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168 ミーティング
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バイスたちに案内されて冒険者ギルドが運営している厩へやってきた。
「かなりの数がいるんだな」
今さらだが、厩と言うのか厩舎と言うのかはわからんが、馬を飼っている建物が十棟近く建てられており、柵に囲まれたところで馬が放されていた。
「昔はもっといたそうですが、何年か前に戦争でたくさんの馬を持っていかれたと親父やじいさんが言ってました」
また戦争か。まったく、ただでさえ魔物がいて、魔王がいる世界で人間同士が戦うとか愚かでしかないよな。自ら滅びに向かっているようなものだぞ。
「ここの馬は小さいんだな」
コラウス辺境伯領にきてから何度も馬を見てきたが、元の世界のサラブレッドより小さく、ポニーよりやや大きいって感じだ。
「他のところは大きいんですか?」
「オレがいたところではこれの二回りはデカかったな。まあ、走るために掛け合わされて荒野を走るには大変そうだったがな」
まあ、馬に興味がなかったんで詳しいことはよー知りませ~ん。
「ここの馬は脚が太くて荒野を走るには適してそうだな」
「速さはないですが、持久力はあります。半日走ってもバテたりしないです」
「へー。それは凄い」
半日も走れるとかさすが異世界の馬。元の世界の常識が通じねー。
「オレも用意するからバイスたちも出かける用意してこい。あ、昼はオレが用意するから狩りの用意だけでいいぞ」
バイスたちが用意しにいってる間にホームからパイオニアを出した。
「ビシャ。416Dを使え。狙撃の練習だ」
一つだけスコープをつけて狙撃用としたのだ。Dスナイパーと命名しよう。
「ここ、ゴブリンいるの?」
「コラウスほどではないが、それなりにいるな。こんな平原でなに食ってるんだか?」
ライダンドでは乗り物がないとゴブリン駆除もままならないな。だが、数匹が一ヶ所に固まっているところをみると、昼間は巣に隠れている感じかな?
「一応、メガネをしておけ。平原でも役に立つか確認する」
「わかった。いっぱい狩れるといいな~」
「今日はあの三人のためにいくんだから譲ってやれよ。秋に稼げるんだから」
せめて五匹ずつは駆除させてやりたい。旨味を教えてやればこれから張り切ってゴブリン駆除に励んでくれるだろうからな。
「あの三人が逃したのならいいでしょう?」
「ハァー。わかったよ。三人には絶対に当てるんじゃないぞ」
「当てないよ! そんなマヌケじゃないし!」
ハイハイ。お前はマヌケじゃないよ。ゴメンゴメンと、ビシャの頭をわしわししてやった。
「用意できました──って、なんです、それ!?」
「鉄の馬車?」
「よくわかんねーけど、カッコイイ!」
馬から降りてパイオニアを見回し始めた。
「魔法の馬車だ。五百匹も狩れば買えるぞ」
「ご、五百匹?! タカトさん、そんなに狩ってるんですか!?」
「んー。オレ一人では三千匹くらいだと思う。仲間のも混ぜれば一万匹に届きそうだがな」
一万匹になったらガチャ(クジ)を引くとしよう。なにが当たるかわからんものを一回一回引くのも面倒だからな。
「……ゴブリンを一万匹……」
「……銀印は本当なんだ……」
「す、凄い人だったんだ」
「まあ、不運が不運を呼んでそれだけ倒しただけだ。それよりいくぞ。夕方までに一人五匹は狩ってもらうんだからな」
パイオニアに乗り込み、エンジンをかけ直して発車させた。
「その馬の速さを知らんから、まずは軽く前を走ってくれ。目的地は任せる」
「じゃあ、ラズ川までいきます」
三人が前に出て、時速三十キロくらいで走り出した。
道なき道を進み、十キロくらいでラズ川とやらまでやってきた。
川と言うか小川だな。川幅が二メートルもない。深さも二十センチもないんじゃなかろうか?
「馬はまだまだ余裕か?」
「はい。準備運動したくらいです」
さすが異世界産。あれで準備運動かよ。そりゃ、魔物が強いのも頷けるわ。
「よし。じゃあ、ミーティングをするぞ」
「ミーティング?」
「まあ、どう戦うか、どう進むかの話し合いだ。隊の意識や考えを統一するためにやる。幼馴染みだからと言ってすべてがわかりあっているわけではあるまい? 他人なのだから意思の誤差は生まれてくるものだ。それをなるべくなくすためにミーティングをするんだよ」
スケッチブックを出し、ラズ川を中心に描き、東西南北をEWSNで書く。
「これをお前たちにやる。さっき言ったようにオレが出したものは十五日触れないと消える。請負員が出したものは十日で消える。十五日の間に方角と時間の読み方を覚えろ」
方位磁石と腕時計を三人に渡し、一時間くらいかけて使い方を教えた。
「太陽が真上にきたときに時刻を合わせろ。そうすれば誤差は少なくなるから」
地球時間と異世界時間はちょっと違う。詳しく調べてないからわからんが、ルームに設置した時計と少しずつ狂っていってる。異世界のほうが一日が長い感じなのだ。
「常に北を意識して動くんだ」
異世界でも磁石は北を向く不思議。ダメ女神は地球を見本としてるのだろうか?
一人ずつ覚えたかをテストし、軽く練習してからゴブリン駆除を開始する。
「かなりの数がいるんだな」
今さらだが、厩と言うのか厩舎と言うのかはわからんが、馬を飼っている建物が十棟近く建てられており、柵に囲まれたところで馬が放されていた。
「昔はもっといたそうですが、何年か前に戦争でたくさんの馬を持っていかれたと親父やじいさんが言ってました」
また戦争か。まったく、ただでさえ魔物がいて、魔王がいる世界で人間同士が戦うとか愚かでしかないよな。自ら滅びに向かっているようなものだぞ。
「ここの馬は小さいんだな」
コラウス辺境伯領にきてから何度も馬を見てきたが、元の世界のサラブレッドより小さく、ポニーよりやや大きいって感じだ。
「他のところは大きいんですか?」
「オレがいたところではこれの二回りはデカかったな。まあ、走るために掛け合わされて荒野を走るには大変そうだったがな」
まあ、馬に興味がなかったんで詳しいことはよー知りませ~ん。
「ここの馬は脚が太くて荒野を走るには適してそうだな」
「速さはないですが、持久力はあります。半日走ってもバテたりしないです」
「へー。それは凄い」
半日も走れるとかさすが異世界の馬。元の世界の常識が通じねー。
「オレも用意するからバイスたちも出かける用意してこい。あ、昼はオレが用意するから狩りの用意だけでいいぞ」
バイスたちが用意しにいってる間にホームからパイオニアを出した。
「ビシャ。416Dを使え。狙撃の練習だ」
一つだけスコープをつけて狙撃用としたのだ。Dスナイパーと命名しよう。
「ここ、ゴブリンいるの?」
「コラウスほどではないが、それなりにいるな。こんな平原でなに食ってるんだか?」
ライダンドでは乗り物がないとゴブリン駆除もままならないな。だが、数匹が一ヶ所に固まっているところをみると、昼間は巣に隠れている感じかな?
「一応、メガネをしておけ。平原でも役に立つか確認する」
「わかった。いっぱい狩れるといいな~」
「今日はあの三人のためにいくんだから譲ってやれよ。秋に稼げるんだから」
せめて五匹ずつは駆除させてやりたい。旨味を教えてやればこれから張り切ってゴブリン駆除に励んでくれるだろうからな。
「あの三人が逃したのならいいでしょう?」
「ハァー。わかったよ。三人には絶対に当てるんじゃないぞ」
「当てないよ! そんなマヌケじゃないし!」
ハイハイ。お前はマヌケじゃないよ。ゴメンゴメンと、ビシャの頭をわしわししてやった。
「用意できました──って、なんです、それ!?」
「鉄の馬車?」
「よくわかんねーけど、カッコイイ!」
馬から降りてパイオニアを見回し始めた。
「魔法の馬車だ。五百匹も狩れば買えるぞ」
「ご、五百匹?! タカトさん、そんなに狩ってるんですか!?」
「んー。オレ一人では三千匹くらいだと思う。仲間のも混ぜれば一万匹に届きそうだがな」
一万匹になったらガチャ(クジ)を引くとしよう。なにが当たるかわからんものを一回一回引くのも面倒だからな。
「……ゴブリンを一万匹……」
「……銀印は本当なんだ……」
「す、凄い人だったんだ」
「まあ、不運が不運を呼んでそれだけ倒しただけだ。それよりいくぞ。夕方までに一人五匹は狩ってもらうんだからな」
パイオニアに乗り込み、エンジンをかけ直して発車させた。
「その馬の速さを知らんから、まずは軽く前を走ってくれ。目的地は任せる」
「じゃあ、ラズ川までいきます」
三人が前に出て、時速三十キロくらいで走り出した。
道なき道を進み、十キロくらいでラズ川とやらまでやってきた。
川と言うか小川だな。川幅が二メートルもない。深さも二十センチもないんじゃなかろうか?
「馬はまだまだ余裕か?」
「はい。準備運動したくらいです」
さすが異世界産。あれで準備運動かよ。そりゃ、魔物が強いのも頷けるわ。
「よし。じゃあ、ミーティングをするぞ」
「ミーティング?」
「まあ、どう戦うか、どう進むかの話し合いだ。隊の意識や考えを統一するためにやる。幼馴染みだからと言ってすべてがわかりあっているわけではあるまい? 他人なのだから意思の誤差は生まれてくるものだ。それをなるべくなくすためにミーティングをするんだよ」
スケッチブックを出し、ラズ川を中心に描き、東西南北をEWSNで書く。
「これをお前たちにやる。さっき言ったようにオレが出したものは十五日触れないと消える。請負員が出したものは十日で消える。十五日の間に方角と時間の読み方を覚えろ」
方位磁石と腕時計を三人に渡し、一時間くらいかけて使い方を教えた。
「太陽が真上にきたときに時刻を合わせろ。そうすれば誤差は少なくなるから」
地球時間と異世界時間はちょっと違う。詳しく調べてないからわからんが、ルームに設置した時計と少しずつ狂っていってる。異世界のほうが一日が長い感じなのだ。
「常に北を意識して動くんだ」
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