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二章
その16 不思議の解明 ★
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今日はどうやらバレー部が体育館を使っているらしい。昼間は静かだった体育館は今や、ボールが床を叩く音、部員達の掛け声で満ちている。
俺達はバレー部が練習している横をササッと通り抜けながら、目的地であるステージ上に到達した。そして全員の視線が自然とナツキの方を向く。軍手をいそいそとはめたナツキは小さくコホンと咳払いしてから、説明を始めた。
「それじゃあ説明を始めるよ……って言いたいところなんだけど、実のところもうシュウが答えを言っちゃってるんだよねー」
「え、俺?」
思いもよらない言葉だった。まったくもって心当たりがなかったので、視線でなんのことやらとナツキに問うた。それを苦笑で受け止めたナツキは、足を前に出した。
体育館シューズを履いた足を。
その瞬間、思い出す。昼間に俺が言ったという答えのことを。
「まさか…、『魔女の笑い声』ってのは………」
「そう。摩擦で起こる音なんだよねー」
そう言ってナツキは床を軽く蹴る。フロアと同じ素材のステージはキュキュッ!と高い音をならした。
「でもそれは違うって結論づけたんじゃなかったかな。現に今の音は、僕らが昼間に聴いた音とは到底似てないと思うんだけど」
「そうだねーアメの言うこともごもっともー。でもそれは、床の話でしょー?」
「えっと……つまりどういうこと?」
ハルが首を傾げる。いつもはからかったりするのだが、今回ばかりは俺もまだ理解していないので、からかえない。ハルと同レベルなんて腹立つわー。まあ、それはとりあえずおいておこう。
文芸部員の視線を一身に集めたナツキは、ステージ奥の壁際まで歩いていき、そっと軍手をはめた手のひらを壁に置いた。
「つまりはねー」
そしてその手を、壁に置いたまま思いっきりスライドさせた。
「壁なら違う音が出るってことだよー」
ケケケケケケッ!!
突然響いた魔女の笑い声。いや、突然ではない。ここまでくれば、俺達にも理解することが出来た。人には到底出せない様な甲高い音。これもまた、ナツキが意図的に鳴らした摩擦の音でしかなかっただけのこと。
だが、ここでもう一つ疑問が生まれた。
「魔女の笑い声の仕組みについてはわかりました。ですが……どうして床と壁とでは同じ摩擦でも、違う音になっているのですか?」
俺が疑問に思ったことと同じことを考えていたのだろう。フユカが適切な質問を投げかけてくれた。それに対して、ナツキはなんてことない様に答える。
「それはよくわからないかなー。多分、滑り止めスプレーみたいなものを大量に塗ってあるんだと思うよー」
だってほら、とナツキは軍手を外して壁に貼っつけた。するとどうだろう。軍手は床に落ちることなく、壁に貼っつけられたままだった。何十秒も保つことはなく軍手は床に落ちてしまったが、疑問は解消することが出来た。
「摩擦が床に比べて大きいのか……」
「うん。そのせいで擦った時に魔女みたいな笑い声になっちゃっうんだろうねー」
「それにしてもよく気がついたね。壁に滑り止めスプレーが塗られていたなんてさ」
「それに関してはたまたまだねー。お昼にも言ったと思うけど、光の当たり方が同じ壁でも微妙に違うところがあったから、ツブツブ軍手で触ったら魔女みたいな笑い声がでたってだけだよー」
今回はナツキのファインプレーと言わざるを得ないな。ステージを調査して、壁の微妙な違和感に気がつき、運良く装着していたゴム製ツブツブ軍手で触ったからこそ、一日でここまで辿り着くことができたのだ。ナツキがいなければ、この結果はなかったと言っても過言ではない。おそらく、俺とフユカがまた中二ごっこをやる羽目になる可能性もあっただろう。
「それじゃあ、これで二つ目の不思議は解明ということですね」
「いや、ちょっと待って。まだ七つ目に繋がる文字が見つかってないじゃない」
「あー、そういえばそうだったねー」
フユカの言葉を遮ったハルに気づかされた。確かに、文字をまだ見つけていなかったな。不思議を解明した本人ですら忘れていたというのに、素晴らしいな。たまにはハルの洞察力も仕事をするらしい。素直に感心したので、それをハルに伝えることにする。
「お前もたまには役に立つな」
「はぁ?ぶっ飛ばすわよ」
褒めたら威嚇された。俺が悪かったのかしらん。
俺達のその様子を見ながら、ナツキはクスクスと笑って再び壁へと向き直る。その途中で、俺に向かって何かを投げてきた。受け取って見てみると、部室で見せていた緑色のビニールテープだった。
「何の文字かはわからないけど、当てはあるから大丈夫ー。シュウもこっちにきてー」
「はいはいっと」
呼ばれたので、ナツキの隣に立つ。ふんわりと昼間にも漂った香りに思わず心臓が跳ねたが、意識を目の前の壁に移すことで何とか誤魔化す。
ナツキは壁のあっちこっちに軍手をはめた両手をスライドさせていた。ケケケと鳴ったり、そもそも音が鳴らなかったりしている。
「私が光の当たり方に違和感を覚えたのはねー。光が反射している部分が丸とか一本線とか単純な形じゃなくて、複雑な形をしているなーって思ったからなんだー」
「ああ、なるほどな。それってつまり」
「うん。音が鳴った部分と鳴らなかった部分の境目に、そのビニールテープを貼っていってくれるー?」
「お安い御用だ」
頼まれた通りにペタペタとビニールテープを貼っていく。すると、やがてそこには三十センチ四方の紙に収まるくらいの大きな文字が現れた。ひらがなの『き』。ビニールテープで型取られている為、曲線やはねはないがどこからどう見ても『き』だった。
また一つ。七つ目へと至る言葉を無事に発見できて、文芸部員の間に嬉しいような安堵するような空気が流れた。
「なるほどね…。『魔女の笑い声』が鳴る部分が文字になっていたっていうことなのか」
「でもそれなら『ステージで笑う魔女』で良かったんじゃないの?わざわざ体育館だなんて広い場所を指定した理由がわからないわよ」
「んー別に体育館で表現は合ってると思うよー」
「そうなんですか?」
「うん、だって━━━━
このステージの壁だけでも、沢山音が鳴る場所があったんだよー」
「………………………え?」
ハルが空気の抜けたような声を漏らす。それに気づいているのかいないのか、ナツキは話すことを止めようとはしない。
「確かめてはないけど、多分この体育館の壁という壁に無数の『き』が存在してるんじゃないかなー」
ヒエッ………。思わず背筋がゾクッとした。
ナツキ以外の他のメンバーも皆、さっきまでの楽しげな空気により笑顔になった顔がそのまま青ざめている。
「あれ?皆どうしたのー?」
ナツキが首を傾げて俺達を見やる。もしかしてナツキは怖くないのだろうか。だとしたら相当の勇者である。
なぜなら、この体育館は無数の『き』が取り巻いているのだから。入学式の時も、体育の授業の時も、部活動の時も、卒業式の時でさえも、『き』は俺達を取り囲んでいるのだ。この七不思議を制作した奴の感性を疑うわ。
気がつけば、ナツキの表情はニヤニヤしていた。
「なになにー?もしかして、取り囲まれるのが怖かったりするー?」
「あー…、部室では悪かった。だから勘弁してくれ」
「んー?何のことだかなー。実際に確かめたわけじゃないから本当にそんな『き』があるのかは知らないよー。そんなに気になるなら今から確認してきてあげてもいいよー?」
「ごめんねナツキ。だから本当にやめて?ね?お願い?」
明らかに俺達の反応を見て楽しんでいるようだった。先程、部室で取り囲んだ俺達に対しての皮肉がとても効いている。確かに、取り囲まれるのは怖いな。今度から人にするのは止めておこう、と決意した。
しばらくニヤニヤ笑っていたナツキが、両手をパンと叩き合わせた。
「それじゃあ二つ目の不思議もこれで解明、ということでー」
「知りたくなかったことまで知ってしまいましたがね………」
ナツキが、本当に楽しそうな様子でカラカラと笑った。
俺達はバレー部が練習している横をササッと通り抜けながら、目的地であるステージ上に到達した。そして全員の視線が自然とナツキの方を向く。軍手をいそいそとはめたナツキは小さくコホンと咳払いしてから、説明を始めた。
「それじゃあ説明を始めるよ……って言いたいところなんだけど、実のところもうシュウが答えを言っちゃってるんだよねー」
「え、俺?」
思いもよらない言葉だった。まったくもって心当たりがなかったので、視線でなんのことやらとナツキに問うた。それを苦笑で受け止めたナツキは、足を前に出した。
体育館シューズを履いた足を。
その瞬間、思い出す。昼間に俺が言ったという答えのことを。
「まさか…、『魔女の笑い声』ってのは………」
「そう。摩擦で起こる音なんだよねー」
そう言ってナツキは床を軽く蹴る。フロアと同じ素材のステージはキュキュッ!と高い音をならした。
「でもそれは違うって結論づけたんじゃなかったかな。現に今の音は、僕らが昼間に聴いた音とは到底似てないと思うんだけど」
「そうだねーアメの言うこともごもっともー。でもそれは、床の話でしょー?」
「えっと……つまりどういうこと?」
ハルが首を傾げる。いつもはからかったりするのだが、今回ばかりは俺もまだ理解していないので、からかえない。ハルと同レベルなんて腹立つわー。まあ、それはとりあえずおいておこう。
文芸部員の視線を一身に集めたナツキは、ステージ奥の壁際まで歩いていき、そっと軍手をはめた手のひらを壁に置いた。
「つまりはねー」
そしてその手を、壁に置いたまま思いっきりスライドさせた。
「壁なら違う音が出るってことだよー」
ケケケケケケッ!!
突然響いた魔女の笑い声。いや、突然ではない。ここまでくれば、俺達にも理解することが出来た。人には到底出せない様な甲高い音。これもまた、ナツキが意図的に鳴らした摩擦の音でしかなかっただけのこと。
だが、ここでもう一つ疑問が生まれた。
「魔女の笑い声の仕組みについてはわかりました。ですが……どうして床と壁とでは同じ摩擦でも、違う音になっているのですか?」
俺が疑問に思ったことと同じことを考えていたのだろう。フユカが適切な質問を投げかけてくれた。それに対して、ナツキはなんてことない様に答える。
「それはよくわからないかなー。多分、滑り止めスプレーみたいなものを大量に塗ってあるんだと思うよー」
だってほら、とナツキは軍手を外して壁に貼っつけた。するとどうだろう。軍手は床に落ちることなく、壁に貼っつけられたままだった。何十秒も保つことはなく軍手は床に落ちてしまったが、疑問は解消することが出来た。
「摩擦が床に比べて大きいのか……」
「うん。そのせいで擦った時に魔女みたいな笑い声になっちゃっうんだろうねー」
「それにしてもよく気がついたね。壁に滑り止めスプレーが塗られていたなんてさ」
「それに関してはたまたまだねー。お昼にも言ったと思うけど、光の当たり方が同じ壁でも微妙に違うところがあったから、ツブツブ軍手で触ったら魔女みたいな笑い声がでたってだけだよー」
今回はナツキのファインプレーと言わざるを得ないな。ステージを調査して、壁の微妙な違和感に気がつき、運良く装着していたゴム製ツブツブ軍手で触ったからこそ、一日でここまで辿り着くことができたのだ。ナツキがいなければ、この結果はなかったと言っても過言ではない。おそらく、俺とフユカがまた中二ごっこをやる羽目になる可能性もあっただろう。
「それじゃあ、これで二つ目の不思議は解明ということですね」
「いや、ちょっと待って。まだ七つ目に繋がる文字が見つかってないじゃない」
「あー、そういえばそうだったねー」
フユカの言葉を遮ったハルに気づかされた。確かに、文字をまだ見つけていなかったな。不思議を解明した本人ですら忘れていたというのに、素晴らしいな。たまにはハルの洞察力も仕事をするらしい。素直に感心したので、それをハルに伝えることにする。
「お前もたまには役に立つな」
「はぁ?ぶっ飛ばすわよ」
褒めたら威嚇された。俺が悪かったのかしらん。
俺達のその様子を見ながら、ナツキはクスクスと笑って再び壁へと向き直る。その途中で、俺に向かって何かを投げてきた。受け取って見てみると、部室で見せていた緑色のビニールテープだった。
「何の文字かはわからないけど、当てはあるから大丈夫ー。シュウもこっちにきてー」
「はいはいっと」
呼ばれたので、ナツキの隣に立つ。ふんわりと昼間にも漂った香りに思わず心臓が跳ねたが、意識を目の前の壁に移すことで何とか誤魔化す。
ナツキは壁のあっちこっちに軍手をはめた両手をスライドさせていた。ケケケと鳴ったり、そもそも音が鳴らなかったりしている。
「私が光の当たり方に違和感を覚えたのはねー。光が反射している部分が丸とか一本線とか単純な形じゃなくて、複雑な形をしているなーって思ったからなんだー」
「ああ、なるほどな。それってつまり」
「うん。音が鳴った部分と鳴らなかった部分の境目に、そのビニールテープを貼っていってくれるー?」
「お安い御用だ」
頼まれた通りにペタペタとビニールテープを貼っていく。すると、やがてそこには三十センチ四方の紙に収まるくらいの大きな文字が現れた。ひらがなの『き』。ビニールテープで型取られている為、曲線やはねはないがどこからどう見ても『き』だった。
また一つ。七つ目へと至る言葉を無事に発見できて、文芸部員の間に嬉しいような安堵するような空気が流れた。
「なるほどね…。『魔女の笑い声』が鳴る部分が文字になっていたっていうことなのか」
「でもそれなら『ステージで笑う魔女』で良かったんじゃないの?わざわざ体育館だなんて広い場所を指定した理由がわからないわよ」
「んー別に体育館で表現は合ってると思うよー」
「そうなんですか?」
「うん、だって━━━━
このステージの壁だけでも、沢山音が鳴る場所があったんだよー」
「………………………え?」
ハルが空気の抜けたような声を漏らす。それに気づいているのかいないのか、ナツキは話すことを止めようとはしない。
「確かめてはないけど、多分この体育館の壁という壁に無数の『き』が存在してるんじゃないかなー」
ヒエッ………。思わず背筋がゾクッとした。
ナツキ以外の他のメンバーも皆、さっきまでの楽しげな空気により笑顔になった顔がそのまま青ざめている。
「あれ?皆どうしたのー?」
ナツキが首を傾げて俺達を見やる。もしかしてナツキは怖くないのだろうか。だとしたら相当の勇者である。
なぜなら、この体育館は無数の『き』が取り巻いているのだから。入学式の時も、体育の授業の時も、部活動の時も、卒業式の時でさえも、『き』は俺達を取り囲んでいるのだ。この七不思議を制作した奴の感性を疑うわ。
気がつけば、ナツキの表情はニヤニヤしていた。
「なになにー?もしかして、取り囲まれるのが怖かったりするー?」
「あー…、部室では悪かった。だから勘弁してくれ」
「んー?何のことだかなー。実際に確かめたわけじゃないから本当にそんな『き』があるのかは知らないよー。そんなに気になるなら今から確認してきてあげてもいいよー?」
「ごめんねナツキ。だから本当にやめて?ね?お願い?」
明らかに俺達の反応を見て楽しんでいるようだった。先程、部室で取り囲んだ俺達に対しての皮肉がとても効いている。確かに、取り囲まれるのは怖いな。今度から人にするのは止めておこう、と決意した。
しばらくニヤニヤ笑っていたナツキが、両手をパンと叩き合わせた。
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ナツキが、本当に楽しそうな様子でカラカラと笑った。
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