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137 急変
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やはり、泊まることになった。
侍女だかメイドだかに案内され、客間──と言うか、スイートルーム的な部屋へ案内された。
まあ、スイートルームなんぞに泊まったことがないから比べることはできんが、この時代にしたらかなり豪奢な部屋なのは間違いないだろうよ。
「タカト様。ご用がありましたらベルを鳴らしてお呼びください」
「はい。ありがとうございます」
侍女だかメイドだかが下がり、ベッドに腰かけて部屋の中を見回した。
二人用なのか、ベッドはキングサイズ。家具もなんだかアンティークっぽい。壁紙も貼られていて、ここだけ見ればヨーロッパの古城に泊まった感じだ。
部屋は三部屋あり、その一つは洗面所的なところで、陶器の桶? があって湯が張ってあった。
「至れり尽くせりだな」
せっかく用意してくれたんだから使わせてもらい、軽く体を洗った。
「部屋のドアは外開きか。これじゃドア止め使えないか」
てか、天井にあるシャンデリアはどんな原理で光ってるのだろうか? 魔法だったらスゲーな。
ベッドに枕を突っ込み、靴を横に置いてからホームに戻った。
「タカトさん」
玄関に現れたら電動車椅子に座ったミリエルがいた。ずっと待っていたのか?
「ただいま、ではないが、戻ってきた。ラダリオンたちは無事か?」
「はい。無事です。今は食事してます」
中央ルームに向かうと、朝に買ったビュッフェを食べていた。
「ご苦労さん。たくさん駆除したみたいだな」
「うん。いっぱい集まってきて、山の中から降りられなくなってキャンプすることになった」
「そうか。肝心なときにいなくて悪いな。弾は間に合ってるか?」
「大丈夫。でも、ビシャとメビが活躍できてない。みにみを使ってるから前に出せない」
報酬に意識を向けたら昨日より百万円くらい増えていた。MINIMIの弾、十箱くらい買い足しておくか。
「じゃあ、二人にP90を使わせるか」
P90は三丁あるし、二人の体格なら扱えるだろうしな。タブレットをつかんで二人に合う装備を探した。
「タカトさん。領主代理様に会えたんですか?」
あれこれ選んでたらミリエルがコーヒーを出してくれ、そんなことを尋ねてきた。
「ああ。酒好きな豪快な女性だったよ」
「カインゼルさんが言ってました。領主代理様は昔、王国騎士団に所属してたそうです」
「あーやっぱり。豪快ではあるし、勇ましい口調だったからそうなのかと思ってたよ」
身なりもドレスではなく騎士のような服装だった。ギルドマスターとどんな恋をしたんだか。オレ、気になります。
「どんな話をしたんですか?」
「いや、これと言った話はしなかったよ。領主代理はずっと酒を飲んでいたからな」
だが、そうではないとオレは思う。あれはオレを観察するためのものだろう。
終始、ギルドマスターとばかり話をしていたが、空気がなにか面接されてるようなものだった。きっと領主代理はオレの為人を見てたのだ。
「……まったく、怖い人らだよ……」
ビシャとメビの装備を買い、装着の仕方とP90の扱い方はラダリオンに任せ、弾薬補給し、冷蔵庫を補充してたら二十二時を過ぎてしまった。
「ミリエルも休んでいいからな」
おそらく部屋は見張られてる。ハニーなトラップで侍女だかメイドだかが部屋に忍び込んでるかもしれない。いや、求めてるわけじゃないよ。見も知らぬ女とやるとか怖いでしょ! どんな病気持ってるかわからないのにさ! ゴブリンに殺される前に病気を移されて死ぬとか嫌すぎるわ!
……まあ、回復薬を使えば治るだろうが、二人から軽蔑の眼差しを受けたら死ぬ自信があるぜ……。
武装して玄関に移り外を見るが、これと言った変化はない。ハニーなトラップは仕掛けられてないようだ。
部屋に出て耳を済ませるが、部屋から物音はしない。
「てか、この光はずっとつきっぱなしなのかよ?」
それともここの貴族は明るいところで寝る習慣なのか? ON/OFFのスイッチがあるのか? 呪文なのか? なんなんだ?
ベッドに腰かけて悩んでいると、外から爆発音がした。な、なんだ!?
窓に駆け寄りカーテンをずらすと、戸板がしてあった。ガラス窓じゃないんかい!
──ゴォアァァァッ!
外からなにか獣の鳴き声。いったいなにが起こってんだよ!?
破られそうな薄さだが、下手に壊してあとで文句も言われたくないので部屋のドアから廊下に出た。
侍女だかメイドだかが騒いでおり、なにが起こってるかわからないようだ。
「落ち着け! 状況を確認しろ! 警備の者は領主代理を守れ!」
そう叫んで数時間前に食事をした食堂へ向かった。
「タカト!」
「ギルドマスター! なにがありましたか?」
「わからん。だが、襲撃を受けたようだ。今、状況を確認している」
城への襲撃とか頭のイカれたヤツか? てか、獣の鳴き声だから魔物の襲撃か? 異世界マジおっかねーな!
「ワズールの襲撃! 数は一! 四級!」
ワズール? 四級? なんかの隠語か?
「魔王軍か?!」
はぁ? 魔王軍? なんでよ!? 出てくる兆候なかったやん!
「非番の兵を呼び寄せろ! 侍女たちは地下へ避難だ! タカト、すまんが力を貸してくれ!」
侍女と避難しろ、ではなかった。期待してたのに。
「わかりました。武器を返してもらえますか?」
今はグロック19とフラッシュバンくらいしか持ってきてないのだ。
「わかった。ロイ、タカトを案内してやれ!」
「わかりました。タカト殿、こちらです」
武装した男に案内され、預けたところへ向かった。
侍女だかメイドだかに案内され、客間──と言うか、スイートルーム的な部屋へ案内された。
まあ、スイートルームなんぞに泊まったことがないから比べることはできんが、この時代にしたらかなり豪奢な部屋なのは間違いないだろうよ。
「タカト様。ご用がありましたらベルを鳴らしてお呼びください」
「はい。ありがとうございます」
侍女だかメイドだかが下がり、ベッドに腰かけて部屋の中を見回した。
二人用なのか、ベッドはキングサイズ。家具もなんだかアンティークっぽい。壁紙も貼られていて、ここだけ見ればヨーロッパの古城に泊まった感じだ。
部屋は三部屋あり、その一つは洗面所的なところで、陶器の桶? があって湯が張ってあった。
「至れり尽くせりだな」
せっかく用意してくれたんだから使わせてもらい、軽く体を洗った。
「部屋のドアは外開きか。これじゃドア止め使えないか」
てか、天井にあるシャンデリアはどんな原理で光ってるのだろうか? 魔法だったらスゲーな。
ベッドに枕を突っ込み、靴を横に置いてからホームに戻った。
「タカトさん」
玄関に現れたら電動車椅子に座ったミリエルがいた。ずっと待っていたのか?
「ただいま、ではないが、戻ってきた。ラダリオンたちは無事か?」
「はい。無事です。今は食事してます」
中央ルームに向かうと、朝に買ったビュッフェを食べていた。
「ご苦労さん。たくさん駆除したみたいだな」
「うん。いっぱい集まってきて、山の中から降りられなくなってキャンプすることになった」
「そうか。肝心なときにいなくて悪いな。弾は間に合ってるか?」
「大丈夫。でも、ビシャとメビが活躍できてない。みにみを使ってるから前に出せない」
報酬に意識を向けたら昨日より百万円くらい増えていた。MINIMIの弾、十箱くらい買い足しておくか。
「じゃあ、二人にP90を使わせるか」
P90は三丁あるし、二人の体格なら扱えるだろうしな。タブレットをつかんで二人に合う装備を探した。
「タカトさん。領主代理様に会えたんですか?」
あれこれ選んでたらミリエルがコーヒーを出してくれ、そんなことを尋ねてきた。
「ああ。酒好きな豪快な女性だったよ」
「カインゼルさんが言ってました。領主代理様は昔、王国騎士団に所属してたそうです」
「あーやっぱり。豪快ではあるし、勇ましい口調だったからそうなのかと思ってたよ」
身なりもドレスではなく騎士のような服装だった。ギルドマスターとどんな恋をしたんだか。オレ、気になります。
「どんな話をしたんですか?」
「いや、これと言った話はしなかったよ。領主代理はずっと酒を飲んでいたからな」
だが、そうではないとオレは思う。あれはオレを観察するためのものだろう。
終始、ギルドマスターとばかり話をしていたが、空気がなにか面接されてるようなものだった。きっと領主代理はオレの為人を見てたのだ。
「……まったく、怖い人らだよ……」
ビシャとメビの装備を買い、装着の仕方とP90の扱い方はラダリオンに任せ、弾薬補給し、冷蔵庫を補充してたら二十二時を過ぎてしまった。
「ミリエルも休んでいいからな」
おそらく部屋は見張られてる。ハニーなトラップで侍女だかメイドだかが部屋に忍び込んでるかもしれない。いや、求めてるわけじゃないよ。見も知らぬ女とやるとか怖いでしょ! どんな病気持ってるかわからないのにさ! ゴブリンに殺される前に病気を移されて死ぬとか嫌すぎるわ!
……まあ、回復薬を使えば治るだろうが、二人から軽蔑の眼差しを受けたら死ぬ自信があるぜ……。
武装して玄関に移り外を見るが、これと言った変化はない。ハニーなトラップは仕掛けられてないようだ。
部屋に出て耳を済ませるが、部屋から物音はしない。
「てか、この光はずっとつきっぱなしなのかよ?」
それともここの貴族は明るいところで寝る習慣なのか? ON/OFFのスイッチがあるのか? 呪文なのか? なんなんだ?
ベッドに腰かけて悩んでいると、外から爆発音がした。な、なんだ!?
窓に駆け寄りカーテンをずらすと、戸板がしてあった。ガラス窓じゃないんかい!
──ゴォアァァァッ!
外からなにか獣の鳴き声。いったいなにが起こってんだよ!?
破られそうな薄さだが、下手に壊してあとで文句も言われたくないので部屋のドアから廊下に出た。
侍女だかメイドだかが騒いでおり、なにが起こってるかわからないようだ。
「落ち着け! 状況を確認しろ! 警備の者は領主代理を守れ!」
そう叫んで数時間前に食事をした食堂へ向かった。
「タカト!」
「ギルドマスター! なにがありましたか?」
「わからん。だが、襲撃を受けたようだ。今、状況を確認している」
城への襲撃とか頭のイカれたヤツか? てか、獣の鳴き声だから魔物の襲撃か? 異世界マジおっかねーな!
「ワズールの襲撃! 数は一! 四級!」
ワズール? 四級? なんかの隠語か?
「魔王軍か?!」
はぁ? 魔王軍? なんでよ!? 出てくる兆候なかったやん!
「非番の兵を呼び寄せろ! 侍女たちは地下へ避難だ! タカト、すまんが力を貸してくれ!」
侍女と避難しろ、ではなかった。期待してたのに。
「わかりました。武器を返してもらえますか?」
今はグロック19とフラッシュバンくらいしか持ってきてないのだ。
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「わかりました。タカト殿、こちらです」
武装した男に案内され、預けたところへ向かった。
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