変愛:改定前

絢麗夢華。

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情哀‐爛れた関係‐

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1.視点A
僕はその日身に余る恋をした。
身に余るというか、自分の手の届かない所にある物を掴むというか、とにかくそれ位の恋をした。僕が恋しているだけで彼女の不名誉になってしまいそうなそんな恋を。

きっと彼女には僕なんて目に入って居ないのだろう。

僕は、昔から弱気な男だ。
近所で飼われてた犬の鳴き声が恐ろしくて夜眠れなかったり、その犬が恐くて学校へ遠回りして行ったり、そんな男だ。
今でこそそこまででは無くなったものの根っこの所は今も変わらない。

だから彼女が僕に振り向いてくれるなんて勿論思ってはいない。絶対に思えない。でも、それでも、彼女の美しさに僕は惹かれてしまった。

何故彼女はあんなにも美しいのだろう。儚げなのでは無い。寧ろきっちりとした感じで、頼り甲斐のあるお姉さんと言った所だろう。

僕の様なヘタレが偉そうな事を言わせて貰えるのならだが、彼女は何かのフェロモンを分泌しているかの様だった。男を誘う甘い蜜を存分に振り撒いて、心を奪っていく花の様だった。


2.視点B

全くだ。
私はいつからこの様な娼婦に成り下がったのだろうか。
入った時にはありふれていた夢も希望も最早残っていない。
きっと、私の様な女には何処へ行ってもまともな仕事なんて務まらない。
自分の躰が気に喰わない。
何故だ。何故人はこうも他人と繋がりたがる?
私とて、かつては他人に依存していたとまでは言わぬまでも、友人と遊びに行ったり、他愛も無い話で盛り上がったりするそこそこ、いやかなり社交的な女子だったでは無いか。
しかし今では人は1人の方が楽だと言う極論にまで及んでいる。
これは些か厄介だ。
社交的どころか自分を殺し、快楽等伴わない情を交わし、食い扶持を繋いでいる。
哀れで憐れで愚かでみっともない。
この躰が何をそんなに誘わせるのか私には分からない。
どうして、どうして私は、こうも狂ってしまったのだろう。
或いはどうしてこうも腐ってしまったのだろう。
自分でさえ分からない程にもうおかしくなっている。自分で限度が分からないことを認知してしまう程に狂っている。おかしくなっている。
私の夢ってなんだったっけ?
私の希望は?
きっと、多分、いや絶対に、もう誰にも分からない。


3..視点C

本当に困った娘だ。
けしからん躰を存分に晒して、誘惑しか能が無いのか。
あの子が入って来た時、私の息子は大喜びし、勃ちあがった。
ビンビンと言うしか無かった。
それはそれは興奮して抑えるのにとても苦労した。
あれは確か2年前、新入社員として入って来たあの娘との初めての出逢いだった。
私、いや畏まった口調で独り語りをするのも可笑しいか、俺はあの日、新入社員を1人食べた。喰べた。

確か4月の初め、人数合わせの為に基準ギリギリから引き抜いた女性社員が1人居た。
それが今のあの娘なのだ。

俺が推薦した、と言うより引き上げたのだが、この会社は些か人事部が適当で、自分が遣うメンバーは自分で選べと、要はそういうことで、即ち俺の遣う部下は俺が決めて良いという事なのである。とは言っても無駄に給料を払いたがる上層部である筈も無く、勿論人数は此方から申請を出して通ればということなのだが、その年は1人出して1人通った。人数合わせと言うのは最低人数と言う事であり、他で余っていたから会社で最低取らねばならない最低人数の調整の為に俺の所に回ってきた次第である。

4.視点C

俺は、自分で言うのはどうかと思うが、優秀だ。と言えば自画自賛しまくってるナルシスト野郎と思われてしまいそうなので言い方を変える、敢えて他人の評価をとると、効率が良い、合理的、らしい。優先順位を決めて行動をすると言う俺の心掛け、信条の様なものに当てはまっている。と言う訳で、俺は部下を選べる様になった時から厳しい条件をつけて優秀な人材、と言っても最初から優秀な人材等滅多に無いので、飲み込みの早い人間、履歴書等で言うところの、新しい事を初めて早々に結果を出せる人間を選出し、自分で責任を持って育てて来た。
そのお陰か、悪い意味でこの会社を辞めた部下はいない。出席して俺の元を離れたり、まだ俺の下で頑張ってくれる奴もいる、そして独立し夢を叶えた奴もいる。但し全員男なのだ。野郎共ばかりなのだ。

それで、別に必要も無い部下を増やすだけなので、だいぶいい加減な募集だったのだが数人集まり、それで俺は女性3人から1人を選んだのである。

胸が大き過ぎず、小さ過ぎず、腹は括れて、と言うのはあまりわかりにくいのでスーツがぴったりあっており、尻もある程度、準じていると言う意味での適当な大きさの女性、高卒だったあの娘を選んだのだ。


5.視点C
これを赦す人事部も人事部だが、女性社員には俺のチームのやる気を底上げさせる力があるのか、今年はいい結果が出た。俺の調子がよかったからかもしれない。それもあの娘のお陰だろうが。

その日、つまりは2年前の4月初めの新入社員の入社日、歓迎会の場を設けた。呑ませまくって、ベロンベロンになった部下達を会社近くの居酒屋からタクシーを手配し見送り、残った新入社員の娘、彼女を送る為に車に乗った。俺が運転する車である。昔からあまり好きでは無かったし、別に飲まなくてもよかったので、最近は殆ど嗜まない。宴会で俺だけ烏龍茶って事もここ数年当たり前になってる。寧ろ呑むことの方が少ない。と言う訳で俺は彼女に送ろうか?と優しく声をかけた。
緊張してかあまり喋らなかったがそこそこ呑んでいた様で若干呂律が廻らなくなりながら後部座席に乗り込んできた。
こういう時手間取らない様に、行きつけFly to The Skyを落ち着かせた後、街の裏側 、そういう宿屋が多い側へとハンドルを切った。
そしてもう語るまでも無いだろうが、少し休憩でもするか?と尋ね、躰を重ねた、或いは交えたのであった。


6.視点B
私が今の勤め先に入社した日、宴会が行われた。歓迎会と言った雰囲気だった。私の所属する部門だけで行われ、私よりも私の周りにいた先輩、上司達が酔っ払っていた。高卒だ。酒を呑んだ事が全く無い訳では無いが、まだ未成年、かねてから呑む様な不良では無かった。きちんと烏龍茶を頼んだのだが手違いか烏龍茶は部長にばかり廻り、私には麦酒が回ってきたらしい。緊張してあまり喋れなかったし、居酒屋は煙草臭くて、鼻もあまり利いておらず、麦酒を口にしてしまった。部長は私が高卒の未成年であると先輩方に告げて居なかったらしく、周りも別に気にしていない様だった。おかしいと思った時には半分程口に入れてしまっており、そこからあとの記憶はあまり無かった。
部長がタクシーを呼び、先輩方を返したあと、私を送ってくれようとした。
呑んでしまった事に気づいた部長が少し車を走らせてくれ、少し落ち着きはしたが、山道で景色は良かったものの今度は少し車に酔ってしまい、横になってしまった。道が平坦になってきた頃少し休憩しようかと提案され開けられたドアから出た。
やけに眩しいと思って見上げるとそこは、大人の場所だった。





7.視点A

どうして彼女はあんな事を……。
今日は終電まであと1時間まで迄かかっており、かなり疲れていたらしく、駅まで歩いている途中に家で仕上げる予定だった書類データの入ったUSBを忘れていた事に気付き、急いで会社に戻った。

急いでデスクのある5階まで昇り、自分の机迄走って鍵を開け、USBを持ってそこからは少しゆっくりめに帰路に着こうと、取り敢えず下までは歩いて戻ろうとした。
そして階段を降っていた所、3階へ続く扉の向こうから声が聴こえてきた。
女性の喘ぎ声、そして聞き慣れた男性の声が普段は絶対聴けないような台詞と共に聴こえてきた。

イかせてやるよ。ほら、気持ち良いだろう?膣内に出すぞ?咥えて綺麗にしろよ。もっと声聴かせろ。

色んな意味で絶対聴きたくない様な台詞、声色で聴こえてきた。

唖然とし、膝を突き、どれくらい時間がたったか分からないが、言葉が出なかった。
どうすれば良いか分からなかったが、何と無くスマートフォンのカメラをONにして、扉をゆっくり開けた。
階段の電気は消えており、急いでいたので僕も付けることは無く、音がしないように開けたので気付かれて居なかったらしく、その声が止むことはなかった。
開けはたげられた3つ目の部屋を覗くと、部長と思われる人物がいた。
外から入ってくる光で、しかも結構夜目が利く僕という事も幸いして、いやこの場合は大いなる不幸だったのだが、部長に犯されていた相手は、丁度膣内に出されていた相手は、









僕が恋した彼女だった。


8.視点A

え、嘘だ。

そう思い、慌ててしまった。叫びながら慌てて逃げる。

転んだ。階段から堕ちた。

それからの意識は無い。


「うわぁ、ゥア、うぁああぁあえあうをぉうあ。」



叫びながら逃げてた。




「嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ」





認めたくなくて公園でずっと嘘だと繰り返してる不審者がそこにいた。



9.視点B

私の初体験は、無惨に、いとも簡単に奪われた。
あの痛みは何時までも忘れない。


こういうものなのかと悲痛な気持ちで受け入れたけれど今考えるとおかしい。


受け入れたと言うより勝手に挿入ってきたのだが。


生娘、処女だった私には快感というものが理解出来ていなかった。

苦しみ。圧倒的恐怖。

泪が出た。死ぬかと思った。


気持ちよさ等これっぽっちもなかった。

寧ろ気持ち悪かった。

避妊具もつけずに、所謂中出しをされた。

結局妊娠はしていなかったが、その日からの数日間がどれだけ恐ろしかった事か。

酔っ払っていたのは最初だけで最後の方は完全に酔いが覚めていた。


10.視点B

どの日から私は彼の玩具となった。呼ばれれば何時でも応じなきゃ行けない奴隷へと成り下がった。

給料が毎月大きく増えて言った。

なのに心は全然満たされない。

経理部が、1人だけ給料が多いんじゃないかと言ってきても、それだけ優秀な部下なので。と言っていた。

何かの合図だろうか。小指を立てて舌で舐めていた。

経理部も察したように去っていく。


上にも味方はいない事を察した。

自分の生活が全部あの人にかかっているのかと、絶望感に襲われた。

その内、部屋も用意してきた。

これからずっと住んでいいと。

断れる訳がなかった。
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