26 / 230
第2章 その石、危険につき
第4話 即死?
しおりを挟む
「へぇ、ここのお店良いですね…!」
「あぁ、とても美味しい…ここでしか食べられない料理ばかりなのも、魅力的だな」
2人もこのお店を気に入ってくれたようだ。もっと早く知りたかった…と言っているが、まあギルドの食堂に通い詰めていると、なかなか他のお店に目が行かないから、知らなかったのも無理はない。
「そういえば、お二人はどうして教会に?失礼ですが、お二人ほどの強さなら、そうそう死ぬことなんてないと思うんですが…」
「おい、カンナ!」
「いや、大丈夫ですよ。僕達も気になっていたところですし」
満腹度も回復し、食後の紅茶を嗜んでいるところで、僕達が遂げた謎の死についての意見交換が始まった。改めて思うけど、自分の遂げた死について友達と和気藹々と話せるのってゲームならではだよね。そしてその死因というのも現実じゃあり得ないことも多いわけで。
「まず、ボクたちは洞窟に行っていたんです」
「あれ、平原に洞窟なんてあったっけか?」
「私も知らない…そんなところがあったんですね」
「はい。話を戻すと、そこの奥に行った瞬間、ボクたちは教会に転送されていました」
そう。僕達はなにもモンスターに襲われて死に戻ったわけではない。というか、あそこの敵自体は大して強くはない。ハルの攻撃なら当然一撃だし、僕の【宝石片弾】でも楽々処理できる。実際どれくらいの強さのスキルなのかはまだ分からないが、要するにその程度なのだ。
「モンスターに襲われたわけではない、と…そうなると何故死んでしまったのでしょう?」
「謎の死、か…プレアデスさん、罠にハマったという可能性はないか?」
「罠、ですか。あまりそういう実感はなかったけれど…目に見えないタイプなのかもしれませんね」
セイスさんの言う通り、その線はあり得る。何しろ今でも宝石が残っている洞窟で、その奥は昔『蒼龍石』のある場所へと繋がっていた坑道だ。国民全員の生活を賄うエネルギー源なのだから当然、最高レベルの警戒態勢が敷かれていてもおかしくはない。それが今でも残っているのか、と言われると疑問だが。
「ねえプレア殿。ボクたちって元々どういう死に方だったっけ?ボクの記憶が正しければ、廃坑に入った瞬間即死したように見えたんだけど」
「即死!?そんなシステムまであるんですか?」
「分からないです。けど、僕もハルと同じ記憶だったのでほぼ確定かと」
具体的に言うと、僕達はまず洞窟の奥に予想通り廃坑の入り口を見つけた。そして、入り口が封鎖されていたのでそれをどかした。因みに、この時はまだ何も異常はなかった。そして入り口を開け、一歩中に足を踏み入れた途端…というわけだ。
「なるほどな…となると、罠だとすればその、入り口を開けたことが発動の条件だった可能性はある」
「その通りですね、セイスさん」
「あと、もう一つあるとすれば…バグによる即死か、未実装エリアに踏み入ったことで、死に戻りという名目で強制転移させられたか、でしょうか?」
ハルが一つといいながら二つ提示してきたことには敢えて突っ込まないとして…なるほど。そもそもシステム的な問題ということか。しかし…。
「どうだろうな。このゲームに限ってバグはないだろうし。未実装エリアというのも俺は何か違う気がする」
「そうね…でも、イベントに関わる重要エリアで、まだプレイヤーが入れないように、一時的に即死効果をかけているんだとしたら?」
「ッ!カンナ、それかもしれない」
カンナさんの意見を要約すると、ゲームにはよく、重要イベントに関わるエリアや人物がいて、場合によってはイベントのフラグが立つ頃まで立ち入りできない仕様になっていることが多い。特に、こういうメインストーリーが存在するゲームに。
実際、この『王都エルメニア』の外壁の6つある門のうち、プレイヤーが通行できるのはまだ一つだけだ。前に無理矢理通ろうとしたプレイヤーがいたそうだが、その時はNPCの衛兵に発見され1時間ほど拘束されたようだった。それに、開かずの門の向こう側には行けることは行けるが、敵も殆どおらず旨味は全くなかったらしい。
つまり、このゲームにおいては、プレイヤーの行動範囲をある程度運営が制御している可能性が高いのだ。だから、さっきのカンナさんの意見も整合性が高い。そして、仮にそれが合っていたとしたら。あの坑道は恐らく、メインストーリーに大きく関わる重要エリアである可能性がある。
図書館で調べても宝石についての本が数えるほどしかなかったのも、『アルバノの古洞窟』の存在自体が広まっていなかったのも、運営…ひいては王国側による情報操作がなされているのかもしれないな。このゲーム、思った以上に縛りのあるゲームなのかもそれない。
「……面白いじゃん」
思わず不敵な笑みを零してしまう。いいね、燃えてきた。プレイヤーの攻略目的は、ストーリーのクリアだけじゃなく、このゲーム自体の解放ということか。そういうことなら僕は運営の敵になろう。勿論、問題行動を起こすとかじゃないよ?ただ、重要因子の可能性がある宝石…周りからの情報がなくとも、自力で集めてモノにしてやろう。と確信しただけだ。なら、早速攻略に踏み切らないとな!
「よし、時間も時間だしそろそろお暇しましょうか。お二人とも、この後お時間空いていますか?」
「あぁ、俺もカンナも特に問題ない。何か、やりたいことでもあるのか?」
察しがいいな。そして、確認するまでもなくカンナさんが予定が空いていることを知っているということはやはり…?と、この辺にしておこう。
「はい。もし良かったらこの後、ダンジョン攻略でも行きませんか?」
「ダンジョンか…」
「珍しいね。プレア殿が自ら戦闘のお誘いなんて」
「そういえば誘ったことはなかったっけ…まあ単に、このゲームを本気で攻略してみたいって思っただけだよ」
「ははっ、何それ…まあ、そう思ったのはボクも同じだけどね。一応ボクは時間大丈夫って伝えとく。お二人はどうですか?」
ハルも、僕と同じ意見を持ってくれていたようだ。僕の考え方は完全にゲーマーのそれなので、これに共感できるということは、もしかしたらハルも結構なゲーマーなのかもしれない。師範の大目玉を喰らうからあまりできないのかと思ったけど意外だな。まあ思い返してみれば結構限界までログインしているし、その辺は緩いのかもしれない。
「俺もカンナも問題はない。リアルでもゲーム内でもな。ただ…朝からログインしていたから、攻略中に限界時間が来るかもしれない」
「ああ、そういえばもうこんな時間だったんですね…」
ゲーム内時間は既に19:00を超えている。僕がログインした時はこっちは9:00くらいだったので、もう2時間しか残っていない。ダンジョンまで転移できるわけではない以上、準備は勿論、移動にも時間がかかる。それに今は夜で平原の敵も凶暴だ。確かに、今から行くというのはあまり現実的ではない。
「じゃあとりあえず準備だけして、お互い一旦リアルで昼食摂ってから再集合、でどうでしょうか?」
「良いですねカンナさん。ハルとセイスさんもそれで大丈夫です?」
「あぁ、大丈夫だ」
「ボクもそれでいいよー」
「決まりだね。じゃあゲーム内朝の7時、集合場所は南門で!」
段取りが粗方決まったので、各コンビは攻略に向けて行動を始めた。それにしても、朝出かけるためとはいえ、結構間が空いてしまったな。ログアウト時間はリアル11:20、再集合するまで3時間以上か。
「あぁ、とても美味しい…ここでしか食べられない料理ばかりなのも、魅力的だな」
2人もこのお店を気に入ってくれたようだ。もっと早く知りたかった…と言っているが、まあギルドの食堂に通い詰めていると、なかなか他のお店に目が行かないから、知らなかったのも無理はない。
「そういえば、お二人はどうして教会に?失礼ですが、お二人ほどの強さなら、そうそう死ぬことなんてないと思うんですが…」
「おい、カンナ!」
「いや、大丈夫ですよ。僕達も気になっていたところですし」
満腹度も回復し、食後の紅茶を嗜んでいるところで、僕達が遂げた謎の死についての意見交換が始まった。改めて思うけど、自分の遂げた死について友達と和気藹々と話せるのってゲームならではだよね。そしてその死因というのも現実じゃあり得ないことも多いわけで。
「まず、ボクたちは洞窟に行っていたんです」
「あれ、平原に洞窟なんてあったっけか?」
「私も知らない…そんなところがあったんですね」
「はい。話を戻すと、そこの奥に行った瞬間、ボクたちは教会に転送されていました」
そう。僕達はなにもモンスターに襲われて死に戻ったわけではない。というか、あそこの敵自体は大して強くはない。ハルの攻撃なら当然一撃だし、僕の【宝石片弾】でも楽々処理できる。実際どれくらいの強さのスキルなのかはまだ分からないが、要するにその程度なのだ。
「モンスターに襲われたわけではない、と…そうなると何故死んでしまったのでしょう?」
「謎の死、か…プレアデスさん、罠にハマったという可能性はないか?」
「罠、ですか。あまりそういう実感はなかったけれど…目に見えないタイプなのかもしれませんね」
セイスさんの言う通り、その線はあり得る。何しろ今でも宝石が残っている洞窟で、その奥は昔『蒼龍石』のある場所へと繋がっていた坑道だ。国民全員の生活を賄うエネルギー源なのだから当然、最高レベルの警戒態勢が敷かれていてもおかしくはない。それが今でも残っているのか、と言われると疑問だが。
「ねえプレア殿。ボクたちって元々どういう死に方だったっけ?ボクの記憶が正しければ、廃坑に入った瞬間即死したように見えたんだけど」
「即死!?そんなシステムまであるんですか?」
「分からないです。けど、僕もハルと同じ記憶だったのでほぼ確定かと」
具体的に言うと、僕達はまず洞窟の奥に予想通り廃坑の入り口を見つけた。そして、入り口が封鎖されていたのでそれをどかした。因みに、この時はまだ何も異常はなかった。そして入り口を開け、一歩中に足を踏み入れた途端…というわけだ。
「なるほどな…となると、罠だとすればその、入り口を開けたことが発動の条件だった可能性はある」
「その通りですね、セイスさん」
「あと、もう一つあるとすれば…バグによる即死か、未実装エリアに踏み入ったことで、死に戻りという名目で強制転移させられたか、でしょうか?」
ハルが一つといいながら二つ提示してきたことには敢えて突っ込まないとして…なるほど。そもそもシステム的な問題ということか。しかし…。
「どうだろうな。このゲームに限ってバグはないだろうし。未実装エリアというのも俺は何か違う気がする」
「そうね…でも、イベントに関わる重要エリアで、まだプレイヤーが入れないように、一時的に即死効果をかけているんだとしたら?」
「ッ!カンナ、それかもしれない」
カンナさんの意見を要約すると、ゲームにはよく、重要イベントに関わるエリアや人物がいて、場合によってはイベントのフラグが立つ頃まで立ち入りできない仕様になっていることが多い。特に、こういうメインストーリーが存在するゲームに。
実際、この『王都エルメニア』の外壁の6つある門のうち、プレイヤーが通行できるのはまだ一つだけだ。前に無理矢理通ろうとしたプレイヤーがいたそうだが、その時はNPCの衛兵に発見され1時間ほど拘束されたようだった。それに、開かずの門の向こう側には行けることは行けるが、敵も殆どおらず旨味は全くなかったらしい。
つまり、このゲームにおいては、プレイヤーの行動範囲をある程度運営が制御している可能性が高いのだ。だから、さっきのカンナさんの意見も整合性が高い。そして、仮にそれが合っていたとしたら。あの坑道は恐らく、メインストーリーに大きく関わる重要エリアである可能性がある。
図書館で調べても宝石についての本が数えるほどしかなかったのも、『アルバノの古洞窟』の存在自体が広まっていなかったのも、運営…ひいては王国側による情報操作がなされているのかもしれないな。このゲーム、思った以上に縛りのあるゲームなのかもそれない。
「……面白いじゃん」
思わず不敵な笑みを零してしまう。いいね、燃えてきた。プレイヤーの攻略目的は、ストーリーのクリアだけじゃなく、このゲーム自体の解放ということか。そういうことなら僕は運営の敵になろう。勿論、問題行動を起こすとかじゃないよ?ただ、重要因子の可能性がある宝石…周りからの情報がなくとも、自力で集めてモノにしてやろう。と確信しただけだ。なら、早速攻略に踏み切らないとな!
「よし、時間も時間だしそろそろお暇しましょうか。お二人とも、この後お時間空いていますか?」
「あぁ、俺もカンナも特に問題ない。何か、やりたいことでもあるのか?」
察しがいいな。そして、確認するまでもなくカンナさんが予定が空いていることを知っているということはやはり…?と、この辺にしておこう。
「はい。もし良かったらこの後、ダンジョン攻略でも行きませんか?」
「ダンジョンか…」
「珍しいね。プレア殿が自ら戦闘のお誘いなんて」
「そういえば誘ったことはなかったっけ…まあ単に、このゲームを本気で攻略してみたいって思っただけだよ」
「ははっ、何それ…まあ、そう思ったのはボクも同じだけどね。一応ボクは時間大丈夫って伝えとく。お二人はどうですか?」
ハルも、僕と同じ意見を持ってくれていたようだ。僕の考え方は完全にゲーマーのそれなので、これに共感できるということは、もしかしたらハルも結構なゲーマーなのかもしれない。師範の大目玉を喰らうからあまりできないのかと思ったけど意外だな。まあ思い返してみれば結構限界までログインしているし、その辺は緩いのかもしれない。
「俺もカンナも問題はない。リアルでもゲーム内でもな。ただ…朝からログインしていたから、攻略中に限界時間が来るかもしれない」
「ああ、そういえばもうこんな時間だったんですね…」
ゲーム内時間は既に19:00を超えている。僕がログインした時はこっちは9:00くらいだったので、もう2時間しか残っていない。ダンジョンまで転移できるわけではない以上、準備は勿論、移動にも時間がかかる。それに今は夜で平原の敵も凶暴だ。確かに、今から行くというのはあまり現実的ではない。
「じゃあとりあえず準備だけして、お互い一旦リアルで昼食摂ってから再集合、でどうでしょうか?」
「良いですねカンナさん。ハルとセイスさんもそれで大丈夫です?」
「あぁ、大丈夫だ」
「ボクもそれでいいよー」
「決まりだね。じゃあゲーム内朝の7時、集合場所は南門で!」
段取りが粗方決まったので、各コンビは攻略に向けて行動を始めた。それにしても、朝出かけるためとはいえ、結構間が空いてしまったな。ログアウト時間はリアル11:20、再集合するまで3時間以上か。
12
あなたにおすすめの小説
【完結】VRMMOでチュートリアルを2回やった生産職のボクは最強になりました
鳥山正人
ファンタジー
フルダイブ型VRMMOゲームの『スペードのクイーン』のオープンベータ版が終わり、正式リリースされる事になったので早速やってみたら、いきなりのサーバーダウン。
だけどボクだけ知らずにそのままチュートリアルをやっていた。
チュートリアルが終わってさぁ冒険の始まり。と思ったらもう一度チュートリアルから開始。
2度目のチュートリアルでも同じようにクリアしたら隠し要素を発見。
そこから怒涛の快進撃で最強になりました。
鍛冶、錬金で主人公がまったり最強になるお話です。
※この作品は「DADAN WEB小説コンテスト」1次選考通過した【第1章完結】デスペナのないVRMMOで〜をブラッシュアップして、続きの物語を描いた作品です。
その事を理解していただきお読みいただければ幸いです。
───────
自筆です。
アルファポリス、第18回ファンタジー小説大賞、奨励賞受賞
【VTuber】猫乃わん太 through Unmemory World Online【ぬいぐるみ系】
mituha
SF
「Unmemory World Online」通称「アンメモ」は実用、市販レベルでは世界初のフルダイブ方式VRMMOである。
ぬいぐるみ系VTuberとして活動している猫乃わん太は、突然送られてきたベータテスト当選通知に戸惑いつつもフルダイブVRMMO配信を始めるのだったが……
その他の配信はこちら
https://kakuyomu.jp/users/mituha/collections/16817330654179865121
777文字で書いた短編版の再編集+続きとなります。
【完結】デスペナのないVRMMOで一度も死ななかった生産職のボクは最強になりました。
鳥山正人
ファンタジー
デスペナのないフルダイブ型VRMMOゲームで一度も死ななかったボク、三上ハヤトがノーデスボーナスを授かり最強になる物語。
鍛冶スキルや錬金スキルを使っていく、まったり系生産職のお話です。
まったり更新でやっていきたいと思っていますので、よろしくお願いします。
「DADAN WEB小説コンテスト」1次選考通過しました。
────────
自筆です。
虚弱生産士は今日も死ぬ ―遊戯の世界で満喫中―
山田 武
ファンタジー
今よりも科学が発達した世界、そんな世界にVRMMOが登場した。
Every Holiday Online 休みを謳歌できるこのゲームを、俺たち家族全員が始めることになった。
最初のチュートリアルの時、俺は一つの願いを言った――そしたらステータスは最弱、スキルの大半はエラー状態!?
ゲーム開始地点は誰もいない無人の星、あるのは求めて手に入れた生産特化のスキル――:DIY:。
はたして、俺はこのゲームで大車輪ができるのか!? (大切)
1話約1000文字です
01章――バトル無し・下準備回
02章――冒険の始まり・死に続ける
03章――『超越者』・騎士の国へ
04章――森の守護獣・イベント参加
05章――ダンジョン・未知との遭遇
06章──仙人の街・帝国の進撃
07章──強さを求めて・錬金の王
08章──魔族の侵略・魔王との邂逅
09章──匠天の証明・眠る機械龍
10章──東の果てへ・物ノ怪の巫女
11章──アンヤク・封じられし人形
12章──獣人の都・蔓延る闘争
13章──当千の試練・機械仕掛けの不死者
14章──天の集い・北の果て
15章──刀の王様・眠れる妖精
16章──腕輪祭り・悪鬼騒動
17章──幽源の世界・侵略者の侵蝕
18章──タコヤキ作り・幽魔と霊王
19章──剋服の試練・ギルド問題
20章──五州騒動・迷宮イベント
21章──VS戦乙女・就職活動
22章──休日開放・家族冒険
23章──千■万■・■■の主(予定)
タイトル通りになるのは二章以降となります、予めご了承を。
癒し目的で始めたVRMMO、なぜか最強になっていた。
branche_noir
SF
<カクヨムSFジャンル週間1位>
<カクヨム週間総合ランキング最高3位>
<小説家になろうVRゲーム日間・週間1位>
現実に疲れたサラリーマン・ユウが始めたのは、超自由度の高いVRMMO《Everdawn Online》。
目的は“癒し”ただそれだけ。焚き火をし、魚を焼き、草の上で昼寝する。
モンスター討伐? レベル上げ? 知らん。俺はキャンプがしたいんだ。
ところが偶然懐いた“仔竜ルゥ”との出会いが、運命を変える。
テイムスキルなし、戦闘ログ0。それでもルゥは俺から離れない。
そして気づけば、森で焚き火してただけの俺が――
「魔物の軍勢を率いた魔王」と呼ばれていた……!?
癒し系VRMMO生活、誤認されながら進行中!
本人その気なし、でも周囲は大騒ぎ!
▶モフモフと焚き火と、ちょっとの冒険。
▶のんびり系異色VRMMOファンタジー、ここに開幕!
カクヨムで先行配信してます!
田舎農家の俺、拾ったトカゲが『始祖竜』だった件〜女神がくれたスキル【絶対飼育】で育てたら、魔王がコスメ欲しさに竜王が胃薬借りに通い詰めだした
月神世一
ファンタジー
「くそっ、魔王はまたトカゲの抜け殻を美容液にしようとしてるし、女神は酒のつまみばかり要求してくる! 俺はただ静かに農業がしたいだけなのに!」
ブラック企業で過労死した日本人、カイト。
彼の願いはただ一つ、「誰にも邪魔されない静かな場所で農業をすること」。
女神ルチアナからチートスキル【絶対飼育】を貰い、異世界マンルシア大陸の辺境で念願の農場を開いたカイトだったが、ある日、庭から虹色の卵を発掘してしまう。
孵化したのは、可愛らしいトカゲ……ではなく、神話の時代に世界を滅亡させた『始祖竜』の幼体だった!
しかし、カイトはスキル【絶対飼育】のおかげで、その破壊神を「ポチ」と名付けたペットとして完璧に飼い慣らしてしまう。
ポチのくしゃみ一発で、敵の軍勢は老衰で塵に!?
ポチの抜け殻は、魔王が喉から手が出るほど欲しがる究極の美容成分に!?
世界を滅ぼすほどの力を持つポチと、その魔素を浴びて育った規格外の農作物を求め、理知的で美人の魔王、疲労困憊の竜王、いい加減な女神が次々にカイトの家に押しかけてくる!
「世界の管理者」すら手が出せない最強の農場主、カイト。
これは、世界の運命と、美味しい野菜と、ペットの散歩に追われる、史上最も騒がしいスローライフ物語である!
ゲーム内転移ー俺だけログアウト可能!?ゲームと現実がごちゃ混ぜになった世界で成り上がる!ー
びーぜろ
ファンタジー
ブラック企業『アメイジング・コーポレーション㈱』で働く経理部員、高橋翔23歳。
理不尽に会社をクビになってしまった翔だが、慎ましい生活を送れば一年位なら何とかなるかと、以前よりハマっていたフルダイブ型VRMMO『Different World』にダイブした。
今日は待ちに待った大規模イベント情報解禁日。その日から高橋翔の世界が一変する。
ゲーム世界と現実を好きに行き来出来る主人公が織り成す『ハイパーざまぁ!ストーリー。』
計画的に?無自覚に?怒涛の『ざまぁw!』がここに有る!
この物語はフィクションです。
※ノベルピア様にて3話先行配信しておりましたが、昨日、突然ログインできなくなってしまったため、ノベルピア様での配信を中止しております。
蔑ろにされましたが実は聖女でした ー できない、やめておけ、あなたには無理という言葉は全て覆させていただきます! ー
みーしゃ
ファンタジー
生まれつきMPが1しかないカテリーナは、義母や義妹たちからイジメられ、ないがしろにされた生活を送っていた。しかし、本をきっかけに女神への信仰と勉強を始め、イケメンで優秀な兄の力も借りて、宮廷大学への入学を目指す。
魔法が使えなくても、何かできる事はあるはず。
人生を変え、自分にできることを探すため、カテリーナの挑戦が始まる。
そして、カテリーナの行動により、周囲の認識は彼女を聖女へと変えていくのだった。
物語は、後期ビザンツ帝国時代に似た、魔物や魔法が存在する異世界です。だんだんと逆ハーレムな展開になっていきます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる