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6章 夏休みの休息お出掛け!~後半~
39話 急用の役員
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天候も変わらず晴れ晴れとしている。
「ご主人様もどうです?」
「ほぉ、かき氷か。」
流卵は食べていたかき氷を、冗談半分でかき氷をすくって智登の前に持ってきた。
「なーんて…」
「…(パクッ)…んー、上手い!」
「ぇっ…!?」
智登はそのまま流卵が差し出したかき氷をそのまま口に入れた。
流卵は焦った。
まさか食べるとも思ってなかったからだ。
「あっ…あのっ…!これっ…って…!かっ…かんっ…かんせ…」
あまりの事に戸惑う流卵。
「おーい智登ー!砂西瓜割りしようぜー!」
「なんだそれっ!今いくわー!」
いいかけた流卵の言葉に被さる菜羅の声。
そのまま智登は菜羅の方へ向かっていった。
「流卵も青春だねぇ。」
「にゃっ…!?」
後ろから聞こえる模子の声に流卵は顔を真っ赤に染めた。
「やっぱ流卵、智登君の事…」
模子はずっと思ってた事を口にしようとした。
「えぇ!おしたえしておりますよ!うん!」
手をあらゆる方向に回しながら焦りまくる声で流卵がこう言った。
模子はなんだか母親のような気持ちになり、そのまま笑顔で黙った。
…しかし、ここで思いもよらない事が起こった。
ブルルルル…
近くにあった模子のカバンの携帯電話に着信が来たようだ。
「なんだろ…?」
模子は携帯をもって遠い位置に離れた。
「もしもし?………今?…近くの海…………本当?………今?……そっか……じゃぁ入り口でね。」
模子の会話を不思議そうに見つめる流卵。
模子が話終えて戻ってきた。
「ごめん流卵、私抜けるね。」
「えっ…!?」
なんと、模子がいきなり抜けると言い出した。
「親の働く場所がさ、今日混雑しそうですぐ来てほしいんだって。」
「そうですか…」
流卵も事情を聞いて納得し、模子は親の用事で抜けることになってしまった。
「あれ、ロッコちゃんは?」
模子がいないことにすぐ気づいた菜羅。
「家の用事で抜けました。」
「そっか。」
反対しそうな菜羅、しかしすぐに納得した。
でも、なんだか寂しそうにも見えた。
「菜羅様、何かしますか?」
「おっ!いいね!何かしよっか!」
気を使って菜羅を誘った流卵。
菜羅はすぐに元気そうな顔になった。
4人だけになったが、海で名一杯はしゃいだ。
いつのまにか時は流れ…
「そろそろね、着替えて旅館に行く支度しましょー!」
時間を見て秋花がまた指示を出した。
かなりしっかりしている秋花、ここまで何のトラブルも無いのは彼女のおかげだろう。
「なんだか寂しいですねー…」
「まぁ仕方ないさ。」
やはり模子の事が気になる4人。
仕方ない、だからこそどことなく寂しいのである。
何かを惜しみつつも、4人はバスに乗って旅館へ向かった。
さっきとは違い、暗くなった周囲に負けないほど眩い光を放つ旅館。
和と光の調合、幻想的であった。
中に入ると、接客の人がこちらに向かって来た。
「香暮様でございますね。」
その姿には見覚えがあった。
「へ…?模子…?」
「えぇ香暮です、お願いします。」
小さい体に茶色の髪、いつも聞きなれた声、紛れもなく模子だった。
菜羅は慣れたように案内を進めた。
「…☆、ご案内します、こちらへどうぞ。」
模子は戸惑う流卵達にウィンクし、案内を続けた。
「ご主人様もどうです?」
「ほぉ、かき氷か。」
流卵は食べていたかき氷を、冗談半分でかき氷をすくって智登の前に持ってきた。
「なーんて…」
「…(パクッ)…んー、上手い!」
「ぇっ…!?」
智登はそのまま流卵が差し出したかき氷をそのまま口に入れた。
流卵は焦った。
まさか食べるとも思ってなかったからだ。
「あっ…あのっ…!これっ…って…!かっ…かんっ…かんせ…」
あまりの事に戸惑う流卵。
「おーい智登ー!砂西瓜割りしようぜー!」
「なんだそれっ!今いくわー!」
いいかけた流卵の言葉に被さる菜羅の声。
そのまま智登は菜羅の方へ向かっていった。
「流卵も青春だねぇ。」
「にゃっ…!?」
後ろから聞こえる模子の声に流卵は顔を真っ赤に染めた。
「やっぱ流卵、智登君の事…」
模子はずっと思ってた事を口にしようとした。
「えぇ!おしたえしておりますよ!うん!」
手をあらゆる方向に回しながら焦りまくる声で流卵がこう言った。
模子はなんだか母親のような気持ちになり、そのまま笑顔で黙った。
…しかし、ここで思いもよらない事が起こった。
ブルルルル…
近くにあった模子のカバンの携帯電話に着信が来たようだ。
「なんだろ…?」
模子は携帯をもって遠い位置に離れた。
「もしもし?………今?…近くの海…………本当?………今?……そっか……じゃぁ入り口でね。」
模子の会話を不思議そうに見つめる流卵。
模子が話終えて戻ってきた。
「ごめん流卵、私抜けるね。」
「えっ…!?」
なんと、模子がいきなり抜けると言い出した。
「親の働く場所がさ、今日混雑しそうですぐ来てほしいんだって。」
「そうですか…」
流卵も事情を聞いて納得し、模子は親の用事で抜けることになってしまった。
「あれ、ロッコちゃんは?」
模子がいないことにすぐ気づいた菜羅。
「家の用事で抜けました。」
「そっか。」
反対しそうな菜羅、しかしすぐに納得した。
でも、なんだか寂しそうにも見えた。
「菜羅様、何かしますか?」
「おっ!いいね!何かしよっか!」
気を使って菜羅を誘った流卵。
菜羅はすぐに元気そうな顔になった。
4人だけになったが、海で名一杯はしゃいだ。
いつのまにか時は流れ…
「そろそろね、着替えて旅館に行く支度しましょー!」
時間を見て秋花がまた指示を出した。
かなりしっかりしている秋花、ここまで何のトラブルも無いのは彼女のおかげだろう。
「なんだか寂しいですねー…」
「まぁ仕方ないさ。」
やはり模子の事が気になる4人。
仕方ない、だからこそどことなく寂しいのである。
何かを惜しみつつも、4人はバスに乗って旅館へ向かった。
さっきとは違い、暗くなった周囲に負けないほど眩い光を放つ旅館。
和と光の調合、幻想的であった。
中に入ると、接客の人がこちらに向かって来た。
「香暮様でございますね。」
その姿には見覚えがあった。
「へ…?模子…?」
「えぇ香暮です、お願いします。」
小さい体に茶色の髪、いつも聞きなれた声、紛れもなく模子だった。
菜羅は慣れたように案内を進めた。
「…☆、ご案内します、こちらへどうぞ。」
模子は戸惑う流卵達にウィンクし、案内を続けた。
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