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161 キャンプ地到着
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ライダンド伯爵領へ出発する日がやってきた。
オレとカインゼルさん、ビシャとメビは宿へ泊まり、ラダリオンは集合場所たるルライズ商会の倉庫前からホームに入り、体調を万全にし、六時前に全員が集合した。
顔合わせと隊列計画は話し合っているので、軽く挨拶し、人数の確認、荷物と馬車の最終確認をして出発した。
先頭はパイオニア一号。運転手はカインゼルさん。助手はラダリオン。
次にダインさんの馬車二台。 一人で行商してるかと思ったら馬車二台と従業員(?)四人を抱える中規模ていどの行商人なんだそうだ。
その次はルライズ商会の馬車。ルライズ商会の代表のマルジィーさんと従業員が三人だ。
そして、最後尾はパイオニア二号。運転手はオレ。助手はビシャとメビだ。
馬車の速度に合わせるので五から八キロで進むので先頭のカインゼルさんは大変だろう。オレもオートマでなければイライラしてるところだ。
コレールの町まで十数キロなのに、到着するのに二時間もかかってしまった。歩いたほうが速いんじゃないか?
コレールの町はミスリムの町同様、領外へ続く町なのでかなり広く、たくさんの人が住んでいるらしい。ただ、ロースランのせいか、なんだか町に活気がなかった。
町を突っ切ると、ライダンド伯爵領に続く町の外にルライズ商会の馬車が八台停まっていた。
馬車の合流はマルジィーさんに任せ、オレはミシニー率いる冒険者たちと顔を合わせた。
護衛として雇われた冒険者たちは鉄印で、護衛を専門としているらしい。だったらそちらに指揮権を渡したいが、主導はダインさんであり、護衛の指揮権はオレ。それで冒険者を集めたのでオレがやるしかなかった。
「タカトです。一応、冒険者ギルド職員扱いで、ゴブリン駆除を専門としています。階級は銀印。護衛の仕事は初めてですが、安全第一で当たらせていただきます。皆さんのご協力をいただければ幸いです」
「こちらはタカトの指示に従う」
ミシニーがすぐ支持してくれたので、反論や反発する者はでなかった。気配り感謝です。
打ち合わせのときに決めたように、ルライズ商会に雇われた冒険者の指示はミシニーに任せ、準備が整い次第出発した。
時刻は九時前。何度かの休憩を挟むが、なにもなければ暗くなる前に着けるだろう。
道中は平和そのもの。ゴブリンの気配がちらほらと感じられたが、ミシニーからの定時連絡では魔物の気配はないそうだ。
「ビシャ。そろそろいいだろう。頼むぞ」
峠まであと少しのところでビシャに指示を出す。
「わかった。任せて」
五キロくらいで走るパイオニアから飛び降り、山の中へと入っていった。
十二歳のビシャにやらせるとか児童虐待で吊し上げされそうだが、毎日の食事がそうさせたのか、それとも獣人の能力がそうなのか、その運動能力は驚異的なものだった。
まあ、痩せこけたときからモクダンから逃げた実績があり、ビシャもやる気があったので、岩場の背後へと回ってもらうのだ。
「メビ。周囲の警戒頼むぞ」
「わかった。任せて」
助手席から後ろの荷台に移り、P90を持って警戒に入ってくれた。
谷に下りたときに休憩に入り、御者は馬に水をやったり、冒険者は交代で用足しにいったりしている。
そう多くはないが、ゴブリンの気配は相変わらずある。まったく、どこにでもいる生き物だよ。
休憩が終わり、十六時半にキャンプ地までやってこれた。
馬車は北側に停め、馬は川の近くに繋ぎ、御者たちが水や草を与え始めた。
「ミシニーたちは、周囲の警戒を頼む。カインゼルさんは休んでください。ラダリオンはホームで食事をしてこい。メビは罠を仕掛けてくれ」
そう指示を出し、オレは前にきたときに仕掛けたものを見にいった。
木に吹きかけた蛍光塗料が所々擦った跡やワイヤーに絡まって死んだゴブリンが何匹かいた。
「ロースランはこなかったか」
「罠と思って近づかなかったんだろう」
うおっ! びっくりした! いつの間に近づいてんだよ! 心臓が止まるかと思ったわ!
「……驚かせないでくれよ。オレはゴブリン以外からっきしなんだから」
「悪い悪い。で、これはロースランの知能を確かめるためのものだったのか?」
「罠にかかってこちらからは近寄れないと学ばさせるためにやっただけだよ。賢いならこちらからは近寄れないと学ぶだろうからな」
可能ならば蛍光塗料を体につけてわかりやすくなればいいな~と思ったけど、そう上手くはいかないか。
「次はなにを仕掛けるんだ?」
「音を出す仕掛けをする」
防犯ブザーをテープで括りつけ、膝丈くらいの高さに紐を仕掛ける。引っかかれば音で知らせてくれるだろう。
「四方向の一つは潰した。川にも動きに反応する光を仕掛けて二つは潰した。ロースランが襲ってくるとしたら西と南だな」
「南はまずこないだろう。少し奥に茨が生えている。ロースランは気にもなしないだろうが、音を消して近づくことは無理だろう」
「なら、襲ってくるのは西側だな」
西側は山でかなり急勾配だ。人間が登るには大変だが、山を駆けるロースランには苦もないだろうよ。
「ルライズ商会に耳詮を渡してくれたか?」
「ああ。ロースランが襲ってきたら耳を塞げと言ってあるよ」
ちゃんと指示に従ってくれることを願おう。
「オレも休むんであとは任せる」
「ああ。任された」
この世界にきて成長(?)したな~と思うことは、こんな状況でも眠ることができたことだな。
オレとカインゼルさん、ビシャとメビは宿へ泊まり、ラダリオンは集合場所たるルライズ商会の倉庫前からホームに入り、体調を万全にし、六時前に全員が集合した。
顔合わせと隊列計画は話し合っているので、軽く挨拶し、人数の確認、荷物と馬車の最終確認をして出発した。
先頭はパイオニア一号。運転手はカインゼルさん。助手はラダリオン。
次にダインさんの馬車二台。 一人で行商してるかと思ったら馬車二台と従業員(?)四人を抱える中規模ていどの行商人なんだそうだ。
その次はルライズ商会の馬車。ルライズ商会の代表のマルジィーさんと従業員が三人だ。
そして、最後尾はパイオニア二号。運転手はオレ。助手はビシャとメビだ。
馬車の速度に合わせるので五から八キロで進むので先頭のカインゼルさんは大変だろう。オレもオートマでなければイライラしてるところだ。
コレールの町まで十数キロなのに、到着するのに二時間もかかってしまった。歩いたほうが速いんじゃないか?
コレールの町はミスリムの町同様、領外へ続く町なのでかなり広く、たくさんの人が住んでいるらしい。ただ、ロースランのせいか、なんだか町に活気がなかった。
町を突っ切ると、ライダンド伯爵領に続く町の外にルライズ商会の馬車が八台停まっていた。
馬車の合流はマルジィーさんに任せ、オレはミシニー率いる冒険者たちと顔を合わせた。
護衛として雇われた冒険者たちは鉄印で、護衛を専門としているらしい。だったらそちらに指揮権を渡したいが、主導はダインさんであり、護衛の指揮権はオレ。それで冒険者を集めたのでオレがやるしかなかった。
「タカトです。一応、冒険者ギルド職員扱いで、ゴブリン駆除を専門としています。階級は銀印。護衛の仕事は初めてですが、安全第一で当たらせていただきます。皆さんのご協力をいただければ幸いです」
「こちらはタカトの指示に従う」
ミシニーがすぐ支持してくれたので、反論や反発する者はでなかった。気配り感謝です。
打ち合わせのときに決めたように、ルライズ商会に雇われた冒険者の指示はミシニーに任せ、準備が整い次第出発した。
時刻は九時前。何度かの休憩を挟むが、なにもなければ暗くなる前に着けるだろう。
道中は平和そのもの。ゴブリンの気配がちらほらと感じられたが、ミシニーからの定時連絡では魔物の気配はないそうだ。
「ビシャ。そろそろいいだろう。頼むぞ」
峠まであと少しのところでビシャに指示を出す。
「わかった。任せて」
五キロくらいで走るパイオニアから飛び降り、山の中へと入っていった。
十二歳のビシャにやらせるとか児童虐待で吊し上げされそうだが、毎日の食事がそうさせたのか、それとも獣人の能力がそうなのか、その運動能力は驚異的なものだった。
まあ、痩せこけたときからモクダンから逃げた実績があり、ビシャもやる気があったので、岩場の背後へと回ってもらうのだ。
「メビ。周囲の警戒頼むぞ」
「わかった。任せて」
助手席から後ろの荷台に移り、P90を持って警戒に入ってくれた。
谷に下りたときに休憩に入り、御者は馬に水をやったり、冒険者は交代で用足しにいったりしている。
そう多くはないが、ゴブリンの気配は相変わらずある。まったく、どこにでもいる生き物だよ。
休憩が終わり、十六時半にキャンプ地までやってこれた。
馬車は北側に停め、馬は川の近くに繋ぎ、御者たちが水や草を与え始めた。
「ミシニーたちは、周囲の警戒を頼む。カインゼルさんは休んでください。ラダリオンはホームで食事をしてこい。メビは罠を仕掛けてくれ」
そう指示を出し、オレは前にきたときに仕掛けたものを見にいった。
木に吹きかけた蛍光塗料が所々擦った跡やワイヤーに絡まって死んだゴブリンが何匹かいた。
「ロースランはこなかったか」
「罠と思って近づかなかったんだろう」
うおっ! びっくりした! いつの間に近づいてんだよ! 心臓が止まるかと思ったわ!
「……驚かせないでくれよ。オレはゴブリン以外からっきしなんだから」
「悪い悪い。で、これはロースランの知能を確かめるためのものだったのか?」
「罠にかかってこちらからは近寄れないと学ばさせるためにやっただけだよ。賢いならこちらからは近寄れないと学ぶだろうからな」
可能ならば蛍光塗料を体につけてわかりやすくなればいいな~と思ったけど、そう上手くはいかないか。
「次はなにを仕掛けるんだ?」
「音を出す仕掛けをする」
防犯ブザーをテープで括りつけ、膝丈くらいの高さに紐を仕掛ける。引っかかれば音で知らせてくれるだろう。
「四方向の一つは潰した。川にも動きに反応する光を仕掛けて二つは潰した。ロースランが襲ってくるとしたら西と南だな」
「南はまずこないだろう。少し奥に茨が生えている。ロースランは気にもなしないだろうが、音を消して近づくことは無理だろう」
「なら、襲ってくるのは西側だな」
西側は山でかなり急勾配だ。人間が登るには大変だが、山を駆けるロースランには苦もないだろうよ。
「ルライズ商会に耳詮を渡してくれたか?」
「ああ。ロースランが襲ってきたら耳を塞げと言ってあるよ」
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