4 / 459
04 生存戦略(?)
しおりを挟む
目覚めたら筋肉痛になっていた。
「大したことしてないのに」
まあ、運動も碌にしてないアラサー工場作業員がいきなり殺し合いをしたんだ、無駄に力んで筋肉痛になるのも無理ないか。
「昨日、風呂に入っておくんだったな」
今からでもいいから風呂に入っておくか。これからのことを考えないといけないんだからな。
二百円のバスタオルを買い、シャワーを浴びながら湯船にお湯を溜めた。
「どうすっかな~?」
考えると言ったものの名案なんてこれっぽっちもない。現実逃避しないようにするだけで精一杯だよ。
なにも考えずシャワーを浴びるが、人間は腹が減る生き物。空腹が現実の重さを教えてくれた。
「カップラーメンでも食おう」
風呂から出てカップラーメンを食うことにした。
一滴残らずカップラーメンをいただき、水を飲んでからタブレットをつかんだ。
いつもなら動画を観るかゲームをするかだが、このタブレットにそんな機能はない。いや、あるにはあるが、金がかかる。月五百円で契約しないと観れない作りになっているのだ。
「またベレッタを買うか?」
なんとなくベレッタの画像を眺める。
格闘技経験のないオレには銃に頼るしかない。一匹ならまだしも二匹以上現れたらマチェットだけで勝てる自信はない。確実に死ぬ未来しか想像できんわ。
「それ以前に体を鍛えないとダメだよな」
ダメ女神がどれだけ身体能力を上げたかわからない。筋肉痛になるんだから一割か二割だろう。一年鍛えたらそのくらい上昇するわ。
「理想は一匹でいるゴブリンを狩る、だな」
さらに理想を言えば一日一匹狩れば三十日で十五万円だ。セフティーホームは光熱費込みで月一万円。食費三万円。生活雑貨で五千円。いや、必要なもを揃えていくから二万円とみるべきだな。
風邪や怪我をしたときのために四万円は貯金。五万円で武器類を揃えていく、ってのが理想だな。
「しばらくは体を鍛えながらマチェットでゴブリンを狩る、かな~?」
そうすると銃より食料か。ゴブリン駆除も健康な体があってこそだ。まだゴブリンが弱いところにいる今がチャンスだろう。それに、外は冬。虫もそうはいないだろうし、他の獣もいないはずだ。
「あ、熊よけスプレーってあったよな」
探ると一本二百円で売っていた。容量の大きいのでも三百円だ。
「一匹のを探して狩り、複数いたら熊よけスプレーを噴きかけて逃げる、だな」
幸いにしてゴブリンの気配はわかる。
「気配も鍛えたらもっと高性能になるかな?」
これもやってみる価値はある。ただ、ゴブリン以外に使えないのが難点だよな。ゴブリンばかりに気を取られて他を見逃して殺されましたは笑えんわ。
「雪は降ってないが草木で滑ることもあるから膝当てはいるな」
工場の味方、モモタロウで見たことある。
いろいろ探すと膝、脛をガードするものがあった。
「草刈りに使うものだが、強度的には問題ないだろう」
転んでも怪我をしないためのものだし、ゴブリンに噛まれても何回かは防いでくれるはずだ。
「そう言えば、防刃用のアームカバーがあったな」
サンダーを使う部所にいったとき、防刃用のアームカバーを使っていた記憶がある。あれならゴブリンに噛まれても致命傷にはならないはずだ。
「あった。六百円と千五百円のがあるな」
ベレッタのときのようにケチってはダメだな。腕は一番噛みつかれやすい場所。高いのを買っておこう。
他に、ニット帽に手袋、五百ミリリットルのペットボトルを入れるホルダーを買った。
「ハァ~。一万円を越えたか」
ま、まあ、命を買ったと思えば安いものだ。三匹狩れば元は取れる。オレよがんばれ、だ。
一度、すべてを装備して、馴染むよう中央ルームを回った。
他にもシャドーボクシングをしたり転がったりマチェットを振り回したりする。
三十分くらいして汗が出てきた。
「……身体能力が上がってる……?」
あるようなないようなはっきりと実感はないが、なんとなく体が動いているような気がした。
水を飲み、一休み。
「カップラーメン一つじゃすぐ腹が減るな」
二十七歳辺りから食う量が減ったが、それでも社食にカップラーメンを足すくらいには食っていた。それでカップラーメン一つじゃ腹は満ちないよ。
「でもまあ、空腹ってことはない。二時間くらい歩き回るくらいはできるな」
朝飯食わずに仕事に出るときもある。ゴブリン一匹狩れたならカツ丼一杯は食えるだろう。
「やるか」
ニット帽をかぶり、手袋をはめる。
「そう言えば、北海道出身のヤツが手袋ははくって言ってたっけ」
どうでもいいことを思い出して笑いが出てしまった。
「なんだオレ。余裕じゃん」
そう思えたら体の緊張が解け、気持ちが和らいだ。
もう一度装備を確認してから外に出た。
「昨日の場所か」
セフティーホームは入った場所が記録され、そこにしか出れない。これは場所を選ばないと酷い目に合いそうだな。
崖から落ちる途中でセフティーホームに入り、また出たらまた落ちる。ジ・エンドな未来しかないぜ。
「ゴブリンの死体、なくなってるな」
共食いかな?
グロ耐性があるからなんとも思わない。ふ~んでしかないよ。
「ゴブリンの気配は、あるな」
離れすぎてるのか、うっすらとしか感じない。
「まあ、体を鍛えるのが一番。生き残るのが二番。駆除は三番だ。危ないと感じたらダッシュで逃げる」
生存戦略(?)を決めて、ゴブリンの気配へ向かって歩き出した。
「大したことしてないのに」
まあ、運動も碌にしてないアラサー工場作業員がいきなり殺し合いをしたんだ、無駄に力んで筋肉痛になるのも無理ないか。
「昨日、風呂に入っておくんだったな」
今からでもいいから風呂に入っておくか。これからのことを考えないといけないんだからな。
二百円のバスタオルを買い、シャワーを浴びながら湯船にお湯を溜めた。
「どうすっかな~?」
考えると言ったものの名案なんてこれっぽっちもない。現実逃避しないようにするだけで精一杯だよ。
なにも考えずシャワーを浴びるが、人間は腹が減る生き物。空腹が現実の重さを教えてくれた。
「カップラーメンでも食おう」
風呂から出てカップラーメンを食うことにした。
一滴残らずカップラーメンをいただき、水を飲んでからタブレットをつかんだ。
いつもなら動画を観るかゲームをするかだが、このタブレットにそんな機能はない。いや、あるにはあるが、金がかかる。月五百円で契約しないと観れない作りになっているのだ。
「またベレッタを買うか?」
なんとなくベレッタの画像を眺める。
格闘技経験のないオレには銃に頼るしかない。一匹ならまだしも二匹以上現れたらマチェットだけで勝てる自信はない。確実に死ぬ未来しか想像できんわ。
「それ以前に体を鍛えないとダメだよな」
ダメ女神がどれだけ身体能力を上げたかわからない。筋肉痛になるんだから一割か二割だろう。一年鍛えたらそのくらい上昇するわ。
「理想は一匹でいるゴブリンを狩る、だな」
さらに理想を言えば一日一匹狩れば三十日で十五万円だ。セフティーホームは光熱費込みで月一万円。食費三万円。生活雑貨で五千円。いや、必要なもを揃えていくから二万円とみるべきだな。
風邪や怪我をしたときのために四万円は貯金。五万円で武器類を揃えていく、ってのが理想だな。
「しばらくは体を鍛えながらマチェットでゴブリンを狩る、かな~?」
そうすると銃より食料か。ゴブリン駆除も健康な体があってこそだ。まだゴブリンが弱いところにいる今がチャンスだろう。それに、外は冬。虫もそうはいないだろうし、他の獣もいないはずだ。
「あ、熊よけスプレーってあったよな」
探ると一本二百円で売っていた。容量の大きいのでも三百円だ。
「一匹のを探して狩り、複数いたら熊よけスプレーを噴きかけて逃げる、だな」
幸いにしてゴブリンの気配はわかる。
「気配も鍛えたらもっと高性能になるかな?」
これもやってみる価値はある。ただ、ゴブリン以外に使えないのが難点だよな。ゴブリンばかりに気を取られて他を見逃して殺されましたは笑えんわ。
「雪は降ってないが草木で滑ることもあるから膝当てはいるな」
工場の味方、モモタロウで見たことある。
いろいろ探すと膝、脛をガードするものがあった。
「草刈りに使うものだが、強度的には問題ないだろう」
転んでも怪我をしないためのものだし、ゴブリンに噛まれても何回かは防いでくれるはずだ。
「そう言えば、防刃用のアームカバーがあったな」
サンダーを使う部所にいったとき、防刃用のアームカバーを使っていた記憶がある。あれならゴブリンに噛まれても致命傷にはならないはずだ。
「あった。六百円と千五百円のがあるな」
ベレッタのときのようにケチってはダメだな。腕は一番噛みつかれやすい場所。高いのを買っておこう。
他に、ニット帽に手袋、五百ミリリットルのペットボトルを入れるホルダーを買った。
「ハァ~。一万円を越えたか」
ま、まあ、命を買ったと思えば安いものだ。三匹狩れば元は取れる。オレよがんばれ、だ。
一度、すべてを装備して、馴染むよう中央ルームを回った。
他にもシャドーボクシングをしたり転がったりマチェットを振り回したりする。
三十分くらいして汗が出てきた。
「……身体能力が上がってる……?」
あるようなないようなはっきりと実感はないが、なんとなく体が動いているような気がした。
水を飲み、一休み。
「カップラーメン一つじゃすぐ腹が減るな」
二十七歳辺りから食う量が減ったが、それでも社食にカップラーメンを足すくらいには食っていた。それでカップラーメン一つじゃ腹は満ちないよ。
「でもまあ、空腹ってことはない。二時間くらい歩き回るくらいはできるな」
朝飯食わずに仕事に出るときもある。ゴブリン一匹狩れたならカツ丼一杯は食えるだろう。
「やるか」
ニット帽をかぶり、手袋をはめる。
「そう言えば、北海道出身のヤツが手袋ははくって言ってたっけ」
どうでもいいことを思い出して笑いが出てしまった。
「なんだオレ。余裕じゃん」
そう思えたら体の緊張が解け、気持ちが和らいだ。
もう一度装備を確認してから外に出た。
「昨日の場所か」
セフティーホームは入った場所が記録され、そこにしか出れない。これは場所を選ばないと酷い目に合いそうだな。
崖から落ちる途中でセフティーホームに入り、また出たらまた落ちる。ジ・エンドな未来しかないぜ。
「ゴブリンの死体、なくなってるな」
共食いかな?
グロ耐性があるからなんとも思わない。ふ~んでしかないよ。
「ゴブリンの気配は、あるな」
離れすぎてるのか、うっすらとしか感じない。
「まあ、体を鍛えるのが一番。生き残るのが二番。駆除は三番だ。危ないと感じたらダッシュで逃げる」
生存戦略(?)を決めて、ゴブリンの気配へ向かって歩き出した。
1
あなたにおすすめの小説
レベル1のフリはやめた。貸した力を全回収
ソラ
ファンタジー
勇者パーティの荷物持ち、ソラ。
彼はレベル1の無能として蔑まれ、魔王討伐を目前に「お前のようなゴミはいらない」と追放を言い渡される。
だが、傲慢な勇者たちは知らなかった。
自分たちが人間最高峰の力を維持できていたのは、すべてソラの規格外のステータスを『借りていた』からだということを。
「……わかった。貸していた力、すべて返してもらうよ」
契約解除。返還されたレベルは9999。
一瞬にして力を失い、ただの凡人へと転落しパニックに陥る勇者たち。
対するソラは、星を砕くほどの万能感を取り戻しながらも、淡々と宿を去る。
静かな隠居を望むソラだったが、路地裏で「才能なし」と虐げられていた少女ミィナを助けたことで、運命が変わり始める。
「借金の利息として、君を最強にしてあげよう」
これは、世界そのものにステータスを貸し付けていた最強の『貸与者』が、不条理な世界を再定義していく物語。
(本作品はAIを活用して構成・執筆しています)
リストラされた42歳、確率の向こう側へ。~なぜか俺の選択肢がすべて正解になる件~
RIU
ファンタジー
「君には今月いっぱいで席を空けてもらいたい」 42歳、独身、社畜。会社のために尽くしてきた柏木誠は、理不尽な理由でリストラされた。 絶望の中、雨の神社で野良猫を助けた彼は、不思議な光と共に【確率固定】という異能――「無意識に正解を選び続ける豪運」を手に入れる。
試しに買った宝くじは10億円当選。 復讐心に燃える元上司を袖にし、元天才投資家の美女をパートナーに迎えた柏木は、その豪運で現代社会を無双していく。
「俺の選択に間違いはない。なぜなら、確率の方が俺に合わせるからだ」
枯れたおじさんが資産と余裕を手に入れ、美女たちに頼られながら、第2の人生を謳歌する痛快サクセスストーリー!
『異世界ガチャでユニークスキル全部乗せ!? ポンコツ神と俺の無自覚最強スローライフ』
チャチャ
ファンタジー
> 仕事帰りにファンタジー小説を買った帰り道、不運にも事故死した38歳の男。
気がつくと、目の前には“ポンコツ”と噂される神様がいた——。
「君、うっかり死んじゃったから、異世界に転生させてあげるよ♪」
「スキル? ステータス? もちろんガチャで決めるから!」
最初はブチギレ寸前だったが、引いたスキルはなんと全部ユニーク!
本人は気づいていないが、【超幸運】の持ち主だった!
「冒険? 魔王? いや、俺は村でのんびり暮らしたいんだけど……」
そんな願いとは裏腹に、次々とトラブルに巻き込まれ、無自覚に“最強伝説”を打ち立てていく!
神様のミスで始まった異世界生活。目指すはスローライフ、されど周囲は大騒ぎ!
◆ガチャ転生×最強×スローライフ!
無自覚チートな元おっさんが、今日も異世界でのんびり無双中!
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
仕事繁忙期の為、2月中旬まで更新を週一に致します。
カクヨム(吉野 ひな)様にも投稿しています。
ウルティメイド〜クビになった『元』究極メイドは、素材があれば何でも作れるクラフト系スキルで魔物の大陸を生き抜いていく〜
西館亮太
ファンタジー
「お前は今日でクビだ。」
主に突然そう宣告された究極と称されるメイドの『アミナ』。
生まれてこの方、主人の世話しかした事の無かった彼女はクビを言い渡された後、自分を陥れたメイドに魔物の巣食う島に転送されてしまう。
その大陸は、街の外に出れば魔物に襲われる危険性を伴う非常に危険な土地だった。
だがそのまま死ぬ訳にもいかず、彼女は己の必要のないスキルだと思い込んでいた、素材と知識とイメージがあればどんな物でも作れる『究極創造』を使い、『物作り屋』として冒険者や街の住人相手に商売することにした。
しかし街に到着するなり、外の世界を知らない彼女のコミュ障が露呈したり、意外と知らない事もあったりと、悩みながら自身は究極なんかでは無かったと自覚する。
そこから始まる、依頼者達とのいざこざや、素材収集の中で起こる騒動に彼女は次々と巻き込まれていく事になる。
これは、彼女が本当の究極になるまでのお話である。
※かなり冗長です。
説明口調も多いのでそれを加味した上でお楽しみ頂けたら幸いです
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
MP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる
竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。
評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。
身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。
魔法が使えない落ちこぼれ貴族の三男は、天才錬金術師のたまごでした
茜カナコ
ファンタジー
魔法使いよりも錬金術士の方が少ない世界。
貴族は生まれつき魔力を持っていることが多いが錬金術を使えるものは、ほとんどいない。
母も魔力が弱く、父から「できそこないの妻」と馬鹿にされ、こき使われている。
バレット男爵家の三男として生まれた僕は、魔力がなく、家でおちこぼれとしてぞんざいに扱われている。
しかし、僕には錬金術の才能があることに気づき、この家を出ると決めた。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる