいませんわ。
伯爵夫人が口を噤んでいたのでしょうか。
言い訳もできないでしょうね。
エドラン様からは睨まれてますが知りませんわ。
さて、お父様が提案という名の契約書を交わすそうですわ。
「もう学園生活も終わりだし、婚約破棄もできないから、結婚後の契約書を作成しました。」
さぁ見ていただいていいですよ。
一、子爵位はエドラン殿に譲渡とする。(王家とは話し合い済み)
一、領地はないので住居となる家はクリスタ侯爵家が用意する。
一、愛人を迎え入れるのは構わないが、ミリアーヌとは別居婚とすること。
一、別居婚のためお互いの敷地、住居にはいかなる理由があっても入らないこと。(招き入れる場合は除く)
一、生活家具、メイドや侍従、料理人等必要なものはそれぞれが用意し持参すること。
一、メイドや侍従、料理人等の給料もそれぞれが支払うこと。
一、領地がないので収入は自分たちそれぞれで用意すること。
一、勝手に他人の名前で買い物しないこと。自分の名前でツケ払い等すること。
一、愛人を迎え入れるにあたっても上記内容を厳守させること。
一、1代限りの子爵位なので愛人に子供ができても継承権はなし。
一、ミリアーヌとは白い結婚とする。
一、社交界には愛人と参加すること。
「もし子爵当主にならず、ミリアーヌが子爵当主になっても別居婚ですし白い結婚ですからね。」
「上記の契約内容も守ってもらいます。」
「読めたら署名捺印をお願いしますね。またこれも1部ずつ保管しましょう。王家にも保管しますから。」
「愛人を迎え入れる場合、愛人の家も含め契約書の署名捺印をして頂きます。」
まぁ、何も言えないでしょうね。
自分の愚かさを直視したらいいですわ。
婚約中の契約書もそんなに難しいことじゃないはずでしたのにね。
エスコートして、3年生の時の成績を維持すれば良かったですのにね。
愛人のメリア様はどうするのかしらね……まぁ学園時代にあんなに噂なったから結婚相手は訳ありの人しかいませんわね。
かなり歳の離れた後妻でしょうかしら?
修道院に入られるのでしょうか。
卒業前に最後の契約書見直しとなりましたわ。
結婚後から契約となるからお互いに慎重にね。
まず始めに今の状況からの説明ですわ。
さぁ……サイファ伯爵様にエドラン様、よぉく聞いてくださいませ。
「エドラン殿の今の成績だが、去年はAクラスに上がれたのに4年生になるとCクラスにまで下がってるんだが、どうなっているのですか?聞くところによると卒業さえできたらいいらしく、家庭教師を派遣してもあまり集中できないらしいとのことだが。」
「こちらも善意で家庭教師を派遣しているんですがね……無償で受けながらこんな状態だと困りますね。」
「男爵令嬢のメリア嬢とやらと毎日毎日イチャイチャしてるそうで、メリア嬢にはミリアーヌが母から子爵位を頂くから、それで子爵当主になるからとメリア嬢を迎え入れると話してるそうですね。」
そこまでお父様が話すとエドラン様は青ざめましたわ。
知られていないと思ってたのでしょうか。
あれだけ噂になってましたのに……知らぬは本人ばかりだったのかしら。
サイファ伯爵様は知らなかったのかエドラン様とお父様の顔を見てキョロキョロしてますわ。
成績はともかくメリア様との噂は社交界では知らぬものはいませんわ。
伯爵夫人が口を噤んでいたのでしょうか。
言い訳もできないでしょうね。
エドラン様からは睨まれてますが知りませんわ。
さて、お父様が提案という名の契約書を交わすそうですわ。
「もう学園生活も終わりだし、婚約破棄もできないから、結婚後の契約書を作成しました。」
さぁ見ていただいていいですよ。
一、子爵位はエドラン殿に譲渡とする。(王家とは話し合い済み)
一、領地はないので住居となる家はクリスタ侯爵家が用意する。
一、愛人を迎え入れるのは構わないが、ミリアーヌとは別居婚とすること。
一、別居婚のためお互いの敷地、住居にはいかなる理由があっても入らないこと。(招き入れる場合は除く)
一、生活家具、メイドや侍従、料理人等必要なものはそれぞれが用意し持参すること。
一、メイドや侍従、料理人等の給料もそれぞれが支払うこと。
一、領地がないので収入は自分たちそれぞれで用意すること。
一、勝手に他人の名前で買い物しないこと。自分の名前でツケ払い等すること。
一、愛人を迎え入れるにあたっても上記内容を厳守させること。
一、1代限りの子爵位なので愛人に子供ができても継承権はなし。
一、ミリアーヌとは白い結婚とする。
一、社交界には愛人と参加すること。
「もし子爵当主にならず、ミリアーヌが子爵当主になっても別居婚ですし白い結婚ですからね。」
「上記の契約内容も守ってもらいます。」
「読めたら署名捺印をお願いしますね。またこれも1部ずつ保管しましょう。王家にも保管しますから。」
「愛人を迎え入れる場合、愛人の家も含め契約書の署名捺印をして頂きます。」
まぁ、何も言えないでしょうね。
自分の愚かさを直視したらいいですわ。
婚約中の契約書もそんなに難しいことじゃないはずでしたのにね。
エスコートして、3年生の時の成績を維持すれば良かったですのにね。
愛人のメリア様はどうするのかしらね……まぁ学園時代にあんなに噂なったから結婚相手は訳ありの人しかいませんわね。
かなり歳の離れた後妻でしょうかしら?
修道院に入られるのでしょうか。
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