修羅の道

おくん血•タケル

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第二話「孤高の鷹」

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武流は街に戻ることなく、いつものように森の奥深くで一人、野営の準備をしていた。

ガチャリ――
衛兵から奪い取った剣と盾を、粗末な袋に詰め込む。

この日も、彼は街に現れることなく、盗賊のように衛兵を倒し、その装備を売ることで生計を立てていた。

――しかし、彼は金に執着がない。

得た金は最低限の食料と修理道具に使い、あとはすぐに再び戦場へ向かう。
すべては、強くなるため。

街では既に、彼の噂は広まっていた。

「最近、衛兵狩りしてる変な少年がいるらしいぜ。」
「孤高の剣士って呼ばれてるとか。」
「ギルドがスカウトしても全部断ってるらしいぞ。」

武流のもとには、大小さまざまなギルドから数え切れないスカウトの声が届いていた。

「うちのギルドに入れば、もっと効率よく稼げるぞ。」
「大きな依頼も回してやる。」
「一緒に戦えば、もっと高く跳べる!」

しかし、武流は全て断った。

「悪い、俺は一人でいい。」

彼は群れを嫌った。
誰かと組めば、弱くなる気がした。

本当に信じているのは――
一羽の鷹、ギスケだけだった。

「お前だけだな……オレに、ついてきてくれるのは。」

武流が口笛を吹くと、大空から優雅に降りてきたギスケが、肩に舞い降りる。

「カァア!」

「今日は良い戦いだった。次はもっと強い相手がいいな。」

ギスケは彼の戦いをいつも空から見ていた。
時には武流の危機を救い、時には獲物の位置を教えてくれた。
唯一、心を許せる存在。

その日も、武流はギスケと共に新たな獲物を求めて森を駆けた。

「カァア!」

「……ん?どうした?」

ギスケが鳴き、空を飛び回る。

「……スカウトじゃねえな。」

森の奥から聞こえる、複数の足音。
武流の気配を探すかのように、何者かが近づいてくる。

「仕方ない、遊んでやるか。」

武流はゆっくりと剣を抜いた。
孤高の鷹と共に、今日も修羅の道を歩む。





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