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二章
その12 二つ目の不思議
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放課後。ホームルームが終わって、部室棟三階の一番端に陣取る部室へと足を運ぶ。文芸部と書かれた古びた看板、それを一瞥してから部室の扉へと手をかける。さぁ今日も不思議解明を頑張るとするかね!
スライド型の扉を開けるとそこに広がっていたのは━━━━
「オラッオラッ、ここがいいんですか!そんな声あげちゃって、はしたないですよ!」
「あっ、あっ、そ…そこ、効くーー!」
女子が女子を踏みつけるという、なんともカオスな光景だった。
一もニもなく扉を閉める。
一体何だったんだ今のは。もしかして俺は疲れているのか?最近夜遅くまで恋愛アドベンチャーやってたしな。疲れ目になっているのかもしれない。目頭を右手で軽く抑えた。よし、もう大丈夫。
軽く深呼吸して、もう一度扉に手をかけた。スライド型の扉はガタガタと音を立てて開かれ、
「ふふふ、どこがいいんですか?その口で言ってみてくださいよ……」
「あ、あひゅ…しぇ、しぇなかぁ……」
今度は女子が女子に馬乗りになっていた。もう俺は駄目かもしれない。
思わず泣きそうな目になると、馬乗りされている方の女子とバッチリ目があってしまった。驚きで固まる女子。俺は会釈だけして部室を離れようと扉を閉めたのだが、閉める直前に万力のような手が扉の間に差し込まれた。
ぜぇぜぇと荒い息のハルがこちらをギロリと睨みつけていた。呼吸が荒いのは、急いで扉をこじ開けたからなのか、踏まれたり馬乗りされていたからなのかは、俺には分からない。
「シュウ……ちょっとあんた何か勘違いしてない…?」
「わかってる。お楽しみの所、申し訳なかったな」
「違うから!」
「本当に申し訳ない。……でも、俺はそういうのに理解ある方だと思うから。だから、これからも俺達の関係は変わらないから」
「だから違うって!楽しんでなんかない!!」
厳つい表情のハルに、俺は心底済まないという感情を浮かべて謝罪する。わかっていると言っているのにハルは怒りと焦りが混ざった表情を崩さない。
すると今度は、部室の奥からすすり泣く様な呟きが聴こえてきた。
「そ、そんな……ハルは楽しくなかったんですか」
「あっ、いや…、フユカ?あのそういうことじゃなくてね」
「あんなにも二人で激しく絡みあったのに!私とは遊びだったと言うんですね!!」
「それじゃ失礼しまーす」
「あああもう、面倒くさぁぁぁぁぁい!!」
ハルの悲痛な叫びが部室にこだました。
◆◆◆
しばらくして、アメとナツキがやって来て文芸部は全員が集合した。
「シュウはその頬、大丈夫なのかい?」
「大丈夫だ、問題ない」
結局、俺はハルにビンタされた。俺に対して、暴力でオチをつけるのはいい加減やめて欲しい。そしてフユカはデコピンで済んでいた。解せぬ。
先程の光景を思い出す。足で腰を踏んだり、馬乗りで指圧している光景を見て、マッサージと誰でもすぐにわかるだろう。俺だってわかっていて、わかったと何度も言ったのに信じてもらえていなかった。何故だ。悪ノリに走ったからか。うん、それしかないな。
ナツキがまたどこからともなくホワイトボードを引っ張り出してくる。俺達も自然とナツキの対面に四人並んで座った。いつもの作戦会議の形だ。ナツキはポケットから取り出したマーカーで、ホワイトボードにキュッキュッと軽快に文字を書き綴る。そこには、『体育館で笑う魔女!!』と読みやすい字で書かれていた。
ナツキが腰に手を当てて、不敵に笑う。
「それじゃあ、二つ目の不思議も解明しようかー」
こうして毎度お馴染みの作戦会議は幕を開けた。
スライド型の扉を開けるとそこに広がっていたのは━━━━
「オラッオラッ、ここがいいんですか!そんな声あげちゃって、はしたないですよ!」
「あっ、あっ、そ…そこ、効くーー!」
女子が女子を踏みつけるという、なんともカオスな光景だった。
一もニもなく扉を閉める。
一体何だったんだ今のは。もしかして俺は疲れているのか?最近夜遅くまで恋愛アドベンチャーやってたしな。疲れ目になっているのかもしれない。目頭を右手で軽く抑えた。よし、もう大丈夫。
軽く深呼吸して、もう一度扉に手をかけた。スライド型の扉はガタガタと音を立てて開かれ、
「ふふふ、どこがいいんですか?その口で言ってみてくださいよ……」
「あ、あひゅ…しぇ、しぇなかぁ……」
今度は女子が女子に馬乗りになっていた。もう俺は駄目かもしれない。
思わず泣きそうな目になると、馬乗りされている方の女子とバッチリ目があってしまった。驚きで固まる女子。俺は会釈だけして部室を離れようと扉を閉めたのだが、閉める直前に万力のような手が扉の間に差し込まれた。
ぜぇぜぇと荒い息のハルがこちらをギロリと睨みつけていた。呼吸が荒いのは、急いで扉をこじ開けたからなのか、踏まれたり馬乗りされていたからなのかは、俺には分からない。
「シュウ……ちょっとあんた何か勘違いしてない…?」
「わかってる。お楽しみの所、申し訳なかったな」
「違うから!」
「本当に申し訳ない。……でも、俺はそういうのに理解ある方だと思うから。だから、これからも俺達の関係は変わらないから」
「だから違うって!楽しんでなんかない!!」
厳つい表情のハルに、俺は心底済まないという感情を浮かべて謝罪する。わかっていると言っているのにハルは怒りと焦りが混ざった表情を崩さない。
すると今度は、部室の奥からすすり泣く様な呟きが聴こえてきた。
「そ、そんな……ハルは楽しくなかったんですか」
「あっ、いや…、フユカ?あのそういうことじゃなくてね」
「あんなにも二人で激しく絡みあったのに!私とは遊びだったと言うんですね!!」
「それじゃ失礼しまーす」
「あああもう、面倒くさぁぁぁぁぁい!!」
ハルの悲痛な叫びが部室にこだました。
◆◆◆
しばらくして、アメとナツキがやって来て文芸部は全員が集合した。
「シュウはその頬、大丈夫なのかい?」
「大丈夫だ、問題ない」
結局、俺はハルにビンタされた。俺に対して、暴力でオチをつけるのはいい加減やめて欲しい。そしてフユカはデコピンで済んでいた。解せぬ。
先程の光景を思い出す。足で腰を踏んだり、馬乗りで指圧している光景を見て、マッサージと誰でもすぐにわかるだろう。俺だってわかっていて、わかったと何度も言ったのに信じてもらえていなかった。何故だ。悪ノリに走ったからか。うん、それしかないな。
ナツキがまたどこからともなくホワイトボードを引っ張り出してくる。俺達も自然とナツキの対面に四人並んで座った。いつもの作戦会議の形だ。ナツキはポケットから取り出したマーカーで、ホワイトボードにキュッキュッと軽快に文字を書き綴る。そこには、『体育館で笑う魔女!!』と読みやすい字で書かれていた。
ナツキが腰に手を当てて、不敵に笑う。
「それじゃあ、二つ目の不思議も解明しようかー」
こうして毎度お馴染みの作戦会議は幕を開けた。
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