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第6章 夢と混沌の祭典
第14話 占星術師
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『決まったぁぁぁ!!第1試合、その圧倒的な手数で勝利を手繰り寄せたのは……Aブロック代表、春風だぁ!!!』
アナウンスが鳴り響く。少し遅れて、スタジアムからの歓声、拍手喝采。勝った……そのことを自覚するのに、そう時間はかからなかった。今回は上手く封じこめられたけど、ボクの対応次第じゃ危なかった。
緊張が抜けて、深呼吸をする。やっぱり、こういう1対1の試合はいつやってもドキドキする。相手との駆け引き、武器を交えての会話。これほどまでに、ボクがボクらしくいられるのは、他にないだろう。
「ハル!!」
「あ、プレ君!」
戦闘フィールドから出てすぐのカフェの、一番目立つ席に彼は座っていた。紅茶とクッキーを注文しててくれたらしい。ありがたく頂き、戦闘で疲れた身体を休ませる。
「お疲れ様。とりあえず1回戦突破だね」
「うん!次はまず勝てるだろうし……そしたら、準決勝はプレ君とだね!」
「ははは、僕の方は結構苦戦しそうな感じするけどね……」
プレ君の対戦カードはレオ君、そして隣はハニハニさん対煌さん。2人はプレ君が装備のこと知ってるからまだしも、問題は……。
「やっぱり煌さんのこと、警戒してるんだね?」
「まあね。ハルも予選見たでしょ?あの動き……あれは、相当慣れてないと出来ない。つまり、それだけ彼女の実力が高いってことになる」
彼の言う動きとは恐らく……彼女の攻撃回避技術のことだ。予選では、敵の攻撃が殆ど掠ることもなく、しかもその回避はどれも、ギリギリまで攻撃を引き付けていた。正面や側面からの攻撃はともかく、背後からのそれをノールックで躱せるとすれば……背中にもう一つ目でも付いていると考えたい、それくらい凄いことなんだ。
「でも、プレ君ならきっと勝てるよ。ずっと強くなろうとしてたの、ボクは見てたし」
「……ありがと。やれるだけやってみるよ」
~~side プレアデス~~
「はいはい、イチャイチャはそこまでだぜ、お2人さん」
誰がイチャイチャなんか、と振り向く。マグさんが、壁に寄りかかってニヤニヤと僕達の様子を見ていた。隣には、ノルキアもいる。
「やっぱり強いね、春風は。おれなんかじゃまだまだ、相手にならないか」
「そんなことないよ!カウンターとか、結構危ない場面あったし」
さっきまで火花バチバチでも、戦いが終われば普通の友達。ゲーム友達って感じがして、何かいいな、こういうの。何も賭けず、何にも縛られずに自由に戦う。これこそ、対戦イベントの醍醐味だろう。
「ところで……罰ゲームの話、ちゃんと忘れないでよね?」
「……くそぉ、忘れてくれてなかったか」
ん、あれ?罰ゲーム??純粋な戦いじゃなかったの……?
「おい、これどういう状況?」
何となく、この場を理解してそうなマグさんを小突く。
「春風が試合始める前、ノルキアに勝ったら女装させるって宣言したらしい……んで、本当に勝ったからそれがまかり通っちまったってわけだ」
何とまあそれは不憫な。ハルのことだから、精神的優位のために動揺を誘ったんだろうが……そういえば、ハルは前々からノルキアのことを女の子のようにからかっていたな。とすると……さては、あいつそこそこ本気で女装させようとしてるな?うーん、どうしたものか。
「……で、マグさんはノルキアの女装、見たいの?」
「……正直、興味ある」
こいつ欲望に正直だな、友達売りやがったぞ。まあ、僕も何だかんだで見てみたいとは思っていたんだが。僕だけの意思なら抑えようと思っていたが、マグさんも見たいんなら……。
「悪いノルキア、諦めて」
「ええっ!?プレアデスまでそれ言う!?」
「……とはいえハル、ちょっとイタズラが過ぎるぞ」
「あぅ、ご、ごめんなさい……」
全く。ハルも意外とそういう盤外戦術とかするんだな。正直、僕にとってもマグさんにとっても、この話を持ってきてくれたのはナイスプレーだが、このままじゃ流石にノルキアが可哀想だよな……。
「じゃあ、罰としてハルは男装だな」
「……えぇっ!?」
「ほら、僕の執事服貸してあげるから。後で2人でコスプレ見せてね」
「春風くん、一緒にコスプレしてくれるのー?嬉しいなぁ!?」
「ど、どうしてこうなった……」
まあ、目には目をってことで、良いお灸になったんじゃないかな。決して、そう決して、どうせなら男装したハルも見てみたいなんて邪な感情に従った結果ではない。ただ、転がっていたフォーマットを拾って便乗しただけだ。隣でマグさんはグッドサイン。何だか、この人とはリアルでも仲良くなれそうだ。
『間もなく、第3試合を開始致します!』
「って、ヤバ!もうこんな時間!!皆、早く行くよ!!」
無理矢理この場を収め、客席へと急ぐ。何だか少し魂が抜けているハルは、引きずって行く。第3試合はハニハニと煌。僕が勝ったら、次はこのどちらかと戦うことになるのだ。そして、2人ともなかなか強いともなれば、当然見ないわけにはいかない。
~~side 煌~~
「…………」
フィールドへ続く最後の通路、その傍に私はいる。漏れ出てくる歓声とは裏腹に、舞台裏は驚くほど静かだ。無理もない。今こっち側の通路には、私しかいないのだから。静寂は不安を煽るというが、今はそうでもない。負ける気がしない、とまでは言わない。それは、対戦相手へのリスペクトを欠く考えだから。でも、やることは同じ。いつも通りにするだけだ。
呼ばれるまであと3分。暇潰しに、インベントリを整理する。昔から、ごちゃごちゃしたのは嫌いだ。だからよく、こうして片付けをして整えている。
「これは……」
ふと、目についたアイテムを取り出す。さっき、プレアデスに貰ったサインだ。不慣れな手つきで書いたような、良く言えば丁寧なサインだと言える。
「この筆跡、独特な文字……やっぱり、アイツだよね」
私はこのプレイヤー、プレアデスの現実の顔を知っている。それは決してストーキングだとか犯罪チックな行いによるものではなく、単に彼に何度も会っているからだ。向こうは、私のことを気づいているんだろうか?まあ、気づかれてたら困るから、今はまだそのまま何も知らないでいてほしいが。
「煌さん、戦闘フィールドへお願いします」
「……了解」
プレアデス、あなたはいずれこの世界の命運を握ることになる。あなたの持つ宝石を操る力と、その圧倒的な想像力によって。今はまだそのままでいてほしいけど、いつかその力を振るう時が来た時……私が、力の使い方を誤らないように導かなくては。今度こそ、あのお方が思い描いた世界を実現するために。
『1回戦第3試合、煌vsハニハニ!レディ……!』
相手は強力な毒槍の使い手。体力の低い私とは、かなり相性は悪い。でも……当たらなければ、どんな強力な攻撃も意味はない。
『バトル、スタートォ!!』
「展開せよ、運命を見定める8つ星よ!!」
私のここでの職業は占星術師。私が星を展開したその瞬間から、ここはただの戦場ではなく、黄道を走る星々に囲まれた『スターフィールド』となる!!
「星が……」
「さあ、舞台は整いました……あなたの力、見極めさせて頂きます!」
「じゃあ遠慮なく……【ポイズンウェーブ】!!」
いきなり、広範囲攻撃か!なるほど、地面を伝って毒の波が流れてくるのね……?だったら、跳んで上に回避するだけ。
「さあ、次は……ッ!?」
ハニハニと目が合う。読まれた!?マズい、空中じゃ思うように回避できない!!
「やあっ!!」
槍が突き出される。その瞬間、槍の穂先が急にこっちへ向かってくる。槍のリーチが伸びているってことか!ヤバ、避けられない……!!
アナウンスが鳴り響く。少し遅れて、スタジアムからの歓声、拍手喝采。勝った……そのことを自覚するのに、そう時間はかからなかった。今回は上手く封じこめられたけど、ボクの対応次第じゃ危なかった。
緊張が抜けて、深呼吸をする。やっぱり、こういう1対1の試合はいつやってもドキドキする。相手との駆け引き、武器を交えての会話。これほどまでに、ボクがボクらしくいられるのは、他にないだろう。
「ハル!!」
「あ、プレ君!」
戦闘フィールドから出てすぐのカフェの、一番目立つ席に彼は座っていた。紅茶とクッキーを注文しててくれたらしい。ありがたく頂き、戦闘で疲れた身体を休ませる。
「お疲れ様。とりあえず1回戦突破だね」
「うん!次はまず勝てるだろうし……そしたら、準決勝はプレ君とだね!」
「ははは、僕の方は結構苦戦しそうな感じするけどね……」
プレ君の対戦カードはレオ君、そして隣はハニハニさん対煌さん。2人はプレ君が装備のこと知ってるからまだしも、問題は……。
「やっぱり煌さんのこと、警戒してるんだね?」
「まあね。ハルも予選見たでしょ?あの動き……あれは、相当慣れてないと出来ない。つまり、それだけ彼女の実力が高いってことになる」
彼の言う動きとは恐らく……彼女の攻撃回避技術のことだ。予選では、敵の攻撃が殆ど掠ることもなく、しかもその回避はどれも、ギリギリまで攻撃を引き付けていた。正面や側面からの攻撃はともかく、背後からのそれをノールックで躱せるとすれば……背中にもう一つ目でも付いていると考えたい、それくらい凄いことなんだ。
「でも、プレ君ならきっと勝てるよ。ずっと強くなろうとしてたの、ボクは見てたし」
「……ありがと。やれるだけやってみるよ」
~~side プレアデス~~
「はいはい、イチャイチャはそこまでだぜ、お2人さん」
誰がイチャイチャなんか、と振り向く。マグさんが、壁に寄りかかってニヤニヤと僕達の様子を見ていた。隣には、ノルキアもいる。
「やっぱり強いね、春風は。おれなんかじゃまだまだ、相手にならないか」
「そんなことないよ!カウンターとか、結構危ない場面あったし」
さっきまで火花バチバチでも、戦いが終われば普通の友達。ゲーム友達って感じがして、何かいいな、こういうの。何も賭けず、何にも縛られずに自由に戦う。これこそ、対戦イベントの醍醐味だろう。
「ところで……罰ゲームの話、ちゃんと忘れないでよね?」
「……くそぉ、忘れてくれてなかったか」
ん、あれ?罰ゲーム??純粋な戦いじゃなかったの……?
「おい、これどういう状況?」
何となく、この場を理解してそうなマグさんを小突く。
「春風が試合始める前、ノルキアに勝ったら女装させるって宣言したらしい……んで、本当に勝ったからそれがまかり通っちまったってわけだ」
何とまあそれは不憫な。ハルのことだから、精神的優位のために動揺を誘ったんだろうが……そういえば、ハルは前々からノルキアのことを女の子のようにからかっていたな。とすると……さては、あいつそこそこ本気で女装させようとしてるな?うーん、どうしたものか。
「……で、マグさんはノルキアの女装、見たいの?」
「……正直、興味ある」
こいつ欲望に正直だな、友達売りやがったぞ。まあ、僕も何だかんだで見てみたいとは思っていたんだが。僕だけの意思なら抑えようと思っていたが、マグさんも見たいんなら……。
「悪いノルキア、諦めて」
「ええっ!?プレアデスまでそれ言う!?」
「……とはいえハル、ちょっとイタズラが過ぎるぞ」
「あぅ、ご、ごめんなさい……」
全く。ハルも意外とそういう盤外戦術とかするんだな。正直、僕にとってもマグさんにとっても、この話を持ってきてくれたのはナイスプレーだが、このままじゃ流石にノルキアが可哀想だよな……。
「じゃあ、罰としてハルは男装だな」
「……えぇっ!?」
「ほら、僕の執事服貸してあげるから。後で2人でコスプレ見せてね」
「春風くん、一緒にコスプレしてくれるのー?嬉しいなぁ!?」
「ど、どうしてこうなった……」
まあ、目には目をってことで、良いお灸になったんじゃないかな。決して、そう決して、どうせなら男装したハルも見てみたいなんて邪な感情に従った結果ではない。ただ、転がっていたフォーマットを拾って便乗しただけだ。隣でマグさんはグッドサイン。何だか、この人とはリアルでも仲良くなれそうだ。
『間もなく、第3試合を開始致します!』
「って、ヤバ!もうこんな時間!!皆、早く行くよ!!」
無理矢理この場を収め、客席へと急ぐ。何だか少し魂が抜けているハルは、引きずって行く。第3試合はハニハニと煌。僕が勝ったら、次はこのどちらかと戦うことになるのだ。そして、2人ともなかなか強いともなれば、当然見ないわけにはいかない。
~~side 煌~~
「…………」
フィールドへ続く最後の通路、その傍に私はいる。漏れ出てくる歓声とは裏腹に、舞台裏は驚くほど静かだ。無理もない。今こっち側の通路には、私しかいないのだから。静寂は不安を煽るというが、今はそうでもない。負ける気がしない、とまでは言わない。それは、対戦相手へのリスペクトを欠く考えだから。でも、やることは同じ。いつも通りにするだけだ。
呼ばれるまであと3分。暇潰しに、インベントリを整理する。昔から、ごちゃごちゃしたのは嫌いだ。だからよく、こうして片付けをして整えている。
「これは……」
ふと、目についたアイテムを取り出す。さっき、プレアデスに貰ったサインだ。不慣れな手つきで書いたような、良く言えば丁寧なサインだと言える。
「この筆跡、独特な文字……やっぱり、アイツだよね」
私はこのプレイヤー、プレアデスの現実の顔を知っている。それは決してストーキングだとか犯罪チックな行いによるものではなく、単に彼に何度も会っているからだ。向こうは、私のことを気づいているんだろうか?まあ、気づかれてたら困るから、今はまだそのまま何も知らないでいてほしいが。
「煌さん、戦闘フィールドへお願いします」
「……了解」
プレアデス、あなたはいずれこの世界の命運を握ることになる。あなたの持つ宝石を操る力と、その圧倒的な想像力によって。今はまだそのままでいてほしいけど、いつかその力を振るう時が来た時……私が、力の使い方を誤らないように導かなくては。今度こそ、あのお方が思い描いた世界を実現するために。
『1回戦第3試合、煌vsハニハニ!レディ……!』
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