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プロローグ
12話 しやくざいばつ
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車を止め、窓から顔を覗かせるのは勇樹の父親。
警視庁のお偉いさん(諸事情により役職を伏せてある)、星野 道流。
勤務帰りに偶然寄ったそうだ。
事情を説明した勇樹。
「じゃぁ乗って行きますか?案内しますよ。」
「いいですか!?ありがとうございマス!!!」
職業を伝え、信頼を貰った道流は、男子を連れていくことに。
「ついでだしお前も来い。」
「あ、うん。分かったよ。」
勇樹も道連れにして、車を発車した。
「あの、何年生ですか?」
「ワタシは1年生です。」
「そうなんだ!私と同じ学年だね!!」
学年を聞いたところ、彼は勇樹と同じ1年生だと言う。
違うクラスの人のようだ。
「じゃぁ学校でも話せるね!名前は?」
「ハイ!ワタシは紫躍 レンです!!」
「うえぇっ!!??」
学校でも話ができる、そう思った勇樹は、彼の名前を聞いた。
彼の名前は紫躍 レンというらしいが、
道流はその名前を聞いて妙な声を上げた。
「何…?どうしたの父さん。」
「勇樹…お前なんでそんな冷静なんだ…?紫躍といえば紫躍財閥だろ!?…その息子さんですか?」
「Yes!紫躍財閥の息子!ワタシ、その長子です!!」
「なら尚更すごい人じゃんか……」
二人に向ける背中の後ろ、顔を真っ青にしてる道流。
桃流地区を含む一帯に知れ渡る大きな財閥がある。
その名は紫躍財閥。
そこの長子ということは、はっきり言ってセレブのお坊っちゃまなのだ。
紫躍財閥の権力はとても強い。
場合によっては政府でも逆らえないかもしれないと噂がされている。
「そんな大したモノじゃナイですよー!HAHAHA!」
「だったらこんなにヒヤヒヤすることは無いですよ……」
セレブのお坊っちゃまを車に乗せている事を知った道流は、冷や汗をかいている。
事故なんか起こしたらどうなることやら…考えただけでも恐ろしい。
「へぇ~!じゃぁレンくんは良いとこ育ちっていうやつ?」
「ですネ!!良いとこ育ち!」
「はぁ…勇樹…恐いもの知らずめ。」
レンがとにかくすごい人だと分かっても普通に会話する勇樹。
道流は不安でならないのだが、レンは何も思っていない。
道流にとって、とても恐い時間が続き、
数十分後、目的地に到着した。
「ありがとうございマシタ!今度お礼シマス!!」
「いえいえ、大層な事していないので…じゃぁ失礼します。」
「またねーレンくん!!…うわっ!?」
「いいから行くぞ勇樹!!」
「痛い痛い!髪引っ張んないで父さんっ!!」
道流は案内をして、すぐ勇樹を車に詰めて車を発車した。
レンは慌ただしいなーとだけ思った。
レンの目的地は、一軒の家。
セレブの知り合いが住んでいるとは思えない普通の…
「ココが…掬羅さんの家ですネ。」
レンは、家のインターホンを鳴らした。
警視庁のお偉いさん(諸事情により役職を伏せてある)、星野 道流。
勤務帰りに偶然寄ったそうだ。
事情を説明した勇樹。
「じゃぁ乗って行きますか?案内しますよ。」
「いいですか!?ありがとうございマス!!!」
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「あ、うん。分かったよ。」
勇樹も道連れにして、車を発車した。
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「ワタシは1年生です。」
「そうなんだ!私と同じ学年だね!!」
学年を聞いたところ、彼は勇樹と同じ1年生だと言う。
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「じゃぁ学校でも話せるね!名前は?」
「ハイ!ワタシは紫躍 レンです!!」
「うえぇっ!!??」
学校でも話ができる、そう思った勇樹は、彼の名前を聞いた。
彼の名前は紫躍 レンというらしいが、
道流はその名前を聞いて妙な声を上げた。
「何…?どうしたの父さん。」
「勇樹…お前なんでそんな冷静なんだ…?紫躍といえば紫躍財閥だろ!?…その息子さんですか?」
「Yes!紫躍財閥の息子!ワタシ、その長子です!!」
「なら尚更すごい人じゃんか……」
二人に向ける背中の後ろ、顔を真っ青にしてる道流。
桃流地区を含む一帯に知れ渡る大きな財閥がある。
その名は紫躍財閥。
そこの長子ということは、はっきり言ってセレブのお坊っちゃまなのだ。
紫躍財閥の権力はとても強い。
場合によっては政府でも逆らえないかもしれないと噂がされている。
「そんな大したモノじゃナイですよー!HAHAHA!」
「だったらこんなにヒヤヒヤすることは無いですよ……」
セレブのお坊っちゃまを車に乗せている事を知った道流は、冷や汗をかいている。
事故なんか起こしたらどうなることやら…考えただけでも恐ろしい。
「へぇ~!じゃぁレンくんは良いとこ育ちっていうやつ?」
「ですネ!!良いとこ育ち!」
「はぁ…勇樹…恐いもの知らずめ。」
レンがとにかくすごい人だと分かっても普通に会話する勇樹。
道流は不安でならないのだが、レンは何も思っていない。
道流にとって、とても恐い時間が続き、
数十分後、目的地に到着した。
「ありがとうございマシタ!今度お礼シマス!!」
「いえいえ、大層な事していないので…じゃぁ失礼します。」
「またねーレンくん!!…うわっ!?」
「いいから行くぞ勇樹!!」
「痛い痛い!髪引っ張んないで父さんっ!!」
道流は案内をして、すぐ勇樹を車に詰めて車を発車した。
レンは慌ただしいなーとだけ思った。
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