焼きたてフィーリング

作者チョロまつ

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4章 家庭

29話 年齢≒見た目年齢

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ピンポーン
菜羅は5人を連れて家に戻った。

「お帰りなさい…ー」
5迎えたのは、母親だろうか、大人な女性だった。
だが、一瞬にして誰かわかる。

「ー…兄さん。」
「おう、ただいま!」
「やっほ文音さん。」
「おっ?智登兄さんだ…皆兄さんのお知り合い?いらっしゃい。」
彼女こそ、菜羅の妹、文音だった。
「あら、綺麗な妹さんね。」
「ふふふ、ありがとうございますっ。」
秋花もすぐに声が出てしまうほどの綺麗さ。
身長は秋花より少し高い。

しかし、彼女を初めて見た秋花を除く女2人はその場で固まった。
「皆高1なの?」
「そうだぜ。」
「可愛いお姉さん達…。ゆっくりしていってくださいね。」
「ぉぅっ…」
文音の言った言葉が心にぐさりと刺さった。

「じゃ、私は上にでも上がってるよ。」
「あぁいいよ。お前に会いに来たんだし。」
「そう…嬉しいわ。」
階段を上ろうとする仕草や言動は、大人のお姉さん。

「あの子、年下?嘘じゃないの…?」
「奇遇ですね模子…私も同感です…!」
「このチビっ娘二人は…」
それが年下だと2人は信じることができずにいた。
秋花はその二人に呆れた。

6人は広い場所に移動した。
「文音さん最近どう?元気してる?」
「えぇ、元気100倍っ、なんちゃってね。」
ボケも大人しく優雅に見せる文音。

「ははっ、な?可愛げないだろ?」
おもいっきり菜羅は3人に向かって言った。

「はうぅ…兄さん酷い…」
文字だけ見れば流卵が言っても同じ感じの台詞だが、
少し低く大人っぽい声で言うので雰囲気は全く違う。

「というか菜羅、この2人ずっと黙ってるんだけど。」
「そうだなー、どったの?」
「は…ははは…」
事情を理解できない男達はただ疑問に思うばかりだった。
もうこれには秋花は微笑した。

「べっべつに!?何も無いよ!?ただ大人っぽくて驚いただけだよ!」
「羨ましいとか、そんなの思ってないですからね!?」

おもいっきり焦りを見せた2人。
流卵の一言で何気なく状況を理解した他者。

「私はお姉さん達の方が羨ましいな。」
すると文音がこんなことを言った。

「へー、そうなん?」
何も考えてなさそうな菜羅が話流しに言った。
「だって可愛いじゃない。私もこんな可愛い人に産まれたかったな。」
逆に文音は可愛らしい3人を羨ましく思っていた。

「はー…それにしても可愛い…はぁ…はぁ…」
その一言で菜羅は苦笑いを見せた。智登も見えないだけで苦笑いだろう。

「息荒くなってますけど…大丈夫ですか?」
流卵は心配したが、
「変態に構う必要ないよ流卵ちゃん。」
「変態っ!?」

そう、文音は菜羅以上の可愛いもの好き。
大人な身ぶりをして可愛いもの好きと連想させない部屋にしたり、言動、行動に出さなかったりするが…
実際に見てしまうと興奮する。

「ちょっと心配したが…無理だったか。」
「そうだな。」
「ごめんなさい…っ、押さえられなくて…はぁ…ふー…」
「あーうん、分かったからお前もう喋んな。」

一旦落ち着くのを待った…
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