覚悟はありますか?

翔王(とわ)

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留学についての話し合い

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リリス嬢もユール侯爵も留学などについては意見を覆すこともしないから、王妃を通してチェスター王国とやり取りをして、今月中には寮に入り、来月1日から学園生活を送ることに決定した。

王妃と王太子、宰相同席の元、侯爵家を呼び出した。
「今日来てもらったのは、以前話したチェスター王国の留学日が決まったからだ。」
「やっと決まったんですねぇ~あたし待ちくたびれましたぁ。」
いつまで経っても話し方変わらないし、両親は注意しないんだな。

「今月中にはチェスター王国の学園寮に入り、来月1日から学園入学とし3年間学園生活、寮生活を送って貰う。学園や寮にはメイドや侍女などを含め、誰も連れて行けないから自分で何もかもするように。食事は作ってくれる料理人がいるからそこは安心するように。」
「え?誰も連れて行けないんですか?」

娘から聞いてなかったのか……。

「そうだ、リリス嬢には説明したはずだ、聞いてないのか?」
「娘のリリスからは聞いてないです……申し訳ありません。」
「はぁ……まぁいい、リリス嬢は誰も連れて行けないのは理解したか?」
「はぁい、分かりました。自分でしますぅ~。」

ため息つきたいが、早く説明終わらせないとな……。

「これもリリス嬢には話したと思うが……学園の成績についてだが、3年間上位10位以内をキープして卒業するように。ちなみに王太子は首席、王太子妃予定のアリス嬢は2位で卒業したからな。」
「そ、そうなんですか……。リリス?できるか?大丈夫か?」
「できるからぁ~心配しないで大丈夫だよぉ。」
「そ、そうか……。はぁ……。」

甘やかしすぎだろ?話し方も注意しろよ!

「最後になるが、留学生活を終えて帰国した時、リリス嬢が処女を失っていれば王太子妃の話はなかったことになるからな。」
「以上で留学の説明は終わりだが、何か聞きたいことは?」
「特にはありません。よろしくお願いいたします。」
「あたしもありません。王太子様のために頑張るので、王太子様待っていてくださいねぇ~。」

グレッグは顔が引きつっているし、王妃よ扇子がミシミシ言っておるぞ?

「そ、そうか……頑張って来てくれ。」
「リリス嬢でしたか……私の祖国チェスター王国の学園は厳しいですよ……しっかり頑張って来てくださいね。帰国時を楽しみにしてますわ。(バキバキ……)」

「はぁい、あたしがんばりますぅ。」
「侯爵よ……これが学園や寮に入るための入学証明書と学園に行くために必要な物が書いてあるしおりだ。しおりを見て忘れ物ないように準備し、入学証明書は無くさないようにし、入寮当日持参し寮監に提示するようにな。」
「分かりました。何から何までありがとうございます。」

ユール侯爵家は退室していった。
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