39 / 46
5章 夏休みの休息お出掛け!~前編~
35話 お出掛け計画
しおりを挟む
学校が終わり、早速自分の家に友達を呼び込んだ智登
「へぇー、お出かけねぇ。」
意外そうな声をあげた菜羅。
智登の提案に驚いたようだ。
「やっぱ海がいいなー」
菜羅は海に行きたいようだ。
「海ね、浜辺で何かしましょうか。」
秋花はメモを取り出して書き込んでいった。
「そうだ、お金に関しては分かってるわよね?」
「いやぁほんとお世話になります。」
秋花が遠回しに言ったのだが、内容は「お金に関しては安心しなさい。」と同じ意味だ。
さすが財閥令嬢、色々と出してくれるそうだ。
今回のお出かけの執行人役は全て秋花に任せるとした。
「どこの海に行くんですか?」
海といっても色々ある。
近くにある海だって、遠くにある海だって、選択肢は様々。
「近くていいところね、使用人に海の散策にいってもらおうかしら。」
「金持ちにしかまず言えない言葉だな…」
行ってみて失敗しても駄目なのでまず下見をさせることにした秋花。
ひとまず、これは駄目だということは無くなりそうだ。
「じゃー他に行きたいところは何かないかしら?」
海だけでは物足りないので他にも案を求めた。
「祭りいこうぜ祭り!」
どんどん案を出す菜羅、この男けっこうノリノリである。
「祭りね、いいの探しておくわ。」
この一言で祭りの件を終わらせた秋花。
さっきから財閥の凄さを感じさせる。
「どっか泊まれる所も欲しいかもな。」
「旅館ね、後々決めようかしら。」
智登も提案をし、次に旅館の話に移った。
また一言で片付けそうになった秋花。
「…そういえば、」
ふと、あることを思い出した。
「ここから少し遠くの場所に新しい旅館ができたんですってね、そこにしましょっ!」
今年の春くらいに桃流地区よりも少し遠い所に新しい旅館ができたそうだ。
なぜ知っているかというと、CMでも宣伝でもない。
正文がその旅館建設に携わっていたからである。
いつかは友達と一緒に行けたらいいな、と旅館完成後すぐに秋花の心(の傷)にドストライクショットをぶちかました正文だが…現実になりそうだ。
「新しい…旅館ね…」
それを聞いた模子はなにやら難しい顔をしている。
「へへっ、楽しみだなロッコちゃん?」
「そっ…そうだね。」
菜羅の話に苦笑いの模子。
嫌なのだろうか?
「…とりあえずこんなところね。」
メモを書き終えて秋花は句切りをつけた。
…それから何日か経って夏休みが訪れた。
膨大な宿題を抱えたが、まぁ気にしないのが一番である。
『いいところおさえたわよ、3日後晴れそうだしその日に行きましょうか。』
と全体メールで秋花から全員に連絡がきた。
「お出かけとは…ホンット久しぶりですね!」
「そうだな。」
流卵も楽しみにしているようだ。
智登達はその日が来るのを待った。
「へぇー、お出かけねぇ。」
意外そうな声をあげた菜羅。
智登の提案に驚いたようだ。
「やっぱ海がいいなー」
菜羅は海に行きたいようだ。
「海ね、浜辺で何かしましょうか。」
秋花はメモを取り出して書き込んでいった。
「そうだ、お金に関しては分かってるわよね?」
「いやぁほんとお世話になります。」
秋花が遠回しに言ったのだが、内容は「お金に関しては安心しなさい。」と同じ意味だ。
さすが財閥令嬢、色々と出してくれるそうだ。
今回のお出かけの執行人役は全て秋花に任せるとした。
「どこの海に行くんですか?」
海といっても色々ある。
近くにある海だって、遠くにある海だって、選択肢は様々。
「近くていいところね、使用人に海の散策にいってもらおうかしら。」
「金持ちにしかまず言えない言葉だな…」
行ってみて失敗しても駄目なのでまず下見をさせることにした秋花。
ひとまず、これは駄目だということは無くなりそうだ。
「じゃー他に行きたいところは何かないかしら?」
海だけでは物足りないので他にも案を求めた。
「祭りいこうぜ祭り!」
どんどん案を出す菜羅、この男けっこうノリノリである。
「祭りね、いいの探しておくわ。」
この一言で祭りの件を終わらせた秋花。
さっきから財閥の凄さを感じさせる。
「どっか泊まれる所も欲しいかもな。」
「旅館ね、後々決めようかしら。」
智登も提案をし、次に旅館の話に移った。
また一言で片付けそうになった秋花。
「…そういえば、」
ふと、あることを思い出した。
「ここから少し遠くの場所に新しい旅館ができたんですってね、そこにしましょっ!」
今年の春くらいに桃流地区よりも少し遠い所に新しい旅館ができたそうだ。
なぜ知っているかというと、CMでも宣伝でもない。
正文がその旅館建設に携わっていたからである。
いつかは友達と一緒に行けたらいいな、と旅館完成後すぐに秋花の心(の傷)にドストライクショットをぶちかました正文だが…現実になりそうだ。
「新しい…旅館ね…」
それを聞いた模子はなにやら難しい顔をしている。
「へへっ、楽しみだなロッコちゃん?」
「そっ…そうだね。」
菜羅の話に苦笑いの模子。
嫌なのだろうか?
「…とりあえずこんなところね。」
メモを書き終えて秋花は句切りをつけた。
…それから何日か経って夏休みが訪れた。
膨大な宿題を抱えたが、まぁ気にしないのが一番である。
『いいところおさえたわよ、3日後晴れそうだしその日に行きましょうか。』
と全体メールで秋花から全員に連絡がきた。
「お出かけとは…ホンット久しぶりですね!」
「そうだな。」
流卵も楽しみにしているようだ。
智登達はその日が来るのを待った。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
やさしいキスの見つけ方
神室さち
恋愛
諸々の事情から、天涯孤独の高校一年生、完璧な優等生である渡辺夏清(わたなべかすみ)は日々の糧を得るために年齢を偽って某所風俗店でバイトをしながら暮らしていた。
そこへ、現れたのは、天敵に近い存在の数学教師にしてクラス担任、井名里礼良(いなりあきら)。
辞めろ辞めないの押し問答の末に、井名里が持ち出した賭けとは?果たして夏清は平穏な日常を取り戻すことができるのか!?
何て言ってても、どこかにある幸せの結末を求めて突っ走ります。
こちらは2001年初出の自サイトに掲載していた小説です。完結済み。サイト閉鎖に伴い移行。若干の加筆修正は入りますがほぼそのままにしようと思っています。20年近く前に書いた作品なのでいろいろ文明の利器が古かったり常識が若干、今と異なったりしています。
20年くらい前の女子高生はこんな感じだったのかー くらいの視点で見ていただければ幸いです。今はこんなの通用しない! と思われる点も多々あるとは思いますが、大筋の変更はしない予定です。
フィクションなので。
多少不愉快な表現等ありますが、ネタバレになる事前の注意は行いません。この表現ついていけない…と思ったらそっとタグを閉じていただけると幸いです。
当時、だいぶ未来の話として書いていた部分がすでに現代なんで…そのあたりはもしかしたら現代に即した感じになるかもしれない。
貞操逆転世界で出会い系アプリをしたら
普通
恋愛
男性は弱く、女性は強い。この世界ではそれが当たり前。性被害を受けるのは男。そんな世界に生を受けた葉山優は普通に生きてきたが、ある日前世の記憶取り戻す。そこで前世ではこんな風に男女比の偏りもなく、普通に男女が一緒に生活できたことを思い出し、もう一度女性と関わってみようと決意する。
そこで会うのにまだ抵抗がある、優は出会い系アプリを見つける。まずはここでメッセージのやり取りだけでも女性としてから会うことしようと試みるのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる