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パーティー前日の夜
ふぅ、なんか今日はいろいろ大変だったな……
朝から明日のパーティーに出される食事の確認、服の調整、貴族達の顔と名前を覚えたり、礼儀作法を1から復習させられたりしたんだ…さっきは明日に備えてと身体中マッサージされたり、髪を整えられたりしたんだ、まぁ、そのおかげで朝からの疲れは吹っ飛んだんだけどな…
明日がパーティー当日か…正直不安なこともある、イキシアみたいにちゃんと王子やれるかとか、攻略対象たちと…いや貴族の子供と仲良くなれるかなとか……
はぁ、こんな気分になってたら明日に響くかもな…よしっ、楽しいことを考えよう!
俺は憂鬱な気分を吹き飛ばすようなことを考えながら寝室のベッドに向かった…
…楽しい事、楽しい事……?…なんかベッドに膨らみがあるような…グイッ
その瞬間、俺は誰かにベッドの中に引きずり込まれた、
「だ、だれっ」
焦った俺は大声を出そうとしたが…その姿を見てすぐやめた…
「しー、静かに」と何故かラナンが目の前にいた
「ラ、ラナン…?どうして……」
「あはは…実はこっそり抜け出して来たんだ…」
と楽しそうな声でラナンは答えた
「なんで…」
「今日は朝から会えなかっただろ?それで、会いたくなって…」
寂しそうな顔をしながらラナンは話を進めた
「しかも、明日は誕生日パーティーだし、俺以外の友達と過ごす事も多くなると思って…だから、今は俺だけのイキシアになってくれないか?」
な、な……子供がなんてこと言ってるんだよ…!不覚にもドキッとしてしまった…今、顔赤くなってないか俺……
しかも、追い討ちをかけるようにラナンは手を握ったまま「ダメか?」とキラキラの目で見つめてきた…
か、かわいい…!可愛すぎてやばい!
「…ちょっとだけなら……」
ダメだってわかってる…でも、でも…可愛すぎて断れるわけないじゃん……!
押し問答しながらもイキシアは明日への不安など忘れてラナンと楽しくお喋りした……
おまけ(6、7話のラナン視点)
前までは王太子も周りのヤツらと同じで親バカから神童だなんだと言われているのだと思ってどんな我儘坊ちゃんが来るのかと思ったが、会ってみてそんな考えはどこかに吹き飛んでしまった……
第一印象はとても綺麗な子だと思った、どんな時でも笑顔で時折なにかを考えている表情が同じ5歳だとは思えないほどに大人びていた
俺はそんな彼にとても興味が湧いた、元々、父上にも仲良くしておけと言われていたし翌日に早速彼がよく来ると言われている書庫に行った、(モフィラも誘ったが彼は胡散臭いから嫌だと断られてしまった)やっぱり彼は来て挨拶をしたら戸惑いながら挨拶を返してくれた……好きな本をたずねると最近は魔法の歴史についての本を読んでいると答えてくれた……正直、魔法についてはあまりよく知らないので話題を変えるために今からどこか行くのかと言ってみた、彼は温室に行くと言って俺も行ってみないかと言われたので是非と言った
温室に着くと確かに綺麗な所だと思った…だけど、公爵邸の庭も負けていないぐらい綺麗なのであまり興味はわかなかった、ふと彼の方を見ると目を輝かせながら花々を見ていた、その瞳を見つめていると思わず
「きれい…」
と言ってしまった、幸い彼にはよく聞こえなかったようで何を言ったのかと言われたが綺麗な場所だと思ってと答えておいた…その後にお茶に誘われた俺は承諾し一緒に温室の中央部へと向かった……
中央部へ着くと彼は淡々と紅茶の用意をしていた……その姿はまるで花の妖精のようだった…また、思わず口から言葉が出ないようにと俺は彼に「本当に綺麗なところですね」と言った、それがよほど嬉しかったのかとても笑顔に彼は自分の1番好きな花を見せると言って僕を案内した
そこにあった花はまだ蕾の状態で周りの綺麗な花とは違い少し地味な印象を持つものだった、彼はそのまま話を続けた…彼の言葉にそうなんですねと答えようとしたら彼の言葉に遮られた、さっきまで言葉を待ちながら喋っていたし、驚いたのもあって彼の質問の意図がよく分からず焦りながら答えてしまった……
彼はそれもありますけど…と戸惑っている俺に微笑み話を続けた、その話の内容は考えてもいないものだった
俺ともっと仲良くなりたいことや2人きりなら敬語や敬称もいらず楽にして欲しいというもので、その後に嫌なら断ってもいいということだった
俺としてはとても魅力的なものなのですぐにでも受け入れていいのだが「1年も目を覚まさなかった」というところが気になった、父上も言っていたが最初聞いた時、嘘か噂のどちらかだろうと思っていたので彼が言う限り本当の話なのだろう……その事について考えていると彼は不安そうな顔になり「ごめんなさい、急にこんな事言われても困りますよね…返事は大丈夫です、僕はもう行きます、入口に護衛をつけているので好きな時に出てください」と言い入口の方に向かおうとした……それに焦り、柄にもなく大声で引き止めてしまった、それが恥ずかしかったのもあるが
「そ、その…ぼ、俺もイキシアと仲良くしたい…表面上だけじゃなくて友人として…だから、改めてよろしく…/」
と言う俺の顔は真っ赤だったに違いない……
そんな俺に彼……いや、イキシアは抱きつながら
「うん!ラナン、改めてよろしくね!」
と無邪気な可愛らしい笑顔で笑った
ふぅ、なんか今日はいろいろ大変だったな……
朝から明日のパーティーに出される食事の確認、服の調整、貴族達の顔と名前を覚えたり、礼儀作法を1から復習させられたりしたんだ…さっきは明日に備えてと身体中マッサージされたり、髪を整えられたりしたんだ、まぁ、そのおかげで朝からの疲れは吹っ飛んだんだけどな…
明日がパーティー当日か…正直不安なこともある、イキシアみたいにちゃんと王子やれるかとか、攻略対象たちと…いや貴族の子供と仲良くなれるかなとか……
はぁ、こんな気分になってたら明日に響くかもな…よしっ、楽しいことを考えよう!
俺は憂鬱な気分を吹き飛ばすようなことを考えながら寝室のベッドに向かった…
…楽しい事、楽しい事……?…なんかベッドに膨らみがあるような…グイッ
その瞬間、俺は誰かにベッドの中に引きずり込まれた、
「だ、だれっ」
焦った俺は大声を出そうとしたが…その姿を見てすぐやめた…
「しー、静かに」と何故かラナンが目の前にいた
「ラ、ラナン…?どうして……」
「あはは…実はこっそり抜け出して来たんだ…」
と楽しそうな声でラナンは答えた
「なんで…」
「今日は朝から会えなかっただろ?それで、会いたくなって…」
寂しそうな顔をしながらラナンは話を進めた
「しかも、明日は誕生日パーティーだし、俺以外の友達と過ごす事も多くなると思って…だから、今は俺だけのイキシアになってくれないか?」
な、な……子供がなんてこと言ってるんだよ…!不覚にもドキッとしてしまった…今、顔赤くなってないか俺……
しかも、追い討ちをかけるようにラナンは手を握ったまま「ダメか?」とキラキラの目で見つめてきた…
か、かわいい…!可愛すぎてやばい!
「…ちょっとだけなら……」
ダメだってわかってる…でも、でも…可愛すぎて断れるわけないじゃん……!
押し問答しながらもイキシアは明日への不安など忘れてラナンと楽しくお喋りした……
おまけ(6、7話のラナン視点)
前までは王太子も周りのヤツらと同じで親バカから神童だなんだと言われているのだと思ってどんな我儘坊ちゃんが来るのかと思ったが、会ってみてそんな考えはどこかに吹き飛んでしまった……
第一印象はとても綺麗な子だと思った、どんな時でも笑顔で時折なにかを考えている表情が同じ5歳だとは思えないほどに大人びていた
俺はそんな彼にとても興味が湧いた、元々、父上にも仲良くしておけと言われていたし翌日に早速彼がよく来ると言われている書庫に行った、(モフィラも誘ったが彼は胡散臭いから嫌だと断られてしまった)やっぱり彼は来て挨拶をしたら戸惑いながら挨拶を返してくれた……好きな本をたずねると最近は魔法の歴史についての本を読んでいると答えてくれた……正直、魔法についてはあまりよく知らないので話題を変えるために今からどこか行くのかと言ってみた、彼は温室に行くと言って俺も行ってみないかと言われたので是非と言った
温室に着くと確かに綺麗な所だと思った…だけど、公爵邸の庭も負けていないぐらい綺麗なのであまり興味はわかなかった、ふと彼の方を見ると目を輝かせながら花々を見ていた、その瞳を見つめていると思わず
「きれい…」
と言ってしまった、幸い彼にはよく聞こえなかったようで何を言ったのかと言われたが綺麗な場所だと思ってと答えておいた…その後にお茶に誘われた俺は承諾し一緒に温室の中央部へと向かった……
中央部へ着くと彼は淡々と紅茶の用意をしていた……その姿はまるで花の妖精のようだった…また、思わず口から言葉が出ないようにと俺は彼に「本当に綺麗なところですね」と言った、それがよほど嬉しかったのかとても笑顔に彼は自分の1番好きな花を見せると言って僕を案内した
そこにあった花はまだ蕾の状態で周りの綺麗な花とは違い少し地味な印象を持つものだった、彼はそのまま話を続けた…彼の言葉にそうなんですねと答えようとしたら彼の言葉に遮られた、さっきまで言葉を待ちながら喋っていたし、驚いたのもあって彼の質問の意図がよく分からず焦りながら答えてしまった……
彼はそれもありますけど…と戸惑っている俺に微笑み話を続けた、その話の内容は考えてもいないものだった
俺ともっと仲良くなりたいことや2人きりなら敬語や敬称もいらず楽にして欲しいというもので、その後に嫌なら断ってもいいということだった
俺としてはとても魅力的なものなのですぐにでも受け入れていいのだが「1年も目を覚まさなかった」というところが気になった、父上も言っていたが最初聞いた時、嘘か噂のどちらかだろうと思っていたので彼が言う限り本当の話なのだろう……その事について考えていると彼は不安そうな顔になり「ごめんなさい、急にこんな事言われても困りますよね…返事は大丈夫です、僕はもう行きます、入口に護衛をつけているので好きな時に出てください」と言い入口の方に向かおうとした……それに焦り、柄にもなく大声で引き止めてしまった、それが恥ずかしかったのもあるが
「そ、その…ぼ、俺もイキシアと仲良くしたい…表面上だけじゃなくて友人として…だから、改めてよろしく…/」
と言う俺の顔は真っ赤だったに違いない……
そんな俺に彼……いや、イキシアは抱きつながら
「うん!ラナン、改めてよろしくね!」
と無邪気な可愛らしい笑顔で笑った
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