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二章
その15 マジリスペクト
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ケケケケケケッ!
高らかに響く笑い声。
何故、今このタイミングで笑い声が?とっさに、近くにいる部員達と視線を合わせたが、戸惑いの表情を向けてくるばかり。おそらく俺もそうだろう。どうやら全員心当たりはなさそうだった。残る部員である、ナツキを見やるも、軍手をはめた手のひらをただ見つめるばかり。
いきなり響いた甲高い笑い声。およそ人とは思えない、それこそ『魔女の笑い声』にふさわしい声だった。どう考えても七不思議であることは間違いなさそうだった。
その場にいた、俺も含めた四人はすぐに集まった。
「ど、どうする?今のは確実に魔女だろ!?」
「そんなの今すぐ調査するしかないじゃないですか!」
「ちょっと!もうすぐ午後の授業始まるのよ!」
「じゃあハルはこのまま放置するというのですか!これが最初で最後のチャンスかもしれませんよ!」
「うぐ……で、でも授業が………」
ハルは授業に行かなければと焦りを見せてはいるが、今すぐ調査したい気持ちもあるのだろう。どちらを優先するべきか悩んでいる。
俺はアメにも尋ねてみた。
「アメはどうするんだ?」
「授業は勿論大切だけど……フユカの言うことも一理ある。まぁ遅れて参加しても、トイレに行ってましたとか適当に言い訳すればいいだけだしね」
「それはイヤ!トイレを理由に遅刻するくらいなら、授業サボる方を選ぶわよ!」
「お前はトイレに何の恨みがあるんだ……」
とりあえずは全員一致で授業をサボることに決定し、ステージ上に立っているナツキの元へ向かった。
しかし、そこでナツキはとんでもないことを口にした。
「あーなるほどーそういうことだったのかー」
「え……?まさかナツキ、わかったんですか?」
「うん、わかったよー。これで二つ目の不思議も解明だねー。これで皆安心して授業に参加できるよー」
いや、できねぇよ。
のほほんとしているナツキは、イマイチ状況についていけてない俺達をおいてさっさと体育館を後にしようとしていた。
「ナツキー!待ってよー!わかったら説明くらいしなさいよー!」
「時間がないから放課後ねー」
そう言ってナツキは楽しそうに校舎へと向かって言った。どうやら不思議のタネを理解できていない俺達を見て、楽しんでいるようでもあった。ナツキもなかなかいい性格をしているものだ。
「………というか僕らも行かないと間に合わないよね」
「そうでした。でももう面倒くさいので午後の授業はサボっても……」
「そんなのは駄目だって!授業出席これ常識!」
「おお、中々キレイに韻を踏んだラップだな」
「ふざけてないで走るわよ!」
俺達も急いで体育館を後にした。ぎりぎり授業に間に合い、無事授業を受けることができた。……あんまり嬉しくはないけどなぁ。
◆◆◆
そして放課後。いつも通りに文芸部に集まった俺達は、ナツキをパイプ椅子に座らせて残り四人でその周りを囲っていた。なんと絵面が悪いことか。
「うわお。まさかこんな目に遭うとは思ってもみなかったなー」
「じゃあ良かったですね。記念すべき一回目を今日体験できて」
「えー?これ何回も行う予定があるのー?」
「ナツキが早く答えを教えてくれたら、私だってこんなことしないわよ」
「私が何か話す前に皆ですぐに囲ってきたじゃーん」
「ふむ、仕方がない。解放してやるか」
「ははーありがたき幸せー」
確かに、問答無用で取り囲んだのはこちらとしても否定出来ない。ここはナツキに従っておこう。そう思ってナツキを解放したが、全然感謝していなさそうな口調で感謝を述べてきた。
俺達もパイプ椅子をそれぞれ持ってきて、円陣になって座った。
「それで?『体育館で笑う魔女』って一体なんだったの?」
「んー、ここでは説明できな……待って待って、ちゃんと説明はするから話を聴いてよー」
ふざけたことを言いかけたので、俺達が再び取り囲んでやろうと腰を上げたらナツキは割と焦ってお願いしてきた。仕方なく腰を下ろす。
ナツキが安堵のため息をもらした。
「あのねー。文芸部室だとイマイチ説明し辛いから、体育館に行ってから説明しようと思ってたんだよー」
「ふーん、まぁそういうことなら。………でも体育館は運動部が使っているから、私達は使えないっていう話じゃなかったっけ?」
「体育館のフロアはねー。でも、今回フロアは関係なくて、ステージの方が大事だったんだー」
そう言ってナツキは立ち上がった。ついでにポケットから昼間つけていた軍手と、緑色のビニールテープなんかも取り出して。
「それじゃあ体育館に行こっかー。安心してー?ステージ使用の許可は既にとってあるからー」
仕事が早いナツキさんマジリスペクトっすわ。
高らかに響く笑い声。
何故、今このタイミングで笑い声が?とっさに、近くにいる部員達と視線を合わせたが、戸惑いの表情を向けてくるばかり。おそらく俺もそうだろう。どうやら全員心当たりはなさそうだった。残る部員である、ナツキを見やるも、軍手をはめた手のひらをただ見つめるばかり。
いきなり響いた甲高い笑い声。およそ人とは思えない、それこそ『魔女の笑い声』にふさわしい声だった。どう考えても七不思議であることは間違いなさそうだった。
その場にいた、俺も含めた四人はすぐに集まった。
「ど、どうする?今のは確実に魔女だろ!?」
「そんなの今すぐ調査するしかないじゃないですか!」
「ちょっと!もうすぐ午後の授業始まるのよ!」
「じゃあハルはこのまま放置するというのですか!これが最初で最後のチャンスかもしれませんよ!」
「うぐ……で、でも授業が………」
ハルは授業に行かなければと焦りを見せてはいるが、今すぐ調査したい気持ちもあるのだろう。どちらを優先するべきか悩んでいる。
俺はアメにも尋ねてみた。
「アメはどうするんだ?」
「授業は勿論大切だけど……フユカの言うことも一理ある。まぁ遅れて参加しても、トイレに行ってましたとか適当に言い訳すればいいだけだしね」
「それはイヤ!トイレを理由に遅刻するくらいなら、授業サボる方を選ぶわよ!」
「お前はトイレに何の恨みがあるんだ……」
とりあえずは全員一致で授業をサボることに決定し、ステージ上に立っているナツキの元へ向かった。
しかし、そこでナツキはとんでもないことを口にした。
「あーなるほどーそういうことだったのかー」
「え……?まさかナツキ、わかったんですか?」
「うん、わかったよー。これで二つ目の不思議も解明だねー。これで皆安心して授業に参加できるよー」
いや、できねぇよ。
のほほんとしているナツキは、イマイチ状況についていけてない俺達をおいてさっさと体育館を後にしようとしていた。
「ナツキー!待ってよー!わかったら説明くらいしなさいよー!」
「時間がないから放課後ねー」
そう言ってナツキは楽しそうに校舎へと向かって言った。どうやら不思議のタネを理解できていない俺達を見て、楽しんでいるようでもあった。ナツキもなかなかいい性格をしているものだ。
「………というか僕らも行かないと間に合わないよね」
「そうでした。でももう面倒くさいので午後の授業はサボっても……」
「そんなのは駄目だって!授業出席これ常識!」
「おお、中々キレイに韻を踏んだラップだな」
「ふざけてないで走るわよ!」
俺達も急いで体育館を後にした。ぎりぎり授業に間に合い、無事授業を受けることができた。……あんまり嬉しくはないけどなぁ。
◆◆◆
そして放課後。いつも通りに文芸部に集まった俺達は、ナツキをパイプ椅子に座らせて残り四人でその周りを囲っていた。なんと絵面が悪いことか。
「うわお。まさかこんな目に遭うとは思ってもみなかったなー」
「じゃあ良かったですね。記念すべき一回目を今日体験できて」
「えー?これ何回も行う予定があるのー?」
「ナツキが早く答えを教えてくれたら、私だってこんなことしないわよ」
「私が何か話す前に皆ですぐに囲ってきたじゃーん」
「ふむ、仕方がない。解放してやるか」
「ははーありがたき幸せー」
確かに、問答無用で取り囲んだのはこちらとしても否定出来ない。ここはナツキに従っておこう。そう思ってナツキを解放したが、全然感謝していなさそうな口調で感謝を述べてきた。
俺達もパイプ椅子をそれぞれ持ってきて、円陣になって座った。
「それで?『体育館で笑う魔女』って一体なんだったの?」
「んー、ここでは説明できな……待って待って、ちゃんと説明はするから話を聴いてよー」
ふざけたことを言いかけたので、俺達が再び取り囲んでやろうと腰を上げたらナツキは割と焦ってお願いしてきた。仕方なく腰を下ろす。
ナツキが安堵のため息をもらした。
「あのねー。文芸部室だとイマイチ説明し辛いから、体育館に行ってから説明しようと思ってたんだよー」
「ふーん、まぁそういうことなら。………でも体育館は運動部が使っているから、私達は使えないっていう話じゃなかったっけ?」
「体育館のフロアはねー。でも、今回フロアは関係なくて、ステージの方が大事だったんだー」
そう言ってナツキは立ち上がった。ついでにポケットから昼間つけていた軍手と、緑色のビニールテープなんかも取り出して。
「それじゃあ体育館に行こっかー。安心してー?ステージ使用の許可は既にとってあるからー」
仕事が早いナツキさんマジリスペクトっすわ。
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