僕にだけツンツンしている義妹と同居生活をしたらヤンデレ化しました

うまむ

文字の大きさ
1 / 3

突然の出会い

しおりを挟む
その知らせは突然だった。
「湊みなとお母さんね再婚することになったの」
そう、母が再婚することになったのだ。

母は約2年前に父親と離婚をした。
原因は父の不倫である。当時の僕の目には父は不倫をするような人には見えなかっただけにとても驚いた記憶がある。

「そうなんだ。」
一見冷たいように思える返事しかできなかったが、僕は心の中で喜んでいた。

というのも、母は父のことをとても愛していたのに裏切られてしまったのだ、そのショックはとても大きかったのだろう。母は離婚後体調を悪くしてしまい立ち直るまでかなりの時間がかかった。そんな母が前を向き、良い相手に出会い、再婚を決意したのだ。嬉しくないわけがない。

「そういうわけでお相手の名取さんが明日ご挨拶に来るのよ、あと湊みなとと同じくらいの年齢の娘さんがいるらしいわ!」

その言葉を聞いた時、僕はさらに衝撃を受けた。

「同年代の女の子…?」

「そうよ、愛菜あいなちゃんという子で、写真で見せてもらったのだけどすごく可愛い子なの!」

「あはは、そうなんだ…」

またこんなにも適当な返事になったのには理由があるこの僕、千歳湊はこれまで女性と仲良くしたことがほとんどないのである。
それなのに急に一緒に暮らすことになるなんて不安でしょうがない。

突然の再婚の知らせと同世代の女の子と共に暮らすことを伝えられ、頭の整理に時間が掛かる中「優しい子だといいなぁ…」と、そう心の中で神様に願うことしかできなかった。

翌日

ピンポンとインターホンが鳴った。
カメラ越しに映っているのはスーツ姿で身なりが整っている長身の男性と、その横にいるのは綺麗な黒髪が肩くらいまで伸びているとても綺麗な女の子だった。身なりから見て挨拶へ来た名取さんたちであることはすぐに理解することができた。
流石の僕でも初対面の人にそっけない態度を取ることは失礼にあたることくらい分かっている。
それ相応の態度で出迎えようと思い、鳴り止まない心臓を落ち着かせるため深呼吸をして、唾を飲み込んだ。

まず最初に母が玄関の方へ向かった、母と名取さんたちが挨拶を交わしているのが聞こえてくる。
その後ろを追うように僕も玄関の方へ向かった。
玄関へ向かう途中、母と名取さん父子は皆笑顔で何か話している姿が見えた。
「名取さんたち優しそうだな」そう思った僕はこれまでの不安が無くなり、そして名取さんたちに挨拶をした。
「こんにちは、千歳湊です。」
そう自己紹介をすると
「こんにちは湊くん、名取和也と申します。よろしくね」
と父親になる和也さんが笑顔で挨拶をしてくれた、それに一礼をして、隣の女の子の方へと視線を移した。
するとそこには先ほどの笑顔が嘘のように真顔でこちらを見ている女の子の姿が目に映った。

「こんにちは、名取愛菜です。」

となぜか僕に対してだけ少し冷たい視線が送られてきた。なぜ僕だけ冷たい視線を送られたのかはまだわからない。

「よ、よろしくお願いします。」
僕の不安感が戻ってきて少しぎこちない返事になってしまった。
「この世に神様はいないんだな……」僕は心の中でそう呟いたのだった。

その夜、名取さんたちは一旦家に帰り僕と母は2人で夕食を食べていた。
「名取さんたちどうだった?とても良い方でしょ?」と笑顔で母は質問してきた。
そう質問された僕は「優しい方達だね」とあの冷たい視線が脳裏によぎるが母に心配をかけさせるわけにはいかないのでそう答えるしかなかった、本当にその事ばかり気になって夜も眠れなそうである。

父親が再婚しある男の子と生活することになった。
再婚相手には千歳湊という同年代の男の子がいるらしい。私は男の子が苦手だ、昔から私の中身を見ないで容姿だけで告白をしてくる人が多かった。
そして振られたらありもしない噂を流す人もいた。それだから男の子は嫌いなのだ。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

冗談のつもりでいたら本気だったらしい

下菊みこと
恋愛
やばいタイプのヤンデレに捕まってしまったお話。 めちゃくちゃご都合主義のSS。 小説家になろう様でも投稿しています。

ホストな彼と別れようとしたお話

下菊みこと
恋愛
ヤンデレ男子に捕まるお話です。 あるいは最終的にお互いに溺れていくお話です。 御都合主義のハッピーエンドのSSです。 小説家になろう様でも投稿しています。

久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…

しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。 高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。 数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。 そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…

幼馴染の許嫁

山見月あいまゆ
恋愛
私にとって世界一かっこいい男の子は、同い年で幼馴染の高校1年、朝霧 連(あさぎり れん)だ。 彼は、私の許嫁だ。 ___あの日までは その日、私は連に私の手作りのお弁当を届けに行く時だった 連を見つけたとき、連は私が知らない女の子と一緒だった 連はモテるからいつも、周りに女の子がいるのは慣れいてたがもやもやした気持ちになった 女の子は、薄い緑色の髪、ピンク色の瞳、ピンクのフリルのついたワンピース 誰が見ても、愛らしいと思う子だった。 それに比べて、自分は濃い藍色の髪に、水色の瞳、目には大きな黒色の眼鏡 どうみても、女の子よりも女子力が低そうな黄土色の入ったお洋服 どちらが可愛いかなんて100人中100人が女の子のほうが、かわいいというだろう 「こっちを見ている人がいるよ、知り合い?」 可愛い声で連に私のことを聞いているのが聞こえる 「ああ、あれが例の許嫁、氷瀬 美鈴(こおりせ みすず)だ。」 例のってことは、前から私のことを話していたのか。 それだけでも、ショックだった。 その時、連はよしっと覚悟を決めた顔をした 「美鈴、許嫁をやめてくれないか。」 頭を殴られた感覚だった。 いや、それ以上だったかもしれない。 「結婚や恋愛は、好きな子としたいんだ。」 受け入れたくない。 けど、これが連の本心なんだ。 受け入れるしかない 一つだけ、わかったことがある 私は、連に 「許嫁、やめますっ」 選ばれなかったんだ… 八つ当たりの感覚で連に向かって、そして女の子に向かって言った。

わんこ系婚約者の大誤算

甘寧
恋愛
女にだらしないワンコ系婚約者と、そんな婚約者を傍で優しく見守る主人公のディアナ。 そんなある日… 「婚約破棄して他の男と婚約!?」 そんな噂が飛び交い、優男の婚約者が豹変。冷たい眼差しで愛する人を見つめ、嫉妬し執着する。 その姿にディアナはゾクゾクしながら頬を染める。 小型犬から猛犬へ矯正完了!?

俺を振ったはずの腐れ縁幼馴染が、俺に告白してきました。

true177
恋愛
一年前、伊藤 健介(いとう けんすけ)は幼馴染の多田 悠奈(ただ ゆうな)に振られた。それも、心無い手紙を下駄箱に入れられて。 それ以来悠奈を避けるようになっていた健介だが、二年生に進級した春になって悠奈がいきなり告白を仕掛けてきた。 これはハニートラップか、一年前の出来事を忘れてしまっているのか……。ともかく、健介は断った。 日常が一変したのは、それからである。やたらと悠奈が絡んでくるようになったのだ。 彼女の狙いは、いったい何なのだろうか……。 ※小説家になろう、ハーメルンにも同一作品を投稿しています。 ※内部進行完結済みです。毎日連載です。

敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています

藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。 結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。 聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。 侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。 ※全11話 2万字程度の話です。

田舎の幼馴染に囲い込まれた

兎角
恋愛
25.10/21 殴り書きの続き更新 都会に飛び出した田舎娘が渋々帰郷した田舎のムチムチ幼馴染に囲い込まれてズブズブになる予定 ※殴り書きなので改行などない状態です…そのうち直します。

処理中です...