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259 出発準備
しおりを挟む地図がないって本当に面倒だよ。
「マイヤー男爵領にいくなら魔石屋に寄るといいですよ。あそこはいろんな魔石が揃ってますし、買取りもよくしてくれると噂です」
魔石屋ね。そんなものがあるんだ。
「コラウスにはないんですか?」
「必要なら狩ればいいだけですし、売るのは冒険者ギルド。コラウスでは成り立たないんですよ」
へー。そういうものなんだ。なら、魔石屋に寄らないとダメだな。水の魔石が欲しかったからさ。
「冬の間はラザニア村にいられるんですか?」
「はい。さすがに店を構えておいて閉めていたら立場がありませんからね」
「では、冒険者ギルドのマスター、ロイド・マスターグさんに酒の注文に応えてやってください。あと、飲みにいけなくてすみませんと伝えてください」
「あー。もうロイド様がギルドマスターになったんですね。では、挨拶がてら伝えておきますよ」
「ありがとうございます。酒一本、奢りますよ」
「それこそありがとうございます。タカトさんが売る酒は美味しいから毎日の楽しみですよ」
ワインが好きと言うので二千円のを渡した。
「タカト。しばらく出てくる。デザートイーグルの弾を二百発くらい頼む」
次はアルズライズがやってきた。用意が進まんな。
「あいよ。遠くにいくのか?」
「ああ。ミロイド砦にいってくる。まだゴブリンがいそうだからな」
駆除し切れてなかったのか? まあ、冬になればエサがなくなる。そこに処理肉をばら撒けば寄ってくるだろう。
「じゃあ、バレットの弾も五十発は持っていけ。バレットの射程は二千歩ほど。その距離からゴブリンを吹き飛ばせるなら竜の目でも当てられるだろうよ」
竜とは言え、目はそこまで丈夫なはずはないだ。殺せなくても視界は奪えれるんだから練習しておくに越したことはないだろうさ。
「わかった。やってみよう」
おう、がんばれ。
バレットの弾を渡し、トレーラーに荷物を積み始めた。
「タカト。ウルヴァリンの用意ができたから出発するな」
「はい。気をつけてくださいね」
マイヤー男爵領にいったことがあるカインゼルさん(とライゴ)に先発してもらい、マイヤー男爵領からミジアへの道の情報を探ってもらうのだ。
「あ、マイヤー男爵領の魔石屋も探してもらえますか? 水の魔石があったら買いたいので」
「わかった。タカトたちがマイヤー男爵領にきたらわしらから向かう。門の前で待っててくれ」
マイヤー男爵領の領都は、大銅貨一枚払わないと領都に入れないそうで、門の前には隊商用の広場があるそうだ。
カインゼルさんとライゴを見送り、荷物の積み込みを再開させた。
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