Young Dragon•宮崎爆走編‼️

おくん血•タケル

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第一話「潮風に呼ばれて」

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夏休みに入る直前。
武流・透馬・涼子が、柔道部の古い道場で稽古を終えていた

そこへ現れるのは、小浜高OBの 天草・S・時貞。
かつてユダと「伝説の決勝戦」を戦った男。

時貞「……宮崎の空気が荒れている。昔は柔道の盛んな土地だったが、いまは“チャイナ高”がのさばっていると聞く。
彼らはただの不良ではない。数に頼り、そして薬に溺れている」

透馬「じゃあ、俺たちが潰してこいってことですか?」
時貞(小さく首を振る)
「潰す必要はない。ただ、“守る”んだ。お前たちの拳は破壊じゃなく、真実を示すためにある。…だが、武流。お前は気をつけろ。力だけで進めば、やがて龍は鬼になる」

その言葉が、武流の胸に刺さる。

武流「鬼…? 上等だ。俺は龍でいるさ。小浜魂、見せてやるよ」

夏休み目前の7月。


武流(タケル)、透馬(トウマ)、涼子(リョウコ)の三人は、全国選抜で活躍した後の“ご褒美旅行”として宮崎へ。
太陽と海、青い空に映えるサーフボード…のはずだった。


宮崎・青島海岸。
波の音。セミの鳴き声。
武流(タケル)はサーフボードを担ぎ、砂浜を駆けていた。

武流(モノローグ)
「喧嘩だの柔道だの…全部忘れて、俺はただ海に抱かれたかったんだ」

サーフボードを立てかけ、潮風を浴びる。
そこへ透馬(トウマ)と涼子(リョウコ)が合流する。

透馬「海だ海‼️ お前、今日は絶対騒ぎ起こすなよ?」
涼子「タケルが“平和にいこう”って言ったら、だいたいロクなことにならないのよね(笑)」


🍧【宮崎市内・夜】

夏祭りの提灯が揺れる繁華街。
屋台でかき氷を食べる3人。

そこに現れる、黒シャツに赤い腕章を巻いた連中。
先頭の男が目を細めて笑う。

チャイナ高リーダー「なんだ?この辺じゃ見ねぇツラだなァ。観光か?」
武流(氷をバリバリ食いながら)「観光だよ。海が呼んでんだ。邪魔すんなっての」

背後の路地から、ゾロゾロと集団が出てくる。
数十人。取り囲むように広がる。

透馬「…出たな。“数で押す”ってやつか」
涼子「女まで囲むとか、恥の概念ないわね」

⚡【大乱闘】

一斉に飛びかかるチャイナ高。
• 武流の拳が一人の胸を撃ち抜き、吹っ飛ばす。
• 透馬は回し蹴りで2人をまとめてなぎ倒す。
• 涼子の掌底が顎を砕き、鮮やかに沈める。

次々倒しても、次々と湧いてくる。
しかも、混ざってくるのは「大人の姿」。

透馬「おいおい…学生だけじゃねぇのかよ!?」
涼子「この空気…ただの不良じゃない。薬か何かでキマってるわね」

バイクのヘッドライトが並ぶ。
その光の中から、笑みを浮かべたチャイナ高の“幹部格”が現れる。
目は充血し、鼻をすすりながら、異様な声を上げる。



👹チャイナ高幹部A
「ククッ…なんだコラぁ? 観光気分で来て、地元の龍に勝てると思ったかァ?」

👹チャイナ高幹部B(大人の姿、肩にタトゥー)
「学生と大人の区別なんざ、宮崎じゃ意味ねぇんだよ。俺らは一家…血でつながってんだ」

👹チャイナ高の雑魚
「数がすべてだ! お前らみたいな正義感ごっこは、この宮崎じゃ通じねぇ!!」



その瞬間、後ろにいた数十人が一斉にポケットから小瓶を取り出し、白い粉を吸い込む。
瞳孔が開き、顔が紅潮し、尋常じゃない力で地面を叩き割るように足を踏み鳴らす。



⚡透馬
「…チッ、やっぱりか。ステロイドかドラッグか知らねぇが…こいつら、もう“鬼”だぞ!」

⚡涼子(構えながら)
「武流、ただ倒すだけじゃダメ。こいつら、自分で止まれない。正気が残ってない!」

⚡武流
(拳を握りしめ、時貞の言葉を思い出す)
「――龍は鬼になっちゃいけねぇ、か…」
「だがな、こいつらを止められるのは俺らしかいねぇんだよ!!」



👹チャイナ高全員
「うぉぉぉぉぉぉッ!!」

夜の海辺が、鬼気迫る咆哮で揺れた――。


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