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28 第三ラウンド
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「ん? なんだ?」
空ビンにガソリンを入れてたらゴブリンどもが吠えだした。威嚇か?
「んおっ?! 石を投げてきた。強肩だな」
四、五十メートルあるのに櫓のコンパネに当ててるよ。いったいどんなフォームで投げてんだ?
投光器を向けてみると、腕の長いゴブリンが石を投げていた。
「……ゴブリンって、いろんな種類がいるのか……?」
いるんだろうな~とは思ってたが、同一地域に複数いるとは思わなかった。よくケンカせずいられるものだ。王が従えているからか?
手長ゴブリンは強肩だけでなくコントロールもいい。着実に櫓に当てにきてるよ。
とは言え、木々の間から出て投げているので、M4のほうで撃ち殺してやる。五十メートルならオレでも当てられるんだよ。
まだガソリンの詰め替えが終わってない。邪魔されたくないので、気配がするほうへと単発で撃って追い払ってやる。
三十発撃ち切ったら完成した火炎瓶を一つ、威嚇のために火をつけて遠くへ投げ放った。
「もう少し黙ってろ!」
なんて、こちらの願いなど聞くわけもなし。ギャーギャーと騒いでいる。近所迷惑だぞ。
外していたイヤーマフをつけなおして空ビンにガソリンを入れるのを続けた。
十七本に入れ終わり、まだ騒いでいるゴブリンどもをM4で黙らせる。
「もう八時は過ぎてるだろうに元気なヤツらだ」
穴もほぼ満杯で脱げ出すヤツまでいる。適当にグロックで撃ち殺しておくか。煽るために。
「しっかし、これだけ殺してるのによく逃げないもんだよな」
軍隊ならとっくに敗けを認めて撤退してるぞ。いったいそこまで駆り立てるものはなんなんだ?
「まあ、こちらとしては助かる──うお、バッテリーが切れた!?」
投光器の二つが消えてしまった。
「クソ。ケチらずもっと大容量のポータブルにすればよかった」
夜中まで持てばいいと二万円くらいのを買ったが、次買うときは十万円くらいのを買おうっと。
「また騒ぎ出したな」
明かりが消えたことでこちらを追い込んだと思ったのか、木々の間から出て威嚇し始めた。
そんなアホどもを撃ち殺してやる。
そうこうしているうちにもう一つのポータブルもバッテリーが切れてしまった。
「やれやれ。安物買いの銭失いだな」
暗くなり、こちらが困窮してると踏んで続々と木々から出てきた。
火炎瓶に火をつけ、櫓周りに投げ放ち、M4でゴブリンどもを駆除していく。
そして、あったマガジンはすべて使い果たしてしまった。
「ありがとな。十二分に役立ってくれたよ」
まだ使えそうだが、手入れを考えたら買ったほうが安いし、こんな状況、そう何度も起こることもないだろう。あったら全力ダッシュで逃げさせてもらうわ。
感謝とともにゴブリンどもに投げ放ち、P90で近づいてくるゴブリンを撃っていき、弾が切れたらグロックに切り換えた。
「おーおー集まってくる集まってくる。もっと集まれ害獣どもが!」
また怒涛のように木々の間から飛び出してくるゴブリンどもを撃ち殺してやる。
怒髪天、と言った感じで撃ち殺されようと構わず櫓へと押し寄せてくる。
「第三ラウンドも終了だな」
残していた火炎瓶に火をつけ、櫓の下へと投げ放った。
別に自決しようとしているわけではない。櫓の下には五十kgのガスタンクが六本置いてあり、その周りを薪とスチールタワシで埋めている。あ、空薬莢も混ざってるな千いくつかの空薬莢がな。
本当は打ち上げ花火でもとは思ったんだが、この一帯を吹き飛ばすような玉は数百万もする。とてもじゃないが買えないのでガスタンクにしたのだ。一本二万三千円で買えたから。
空マガジンを作業鞄に詰め込み、櫓に残りのガソリンを撒く。
「上手く爆発しますように」
そう願ってセフティーホームへと帰った。
装備を脱ぎ捨て、窓から様子を伺う。
セフティーホームに戻った位置は完全に火が回り、そして、窓が炎で染められた。
「……外はきっと凄まじい爆発音だろうな……」
どうやら上手く爆発してくれたようで、外に出たらいっきに報酬が増えることだろうよ。
まっ、それはあとでいいや。第三ラウンドは終わり、オレがやれることはもうない。あとは、朝を待つしかないのだ。
その場にへたり込み、用意していたペットボトルに手を伸ばし、頭から水を被った。
「……疲れた……」
第三ラウンドはあっけに終わったが、やったことは最終回レベル。めでたしめでたしで終わって欲しいぜ。
大の字で寝転び、深いため息を吐いた。
「あれで王が死んでくれると助かるんだがな」
ゴブリン一匹勘定なので王が死んだかどうかはわからない。融通が利かない気配察知だよ。
「あービール飲みてーなー!」
なのに体が動いてくれない。疲れと安堵と……あとなんかで体が動いてくれない。
ま、いっか。ビールは明日の楽しみとしよう。まだ最終ラウンドが残ってるんだからな。
オレが出れない以上、最終ラウンドはラダリオン任せ。残敵掃討のためにショットガンと手榴弾の扱いを教えた。あと、山火事になっている場合を考えて消火器の扱いもな。
ショットガンは鳥を撃つための小さい玉が入った弾だから慣れてないラダリオンでも難なくゴブリンを駆除できるだろう。
「五、六倍になったショットガンで殺されるゴブリンがちょっと哀れ……には思わないか。苦しみながらひき肉になれ」
ゴブリンになんら情もなし。オレの糧となれ、だ。
睡魔が襲ってきて、いつの間にか眠りへと落ちてしまった。
空ビンにガソリンを入れてたらゴブリンどもが吠えだした。威嚇か?
「んおっ?! 石を投げてきた。強肩だな」
四、五十メートルあるのに櫓のコンパネに当ててるよ。いったいどんなフォームで投げてんだ?
投光器を向けてみると、腕の長いゴブリンが石を投げていた。
「……ゴブリンって、いろんな種類がいるのか……?」
いるんだろうな~とは思ってたが、同一地域に複数いるとは思わなかった。よくケンカせずいられるものだ。王が従えているからか?
手長ゴブリンは強肩だけでなくコントロールもいい。着実に櫓に当てにきてるよ。
とは言え、木々の間から出て投げているので、M4のほうで撃ち殺してやる。五十メートルならオレでも当てられるんだよ。
まだガソリンの詰め替えが終わってない。邪魔されたくないので、気配がするほうへと単発で撃って追い払ってやる。
三十発撃ち切ったら完成した火炎瓶を一つ、威嚇のために火をつけて遠くへ投げ放った。
「もう少し黙ってろ!」
なんて、こちらの願いなど聞くわけもなし。ギャーギャーと騒いでいる。近所迷惑だぞ。
外していたイヤーマフをつけなおして空ビンにガソリンを入れるのを続けた。
十七本に入れ終わり、まだ騒いでいるゴブリンどもをM4で黙らせる。
「もう八時は過ぎてるだろうに元気なヤツらだ」
穴もほぼ満杯で脱げ出すヤツまでいる。適当にグロックで撃ち殺しておくか。煽るために。
「しっかし、これだけ殺してるのによく逃げないもんだよな」
軍隊ならとっくに敗けを認めて撤退してるぞ。いったいそこまで駆り立てるものはなんなんだ?
「まあ、こちらとしては助かる──うお、バッテリーが切れた!?」
投光器の二つが消えてしまった。
「クソ。ケチらずもっと大容量のポータブルにすればよかった」
夜中まで持てばいいと二万円くらいのを買ったが、次買うときは十万円くらいのを買おうっと。
「また騒ぎ出したな」
明かりが消えたことでこちらを追い込んだと思ったのか、木々の間から出て威嚇し始めた。
そんなアホどもを撃ち殺してやる。
そうこうしているうちにもう一つのポータブルもバッテリーが切れてしまった。
「やれやれ。安物買いの銭失いだな」
暗くなり、こちらが困窮してると踏んで続々と木々から出てきた。
火炎瓶に火をつけ、櫓周りに投げ放ち、M4でゴブリンどもを駆除していく。
そして、あったマガジンはすべて使い果たしてしまった。
「ありがとな。十二分に役立ってくれたよ」
まだ使えそうだが、手入れを考えたら買ったほうが安いし、こんな状況、そう何度も起こることもないだろう。あったら全力ダッシュで逃げさせてもらうわ。
感謝とともにゴブリンどもに投げ放ち、P90で近づいてくるゴブリンを撃っていき、弾が切れたらグロックに切り換えた。
「おーおー集まってくる集まってくる。もっと集まれ害獣どもが!」
また怒涛のように木々の間から飛び出してくるゴブリンどもを撃ち殺してやる。
怒髪天、と言った感じで撃ち殺されようと構わず櫓へと押し寄せてくる。
「第三ラウンドも終了だな」
残していた火炎瓶に火をつけ、櫓の下へと投げ放った。
別に自決しようとしているわけではない。櫓の下には五十kgのガスタンクが六本置いてあり、その周りを薪とスチールタワシで埋めている。あ、空薬莢も混ざってるな千いくつかの空薬莢がな。
本当は打ち上げ花火でもとは思ったんだが、この一帯を吹き飛ばすような玉は数百万もする。とてもじゃないが買えないのでガスタンクにしたのだ。一本二万三千円で買えたから。
空マガジンを作業鞄に詰め込み、櫓に残りのガソリンを撒く。
「上手く爆発しますように」
そう願ってセフティーホームへと帰った。
装備を脱ぎ捨て、窓から様子を伺う。
セフティーホームに戻った位置は完全に火が回り、そして、窓が炎で染められた。
「……外はきっと凄まじい爆発音だろうな……」
どうやら上手く爆発してくれたようで、外に出たらいっきに報酬が増えることだろうよ。
まっ、それはあとでいいや。第三ラウンドは終わり、オレがやれることはもうない。あとは、朝を待つしかないのだ。
その場にへたり込み、用意していたペットボトルに手を伸ばし、頭から水を被った。
「……疲れた……」
第三ラウンドはあっけに終わったが、やったことは最終回レベル。めでたしめでたしで終わって欲しいぜ。
大の字で寝転び、深いため息を吐いた。
「あれで王が死んでくれると助かるんだがな」
ゴブリン一匹勘定なので王が死んだかどうかはわからない。融通が利かない気配察知だよ。
「あービール飲みてーなー!」
なのに体が動いてくれない。疲れと安堵と……あとなんかで体が動いてくれない。
ま、いっか。ビールは明日の楽しみとしよう。まだ最終ラウンドが残ってるんだからな。
オレが出れない以上、最終ラウンドはラダリオン任せ。残敵掃討のためにショットガンと手榴弾の扱いを教えた。あと、山火事になっている場合を考えて消火器の扱いもな。
ショットガンは鳥を撃つための小さい玉が入った弾だから慣れてないラダリオンでも難なくゴブリンを駆除できるだろう。
「五、六倍になったショットガンで殺されるゴブリンがちょっと哀れ……には思わないか。苦しみながらひき肉になれ」
ゴブリンになんら情もなし。オレの糧となれ、だ。
睡魔が襲ってきて、いつの間にか眠りへと落ちてしまった。
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